SCP-2162-JP - 大喰らい

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クレジット

タイトル: SCP-2162-JP - 職員室の食いしん坊
著者: ©︎Nebulaly
作成年: 2022

+ 特にアドバイスをいただきたい点

・ 他者のSCPの異常性・記事の説明が被っているか
・ 異常性の説明が明確かどうか
・誤植があるかどうか

アイテム番号: 2162-JP

レベル3

収容クラス:

euclid

副次クラス:

none

撹乱クラス:

vlam

リスククラス:

caution

link to memo

特別収容プロトコル: SCP-2162-JPの異常性の性質上、当該オブジェクトの異常性を受けていない建造物を取り壊し、地域の住民にSCP-2162-JPが存在する建物の存在を暴露されるのを防ぐために、建設用の不透明なビニールシートでSCP-2162-JPの異常性の影響を受けている建造物、当オブジェクトの影響外から半径20mに位置する建造物すべてを覆ってください。また、SCP-2162-JP内の職員室玄関のドアを全て封鎖し、範囲外の建造物のドアをすべて██V以上の電圧をかけない限り開かない2重ロックのドアに置き換えてください。職員室と職員玄関に各所4つの監視カメラを設置し、常時監視をしてください。当オブジェクトの影響外の中庭、校庭に3名以上の建設員になりすました非武装の警備員を配備してください。Dクラス職員を用いた実験は無期限に禁止されているため、レベル3以上の職員3名以上から許可が降りた場合のみ、ニホンザル (学名: Macaca fuscata) を用いた実験を行ってください。

説明: SCP-2162-JPは長野県██市の山奥に存在する19██年代の廃校と類似する建造物内の職員室、職員玄関の周辺の半径20ｍ以内の範囲を指します。建造物の外見はほとんどが蔦や葉で覆われ、建物の2階より上は劣化・崩壊していて、2階から上へ立ち入ることは不可能と断定されています。SCP-2162-JPの異常性の影響を受ける範囲(以下、SCP-2162-JP内部と呼称)からおよそ半径15m程度の床は劣化・崩壊しており、SCP-2162-JP外部の中庭・校庭と比べて、ヒューム値がおよそ0.58Hm程度でした。真下は一面が塩酸と海水で構成された液体で、底は地上からおよそ███m程度と推定されています。周囲の床の損壊は当該オブジェクトの破壊耐性により不可能と断定されています。
SCP-2162-JP内部に存在する対象を平行世界のSCP-2162-JP内部へと瞬時に移動させ、平行世界に存在する基底世界の対象と遺伝子的に一致する有機体をホオジロザメ(学名: Carcharodon carcharias)の歯と類似した尖った未知の物質で対象を突き刺す、切り裂く等の方法で殺害し、対象の元の基底世界のSCP-2162-JPからおよそ25m程度離れた場所へと瞬時に移動させます。対象の身長および体重に比例し、対象が平行世界を行き来する時間が変化することが実験記録2162-JPで判明しました。

実験記録2162-JP-1

実験記録2162-JP-1
日時: 20██年8月9日
担当者: 笹賀研究員
対象: ニホンザル (学名: Macaca fuscata)
内容: 対象に専用の耐酸性のスキューバスーツを着せた状態で、SCP-2162-JP内部に30分以上待機させ、防水対応の小型カメラで対象を監視する。

結果: カメラは23分後に映像が途切れ、12分後にSCP-2162-JPから血液を循環に使用する3つの心臓とみられる臓器が浮上した。これらの臓器に異常性は見られず、対象は回収手順██に従い焼却処分された。

実験記録2162-JP-3

実験記録2162-JP-3
日時: 20██年9月10日
担当者: 笹賀研究員
対象: D-8123
内容: 対象に専用の耐酸性のスキューバスーツを着せた状態で、SCP-2162-JP内に30分以上待機させ、防水対応の小型カメラで対象を監視する。

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D-8123: 聞こえるか？
笹賀研究員: 聞こえますよ、潜水を始めてください。
D-8123: ここの池、なんか独特な匂いがするが、何なんだ？
笹賀研究員: あまり気にする必要はないので、潜水を始めてください。

D-8123は13分程度、SCP-2162-JP内部の奥深くへと潜り続けているいる。

笹賀研究員: D-8123、どうしましたか？
D-8123: 聞こえるか？何か、音が聞こえるんだが。
笹賀研究員: あなたは今、池の中を潜っているんですよ。きっと水の中の気泡の音ではないでしょうか？
D-8123: そうだといいけどな。

D-8123はおよそ5分程度SCP-2162-JP内部を潜り続けている。

D-8123: この音、案外耳障りだな。イライラしてくる。
笹賀研究員: それほどでもないと思いますが、記録しました。潜水を続行してください。

D-8123は潜り続けるのを躊躇しました。彼が手持ちの懐中電灯を前に向けた時、巨大な魚(SCP-2162-JP-1)の背びれのようなものが照らし出されました。SCP-2162-JP-1はD-8123の周りを泳いでいることから、D-8123に気づいていることを窺わせます。

D-8123: おい博士！何だよアレは！？何なんだよ！
笹賀研究員: 何を見たか説明できますか？
D-8123: 何か魚が俺の周りを泳いでいて泳いでてー
D-8123: [叫び声] あああああ！！クソ！クソ！！
笹賀研究員: それはどのように動いているのですか？
D-8123: 見えねぇのか！？あのバカデカイ魚みたいなのが俺の周りを泳いでんだよ！
笹賀研究員: 近づいてそれを照らすことは可能ですか？
D-8123: できるわけねぇだろそんなの！！俺はそんなのやりたくないんー

SCP-2162-JP-1がD-8123に接触し、カメラの映像が途絶し、映像記録が終了しました。D-8123はSCP-2162-JP-1が捕食し、死亡したと推測されています。映像記録では、SCP-2162-JPは、4つの目を持つことのみがわかっています。その15分後、SCP-2162-JPからD-8123のものとみられる臓器等が浮上しました。

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分析メモ: 対象の消失の時間と出現の時間は対象の身長および体重と比例しているように実験記録から見て取れます。今後のSCP-2162-JPに関する実験で、これらの現象が当該オブジェクトに関する異常性かどうか判明してくるでしょう。

補遺2162-JP-1: (SCP-2162-JP-Aの出現) 20██年4月11日にSCP-2162-JPから一通の手紙が入った瓶(以下、SCP-2162-JP-Aと呼称)が出現しました。これらの手紙が入った瓶はおよそ一ヶ月に一度SCP-2162-JPから浮上し、それぞれの手紙には読みにくい筆跡の英語で書かれています。

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  批評コメント批評コメント

  
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  Tutu-sh 13 Jul 2022 05:16

  + 拝読しました

  SCP-2162-JPの異常性の性質上、（中略）影響外から半径20mに位置する建造物すべてを覆ってください。

  1文が長く、また節がどういう修飾の関係にあるのか分かりにくくなっています。適宜句点で文を区切り、意味を取りやすいようにしましょう。

  いかなるDクラスを用いた実験は

  「いかなる」という語に助詞の「は」は文法的な違和感を覚えますが、いかがですか。個人的には「も」が適切な印象を受けます。

  Macaca fuscata

  属名と種小名は斜体にしましょう。//Macaca fuscata//とすると斜体にできます。

  劣化、崩壊していて

  文意が区切れるわけではないので「劣化・崩壊していて」の方が良いかと思います。

  通常のコンクリートの壁と床よりも7倍以上もの耐久性があり、破壊は不可能です。

  たった7倍で破壊不可能とするのは違和感があります。解体用の鉄球をぶつけたり、ウォーターカッターやダイナマイトを使ったりなど、7倍程度であれば破壊する手段がいくらでもあるように思います。特に財団は超常技術を有していても何らおかしくはない組織ですので、物理的な強度に頼るのではなく素直に破壊耐性を付与する方が良いと思います。
  また「壁と床よりも7倍以上」ではなく「壁と床の7倍以上」の方が文法的に正しいと思われます。

  生命機能を有する有機物が一体

  「生命機能を有する有機物」という表現に違和感があります。有機物とは雑に言ってしまえば炭素原子を含む物質のうち単体などを除いたものであり、物体ではなく物質の分類です。「有機体」とすることを推奨します。以下同様です。

  SCP-2162-JP内部に存在するSCP-2162-JP-1

  SCP-2162-JP-1の定義が不十分であり、意味を少し取りづらいです。そもそも枝番が増えると可読性の低下に繋がりますので、「対象」と呼称するのであれば番号を振らずに「対象」で通しましょう。

  残虐的な方法で殺した後

  報告書にしては主観的な表現です。

  肉体、骨の一部

  肉体・骨の一部

  対象と遺伝子的に一致する生命機能を有する有機物

  対象と別物（元々平行世界に存在したカウンターパート）のように読めてしまいます。「対象は3時間後に消失し、30分後に職員玄関前に二本の足と尾椎となって出現した」などの記述を読むと、対象そのものが出力されたように読めるため、内容が食い違っているように感じます。

  Felis catus

  斜体にしましょう。

  Canis lupus familiaris

  斜体にしましょう。

  象の身長と体重が比例しているように実験記録から見とれます

  誤植があります（「見て取れます」）。また、「身長と体重が比例」ではなく「身長および体重と比例」ではないでしょうか。
  

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  現状DVです。ただの残酷な殺人道具というだけに留まっており、異常性自体の面白みは感じませんでした。人間を殺める専用の機械というのは、「ああいかにも人を惨たらしく殺すんだろうな」という展開を読めてしまいますし、意外性がありません。同様の異常性でも、日常生活に溢れた製品や機械などを題材にしてみると意外性があり、印象が変わるのではないかと思います。

  また、展開も面白くありませんでした。パラレルワールド間の侵略戦争などはSCP財団内外の創作物でさんざんやられてきたものであり、目の肥えた読者の居るサイトではより何らかの捻りを利かせる必要があると思います。例えばパラレルワールド間のいざこざを描くのであればSCP-1322や、ちょっと戦争やSK-クラスシナリオからは離れますがSCP-4823があり、SCP-JPにもSCP-1404-JPがあります。平行世界から遺体が出て来る→人が出て来る→CKクラスが起こるかも、という内容はあまり真新しさや意外性が無いため、これらのように何か新鮮さのある描写が欲しいと思います。

  加えて、基底世界のヒトとの形態形質の違いに関してもSCP-3936など鮮やかにその差を描いた作品があるため、あまり効果的に機能していない印象を抱きました。そもそもパラレルワールド間のやり取りがあることは実験記録のタブの前で明記されており、そして形態形質の差異もインタビューの前に触れられているため、「平行世界の人間がこの世界にやって来た」という内容は既に読み取ることができます。インタビューの意義が無くなってしまっているかもしれません。

  以上です。執筆頑張ってください。

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  Tutu-sh

  Nebulaly 16 Jul 2022 08:53

  批判ありがとうございます。いくつかの記事を挙げてもらっていただいたお陰で、修正すべき箇所がより明確になりました。自分ではなかなか気づけなかった部分も多いので、ありがたいです。

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