SCP-001-JP 確保・収容・██ (旧タイトル)

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本報告書の一部は、カバーストーリーとして適切な修正を施したものがメインリストにも保管されています。偽装のものも含め、本オブジェクトに関する報告書は1984/7/13まで有効であるとします。期限以降におけるオブジェクトの扱い方は、財団の活動の進捗状況を考慮してO5評議会が決定します。

Tunguska_Ereignis.jpg

インシデントβ

アイテム番号: SCP-001-JP

オブジェクトクラス: Keter/Hod

特別収容プロトコル: SCP-001-JPはその性質上収容不可能です。あらゆる異常存在の封じ込めをもってSCP-001-JPの収容手順とします。異常存在の管理が財団の最優先事項であることを全職員に周知徹底してください。違反する行いが多くみられる職員には、サイト管理者の裁量で厳重な処罰を与えてください。大規模なSCP-001-JP事例が発生した場合、機動部隊アルファ-5 ("バイナル・ライアー")が事後処理と記録を行います。

説明: SCP-001-JPは一般に保存則と呼称される物理法則です。通常は物理学で記述される挙動を示しますが、アノマリーが無力化された際に異常性が発現します。この時、そのアノマリーが今まで違反してきた保存則の埋め合わせが周囲で行われます。埋め合わせの方法はアノマリーに依り、今まで生成/消失してきたものとは異なる物理量が消失/生成される場合があります。

新人職員へのオリエンテーションスピーチより抜粋:

日付: 1971/05/09

対象者: ブラックマン博士


[途中省略]

さて、次は、何故我々の理念が『確保、収容、保護』なのかについてだ。

まずはこの画像を見てほしい。炭と、建物の残骸が見えると思う。今はもう復興しているが、こうなる前にもここには施設があった。財団の基となった組織の1つであるHMFSCP、超常現象の確保収容に関する王立財団のものがな。なぜこうなったのかというと、あるアノマリーがその施設の水を賄っていたからだ。無限に水が出る蛇口、水源にしようと考えるのは自然だろう。だがある日、職員の不注意でその蛇口が破壊され、異常性を失った。その結果がこれだ。それまで蛇口が放出してきた量と同じだけのHとOが周囲から失われたというわけだな。連鎖的にいくつかのアノマリーが異常性を失ったが、幸いにもこれらの影響は少ないものだったようだ。

もうすでに君たちは物理法則に違反している存在をいくつか目にしただろうが、長期的に見れば保存則がそれらにも適用されるということだ。つまり、アノマリーはそれ自身が脅威となりうる上に、どれだけ火薬が詰まっているか分からない爆弾のようなものだと言える。

以上が、我々がアノマリーを回収して保管する理由だ。

確保、収容、保護。これが我々の任務であり、理念であり、絶対的なルールであることを肝に銘じておいてほしい。

[以下省略]

財団が確認している大規模なSCP-001-JP事例一覧:

日時 場所 概要
1965/06/05 米国テネシー州ガットリンバーグ 全米確保収容イニシアチブ(ASCI)司令部にて発生。大量の空気が生成され、実験参加者全員が死亡した。
1965/07/27 ソ連プリモリスク第四実験場 初めて制御下で発生したSCP-001-JP事例。米英露の3組織により確認された。
1967/11/11 ナミビア共和国カラス州リュ―デリッツ 埠頭の倉庫にて大規模な爆発が発生。のちの調査により、GoI-024の保有する物品が保管されていたことが判明。爆発跡に残された物品はASCIによって回収された。
1968/07/31 英国ハンプシャー州ニュ―フォレスト SCP:/001-JP/インシデント/α.log参照。
1968/08/02 ソ連イヴァノヴォ州カミンスキー SCP:/001-JP/インシデント/β.log参照。
1976/04/12 南アフリカ共和国ハウテン州ウェストランド群 クライン山が突如として消失。残痕から2つに割れた半径10cmの球が発見された。SCP-001-JP事例の発生源であると推察されている。
1979/10/23 スイス連邦チューリヒ州ヒンヴィル区 病院に偽装された施設の地下において大量の動物性たんぱく質が生成された。財団の発見時既に当該施設は投棄されており、詳細は現在も調査中。生成物は焼却処分された。
1982/02/05 中華人民共和国山東省東営市 異學會1の所有する施設において、半径約20mの領域内に存在するFe原子が瞬時に消滅した。本件により当該施設は機能を喪失して投棄された。

経緯: SCP-001-JPは財団が設立される以前から確認されていましたが、各アノマリー特有のものだと考えられていました。しかし財団の前身組織が協力体制を築くに伴って、SCP-001-JPの法則性が体系化されました。以下は財団発足までのタイムラインとアーカイブ化された記録です。

1965/07/27: 米英露の異常存在を扱う組織が行った合同実験により、SCP-001-JPの再現性が初めて確認される。

1965/07/27: 同3組織が、技術共有や異常存在の扱いに一定の制限を設ける旨の内容を含んだ三国合意を締結。

1968/07/28: 全米確保収容イニシアチブ、統合計画を提案。

1968/07/31: インシデントα発生。

1968/08/02: ツァーリの賢人団、統合計画に調印。

1968/08/02: インシデントβ発生。

1970/02/26: 財団設立。

記録


以上がメインリストに保管されている報告書の内容となります。以下の記録を閲覧する職員は留意してください。



空白

空白

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空白


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