テイル下書き

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SYSTEM: 外部より█博士の訪問です。許可しますか?
:不許可

ERROR: キーがアンロックされました。

対人録音装置起動…


[記録開始]

O5-2: む、君か。許可を出した覚えはないが。

█博士: この歳にもなると少しくらいは隙間をこじ開けるのこともできるようになるのさ。それにしても…この部屋は相変わらずだな、書庫から図書館に改装されてるじゃないか。

O5-2: 図書室に用があるのなら部屋違いだ。早く出て行きたまえ。

█博士: ははは、ここにある資料に大変興味はあるが、いや。今日はテイルに用はない、私はお前に会いに来たんだ████。いやあサイトからここまで遠かった、どれ、このあたり失礼するよ。

O5-2: そんな足腰では一人で戻るのもつらかろう。今職員を

█博士: ところでまだあの報告書に執心を?

O5-2: (少しの間とため息)執心も何もあの山々にはまだいるのだ。

█博士: そうかい、████がそう思うのならいるのだろう、賢いお前が言うのなら間違いなどないんだ、いつもね。

O5-2: 何が言いたい。

█博士: 近々私が受け持っている仕事の引き継ぎが終わる。その前に私がここにいた██年で最近ようやく気付いたことを伝えておきたくてね。

O5-2: …もうそんなに経ったか。

█博士: うん、お前は…あの日出会った姿といつからか変化がなくなって久しいが、…そうだね、それだけ時間が進んだよ。それでだ。かつてお前が目を輝かせていたあのオブジェクトの話だが今やどうだ?最近鏡を見たか?壊したカップのかけらをかき集めるような目をしている。

O5-2: 要件なら手短にしてくれ、私は忙しい。

█博士: お前にはまだまだ時間があるだろう?そんなに焦るなよ。竜はもう、逃げない。

O5-2: 馬鹿にするのも

█博士: 我々は沢山のことを調べ上げ、そして我々の檻に閉じ込めてきた。何のために?誰のために確保保護しているか覚えているか?

O5-2: …我々人間、ひいては世界に存在するもののためだろう。

█博士: そうさ。我々はかつて目を輝かせて異常に近づき、そして保護してしまったがためにその神秘性を、沢山のものの生を奪ってしまった。我々の完全なるエゴによって。彼らの神秘のヴェールを剥がしていくスピードはあまりに早すぎた。日進月歩で進む科学研究は素晴らしいものだ、私もこれにいくらか参加してきたしね。

O5-2: お前が提唱したいくつかは、世間に出せばどれだけ時代が進んだかわからんくらいにな。

█博士: ああ、そうだろう。しかし同時に、それは親友から、大切なものを取り上げて解剖して突き返すような仕打ちでもあった。

O5-2: (沈黙)

█博士: 我々は財団を立ち上げるべきでなかっただろうか?そうすれば下品な青にも気付かず、空を行く竜をガラス玉の瞳で今も見上げられただろうか?

O5-2: いや─そうではないだろうな。ここが無くとも、人は考える生き物だ。故にいつかは空の青さの正体に気づき、そして…火を吐く竜の奇跡にも名前をつけて標本にしただろう。

█博士: (間)うむ。ここの職員でなくとも、神秘を神秘たらしめない理由を人はもう見つけられるのだ。知は我々人間の特性のようなものだ。しかして罪などではない。私がお前と神秘を追っていた頃、ああ、あの頃だ。海の向こうの島では人が人を魔女と呼び吊っていた。木に貼り付け燃やしていた。今では考えられまい。ああほんとうに。今や、あの島ではもう人は吊るされていない。ひとは燃えていない。

O5-2: ”燃える男”はいるがな。

█博士: ははは、まだあの実験の事を根に持っているのか?謝ったじゃないか。

O5-2: それで?

█博士: 話がずれたな、ゴホン。そう、人は、人を魔法に恐れて裁く事はもうないのだ。我々が保護してきたものは異常物体だけではない。あの頃であったら理不尽に潰された命を、救う術をここで蓄積してきたのではないか?

雨下研究員: █博士!!こちらにおいででしたか、もう時間がないのですから余所事はやめてくださいと!

█博士: おっと紹介してなかったな。あれが私の後継だ、こきつかってやってくれ。もう少し話していたかったが、ここまでだな。

O5-2: お前の話はいつも空に浮いているようで掴みづらい、あの研究員も苦労したのだろうな。

█博士: ははは褒めるな褒めるな。

████: 早く行ってやれ、お前の時間は、もうないのだろう?

█: うん、では私はここで失礼するよ。

████: 良い休暇を。

█: お前も。

[記録終了]

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