未練

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アイテム番号: SCP-XXXX-JP メタタイトル:未練

オブジェクトクラス: Euclid

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異空間SCP-XXXX-JP-Aの外部。異空間内と光景は類似しているが、彼岸と空が観測できずより広大な河原が存在する。

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPが発生した遺体は財団標準の低危険度オブジェクト保管庫に収容し、活動が停止したことを確認できた後、行方不明者の遺体として正規の手続きで処理します。大規模発生が予想される場合はその地域一帯を立ち入り禁止とし、プロトコル『火葬』を施行します。異常存在を目撃した人物には記憶処理を施して解放します。

収容管理者1名が、SCP-XXXX-JP-A内部を3日に1度巡回します。巡回中は発見した石塔を全て破壊し、新たに発見したSCP-XXXX-JP-B個体を担当研究主任に報告します。担当研究主任はSCP-XXXX-JP-B個体を行動特性に応じて分類し、JP-B-3に分類した個体へのプロトコル『鬼』の適用を指示します。

収容管理者は三親等以内に行方不明となった幼年の親族が存在しない、Dクラスを含む職員から選抜します。収容管理者に対して月に1度心理テストを行い、その精神状況を確認します。続行が不可能と判断された場合収容管理者を交代させますが、この時退任する収容管理者から申し出があれば記憶処理によってSCP-XXXX-JP関連の情報を消去することが認められています。

SCP-XXXX-JPに関係する情報が記載されている文献や古文書にはカバーストーリー『伝承:三途の河原』を適用します。今後新しく発見された場合も同様としますが、SCP-XXXX-JPの存在を直接的に示す文献は財団が収容します。

説明: SCP-XXXX-JPは日本国内で行方不明となった12歳未満の子供の死体に低確率で発生した現象です。2011/3/12にSCP-XXXX-JPの発生に関与する事象が特定され、その事象に関わる異空間をSCP-XXXX-JP-A、空間内に存在する実体をSCP-XXXX-JP-Bに指定しています。
 
SCP-XXXX-JPが発生した遺体はその細胞諸機能が完全に停止しているにも関わらず、筋組織が活動を再開し発声や自発的な行動を始めます。脳波測定などから神経細胞の活動も観測されませんが、SCP-XXXX-JPが発生している個体は光刺激や音に反応することが確かめられています。個体には知性と学習能力が確認されていますが、複雑な思考能力は備えていません。これは知能水準とは関係なく、絶えず知覚している痛覚刺激よると考えられます。SCP-XXXX-JPが発生した遺体は、その初期ではもがき苦しむようにその場での無目的な動作を繰り返します。しかし次第に這うような移動あるいは歩行をするようになり、遺体が生前に生活していた地域に侵入すると、生家や友人宅、通っていた学校や養育施設など明確な目的地を定めて行動するようになります。生前の家族や友人・知人などに出会った場合、多くの個体がその人物に誘引されます。
 
SCP-XXXX-JPが発生した遺体は腐敗が進行し、体の7割以上の有機物が変質すると活動を停止します。この腐敗のプロセスそのものに異常性はないと考えられています。個体に対して小火器や、燃焼促進剤を用いてその身体組織を破壊する試みは有効です。特に促進剤を用いて個体を燃焼させる場合、速やかにSCP-XXXX-JPを無力化することができます。この燃焼促進剤を用いた収容プロトコルを『火葬』を定めます。プロトコル『火葬』の実行に関わった職員には財団標準のストレスチェックを行います。

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SCP-XXXX-JP-Aへの侵入に必要な面。補修・製法は[データ削除済み]の集落に継承されていた。民間伝承に語られる悪魔を象ったとみられる。

SCP-XXXX-JP-Aは京都府[データ削除]の山中、[データ削除]川支流の河原に発生する異空間です。SCP-XXXX-JP-Aは川の西側のみに発生し、空間は川に沿って1Km程度の広がりを持ちます。異空間の上部5m以上と川の彼岸には深い霧が立ち込めており、視覚的な観測ができません。周辺集落で保存されていた木製の”面”を着け、河原へ立ち入ることで異空間へ侵入できます。面はSCP-XXXX-JP-Aへの侵入と同時に不明なプロセスで装着者の肌に癒着し、SCP-XXXX-JP-Aの外に出るまで取り外すことができなくなります。SCP-XXXX-JP-Aには観測機器やその他の装備品、衣類等を持ち込むことができず、周辺集落で採取された藁で編まれた衣類と青銅製の██のみ持ち込むことができます。

異空間SCP-XXXX-JP-A内部には人型実体SCP-XXXX-JP-Bが多数存在します。SCP-XXXX-JP-Bは新生児から12歳程度の子供に見える黒色の実体で、年間平均的150体が発生します。個体は異空間の内部に存在する河原の石を積み上げて石塔の製作を試みます。この行為がSCP-XXXX-JPの発生と強い関連がある事が実験により確かめられました。石塔は特に固定されておらず、青銅製の██で容易に破壊できます。
 
 
補遺1: SCP-XXXX-JP-Bの性質調査
SCP-XXXX-JP-Bの外見的な特徴は日本国内の行方不明者、あるいは事件・事故に巻き込まれ遺体が回収されていない12歳未満の子供とその多くが一致します。

以下の実験はSCP-XXXX-JPとSCP-XXXX-JP-Bの関連を調べるために実施されました。

実験記録<XXXX-JP-002>

実験対象: SCP-XXXX-JP-Bの1個体。当時7歳の少女で服装と発生時期から██県██市で行方不明になった█ ███に関係すると考えられる。頭部に致命傷と思われる外傷があり、左足を骨折していると見られる。

実験手順: SCP-XXXX-JP-Bの当該1個体を異空間SCP-XXXX-JP-A内部で自由に行動させ、その行動を観察する。行方不明となった██山に15名の捜索隊を配置する。

結果概要: SCP-XXXX-JPが発生。当該SCP-XXXX-JP-B個体はSCP-XXXX-JP-A内部にある河原の石を積み上げ、2日かけて塔のような3mの構造物を製作した。製作後、構造物を這い上がりSCP-XXXX-JP-Aの上部を蔽う霧の中に入ると同時に消失。その3時間後、██山の麓に展開していた捜索隊が、SCP-XXXX-JPの発生個体を確保・収容した。

付記: █ ███は野外レジャーで訪れた██山で行方不明となっていました。

 
 
補遺2: 実体の行動特性に応じて以下の表に示す4つの分類に分け、収容プロトコルを適用します。
No. 行動特性 付記
JP-B-1 行動能力のない個体。多くは河原の異空間内部で横たわり、四肢を僅かに動かす。 多くは新生児から乳児の外見に近い。プロトコル『鬼』を施行した個体も分類される。
JP-B-2 異空間を動き回る最も多い個体。面を付けた収容管理者を恐れる様子があり、石塔の積み上げを放棄して逃走する 行動力のある多くの個体が該当する。
JP-B-3 積極的に石塔を積み上げる。収容管理者を恐れるものの、石塔を積むことに固執する。JP-B-1・JP-B-2と比較して収容違反のリスクが高く、指定された個体には青銅製の██を用いてプロトコル『鬼』を適用します。 7歳児以上に見える個体。全てではなく、その4割程度。
JP-B-4 JP-B-3の内、石塔を積むことに異常な執着を見せた個体。収容管理者を恐れる様子がない。 収容プロトコル見直しの為、事例研究の必要がある2個体を分類。

 
 
補遺3: 収容の経緯及び関係者へのインタビュー記録
2000年以前におけるSCP-XXXX-JPの発生件数は5件のみでしたが、2000年から2005年までには3件、2006年から2010年までには7件が発生し上昇傾向にありました。
 
██ ██氏は京都府[データ削除]の山中にある集落の神職を務めた80代の男性です。2011年3月から4月にかけてSCP-XXXX-JPの大量発生を予見し、自ら財団に接触した後『鬼』『火葬』を含めた現行の特別収容プロトコルの確立に関わりました。以下は██ ██氏とSCP-XXXX-JPの関連性を示す記録です。

インタビューログ<XXXX-JP-C-01-007>

境原博士「では、あなたはどのようにして我々の組織の存在を知ったのですか?」

██ ██氏「幼少のころより存じておりました。もとは私の祖父から伝え聞いたものですが」

境原博士「あなたの祖父はなぜ、知っていたのでしょう」

██ ██氏「実はよくわかりません。祖父も黙認された、というような事を伝え聞いていたのではないかと思います」

境原博士「黙認。我々にですか?」

██ ██氏「おそらくは。かつては財団、という名称ではなかったようですね。たしか、収集院でしたか」

境原博士「先日確認しましたが、確かに古い文書記録に暗号化された情報が残されていました。また後程詳しくお聞かせ願います。今回はあなたが我々に接触したその理由をお聞きかせ下さい」

██ ██氏「理由ですか?」

境原博士「貴方は数十年、いえ、この集落の住民は文献通りであれば千年以上SCP-XXXX-JPについての情報を秘匿してきたのですよね」

██ ██氏「ええ」

境原博士「なぜ今になってその方針を変えたのですか?」

██ ██氏「ああ、なるほど。見ての通りです。この村は老人ばかりです。後10年と経たずに廃れる事でしょう」

境原博士「そう、ですね」

██ ██氏「私たちはこの神職を、嘘か本当か確かめる術は有りませんが、████の詔勅により賜ったとと伝え聞いております。その後も長い間、政に関わる人の間では半ば公然の秘密であったと聞き及んでいます」

██ ██氏「しかし、時代と共にこの村の神事について知る者は次第に減っていったと祖父が申しておりました。そして、力及ばず私の代になって遂に途絶えようとしています」

【██ ██氏が考え込む】

██ ██氏「それでも、誰かがこの仕事を引き継がねばなりません。誰にとってもこれは不幸な事なのです。帰ってきてしまった彼らにとって此処は地獄です。足は擦り切れ、体は崩れ落ち、痛みに苛まれ、飢え、恐れられる。何故、安らかに眠るべき彼らがこのような仕打ちを受けるのでしょう」

██ ██氏「私を含め、この村の住民の力では限界になりつつあります。代わりに継いでくれる人達を探していました。どうか、よろしく頼みます」

当初SCP-XXXX-JP-Cとして京都府[データ削除]の山中にある集落の住人を指定していました。SCP-XXXX-JP-Cには18名の人物を指定していましたが、2019年3月に最後の住民██ ██氏が他界し、指定が取り消されました。
 
 
補遺4: インシデントレポート〈収容違反記録XXXX-JP-01〉
2018/12/24に発生した特異な行動をとった個体: SCP-XXXX-JP-B-4aに関わる記録です。この個体には首に致命傷を見られる傷があり、下腹部に鋭利な刃物による裂傷と漏出した内臓が確認できました。

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  1. portal:2432767 (03 Nov 2019 07:34)
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