アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid Keter
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPを完全に収容することは不可能です。財団外部でSCP-XXXX-JPが発生した場合、エージェントを派遣し、関係者にAランク記憶処理を施した後、異常性が発生した箇所を適切に抹消して下さい。インターネット上で発生した場合は、カバーストーリー「巨大数入力によるプログラムエラー」を流布した上で、指数を用いた異常の発現しない書式に改めて下さい。数学の研究をしている団体は職員を送り込み常に活動を監視して下さい。
同一平面かつ直線上に92桁以上の数を記述する時、必ずその数が素数ではないことを確認してから記述して下さい。
現在このオブジェクトに関する実験は無期限停止中です。
説明: SCP-XXXX-JPは、10進法で記述した場合91桁92桁になる特定の数1(以下、SCP-XXXX-JP-Aと呼称)より大きな数(以下SCP-XXXX-JP-1と呼称)を同一平面かつ直線上に、単一の数として記述した場合に起こる異常現象です。
SCP-XXXX-JP-1を異常性が発現する書式で記述した時、即座にSCP-XXXX-JP-1の持つ最小素因数が分離され、2つの数の積の計算の書式に改められます。以降、この現象をSCP-XXXX-JP-1が存在しなくなるまで繰り返します。 この異常性はスクリーン上にSCP-XXXX-JP-1が表示された場合も発生し、スクリーン上の数字が変化するとともにコンピューターの内部データにも変更が入ります。
小数の場合は整数部分のみが異常性を発現した後、小数部分との和の式で表されます。また、分数は分母と分子がそれぞれ異常性を発現します。不可説不可説転2・グーゴルプレックス3・グラハム数4などのSCP-XXXX-JP-Aを上回るような数に対する呼称についても異常性は発生しません。
その性質から、SCP-XXXX-JPを用いた巨大数の因数分解、特にRSA暗号の解読に利用できる可能性が示唆されていますが、それによって100桁以上の素数が発生することになるため、使用は禁止されています。
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実験記録
実験記録抜粋1
目的: SCP-XXXX-JPの再現性と終了条件を調べるためいくつかの数を用いて実験を行った。
実験内容: 紙面上にサインペンを用いて巨大数を記入し、肉眼及びハイスピードカメラで変化を観察する。
補足: 括弧で囲われた数式は実験時自然数で記述されていたものである。対象数: (1091)
結果: 2×2×2×(1.25×1090)へと変化した。
メモ: 変化後の数字は非常に整った筆跡となった。筆跡鑑定は既知の誰のものとも一致しなかった。対象数: (1092)
結果: 2×2×2×2×2×2×(1.5625×1090)へと変化した
メモ: 数字が複雑になろうとも決して最小素因数以外を分離はしないらしい。10の累乗では2しか分離しないだろう。対象数: (1093)
結果: 2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×(9.765625×1089)へと変化した。
メモ: 1.953125×1090で止まらなかったのは有用な情報だ。1.5625×1090との間に閾値があるに違いない。対象数: (3×1091)
結果: 2×2×2×2×2×(9.375×1089)へと変化した。
メモ: 閾値は1.875×1090より小さいようだ。またやはり2で割ることができる数は必ず2を分離するようだ。実験総括: 実験を繰り返し、SCP-XXXX-JP-Aを1.732826×1090付近だと特定しました。ハイスピードカメラでの分離のプロセスは確認できませんでした。
実験記録抜粋2
目的: 一般的でない数字の記入法をした際のSCP-XXXX-JP-1の挙動の把握。
実験内容: 実験記録抜粋1と同様。実験2-1
内容: アラビア数字を知らないDクラス職員にアラビア数字で(1091)を記述させる。
結果: Dクラス職員が記述した直後は変化なし。その後、実験担当者が(1091)を視認すると、即座に2×2×2×(1.25×1090)へと変化した。
メモ: 書いたものが数だと認識される必要があるようだ。実験2-2
内容: 10進法以外の進法の数字を記述した。
対象数: (1091(2))、(1091(3))、(1091(5))、(1091(13))、(1091(20))
結果: 13進法、20進法は変化したが、残りは変化なし。変化した2つの数に関しては、変化後の式が変化前の数と一致することが確認された。
メモ: どの進法でも閾値は同じ値をとるようだ。実験2-3
内容: SCP-XXXX-JP-Aより大きい数をマヤ数字、バビロニア数学で記述した。
結果: どちらも即座に変化した。変化後の式は変化前の数と一致した。
メモ: ローマ数字や漢数字などでは不可能だが、「位取り記数法」と「全桁共通の数字の使用」を採用している数字体系なら可能だということか。
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- portal:4891515 (23 Aug 2019 05:38)
整合性のとれない箇所について:
これの性質は特定の数を上回る数を1列に記したときに特定の数より小さくなるまで最小の素因数で割りその積の形に元の数を改める、というもので合っていますか?その場合1091は92桁なので説明の打ち消し線部と折り畳み内の事案と矛盾していると思います。
とありますが出現した恒星が残っている限り公転に影響が与える程度の引力が働いているはずなので、その中で安定した楕円軌道をとるということが奇跡的にの中に含まれているのでしょうか。(三体問題等については詳しくないので細かく説明することはできません)。
実験の内容に基づくとここは十進表記で記述した場合、の方が近いのではないでしょうか。
実験の目的は何でしょうか。今回では再現性の有無、素数のときの挙動、数字、進数による違いの調査あたりを目的にすればただ数字を並べて遊んでいるだけのように見えなくなります。
実験1において分解後の桁の大きさが違うのは意図的でしょうか。
マヤ数字は二十進数であり、文字と進数が違うためこの段階では実験の意味がありません。
ここからは文章についてです。
全体で:
最後の事案では今まで天体の増加に気づかず、実験から天体の増加までたまたま全世界でSCP-XXXX-JP及び天体の増加が発生せず、たまたま増加した時間に他の要因になりそうな事象が起きていないということでしょうか。無理がある気がします。また、天体の数とSCP-XXXX-JPが比例する意味、約5.8倍である理由を現状では感じられませんでした(地球上のアリの生息数が5.8倍になる、とかでもKeterに分類されて博士が提案するという全く同じ展開ができそうです)。ある数を超えると強制的に素因数分解が起こるのは悪くないですがまだアラが多いようです。発見されている最大の素数の発見経緯、オーバーフロー、10100程度の大きさの数(巨大数、素粒子、宇宙物理学、組合せ論あたりで探せば見つかるはず)、数学タグを持つ記事を調べてみるといいかもしれません。
長文有難うございます。
このオブジェクトはある自然数A(報告書中ではSCP-XXXX-JP-A)より大きな自然数を物理媒体や電子媒体上に書き、それを数として認識した際に、自然数Aより小さくなるまで最小素因数を分離して、最終的に積の式の形に書き換える異常性です。
報告書前半部では自然数Aは、1.7×1090付近で、()内の数は全てこれより小さい最大約数となります。
1091の時はまず2で割って
2×(5×1090)、さらに2で割って
2×2×(2.5×1090)、まだAより大きいので2×2×2×(1.25×1090)、(1.25×1090)はAより小さいので、ここでプロセス終了となります。
で、その自然数Aですが、
宇宙にある全ての基本粒子の数を表しています。(我々の世界より数桁多いですが)この数より大きな数を「数字で、式を使わず」書かれると、宇宙の数に対する認識がオーバーフローして、認識できる数の式に改めようとしてきます。
ここで問題になるのが素数で、(1091+79)は素数です………括弧をつけておくべきでした。
宇宙はこの数を認識出来ない、しかし割ることも出来ない、となってしまって、宇宙規模の物質生成が起こります。そうして宇宙全体の基本粒子数を増やし、巨大数を認識できるようにした、ということです。なので、(1091+79)以下の数も崩壊を起こさなくなり、結果としてAが(1.7×1090)付近から(1091+79)付近へと5.8倍になりました。
その他ご指摘は、修正の際参考にさせていただきます。
批評有難うございます。参考にさせていただきます。