視界の外に

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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: 未決定

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81██にて標準の水生生物収容ユニットに収容されています。通常は隔壁を展開、実験以外の目的でSCP-XXX-JPが視認されないようにしてください。実験時のみ、クリアランスレベル3以上の職員二名の許可を条件に隔壁の解除が許可されます。一日に3回、小型の魚類を餌として与えてください。

SCP-XXX-JP-1は発生したら一連のイベントが終了するまで経過を観察、一部の精神的苦痛を示す個体は収容し、死亡までを観察してください。SCP-XXX-JP-1Nは財団職員であれば基本的に解放、ただし外出は目を隠すゴーグルの装備無しには認められていません。万が一、一般人への被曝が発生した場合、対象を収容、交流関係のある人物に記憶処理を行ってください。

説明:SCP-XXX-JPは異常なオオクチバス(Micropterus)です。SCP-XXX-JPは盲目であるにも関わらず、捕食行動などの通常のオオクチバスと同様の生態行動を行うことが可能です。異常なオオクチバス(Micropterus)個体です。SCP-XXX-JPは視認した人物に対象が盲目であるというミーム汚染を引き起こします。この効果は写真や映像でも発生することが確認されています。

SCP-XXX-JPの異常性は、SCP-XXX-JPを人間が直接視認することで発現します。他の動物では異常性は発現しませんでした。SCP-XXX-JPを該当者(以降曝露者はSCP-XXX-JP-1に分類)が視認すると、SCP-XXX-JP-1は広範囲を見ることのできる空間1に執着するようになります。もしSCP-XXX-JP-1を地下室など、視認できる範囲の限られる空間に拘束すると、SCP-XXX-JP-1は苦しみ始めます。この時、SCP-XXX-JP-1は周囲のあらゆるものに反応しなくなります。この状態で暫くの間放置すると、SCP-XXX-JPは眼球から光を放出し、周囲一帯を破壊して拘束を解除します。

SCP-XXX-JP-1が目的地に到達すると、SCP-XXX-JP-1は暫くの硬直の後、その眼球が膨張し始めます。
殆どのSCP-XXX-JP-1個体はそこでSCP-XXX-JP-1による一連のイベントは終了(それ以降はSCP-XXX-JP-1Nと分類)します。

しかし一部のSCP-XXX-JP-1個体はその後、激しい精神的苦痛に苦しむこととなります。該当個体は
「知ってしまった」と繰り返します。しかし、何を知ってしまったかについては、抽象的な「おぞましいもの」としか説明せず、その正体は不明です。詳細は調査記録XXX-JP-1-01を参照してください。これらの個体は暫くして、あるいは致命的な損傷を負った際に[編集済]、死亡します。この際SCP-XXX-JP-1はいかなる要因でも死亡せず、[編集済]まで生存します。

実験記録XXX-JP#3:19██年8月██日、SCP-XXX-JPの収容初期において、SCP-XXX-JP-1個体の記録を入手するために行われた実験です。本実験で発生したSCP-XXX-JP-1はSCP-XXX-JP-1#3に分類されました。

実験監督者:紀折博士および補佐官の花宮副研究チーフ

被験者:D-522337

実験内容:D-522337にSCP-XXX-JPを視認させ、経過観察を行う。


[記録開始]

紀折博士:D-522337、そこに魚がいる。それを視認してくれ。

D-522337:あいよ。なんだ、化け物みたいのがいるかと思ったが、ただのブラックバス2じゃ…

SCP-XXX-JP-1-3[D-522337より再分類]:見つけないと。俺たちが見失っていたもの、探し続けていたものだ![扉に近寄って]開けろ!探さないと、今すぐに見つけないといけないんだ!

紀折博士:SCP-XXX-JP-1が移動を開始するようだ。警備員、彼を追跡しろ。それから…発砲は許可できない。

警備員:了解!

SCP-XXX-JP-1-3:早くしないと!探すんだ!ここからじゃ見えない!クソ!

[SCP-XXX-JP-1-3は眼球から強烈な光を放ち、数秒間監視カメラをホワイトアウトさせた。視界が戻ると収容室の扉は破壊されている。SCP-XXX-JP-1-3の姿はない。]

[記録終了]

この後紀折博士らはカメラを回収、SCP-XXX-JP-1-3を追跡しました。

[カメラの記録より抜粋]


警備員:博士、あそこです!

SCP-XXX-JP-1-3:見つけなきゃ探さないと見失っていたものを![以下同様の発言が繰り返される]

紀折博士:D-522337、何を探している?説明しろ。

[SCP-XXX-JP-1-3は答えず、先程と同様の発言を繰り返している。]

紀折博士:ううむ…[SCP-XXX-JP-1-3は温室の扉を開ける]はっ、あの部屋は…温室か!

[SCP-XXX-JP-1-3は温室に入室する]

SCP-XXX-JP-1-3:どこだ!?どこにいるんだ…おお、見つけたぞ、見つけたぞ(笑い声)!だが、まだよく見えない!もっと、はっきり見るんだ!

紀折博士:いったい何が起こるというんだ?

[SCP-XXX-JP-1-3の眼球が膨張し始める。最終的に目測で半径3cmまで膨張した。]

紀折博士:なるほど、これが。…彼を拘束しろ。

[記録終了]

SCP-XXX-JP-1-3はSCP-XXX-JP-1N-3へと再分類されました。この後、SCP-XXX-JP-1N-3に花宮副研究チーフがインタビューを行いました。

質問者:花宮副研究チーフ

対象者:SCP-XXX-JP-1N-3


[記録開始]

花宮副研究チーフ:さてSCP-XXX-JP-1N-3、SCP-XXX-JPを視認する前と今とでは何か変わった点はあるか?

SCP-XXX-JP-1N-3:その呼び方慣れないな…まあ変わったといえば、前より視界が広がったくらいか。[重要性の低い会話のため省略]

花宮副研究チーフ:そうか。それから…お前はあの時何を探していたんだ?

SCP-XXX-JP-1N-3:もう覚えていないんだ。

花宮副研究チーフ:何だと?

SCP-XXX-JP-1N-3:ああ。あの時はあんなに執着してたのに、今となっては全然気にならない。自分でも馬鹿馬鹿しく思えてくるよ。そしたらいつの間にか忘れてたみたいだな。もしかしたら、あんなにヤケになって探すほど大したものじゃなかったのかもな。

花宮副研究チーフ:そうか。もう言いたいことはないか?

SCP-XXX-JP-1N-3:ないよ。

[記録終了]

SCP-XXX-JP-1N-3の発言の真偽を確かめるため、これ以降もDクラスを用いた実験が行われました。結果、全てのSCP-XXX-JP-1NがSCP-XXX-JP-1N-3の供述と同様の供述を行いました。

実験記録XXX-JP#9:SCP-XXX-JP-1の研究の一環として行われた本実験にて、これまでのSCP-XXX-JP-1個体とは異なる反応を示した個体(SCP-XXX-JP-1-9)が確認されました。

実験監督者:紀折博士


[この時点で、SCP-XXX-JP-1-9の眼球の膨張が完了している]

SCP-XXX-JP-1-9:あ…ああ、嘘だ、こんなの嘘だ!

紀折博士:どうしたD-379991(SCP-XXX-JP-1-9の識別番号)!

SCP-XXX-JP-1-9:俺は…どうして…どうして!見つけちゃいけなかったんだ!本当に俺は幸せだった!幸せだった!だったのに!何かの間違いだろ!?そうだよな?きっとそう…。でも、これは…これは!

紀折博士:クソ、警備員、鎮静剤の使用を許可する!

SCP-XXX-JP-1-9ああ…せめて、死ぬ前に目を背けたい…二度と見たくない、嫌だ!(絶叫)

[SCP-XXX-JP-1-9は[編集済]し、死亡した]

[記録終了]

研究者らはこれを稀にみられる個体であると判断し、追加研究のため追加のDクラスの使用を申請しました。要求は認められました。検死の結果、眼球には膨張したこと以外にいかなる差異も見られませんでした。

補遺1:20██/██/25にSCP-1072-JP-5の収容違反が発生、SCP-1072-JP-5はSCP-XXX-JPの収容室に侵入、収容にあたっていた機動部隊ぺ-8("天眼")もSCP-XXX-JPの収容室に突入しました。障壁はSCP-1072-JP-5により破壊されており、彼らはSCP-XXX-JP-1に変異、突入した全SCP-XXX-JP-1個体がSCP-1072-JP-5に[編集済]され死亡しました。因みにSCP-XXX-JPはSCP-1072-JP-5に接触した際に敵対的な行動をとり、これに対しSCP-1072-JP-5は怯えるような態度をとり、収容室を退出しました。SCP-1072-JP-5のDNAから、[データ削除]の存在が示唆されており、SCP-XXX-JP-1の眼球からも、同一のDNAが確認されています。

補遺2:紀折博士はSCP-XXX-JPが本当に盲目なのか検証を行いました。対象によるミーム汚染の可能性があるとして認識補強剤を使用して実験した結果、SCP-XXX-JPは盲目でないことが判明しました。なおこの際、紀折博士が████(詳細はクリアランスレベル4以上の職員にのみ公開)に関する実験のため所持していたディッキンソニア(Dickinsonia)の化石標本を落としてしまいました。するとSCP-XXX-JPは激しく興奮し、敵対的な行動をとりました。ディッキンソニアは先カンブリア時代3に生息していたと考えられている軟体動物です。ディッキンソニアを含む先カンブリア時代以前の生物とSCP-XXX-JPの関連性は不明ですが、同時代に生息していた生物の化石をSCP-XXX-JPに接触させると、同様の反応がみられました。紀折博士は不必要な物品を持参したとして、理事会より注意がされました。

補遺3:20██/██/██、SCP-XXX-JP-1N-3が精神的苦痛を示しました。急遽紀折博士がSCP-XXX-JP-1N-3にインタビューを行いました。

質問者:紀折博士

対象者:SCP-XXX-JP-1N-3


[記録開始]

SCP-XXX-JP-1N-3:やっぱり見つけなくてよかったのに!見る必要もなかった!気にする必要もなかった!なのに…なのにどうして!

紀折博士:落ち着いて。我々は君が何を見ているのか分からない。何を見ているのか、具体的に説明してくれ。

SCP-XXX-JP-1N-3おぞましいものだ!見たくもない!目を閉じても視界に突き付けられる!いろんなものが混じってて…恐ろしいものがある!

紀折博士:そのおぞましいとは何だ?

SCP-XXX-JP-1N-3:おぞましいとしか言いようがない!見るのも嫌だ!こんなの嘘に決まっている。

[以下支離滅裂な発言の繰り返し]

[記録終了]

この後、SCP-XXX-JP-1N-3は[編集済]して死亡しました。今後は平常通りの活動をしているSCP-XXX-JP-1Nも死亡していくことが想定されます。Dクラスを用いた接触実験は中止されました。

追記:これ以降、不定期にSCP-XXX-JP-1N個体が同様の反応を起こしています。対象はインタビューの後、死亡までを観察してください。

補遺5:旧蒐集院の資料からSCP-XXX-JPに関する新たな資料が発見されました。それによると、SCP-XXX-JPは収容当初はピラルク(Arapaima gigas)の外見を有していましたが、後にハイギョ4の外見に変化、そして現在のオオクチバスの外見へと変化したようです。なお、これらの魚類は硬骨魚類であるという点しか共通していません。

あとがき:最後の2ファイル、うまくSCP文書の体裁にできませんでした。改善案求む


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