SCP-XXX-JP 先生と子供とクマのぬいぐるみ

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クレジット

タイトル: SCP-XXX-JP - (先生と子供とクマのぬいぐるみ)
著者: ©onekosama
作成年: 2022年

アイテム番号： SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス： Euclid Loki

特別収容プロトコル： SCP-XXX-JPは縦45cm・横30cmの防音ボックス内に保管しています。SCP-XXX-JPが危害を与えることが無くなったため、危険性はなくなったと判断されました。東雲博士の研究室にて、管理及び監視が行われております。

説明： SCP-XXX-JPは█████県████の廃屋にてSCP-YXX-JP、SCP-XYX-JP、SCP-XXY-JPと共にエージェント笹蒲によって発見、保護されました。
SCP-XXX-JPは製造元不明の50年以上前に使用されていたと推定されるテディベアです。このSCP-XXX-JPの異常性はSCP-XXX-JPに接触または保有している者(以下保持者と表記)が弟や妹、姉や兄、と言った、兄弟を示す単語を発した時に発生します。単語が発されたとき、突如として保持者周辺にコーカソイド系の10〜12歳程度のウィリアムと名乗る少年、SCP-XXX-JP-1とコーカソイド系の9〜11歳程度のエレーナと名乗る少女、SCP-XXX-JP-2が出現します。
SCP-XXX-JP-1、SCP-XXX-JP-2(以下SCP-XXX-JP-1及びSCP-XXX-JP-2のSCP群をSCP-XXX-JP-12と表記)はSCP-XXX-JPの事をチェカウェルと呼び、保持者以外にもSCP-XXX-JPをその名前で呼ぶことを強要します。
そしてこのSCP-XXX-JP及びSCP-XXX-JP-12に対する損害はすべて未知の力によって再生します。いかなる方法でもSCP-XXX-JPやSCP-XXX-JP-12に傷を与えることはできません。

SCP-XXX-JP-12は保持者の事を、兄、姉、弟、妹のどれかに認識します。それは発した単語に基づき、保持者が保持者自身より年上の兄弟を指す言葉を発すると、SCP-XXX-JP-12は保持者の事を年下の兄弟と認識し、甘える行為を取ります。保持者が保持者自身より年下の兄弟を指す言葉を発するとSCP-XXX-JP-12は保持者を年上の兄弟と認識し、甘える行為を取ります。
SCP-XXX-JPは認識改変能力を有しているようで、保持者は突如として現れたSCP-XXX-JP-12に恐怖を抱くことはありません。そしてSCP-XXX-JP-12のことを兄弟として認識します。

その後、2分かけて保持者の体は変化します。見た目の推定年齢はSCP-XXX-JP-12が自身らより保持者の事を年下だと認識している場合は5〜7歳程度になり、年上だと認識している場合は14〜17歳程度になります。その後保持者の精神年齢は肉体年齢と同程度まで変化します。そして保持者の体質は非常に虚弱になります。

その後SCP-XXX-JP-12は保持者に対して、執着し始め、SCP-XXX-JP-12のどちらも保持者から目を離すことがなくなります。
保持者は、体が収縮するとSCP-XXX-JPに異常な執着をみせ、SCP-XXX-JP-12と保持者自身が友人関係にあると思った人間以外(以下対象者と表記)が触れようとすると、幼児のように拒否します。SCP-XXX-JPに対象者が無理矢理に触る、または取り上げると保持者が泣き出し、SCP-XXX-JP-12は3秒ほどで武器を生成、保持者を泣かせた対象者に向かって攻撃を開始します。保持者が止める以外に方法はなく、保持者が止めない限り、攻撃は続きます。保持者が泣き出すことは他者がSCP-XXX-JPに触れるまたは保持者自身が痛みを感じる以外ありません。

SCP-XXX-JP-12が生成する武器は時と場合により、銃や身の丈に及ぶ斧など様々です。SCP-XXX-JP-1は銃や弓、刀など比較的遠距離の武器を生成することが多く、SCP-XXX-JP-2は身の丈に及ぶ斧やナイフ、剣など比較的近距離の武器を生成すること多いです。

以下はSCP-XXX-JPに関する実験結果です。

+ 第一回実験記録

実験記録XXX-1-██████/5/3

実験責任者：東雲博士

実験対象：D-23119(家族構成：母/父)

実験内容：D-23119を保持者として実験を開始、D-23119にSCP-XXX-JPを持った状態で兄と言う単語を発言してもらい、観察を行いました。

実験結果：D-23119が兄という言葉を発言したあと、D-23119周辺にSCP-XXX-JP-12が出現し、会話を始めました。その2分かけてD-23119の体は七歳程度の見た目に変化しました。SCP-XXX-JP-12はD-23119の名前を知っていました。D-23119はSCP−XXX-JP-12に対して恐怖や違和感を抱くことはありませんでした。実験途中で保持者がゲームを強請り、ゲームをするため、SCP−XXX-JP-1が東雲博士に話しかけました。その時SCP−XXX-JP-1は東雲博士をDr.シノノメと呼び、知り合いのように話しかけました。その後SCP−XXX-JP-1が補遺者を叱りつける姿が確認されました。保持者が泣き出しそうになり、謝っているSCP−XXX-JP-1が確認されました。その後保持者が満足するまで遊び、保持者が眠るとSCP-XXX-JP-12は徐々に消失しました。

分析：このSCP-XXX-JP-12は保持者のことを傷つけることを怖がっているように思えます。傷つけることで何か起こるかもしれません。慎重な実験が求められます。次は対人実験をしていこうと思います。SCP-XXX-JP-1は私のことを知っているようです。私はあの子たちに面識は一切ありません。慎重な観察が求められます。――記録者：東雲博士

＜実験後インタビュー＞

質問対象：D-23119

質問者：東雲博士

<録音開始・第一回実験同日録音>

東雲博士：ではインタビューを開始します。D-23119、ここ数時間で見たものや感じたものを話してください。
D-23119：聞かれるようなこと無いけどな。しかも俺は今まで寝ていたはずだし…。感じたこと？感じたことは、うーん、楽しかったとは思ったかな。なぁ、何かあったのか？
東雲博士：……では、貴方はこの三時間ほどの記憶がないのですね？
D-23119：質問は無視か。まあ、そうだな。三時間、なのかわかんねぇけどよ。とりあえず記憶にねぇな。
東雲博士：そうですか。ただ感じたことはあるんですね？
D-23119：楽しかったし、面白かったがなぁ。うーん、そんな感じだな。よくわかんねぇけど、幸せな感じがする。
東雲博士：そうですか。それ以外は特に無いのですね？
D-27865：そうだな。
東雲博士：わかりました。インタビューを終わります。

<録音終了>

終了報告：SC-XXX-JPには記憶を消去するなど自身の記憶を持たせないようにする能力を保持していると思われます。多幸感を感じるようで、記憶はなくても感情だけは残るようです。

+ 第二回実験記録

実験記録XXX-2-█████/6/14

実験責任者：茶湯研究員(東雲博士不在の為代理)

実験対象：D-27865(家族構成：母/父/姉)

実験内容：D-27865を保持者として実験を開始しました。D-27865にSCP-XXX-JPを持った状態で姉と言う単語を発言してもらい、SCP-XXX-JP-12に対してインタビュー及び対話実験を行いました。

実験結果：D-27865がSCP−XXX-JP-12を出現させたあと、SCP−XXX-JP-12に対してインタビューを行いました。質問は三項目行いました。質問内容は、後述実験中インタビューに記載されています。その後、D-18767と久留研究員により対話実験が行われました。対話実験ではD-18767と保持者の会話はスムーズに行われました。保持者が友人関係になったと判断したようでD-18767と久留研究員はSCP-XXX-JPに触れることができました。対話実験終了後、立ち上がったD-18767がふらつき保持者を突き飛ばす出来事がありました。突き飛ばされた保持者は激しく泣き出しました。その時SCP−XXX-JP-12は三秒ほどでなにもないところから武器を生成し、攻撃しました。

分析：SCP-XXX-JPは保持者の意見を絶対に遵守します。保持者の安全を確保しきれないこの場において、SCP-XXX-JPは人々に対して危害を加える行動をすることが有り得ます。SCP-XXX-JP-12は鉄製の扉を素手でいとも容易く抉じ開けることが可能です。そして一度SCP-XXX-JP-12を呼び出した保持者にはSCP-XXX-JPに接触している状態ではなくとも、兄弟に関する言葉を発すると保持者だった者の周囲にSCP-XXX-JP-12が出現することが判明しました。――記録者　門戸研究員

＜実験中インタビュー＞

質問対象：SCP-XXX-JP-12

質問者：D-18767、門戸研究員

＜録音開始・█████/6/14＞

門戸研究員：今からインタビューを行います。よろしいですか？
SCP-XXX-JP-2：あら、お話かしら。楽しいのであれば良くてよ。ウィリアムお兄様、█████(D-27865の本名)の面倒を見といてもらえるかしら。
SCP-XXX-JP-1：ああ、分かったよ。答えられなくなったら、僕と変わるんだよ？いいかい？
SCP-XXX-JP-2：ええ、分かったわ。それでインタビューって何かしら。とっても楽しみなの！こんな事初めてだから。
D-186767：ああ、そうかい。嬢ちゃんよろしくな。で、えーと、ああ、嬢ちゃんらはなんで兄弟のことを守ろうとするんだ？
SCP-XXX-JP-2：あら、簡単よ。守らなきゃいけないからよ。
D-18767：守らなきゃいけないのか。それは体が弱いからか？
SCP-XXX-JP-2：それもあるけど。あのクソ女は私達双子のことしか愛さなかったわ。それはおかしいもの。私達のことだけを愛すなんて。そんなの家族じゃないわ。お父様は愛してくれたのよ。なのにあのクソ女。ごめんなさい。ちょっと、取り乱したわ。ごめんなさい。でも、ああ、ごめんなさい。そうね、どうしましょう。ええっと、ちょっとお待ちなさいな。ウィリアム兄様と変わるわ。これ以上は答えられそうにないわ。本当にごめんなさい。私が答えられると言ったのに。
門戸研究員：いいえ、ここまで答えてくれてありがとうございます。
SCP-XXX-JP-2：貴方は優しいのね。ありがとう。ごめんなさい、ウィリアム兄様、変わってくださるかしら。もう話せそうにないの。
SCP-XXX-JP-1：ああ、分かったよ。エレーナ、█████のことを頼めるかい？
SCP-XXX-JP-2：ええ、分かったわ。姉さんと遊びましょう、█████？
D-27865：うん！
SC-XXX-JP-1：ここからは僕が答えるね。なにかな？はっきり聞いてくれたほうが嬉しいな。
門戸研究員：分かりました。ではあなた方は何者なのですか？
SCP-XXX-JP-1：うーん、答えづらいな。人間だよ。と言いたいところではあるかな。でも僕達双子は死んでしまったよ。兄弟たちを見捨ててしまったんだ。だから僕達のことを兄弟と呼ぶなら、その子を助けるのが役目だよ。でも分かりづらいだろうしね。どうしようか。過去を知ったほうがわかりやすいかも。これ貸してあげる。とりあえず貸すだけだから返してね。
門戸研究員：これは一体何ですか？
SCP-XXX-JP-1：これは思い出。僕達のお父様が書いた少し分かりづらい思い出さ。写真があると思う。黒く塗りつぶされているのは僕らの母親。僕らはその人が大嫌いなのさ。でも一番嫌っているのはエレーナだよ。だから聞かないでやってくれ。………他に質問はないのかい？
門戸研究員：では最後です。あなた達が求めるものはなんですか？
SCP-XXX-JP-1：平穏かな。安全と平穏。僕達の兄弟が絶対的に守られる安全な場所。
門戸研究員：そうですか。分かりました。そうできるように努力します。
D-18767：あとなにするんだったか。
門戸研究員：あなたはSCP-XXX-JP-12と話してもらいます。久留研究員と交替しますので。それではSC…いえ、ウィリアムさん、エレーナさん、インタビューに答えていただきありがとうございました。これでインタビューを終わります。

＜録音終了＞

終了報告：四名の死亡、三名の怪我人が発生しました。SCP-XXX-JPから預かった文書は「子供との思い出の内容から推測される事」に内容が記載されています。

＜実験後インタビュー＞

質問対象：D-27865

質問者：茶湯研究員

＜録音開始・第二回実験同日録音＞

茶湯研究員：ではインタビューを開始します。一応お聞きしますが、ここ数時間の記憶はありますか？
D-27865：いや、一切ないな。寝てただけじゃなかったのか？
茶湯研究員：…そうですか。何か感じたことはありましたか？夢を見たとか。
D-27865：うーん、特に夢も見てないけどな。でも楽しかったけどちょっとさみしい感じはするな。でも久しぶりに姉さんにあった気がするよ。
SCP-XXX-JP-2：あら、呼んだかしら。
SCP-XXX-JP-1：何かあったのかい？
D-27865：いや何でも無いよ。でも一緒にいてほしいなぁって思ったから。
茶湯研究員：………これでインタビューを終わります。ウィリアムさん、エレーナさん。ここで遊んじゃいけないことになっているんです。こちらへどうぞ。

＜録音終了＞

終了報告：2回目の実験でSCP-XXX-JPの異常性が強力になり、D-27865がSCP-XXX-JPに接触していなかったのにも関わらず、SCP-XXX-JP-12は出現しました。その後、D-27865と2時間ほど遊ぶとSCP-XXX-JP-12は消失しました。実験後、茶湯研究員が姉と発言すると、茶湯研究員の周辺にSCP-XXX-JP-12が出現しました。SCP-XXX-JPの異常性は伝播することが確認されました。記憶処理をしても効果がないことが判明しました。それにより茶湯研究員及びDクラス職員2名は終了処分となりました。――記録者　門戸研究員

+ 子供との思い出の内容から推測される事

SCP-XXX-JPから取り出された本をSCP-XXX-JP-3と呼称します。SCP-XXX-JP-3は片面14ページの小さな本です。1ページに1枚の写真と10行程度の文章が書かれています。内容が書いてあるのは14ページ中12ページに記載があり、別人物が書いたと思われる文章が書かれたページが1ページ、そしてその他の記載の中で文章が判読可能なページが9ページでした。写真は判読不可能なページそして文章が書かれていないページのものも含めて、12枚存在しました。その全てに移っている女性と思われる人間の顔は黒く塗りつぶされており、顔の判別はできない状態になっています。このスクラップブックは一年に一度つけられておいたようで18██年から18██年までの記録及び写真が残されています。

1P
写真にはコーカソイド系の六歳くらいと推定される男児と五歳くらいと推定される女児、顔が黒く塗りつぶされた女性とその女性に抱えられた双子の赤ちゃん、そして少し痩せているように見える男性が写っています。

18██/██/██
ジェームズとアビゲイルに兄弟ができた。この子達はジェームズたちとは違いとても健康的だ。この子達にはジェームズたちを守ってもらわないといけなくなるかもしれない。そんなことがないようにしなきゃいけないな。私は子どもたちに恵まれている。ジェームズやアビゲイルはとても優しい。病弱でこちらに迷惑をかけていると思っているらしい。そんなことはないのに。少なくともその体質は私のせいだよ。こんな優しい子達に囲まれて私はとても幸せだよ。
いつかこれを見てくれると信じて。親愛なる子どもたちへ　　　ケインより

2P
成長した男児に抱えられた双子の男児と成長した女児に抱えられた双子の女児が座っており、同様に顔の塗りつぶされた女性と思わしき人物の後ろに、更に痩せこけた男性が立っている。

18██/██/██
毎日の子供の成長が楽しみで仕方がない。ジェームズやアビゲイルの調子が悪いようだった。困った。仕事をやめてでも子供たちのそばにいてあげたいのに。私が元々病弱なせいだ。最近は無理が祟ったのか、どうにも調子が悪い。妻も調子が悪いようだ。どうにかしないと。ジェームズやアビゲイルの笑顔が見たいものだ。ケーキでも次の金曜日には買って帰ろう。仕事が軌道に乗っている。このままいけば、無理をしなくてもまだ働けるかもしれない。妻は箱入りだ。働くことが難しいかもしれないな。でももうちょっとしたら落ち着くだろう。落ち着いたあとはみんなで楽しく過ごしたいものだ。
いつか成長した親愛なる子供たちへ　　　ケインより

3P
双子の兄たちは双子に寄り添うように座っており、その後ろに顔の塗りつぶされた女性と思わしき人物と前の写真と比べて少し顔立ちがふっくらとした男性が立っています。双子たちの間にはテディベアが座っており、そのテディベアはSCP-XXX-JPと同じものと思われます。

18██/██/██
みんなすくすくと成長してくれている。とても嬉しいことだ。しかし最近妻が子供たちへ手を出しているようだった。それはいけない。何度か注意したが治っただろうか。最近は家に帰れるようになった。この1年はどうにか、家に帰るようにしよう。エレーナとウィリアムには誕生日プレゼントにテディベアをあげた。どうにも高かったものでひとつしか買ってやれなかったが、それをわかったように二人は喧嘩しない。もしかしたらジェームズやアビゲイルがちゃんと見ていてくれているのかもしれない。みんながしっかり成長してくれますように。
いつか親になった親愛なる子供たちへ　　ケインより

4P
依然顔の塗り潰された女性と男性が並んでたっている前に前のページと同じように座った子供たちが座っています。テディベアは少しくたびれているように見えます。

18██/██/██
子供たちの成長が楽しくて仕方がない。病弱なジェームズやアビゲイルは中々学校に行くことが出来ないが、学校から出された宿題を楽しくやっているようだ。良かった。この1年はジェームズもアビゲイルも調子がいいようだ。いい事だ。双子の方は二人とも仲が良く、エレーナはお兄様、お兄様とウィリアムの後を付きまとっているよ。とても可愛らしいことだ。最近、Dr.シノノメの息子さん、アキタメくんだったかな、と仲がいいらしい。見てて楽しそうだよ。でも急に妻の様子が芳しくないことが多くなってきた。お手伝いさんを雇った方がいいのかもしれない。妻の健康を祈って。
きっと明るい未来を歩く事を祈って。親愛なる子供たちへ　　ケインより

5P
顔の塗りつぶされた女性と少しばかり痩せたような印象を受ける男性が立っており、その前には双子と双子を囲むようにその双子の兄妹が座っています。その真ん中には前の写真よりくたびれたテディベアが座っています。

18██/██/██
もうすぐでジェームズもアビゲイルも卒業か。ジェームズに関してはもっと早く入れていたんだが、心配でアビゲイルと一緒に学校に入れたからな。ジェームズには悪いことをしたよ。でも卒業までには毎日通えるようになっていてよかった。本当に良かったよ。僕は本当に通えなかったからね。どうかこの調子がいつまでも続くように祈っているよ。妻の様子が戻ったようだ。元気になってよかったよ。子どもたちに手を上げることもなくなったからね。妻のことを気遣ってやれなかった私にも非があるね。次から気をつけるようにしないと。妻は繊細な人だから。気の合うお手伝いさんで良かった。仕事も落ち着いていたし、家族での時間がもっと大事に過ごせそうだ。
きっと優しいおとなになった親愛なる子どもたちへ　　ケインより

6P
顔の塗りつぶされた女性と体型の戻った男性が立っており、子どもたちは前に座っています。男女の子供が二人増えており、その赤ちゃんの間にテディベアが座っています。その赤ちゃんを囲むように双子、上の兄妹が座っています。

18██/██/██
兄が死んでしまった。兄の妻はどこかに逃げてしまい、預かるのは私たちの家族しかなかったが、仕方ない。シエラとエドウィンという姉弟だ。兄に似ていてどこかホワッとした性格をしている。とても可愛らしい姉弟だ。五歳の姉と三歳の弟。どちらも大人しくて、わがままも言わないからびっくりしてしまったよ。とてもいい子達だ。でも少しでも欲しいものを言ってほしいものだ。どんなプレゼントをしたらいいかわからないからね。新しい姉弟が増えて子どもたちが喜んでいたよ。この子達も少し体が弱いようだ。健康なのがエレーナとウィリアムだけになってしまった。妻が心配そうな顔をしていた。お手伝いさんとの相性が悪くなったのだろうか。どうしたものか。わからない。妻の事がわからなくなってきたよ。真に愛していた妻がわからなくなってしまったよ。
どうか親愛なる子どもたちへ　　ケインより

7P
顔の塗りつぶされた女性と少し痩せた顔色の悪い男性が六人の並んだ子どもの後ろに立っています。テディベアは依然真ん中に座っており、それを囲むように子どもたちは座っています。

18██/██/██
妻の心労が目に見えてわかるようになってしまった。貯金もある程度貯まったから、少し休職しても構わないだろう。2年〜3年ほど休んでおこうか。子どもたちにも最近一緒にいることができなかったからな。そんな事だらけでかなり寂しい。子供は六人に増えたが株や仕事で溜まったお金がある。お手伝いさんとの契約は切らしてもらうが、子どもたちや妻との時間を大切にしたいと思っている。子どもたちが行きたいと言っていた遊園地に行ってみるのもいいかもしれない。妻の気がそれで晴れてくれるといいんだが。
きっと夢を叶える親愛なる子どもたちへ　　ケインより

8P
顔の塗りつぶされた女性と少し体型が戻り顔色の良くなった男性が立っています。子供は身長の伸びたジェームズと呼称されていた男児だと思われる男性が男性の隣に立ち、身長の伸びたアビゲイルと呼称されていた女児と思われる女性が隣に立っています。双子とその下の姉弟は椅子に座っています。

18██/██/██
█████。██が███にまた██████████た。████も████████████████、████たちが█████████。███████████████████████████たよ。あまり██から██████ことが██████な。██████████少し██████み██████████は█████████████████に██の███████████だ。████████████████。████████████████████だ。ど████████だ████。█████████もいいし。████████████みたいだ。
██████████████████　　██████████

9P
いつも写っていた顔の塗りつぶされた女性はおらず、子供も二人いない。男性と双子と双子の姉と双子の弟が写っています。男性の顔は更に痩せこけており、前の写真と身長とあまり変わらない双子と双子の姉と弟は、今にも死にそうな顔をしています。依然として真ん中にはテディベアがいます。

18██/██/██
妻が子供と一緒に森の中で心中した。その後子どもたちに聞いたが、妻は日常的に虐待をしていたらしい。そんなことをやる人じゃなかったと思っていたのに。子供に対して傷つけたあとはごめんなさいと謝っていたらしい。そんなことを知らなかった。妻にも子供にも悪いことをした。なんてことをしたんだ僕は。ごめんね、ジェームズ、シエラ。すまない、本当にすまない。僕のせいだ。エレーナ、ウィリアム。ここから大変になるよ。もし僕が死んだらアビゲイルとエドウィンを頼んだよ。なんてジェームズやシエラがいるときにも言ったか。ごめんごめんよ。本当にごめん。
会えなくなった私の愛しい子どもたちと未だ抱きしめられる愛しい子どもたちへ　　ケインより

10P
男性と前の写真に写っている子供がなくなった子供の写真を持って写っています。真ん中にテディベアがいることに変わりはありません。

18██/██/██
僕だけになって子どもたちに迷惑をかけてしまうことが多くなった。料理はまともに作れるが、家事と掃除は子どもたちのほうがよっぽどうまい。迷惑をかけてばかりだ。どうしたものかと頭を抱えてしまうよ。気にしなくていいと慰めてくれることがとても嬉しい。こんな平和な日々が続いてくれるといいのだが。かなり寂しい家になってしまった。悲しい。愛した人も愛した子供も逝ってしまった。でもどうか子どもたちには妻を恨まないでほしいと切に願う。
私が愛しく思う子どもたちへ　　ケインより

11P
写真には男性と女性、双子とテディベアそして男児が座っています。前の写真より全員の顔色が悪く見えます。

18██/██/██
██████████ぼ██は████████く██い██████でだ████だ██████やろう。し██████、う██くそ██ばか████████████████████あいし████こど██████████ちが████████なんで████████████みえ██████、エ██████、████ア████████████ど██████████████て██このクソ野郎が！！！！
██████████████████████　　　　██████████

12P
父親だと思われる男性がおらず、女性と双子、男児そして前の写真に写っていなかった女児、男性が全員立っており、全員がこちらを睨みつけています。

私達は許さない。お母様のことを許さない。お父様のことを愛します。絶対に許さない。体の弱い兄弟を殺したあの人を許さない。ただ表面上だけで謝るのを私達は知っていた。お父様は私達の幻想を見ていたのよ。本当なら私達兄弟は写真になんて映らなかったわ。でもお父様が強く願ったのよ。逃げたのよ。でもお父様からしたら仕方のないことだわ。最後に知ったのね。そんなに怒らなくっても良かったのよ、お父様。私はイヴになるの。ジェームズお兄様はアダムよ。素敵でしょう？それでね、エレーナとウィリアムは守ってくれるのよ。昔のあなた達を。そして昔からあった私達の絆を。そしたら全部壊しちゃうようになっちゃったわ。ごめんなさい。でもね、シエラとエドウィンは好きだった天球儀と懐中時計と一緒にいるって言い出したのよ！お父様、あなたがシエラとエドウィンに上げた唯一のもの。それが大好きなんですって。私達はずっとお父様の思い出を持ったまま、ずっといるわ。ずっと、ずーっとよ。お父様のことを恨んでもいないし、とてもとても愛しているわ。みんなお父様のことが大好きなの。だからお父様。そんなに悪く思うことはないわ。そうしたらね、聞いてくださるかしら、エドウィンがね、お医者様も一緒にいてくれるらしいって言っていたのよ！私たちの体調を第一に気遣ってくださった、あの日本人のお医者様！そこにお父様もいてくださったらよろしかったのだけれど。でも仕方ないわ。悪いのはお母様だけ。お父様は悪くないもの。あんなのお母様でもなんでも無いわ。産んでくれたことは感謝してるけど。今でも私達の遺体は隠されていてよ。あのクソ女のせいよ。私大っ嫌い。いつの間にか幻覚を見ていた可哀想なお父様。どうか幸せにお眠りになって。どうか来世では幸せで。
私達の大好きなお父様へ　　
貴方の大事なアビゲイル、ジェームズ、エレーナ、ウィリアム、シエラ、エドウィンより

推測：この家族はうまくいっていなかったようで、子どもたちは優しくしてくれる父親のことを好いていたようです。それは母親が虐待を繰り返していたことに起因するようです。父親は子供の死亡に関してひどく悲しんでいるように取れます。子供を真に愛していた優しい父親だったようです。一番最後の文章が本当のことだと仮定すると、最後に写っていた子どもたちはもうすでに死んでいたと思われます。父親が死んだことを知覚していないので本当にいることになっていた、と予測されます。その父親は現実改変の能力または認識改変の能力を有していたと思われます。そして最後に書かれた文章はSCP-XYX-JP-2によって書かれたと思われます。子供全員が実体を持った人型SCPになっていることが最後の文章で判明しました。――記載者：東雲博士

補遺：第二回実験の2週間後にSCP-XXX-JPの発生実体が増加しました。他SCPの実験に携わり、死亡した東雲春継博士がSCP-XXX-JPの発生実体となっています。現在この発生実体をSCP-XXX-JP-3と呼称しています。SCP-XXX-JP-3は自身を東雲春継だと名乗り、財団加入理由や時期、死亡前に担当していたSCPや本部や支部の全職員の名前などを正確に回答し、財団に貢献したい、職員として置いて欲しいということを、端的にそして合理的に説明しました。その理由を聞き、敵対する意思がないことを確認した上で、九条博士がO5評議会にここまでのことを報告及びオブジェクトクラスLokiへのクラス変更を申請、認可されました。
当該オブジェクトに与えられているクラスは財団職員として働くSCPに対して与えられます。当該オブジェクトには東雲博士と同じクリアランスレベルが与えられています。

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  yzkrt 25 Feb 2022 15:01

  フォーマットが崩れています。記事標準テンプレートガイドを読んで修正してください。

  Loki

  どういうオブジェクトクラスなのでしょうか？

  SCP-XXX-JPは█████県████の廃屋にてSCP-YXX-JP、SCP-XYX-JP、SCP-XXY-JPと共に偶然にもエージェント笹蒲によって発見、保護されました。

  偶然にもは必要ないと思います。

  単語が発されたとき、突如として保持者周辺にコーカソイド系の10〜12程度のウィリアムと名乗る少年、

  歳がありません。

  SCP-XXX-JP-12は保持者の事を、兄、姉、弟、妹のどれかに認識します。それは発した単語に基づき、保持者が姉または兄という保持者自身より年上の兄弟を指す言葉を発すると、SCP-XXX-JP-12は保持者の事を、妹、または弟と認識し、甘やかしたり、守るといった兄弟が兄弟を溺愛するような行為を見せ始めます。
  また、保持者が弟、または妹といった保持者自身より年下の兄弟を指す言葉を発するとSCP-XXX-JP-12は保持者の事を兄、または姉と認識し、前文とほとんど同様の行為を取りますが、甘やかすよりはSCP-XXX-JP-12は保持者に対して甘える行為を取ります。

  反対のことを言っているだけなので半分の文章にまとめられないでしょうか。

  全体的に一文が長いのに対し、情報がまとまっておらず、密度が低いため読みづらい印象を受けます。以下にその例と改善案を載せるので参考にして説明全体を見直してください。

  その後、2分ほどで保持者の身体は服ごと収縮し、見た目の推定年齢はSCP-XXX-JP-12が自身らより保持者の事を年下だと認識している場合は5〜7歳程度になり、SCP-XXX-JP-12が自身らより保持者の事を年上だと認識している場合は14〜17歳程度になります。そしてその五分後には数分歩いただけでも、咳き込み、動けなくなるほどの病弱な体質になります。その保持者がどれほどの健康体であっても、いかなる場合にも病弱な体質になることが確認されました。そして肉体年齢とほぼ同じくらいにまで精神が退行します。

  改善例> その後、2分かけて保持者の身体が変化します。SCP-XXX-JP-12が保持者の事を年下だと認識している場合は5〜7歳程度に、年上だと認識している場合は14〜17歳程度になります。この時、保持者の精神年齢は肉体年齢と同程度まで変化します。また、保持者の身体は非常に虚弱に変化します。

  全体的に具体的に書こうとしたり、年下と年上の場合の文章が反復していたりして無駄な文章が増えている印象です。例示程度まで文章量が減らせるようにしましょう。

  しかし、最中の記憶を尋ねるとD-23119には記憶が存在しないことが解りました。SCP-XXX-JPには記憶消去能力があることが解りました。

  記憶させない異常性の可能性もあり、この時点で断定するのは時期尚早です。

  実験責任者：茶湯研究員(東雲博士並びに九条博士不在の為代理)

  九条博士とは誰でしょうか。

  そして一度SCP-XXX-JP-12を呼び出した保持者にはSCP-XXX-JPに接触している状態ではなくとも、声が聞こえる範囲にSCP-XXX-JPがいて、兄妹を表す言葉を発すれば、保持者だった者の周囲にSCP-XXX-JP-12が出現することが判明しました。完全な収容は不可能と判断しました。Keterクラスへのクラス変更をO5評議会へ申請中です。《申請は受理されました。Keterクラスへのクラス変更を認可します。

  記憶の保持者を終了すれば、完全な収容はできるように思います。

  そしてSCP-XXX-JPは記憶処理に対応できないSCPのため、D-27865、D-23119両者を研究員に昇格させることを要請、認可されました。

  このことと昇格させることは結びついていないと思います。

  説明でも述べたような問題点が全体にあり、非常に読みづらい文章でかなり目が滑りました。インタビュー、絵本の記録も分量がかなりあり、一気に読み切るにはかなりつらい量です。その割に語りが冗長で必要ではない部分が多いです。説明は現在の6割程度、実験記録群は現在の4割程度まで減らす努力が必要だと思います。

  また、異常性やバックグラウンドも上に述べた問題点のせいでしっかり入ってきません。何がこの記事で一番伝えたい部分かというのが恐らくまとまっていないのだと思います。それをしっかりと認識すれば記述量はおのずと減ってくるはずです。

  具体的に指摘すれば、実験記録1は説明を実験で再現している部分がほとんどなので、考察の部分を説明にもっていけばセクション自体を削除できるはずです。仮に説明で行えない部分があっても実験記録2の内部に収められる程度には減らせると思います。

  onekosama 26 Feb 2022 02:41

  ご指摘ありがとうございます。
  もう一度添削をし、改善をめざします。

  From: サンドボックスオペレーター

  ShinoguN 09 Apr 2022 08:41

  しばらく更新が見られないため、この下書きのステータスを「批評中断」にしました。下書き批評を受ける準備が整ったならば、お手数ですが、改めて下書きのステータスを「批評中」に変えていただくようお願いします。

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