Nikaidomasaki SCP test 1

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アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはその性質上収容が困難なため、発見後に適切な対応が求められます。SCP-XXXX-JPを発見した場合は即座にSCP-XXXX-JPの監督官に報告し、サイト81-██から移動しない範囲でその都度指示に従ってください。

説明: SCP-XXXX-JPは2cm×4cmに折り畳まれ、インクでorpheeと書かれた薬包紙に包まれた重さ3.0gで薄橙色の顆粒の鎮咳剤です。SCP-XXXX-JPの製造元はツムラであることが確認されていますが、同種の製品には異常性を確認できませんでした。SCP-XXXX-JPを廃棄する試みは現在失敗に終わっています。

SCP-XXXX-JPの異常な特性は人間が服用した際に発現します。SCP-XXXX-JPを服用した被験者は喉に異常がある場合、即座にそれが治り、スピーカーの故障等、被験者の周囲から不自然でない形で流れ始めるオーケストラの音楽に合わせて被験者が一番好意を寄せている人間に向けて愛を告白する歌を歌唱し始めます。その歌詞の言語は被験者の母国語でほとんどが構成される傾向があります。この歌唱は口を塞ぐ、猿ぐつわを噛ませる等で容易に妨げることができますが、歌唱が途中で妨げられてしまった場合、被験者は心停止します。歌唱開始から2分15秒が経過すると被験者の正面に一番好意を寄せている人間が出現します。SCP-XXXX-JPを服用したことによる愛の告白に対し、被験者が一番好意を寄せている人間がそれを受け入れた場合、歌唱と演奏は35秒後に終了しSCP-XXXX-JPは体内から一度消失した後、被験者を中心とした半径500m以内にいる最も喉に異常のある人間一人のポケットの中に薬包紙に包まれた状態で再出現します。告白を受け入れられなかった場合、被験者は悲恋に対する歌唱を3分間行った後、演奏が終わった直後に心停止します。その後SCP-XXXX-JPは体内から一度消失した後、被験者を中心とした半径500m以内にいる最も喉に異常のある人間二人のポケットの中に薬包紙に包まれた状態で再出現します。
被験者がSCP-XXXX-JPを服用せずに16時間が経過するとSCP-XXXX-JPは被験者を除いた半径500m以内にいる最も喉に異常のある人間一人のポケットの中に薬包紙に包まれた状態で再出現します。

実験記録1 - 日付2021/06/21

被験者: D-6015001

実施方法: 実験チャンバーにクラスBの記憶処理を行なったD-6015001を入れ、D-6015001にSCP-XXXX-JPを服用するよう非対面で指示。

結果: D-6015001は歌唱を行わず、SCP-XXXX-JPは付近の実験チャンバーにいたD-████のポケットに再出現しました。

分析:被験者に好意を持つ人間が思い当たらない場合、SCP-XXXX-JPを服用しても被験者に影響はないようです。

実験記録2 - 日付2021/06/28

被験者: D-6015082

実施方法: 実験チャンバーに一番好意を寄せている人間に先立たれたD-6015082を入れ、SCP-XXXX-JPを服用するよう指示。

結果: 指示用のスピーカーからオーケストラの演奏が流れ始めD-6015082は歌唱を始めましたが、2分15秒が経過しても被験者が一番好意を寄せている人間は出現せず、告白を終えると被験者の正面の床に"私も愛しています"と書かれた薬包紙が出現しました。被験者は心停止しませんでした。SCP-XXXX-JPは付近の実験チャンバーにいたD-████のポケットに再出現しました。