クワガタミー虫

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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは標準的な昆虫の収容と同様の方法によって収容を維持してください防音処理を施された生物収容施設内に収容されます。収容施設内に入る際には必ず防音装置を両耳に装着し、完全に外部からの音を遮断してから収容施設内にはいらなくてはなりません。

説明: SCP-XXX-JPは、一般的なオオクワガタ(学名:Dorcus hopei binodulosus)です。遺伝子的情報、外見は一般的なオオクワガタですが、最大の特徴は、周囲に流れている音楽を即座に模倣し、リズムに合わせて踊ることです。この際、体色や形態が若干変化する場合があります。また、一切生殖行動を起こさないという特徴を持ちます。

SCP-XXX-JPは、日本国内において主として小学生及び中学生に人気のある動画投稿者の「【拡散希望】最近のクワガタムシは歌って踊る!?検証動画!【鳥肌注意】」というタイトルの動画内で、「歌って踊るクワガタムシ」として紹介されたことから発見されました。動画内では、いくつかのJ-POPやボイスパーカッションを聴かせ、それに合わせてSCP-XXX-JPが踊り、音を模倣する様子が紹介されていました。この動画投稿者に対するインタビューの結果、「案件動画」と呼ばれる依頼を受けて作成したPR動画であることが分かりましたが、どこからの依頼であったかについては覚えていないとの回答を得ました。謝礼金の振り込み元を辿る試みも行われましたが、追跡ができませんでした。動画投稿者に対しては記憶処理を行いましたが、当該動画の再生数が非常に多いことから視聴者全てを特定することはできず、この動画投稿者のこれ以降の動画に、記憶処理を行うミームを混入させることで対処することになりました。そのため、一部の視聴者の記憶処理が適切に行われていない可能性があります。

上述の調査及びインタビューの際に、飼育ケースに入った複数のSCP-XXX-JPが回収されました。回収されたSCP-XXX-JPの雄個体はSCP-XXX-JP-1、雌個体はSCP-XXX-JP-2とされ、うち一匹ずつを実験に使用することとし、残りは収容されました。

実験記録001 - 日付2020/3/21

対象: SCP-XXX-JP-1及びSCP-XXX-JP-2

実施方法: 日本国内において現在人気のあるJ-POP歌手の音楽、かつて人気のあったフォークソング、歌謡曲を聞かせる。

結果: 完璧に音楽を模倣し、ハモリのパートを発することもあった。ダンスについては、聞かせていた音楽が流行していた年代に踊られていたスタイルであった。SCP-XXX-JP-1とSCP-XXX-JP-2によって動きに違いは見られなかった

分析: 兜博士:紹介動画にあったのと同じである。
鍬形博士:懐かしいダンスだ。ツイストをやりすぎて腰を痛めたのも今は昔だ。それにしても6本足でよく足が絡まないものだ。何らかの行動制御パターンが学習されているのかもしれない。

実験記録002 - 日付2020/4/4

対象: SCP-XXX-JP-2

実施方法: 外国語のロックミュージックを音楽を聞かせる。

結果: 外国語の歌詞も含めて完璧に音楽を模倣した。ダンスも予想されたスタイルで踊った。

分析:兜博士:日本語と外国語の区別なく模倣することができる。広告動画作成の依頼があったことから考えれば、世界展開を狙った製品の可能性がある。海外でのSCP-XXX-JP出現が懸念される。

実験記録005 - 日付2020/4/21

対象: SCP-XXX-JP-1

実施方法: 外国語のヘヴィメタルを聞かせる。

結果: 完璧に音楽を模倣し、これまでの研究結果から予想される通りに踊った。体色が白くなり、星型の模様が浮き出るという変化が起きた。

分析:鍬形博士:浮き出た模様は、ヘヴィメタルのバンドが描いているフェイスペイントと酷似している。形態変化をおこす可能性が示唆されている。

実験記録■■■ - 日付2020/■■■/■■■

対象: SCP-XXX-JP-1及びSCP-XXX-JP-2

実施方法: かつて世界的に人気があった外国語のバンドの曲を聞かせ、形態変化が発生するかを調査する。

結果: 音楽が流れ始めてから2秒後、SCP-XXX-JP-1及びSCP-XXX-JP-2はおよそ20倍に拡大し、これまで同様音を模倣しながら実験室内を飛び回り、設備を破壊し始めました。警備員が鎮圧に向かいましたが、SCP-XXX-JP-1及びSCP-XXX-JP-2が発する音を聞いた警備員は硬直し、ジョン・レノンが発表した楽曲「imagine」を歌いはじめました。警備員が発する「imagine」にもSCP-XXX-JP-1及びSCP-XXX-JP-2が発する模倣した音と同様の効果があり、最終的に4名の警備員が影響されました。この実験により実験室は破壊されました。

分析:兜博士:クワガタムシにカブトムシは相性がよくなかったか。
鍬形博士:「imagine all the people,and Great stag」ということですかね。

これら実験から、聞かせる音楽の種類によっては収容違反の可能性があることが示されたため、追加の実験は禁止されました。

補遺1: 2020年8月19日、SCP-XXX-JPの研究を担当していた兜研究員と鍬形研究員が「クワガタムシのサナギを描いたら成虫が発生した」という通報をサイト-81██の警備員に行いました。警備員が現場に到着したところ、 SCP-XXX-JP-1と SCP-XXX-JP-2が数十匹確認され、兜研究員と鍬形研究員がデスク上の紙に オオクワガタのサナギの絵を描き続けていました。両研究員は自分の意思で絵を描くことを止めることが出来ず、警備員が麻酔銃で昏倒させることで描くことを停止させました。

このインシデントから、 SCP-XXX-JPの発する音に対する研究が新たに行われ、その結果、 SCP-XXX-JPが発生させる音には認識災害が含まれていることがわかりました。新たに判明した事実をまとめると以下のようになります。SCP-XXX-JPが発する音を聞いた人物(以下SCP-XXX-JP-a)は、音を聞く以前より頻繁にクワガタムシの幼虫を想起するようになります。そして、SCP-XXX-JP-aは7月から8月にかけて、紙にオオクワガタのサナギを描きはじめます。描かれたオオクワガタのサナギは紙から浮き上がり、即座に羽化することで新たな SCP-XXX-JPとして出現します。

特徴的なこととして、SCP-XXX-JP-aが男性であった場合は雌個体である SCP-XXX-JP-2を、SCP-XXX-JP-aが女性であった場合は雄個体である SCP-XXX-JP-1を発生させることが確認されています。SCP-XXX-JPが生殖行動を起こさないこと、 SCP-XXX-JP-aの性別による SCP-XXX-JP出現個体の区別があることから、 SCP-XXX-JPが発生させる音は一種の生殖行動であるという仮説が建てられています。SCP-XXX-JP-aが音を聞いてから「クワガタムシの幼虫」を想起するのは、 SCP-XXX-JP-aの意識にSCP-XXX-JPが産卵したことと同じ機能を持つことを示し、紙にオオクワガタのサナギを描きこむことでSCP-XXX-JPが出現するのは羽化と同様の機能を持つことを示すと考えられています。

これらの認識災害は、防音装置を用いて音を遮断することで発生を抑止することが可能であり、音を聞いた場合は記憶処理を行うことで無力化できます。そのため、研究員を含めこれまでにSCP-XXX-JPが発する音を聞いた職員全員に記憶処理を行いました。

補遺2:財団が日本生類創研に潜入していたエージェントによりもたらされた音声記録の中に、SCP-XXX-JPに関するものと思われるデータが含まれていました。以下に、必要となる部分を抜粋し、書き起こします。

以上の音声記録から、日本生類創研では「認識生物部」なる部門がかつてあり、近年になって再度設置された可能性が指摘されます。詳細は現在調査中ですが、 SCP-XXX-JPと同様、認識災害を有する生物を生み出していることが推定されます。


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