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アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの置かれた神社を含む森林地帯は自然保護区に指定し、監視所を設置します。神社より6km圏内は2.5mのフェンスで囲み、定点観測カメラによる監視を定期的に行ってください。また、定点観測カメラの映像に動きがあった場合に備え、最低2人の財団エージェントを配置します。
子守唄「江戸の子守唄」を歌っており、日常的に聞こえていますが、無音または子供のものと思われる泣き声が聞こえた場合はセキュリティレベル3以上の職員への通報、鎮圧体制を取ってください。
晴れの日で満月の場合、監視を常に行ってください。動きがあった場合は防弾シールド等を用い、SCP-XXX-JPが住居から出ないよう速やかに封じ込めてください。また、食事は必要としませんがSCP-XXX-JPが拒否しない限りは甘酒、または清涼飲料水と甘味類を3日に1度与えてください。
尚、SCP-XXX-JPを刺激することを避けるため、SCP-XXX-JP-aの回収実験は███博士により禁止されています。
説明: SCP-XXX-JPは背丈100cm程の市松人形です。一般的な6歳児と同じ程度の知能があり対話が可能です。自身の周りに胎児を模した人形(SCP-XXX-JP-a)1を並べており、積極的にそれらの腐敗を遅らせようとします。また、SCP-XXX-JP-aは一般的な人形に比べ非常に腐りやすいことが判明しています。
SCP-XXX-JPは晴天であることに加え、満月である時に活性化します。活性状態での活動時間は月が昇り始めてから凡そ10時間ほどで再び非活性化しますが、射撃や殴打を行うことで沈静化する事が可能です。
活性化したSCP-XXX-JPは人間のいる場所に歩いて移動します。移動した先に3歳以下の子供がいた場合は『捕食』(摂食の為の行為ではなく、ここではSCP-XXX-JP-aを増やす為の行為の呼称)します。その捕食プロセスは毛髪を触手のように扱い、対象を捕らえると、頭部が裂け、口のような器官が現れます。その後、捕らえた対象を上記の口のような器官に収納します。また、被食者の保護者にあたる者やSCP-XXX-JPに危害2を加えたものは60分から3日以内に自殺を図ります。
捕食を終えたSCP-XXX-JPは住居としている神社に戻ると、2週間から1ヶ月にかけて腹部に膨らみが見られるようになります。膨らみが一定の大きさになると触腕を用いて腹部を切開し、体内からSCP-XXX-JP-aを取り出した後世話を始めます。現在確認されている子守りの方法は以下の通りです。
行動 | 詳細 |
---|---|
給餌 | 与えられた菓子類を小さくして与えます。食事を与えられたSCP-XXX-JP-aは腐敗までの時間が延びる事が確認されていますが、その原理は不明です。また、SCP-XXX-JP-aは食事を摂取している様子は無く、与える様子は子供の「ままごと」に類似しています。 |
衣服を与える | 被食者の体組織から和服を作り与えます。どのように作られているかは不明ですが一般的な和服と作りは変わらないように思えます。 |
SCP-XXX-JPは群馬県██町北部に存在する森から、異臭がするとの通報を民間人から受けた際偶然発見されたものです。異臭はSCP-XXX-JPが住居とする木製の神社の中からしており、SCP-XXX-JP-aの腐敗が進んだ際に生じたものと判明しています。
また、住居である神社から1日以上離れることを極端に嫌がるため、収容施設への収容は難しいと思われます。その事については何らかの理由があると見られており調査を進めています。
実験記録XXX-JP-1- 日付19██/03/██
対象: D-XXX-1
目的: 敵対的でない接触に対するSCP-XXX-JPの反応の調査。
実施方法: D-XXX-1とSCP-XXX-JPを会話させる。対象にはSCP-XXX-JPについて「知能のある人形」としか伝えていない。
結果: SCP-XXX-JPはD-XXX-1に対し終始昔話を聞かせた。実験後にD-XXX-1は「懐かしかった」と供述。精神状態の回復が見られた。
分析: 非活性状態のSCP-XXX-JPは敵対的でない人間には危害を与えないようです。より細かい実験が必要になります。
実験記録XXX-JP-4 - 日付19██/05/██
対象: D-XXX-4
目的: 敵対的な接触の基準と、それらに対するSCP-XXX-JPの反応の調査。
実施方法: 非活性状態のSCP-XXX-JPに様々な方法で接触する。
結果: 横倒しにする、棒状のものでつつくといった行為に対しては反応を示さなかったが、殴打されるとSCP-XXX-JPは甲高い悲鳴を発した。悲鳴を認識した職員に対する経過観察のため、この時点で実験が中断された。中断から凡そ15時間後、D-XXX-4は監視役の職員の拳銃を奪おうとしたため、終了された。
分析: 今後SCP-XXX-JPに対し危害を加えるのは一切禁止します。また、実験に参加した職員の監視の強化を行います。
後記: 監視は██日まで継続されましたが、自殺を図る人物は確認されなかったため、現在では全員職務に復帰しています。SCP-XXX-JPの悲鳴の影響を受けるのは、直接危害を加えた人物のみであると思われます。
実験記録XXX-JP-7 - 日付20██/08/██
対象: D-XXX-7
目的: SCP-XXX-JP-aへの接触に対するSCP-XXX-JPの反応と、SCP-XXX-JP-aの組成の調査。
実施方法: D-XXX-7を神社に侵入させ、SCP-XXX-JP-aを複数回収させる。
結果: D-XXX-7がSCP-XXX-JP-aを手にして直ぐにSCP-XXX-JPが活性化。触腕を用いて絞殺しようとしたが、D-XXX-7が回避したため失敗。3体のSCP-XXX-JP-aの回収に成功した。
検査の結果、SCP-XXX-JP-aはヒトの体組織で組成されており、DNAが被食者と一致しました。また、1部のSCP-XXX-JP-aには臓器と類似した形状の部位が見受けられました。
分析: SCP-XXX-JP-aの回収はSCP-XXX-JPの活性化を招くことが判明しました。組成に特筆すべき異常が見られなかった場合、回収実験の禁止を要請します。
後記: 実験終了後、D-XXX-7が「腹や胸が刺されたように痛い」「血の匂いがする」と訴えました。検査結果に異常な点は見られませんでした。
補遺1: SCP-XXX-JP-a(1)はサイト-8181内の標準的な収容ロッカーに保管されていましたが腐敗が著しく進み、収容から5日で原型を保つことが難しくなった為やむを得ず廃棄しました。
補遺2: 『おこもりさま』は██町に古くから伝わる子供を守る神であると伝承があることが判明。現在はごく1部の人間を除きその伝承は薄れています。
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- portal:onoono-flower (02 Jun 2018 15:05)
収容プロトコルの先頭部分が良いと思います。満月時に何かがあるということをこの段階で匂わせることで、後の展開の理解を助ける構成だと思いました。しかし、満月時に24時間監視するのではなく、常に24時間監視とし、満月時は今の記述とは違う厳戒態勢を書いたほうがいいでしょう。
危険な市松人形をSCPにするには、新しいアイディアが必要だと思います。子供を拐う以上のひねりが必要でしょう。収容プロトコルで満月について触れたのですから、満月時に、何か新奇性のあることをする市松人形にできたならば、一等のオブジェクトになると思います。
説明部分について、発見経緯から始まっていますが、読者はSCP-XXX-JPを知らない状態で読み進めるのですから、最初にはオブジェクトの定義から始めましょう。説明の第1パラグラフを最後尾につければオッケーですね。
また以下の部分は過度な宥和策に思えます。カットの方がいいでしょう
行動一覧で、[データ削除]を使っていますが、ここは直截に「皮膚組織」などを入れたほうが学術的トーンかつ不気味なトーンになると思います。
この記事の脚注はいずれも必読の情報です。脚注ではなく文中で説明するようにしましょう。
補遺2には内容がないように感じました。カットか、拡充する方がいいでしょう。
後は細かい部分です。(https://imgur.com/69HktcU)
a.k.a. 鬼食料理長
モチーフとして扱われている情報(市松人形、満月など)が姿形描写以上のトーンを生み出していないと感じました。
何故、このオブジェクトがこの形をしており、この条件で変貌するかの説得力が欲しいです。
丁寧な批評をありがとうございました。
批評を取り入れつつ自分で表現したい事も加筆してみました。
お時間がありましたら、再度お願い致します。
拝読しました。奇妙な怖さがあって良いですね。
あえてコメントするならば、納得する理由付け、バックストーリーがあると、より良くなるかもしれません。
このバックストーリーというのは、オブジェクトの出自や由来、なぜ子守をするのか、などです。このストーリーをそのまま記事中に全て描き出す必要はありませんが、裏設定としてそのような設定を組んでおくことにより、「なぜ満月の夜に動くのか」などの理由付けがしやすくなります。
以下細かいところです。
批評に対するご意見・ご質問で返信が必要なものにつきましては、ディスカッションで返信の形で投稿いただいたうえで、PMにご一報ください。SB3のフォーラムは追っていませんので、ディスカッションへの投稿だけだと気づけない場合がございます。
拝読しました。奇妙ながらも簡潔にまとめられており、オチもしっくりときて非常に良かったです。
以下気になった点
『防弾シールド等を用いて』
なぜ防弾なのでしょうか?丈夫な板という意味で使われているのでしょうか?
『Dクラス職員』
これは個人の好みですが、D-○○○○と表記するのもありかなと思いました。あと、Dクラス職員の事を「職員」と表記するのは少し紛らわしいと思いました。「Dクラス」と表記してもよろしいかもしれません。
アドバイスありがとうございます。DクラスについてはD-XXXXかDクラス、と表記したいと思います。
防弾シールドについてはおっしゃる通りです。
万が一攻撃されても大丈夫なような、丈夫な板の一例として(それと、財団なら持ってそうだと思ったため)使用しました。
Dクラス職員の表記については、投稿する前にD-****に直そうと思います。
ちょっと広すぎないですかね……"はんけい"という名前の、地図上で指定した半径の円を描けるサイトがあるんですが、これで見ると群馬県のかなりのスペースとってます。この広さをフェンスを囲うのはあまり現実的ではないですし過剰な特別収容プロトコルでしょう(正確に言うと、過剰かどうかは異常性の詳細にもよるのですが)。
単に"移動"というよりは具体的な移動方法あるほうが報告書らしいですし、読者にもイメージがわきます。宙を滑るように移動するのか、普通に歩くのか、瞬間移動か…..この移動方法の詳細で前述の収容方法も変わりますね。
これは単に疑問なんですが、「危害」ってどのレベルからなんでしょうか。上の移動手段との兼ね合いによっては、鋼鉄製の檻に閉じ込めればそれだけで収容可能なように感じますね(まあそれやっちゃうと話終わってしまいますが……)。
全体的に、奇妙だったり、不気味な要素はあると思います。読者が違和感を持ちそうな記述や設定は上手くやった方が面白くなるでしょう。
全体として問題はなさそうですが、インタビューが少し感傷的というかオブジェクトに寄り添いすぎのように思えます。財団はもっと冷淡であるというイメージです。まあ個人の捉え方の問題なので、そのままでもよいかとは思います。
拝読しました。
投稿しましたがなかなかUVがつかず悩んでいます。
アドバイスお願いします。