SCP-XXX-JP

SCP-XXX-JP-2 内部の様子。

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはその性質による民間人への影響から財団施設を含む██山周辺一帯がサイト-81██ に指定されています。サイト-81██ への侵入を抑制/禁止するためSCP-XXX-JP周辺の住民には「私有地」を含む複数のカバーストーリーの流布、最低限の人員¹の配備がなされていることを記載しておきます。探査記録XXX-██、インシデントXXX-JP-Aでの結果よりSCP-XXX-JPの性質を考慮したサイト-81██ に関する人員配属及び異動条件が制定されました。詳細は以下の文書に記載されています。これ以上の研究は無意味であることからSCP-XXX-JP内での実験、調査は無期限に凍結されています。

説明: SCP-XXX-JPは日本の██県██町に存在する標高███ ｍの██山内で確認される時空間異常です。当時、██町では主に6~10歳の男女の間でSCP-XXX-JP-2現象が噂として広まっていた事実や██町を訪れた外部の人間に共通した数件の行方不明事件が財団の注意を惹きました。特異性の一部が町民全員に知れ渡っていること、後述の特異性発現条件などから記憶処理は行われず、町民への対処は複数のカバーストーリーの流布のみが行われました。

　SCP-XXX-JPの特異性は██山に侵入した██町民以外の人間が山内に侵入した場合にのみ発現されます。これは強制ではなく誘導に近いものであり、対象が麓へと折り返した場合にはこの性質が適用されないことが証明されています。人間以外の生物にもこの性質が適用されるのか、現在調査中です。人間以外の生物には無効であり、人間だけが影響を受けることが調査により分かりました。詳しくは探査記録XXX-3を参照してください。　

　SCP-XXX-JP-2は侵入した対象、侵入した回数で構造が変化する無人の町の様相を呈した時空間異常です。内部で確認される町は周辺を山に囲まれており、これまで内部調査に関わった対象のうち80％がSCP-XXX-JP-2を訪れた際に望郷に似た感情を抱いたと報告しています。この感情はSCP-XXX-JP内に滞在している間の一過性の感情であることがほとんどです。また、SCP-XXX-JP-2の変化の特徴として、初期は日本国内のどの市区町村にも一致しない構造であったにも関わらず、同一対象が複数回訪れることでその構造は対象の故郷に近くなっていく点が挙げられます。”条件”を満たした対象が前述の事象を起こした場合、それと比例するように対象が抱く感情はSCP-XXX-JP-2への定住願望へと変化します。この定住願望はSCP-XXX-JP-2から離れた場合でも継続しますがAクラス記憶処理により容易に対処が可能です。対処が行われなかった対象が再度SCP-XXX-JPに接触した場合対象は消失します。故に”条件”に合致する職員へのマークは徹底的に行われるべきです。我々はインシデントXXX-Aを繰り返すべきではありません。

補遺XXX-01:SCP-XXX-JPの探査記録

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利用ガイド

1. portal:4865426 (10 Nov 2018 02:51)

Footnotes

1. レベル3職員1名レベル2職員3名、レベル1職員1名で構成されます。Dクラス職員の配属は現在予定されていません。