異世界産ブラックコンテナ

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アテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは施錠可能な最低でも奥行き10m、横6m、高さ3mの部屋に収容し、施錠されます。SCP-XXXX-JPの前後にある扉は開放状態を維持します。開放時、片方の扉は別のサイトに収容されたSCP-XXXX-JPを通して相手サイトに接続されている必要があります。
SCP-XXXX-JPの収容室への立ち入りと使用は上級責任者の許可が必要です。SCP-XXXX-JPの実験での使用は上級責任者の許可が必要です。万が一、SCP-XXXX-JP-2から物品を回収した場合は異常物質として取り扱い、収容室からの持ち出しを禁止、収容室に設置した専用ロッカーに保管します。また、緊急避難手段XXXXに限り実験以外での使用を許可されます。担当者は収容室内部とコンテナ内部は常に設置したカメラで監視し、異常があれば隔壁を下ろし、上級責任者に報告してください。また、相手サイト側の収容室内部に異常が見られた場合も同様の措置を行います。
収容室への立ち入り、SCP-XXXX-JPの使用は禁止されています。収容室は隔壁で封鎖、室内はカメラで監視します。収容室への入り口には最低2名の警備員を配置します。SCP-XXXX-JP-1の扉が内部から閉鎖された場合は、直ちに上級責任者に報告し、警報を発令してください。SCP-XXXX-JP-1内部に生物と思われる物体が出現した場合は収容室に設置したタレットによる迎撃を実行し、制圧後、隔壁を解除し、別サイトのSCP-XXXX-JP-1との接続を試みてください。接続後は状態を維持し隔壁を再発動します。

説明: SCP-XXXX-JPは20フィートハイキューブコンテナに酷似した物体SCP-XXXX-JP-1と内部に存在するボストンバッグに酷似した物体SCP-XXXX-JP-2で構成されています。どちらも黒色ですが分析の結果、地球上の物質で構成されていないことが明らかになっています。どちらも電動カッターやハンマーなどによる損傷を試みましたが、状態に変化はありませんでした。
SCP-XXXX-JPは世界中で合計6個発見されており、最寄りのサイトに収容され、別のSCP-XXXX-JPと接続されます。

以下は最初に発見されたサイト81で収容しているSCP-XXXX-JPを中心として説明します。

サイト81に収容されたSXP-XXXX-JPは199x年x月x日に日本の静岡県沿岸部に漂着されているのを地元住人に発見されました。地元警察が内部を調査したところ、扉の開閉時に異常現象が見られたためエージェントを通して財団に報告され、確保されました。
SCP-XXXX-JP-1は黒色の20フィートハイキューブコンテナに酷似した物体です。表面にはところどころ地球上では使われたことのない文字が彫られています。サイト81で収容しているSCP-XXXX-1は表面が風化しており一部は錆のような物質が表面を覆っています。一般的なカーゴスキャニングでの内部の確認は不可能です。
SCP-XXXX-JP-1の扉を開けると内部にSCP-XXXX-JP-2が置かれています。SCP-XXXX-JP-2はボストンバッグに酷似した物体で、こちらもX線スキャンなどによる内部の確認は不可能です。

SCP-XXXX-JP-1には以下の特異性質を持つことが確認されています。

  1. 内部から扉を開放した際、別のSCP-XXXX-JP-1を通して別空間に接続される。接続先は基本的に扉の開放する度に異なるがまれに前回と同じ場所のことがある
  2. SCP-XXXX-JP-1内からSCP-XXXX-JP-2を持ち出し、SCP-XXXX-JP-1を閉鎖すると48時間以内にSCP-XXXX-JP-2が出現する
  3. SCP-XXXX-JP-1内に物体を設置すると48時間以内に他のSCP-XXXX-JP-1にも同様のものが出現する
  4. SCP-XXXX-JP-1への持ち込みは不可能(SCP-XXXX-JP-2を除く)。内部に進入できるものは生物のみで、その者が着ていた服やインプラントも含めて非生物は霧状になり消滅する。消滅した質量の移動場所は現時点では不明
  5. SCP-XXXX-JP-1内部の物品(SCP-XXXX-JP-2を含む)はSCP-XXXX-JP-1から持ち出し可能でそのまま存在し続ける
  6. 一般的なコンテナのスキャンでは内部を確認することは不可能
  7. SCP-XXXX-JP-1にはあらゆる外傷を与えることはできない

SCP-XXXX-JP-2には以下の特異性質を持つことが確認されています。

  1. SCP-XXXX-JP-2は開口部を開放した使用者の望む物品を複数出現させる。これは通常ではSCP-XXXX-JP-2に格納できないサイズであっても開口部を通過できるものであれば出現するようです。その場合は収納サイズを超えている部分は視認できません。また、物品は生物/非生物問わず、希少性が高いものであっても出現します
  2. 開口部を閉鎖し再度開放すると新たに物品が出現する
  3. SCP-XXXX-JP-2はSCP-XXXX-JP-1に持ち込み可能。格納した物品も同様
  4. SCP-XXXX-JP-1にはあらゆる外傷を与えることはできない
  5. SCP-XXXX-JP-1から持ち出されたSCP-XXXX-JP-2は物品を消滅させずにSCP-XXXX-JP-1へ持ち込むこと以外の異常特性を消失する。しかし、SCP-XXXX-JP-1内に戻すことで異常特性を再度獲得する

以下、現在の収容プロトコル確立までの経緯。
SCP-XXXX-JPを回収しサイト81にて内部調査と実験を行った結果、上記の性質を持つことが判明した(調査と実験内容については後述の実験記録、作戦記録を参照)。
外部からの調査において、各種スキャンではSCP-XXXX-JP-1の内部の状態を確認することはできなかった。また、地球上では古代を含む過去、現在で使用されていない文字が彫られており、何を意味しているのかは不明だが、少なくとも何かを収容する物体として考えた場合、所属、設置場所、運び先、重量の上限と思われる。
サイト81で回収後、SCP-XXXX-JP発見時に確認されていた別空間に接続される異常現象で最初に接続されたのは、アメリカのアリゾナ州のある廃墟であった。廃墟に設置されていたSCP-XXXX-JPは付近の財団サイトにより回収された。現在、SCP-XXXX-JP-1の開閉を繰り返し、未発見のSCP-XXXX-JPの発見を勧めており、確認できた接続先は回収済みのSCP-XXXX-JPを収容している他のサイトと異常地帯(以下、エリアXXXX-1と呼称)である。
エリアXXXX-1で実施した調査作戦(作戦記録XXXX-1)からエリアXXXX-1は地球上には存在しないというのが現在の結論であり、エリアXXXX-1が存在する惑星環境は地球と酷似している箇所が多く見れるが、異なる点として気圧差が存在しない、土の成分や植物が地球とは異なる、などの点がある。

SCP-XXXX-JPはサイト間避難経路としての使用も検討されており、早急なサイトとサイト周辺からの退去が求められた場合はサイト間を接続しているSCP-XXXX-JP-1に限ってSCP-XXXX-JP-1を通して該当のサイト職員は接続先の他サイトに避難し、必要があれば担当の上級責任者は収容室の隔壁を下ろし、SCP-XXXX-JP-1の扉を閉鎖します。

200x年x月x日 上記の緊急避難手段XXXXはO5評議会により承認されました。実行は各サイト管理者以上の許可をもってSCP-XXXX-JP上級責任者が実施します

20xx年の現在、SCP-XXXX-JPの収容は維持されており、実験などは行われていません。

実験記録 XXXX-1 (199x/x/x) 記録:Natsuki-A(上級責任者兼主任研究員)
回収したSCP-XXXX-JP-1の開閉作業をD-XXXXに行ってもらった。
一方の扉からSCP-XXXX-JP-1内部に入ってもらった。こちらの空間に繋がっている扉は閉鎖しないように固定した状態でもう片方の扉を内から扉を開閉したところ、発見時の報告通り、他の空間へと接続していることを確認した。GPS座標からこの地球上の他5箇所にあることを特定したため、報告後、付近の財団のサイトに回収依頼を出す予定。継続して開閉作業を行い、他のSCP-XXXX-JPの発見を続けるが今の所、この5箇所をランダムで接続するため、実験は終了させた。

実験記録 XXXX-2 (199x/x/x) 記録:Natsuki-A(上級責任者兼主任研究員)
D-XXXXにSCP-XXXX-JP-2を開けてもらったところ、彼の妻と娘の写真が出てきた。彼曰くサイト81に移送される前に失くしたものらしい。残念がっていたがSCP-XXXX-JP-2の中に戻してもらった。
一度SCP-XXXX-JP-1から出てもらい閉鎖後、改めてSCP-XXXX-JP-2を開けてもらうとビール3缶と本日の新聞が出てきた。これらは実験後何が欲しいかと彼に聞いていたものだ。
最後にSCP-XXXX-JP-2を持ち出してもらい、異常の確認を行ったが、ビールと新聞に異常は無かった。
本日の実験は終了し、せっかくだから彼には収容室内でゆっくり過ごしてもらうこととする。

実験記録 XXXX-7 (199x/x/x) 記録:Natsuki-A(上級責任者兼主任研究員)
本日22回目の開閉でGPS信号は受信できない空間に接続した。D-XXXXに進入してもらったところ、呼吸できることと深い森らしく空があることを確認できた。磁気異常が起きているとか考えられない。D-XXXXは収容室と鎖でつないでいるため逃走の可能性はないが、適切な調査道具もないため、実験は中止する。後日調査を行うために扉は開放状態とし、警備員を配置して先の空間を監視してもらうこととする。

実験記録 XXXX-8 (199x/x/x) 記録:Natsuki-A(上級責任者兼主任研究員)
D-XXXXに移動体通信機とビデオカメラ、採取用の備品類を入れたSCP-XXXX-JP-2を携行して昨日の空間(エリアXXXX-1)の調査をしてもらった。
D-XXXXに回収してもらった土や木の破片を調査したところ、地球上のものと組成が近似ているが完全一致するものは特定できず。また、向こうの空間に設置されたSCP-XXXX-JP-1の前には跡があり、映像では何の跡なのかは判別できなかった。
ある程度の安全は確保できそうなため、遠方の調査は専門部隊に依頼しよう。

作戦記録 XXXX-1 (199x/x/x) 記録:部隊"コンドル"隊長
調査に必要な機材(動体通信機とビデオカメラ、採取用の備品類)はSCP-XXXX-JP-2で持ち込んだ。火器装備類はSCP-XXXX-JP-2に入れるには大きいため、上級責任者からSCP-XXXX-JP-1内のSCP-XXXX-JP-2から出現させる許可をもらった。
報告のあった跡は足跡ではなく、なにか物を引きずったような跡ではあるが、その引きずっている者の足跡は見当たらなかった。跡は若干途切れていたが南東方向に3kmほど先まで直線で進んで途中から反転し、西へ1km進み、コンテナに戻っていた。我々が進入した扉とは反対側の扉の開閉痕が地面に残っていた。この跡の者はコンテナを使ってこの空間に接続し、さらに別空間に移動したと思われる。
36時間の調査の結果、この空間に壁は発見されなかったため、非常に広大な空間と思われる。これは空があることからもわかる。丘のような起伏や大きな岩はところどころ突き出ているが文明が使用した痕跡はなかった。
地中調査では地球と同様に複数の地層が存在しており、特に異常なところは見られす、岩の組成はほとんど地球と同じであった。
しかし、地球ではない証拠として土に含まれていた微生物や木が地球に存在しないものであることと、夜は月が見当たらないことが物語っている。また、一日が29時間であることが判明した。
調査開始から4時間経過したところで上空に雲が発生するなどして地球と酷似した現象が見られたが、風が存在しないため雲が動くことはなかった。今のところ、気温差があっても気圧差が存在しないと思われる。

2xxx年x月x日 15:33(JST) O5命令により特別収容プロトコルが変更されました。変更理由の閲覧はサイト管理者以上の許可と認証コードが必要です。また、緊急避難手段XXXXは撤回されました。
以下はサイト管理者以上の許可と認証コードを持っている者のみ閲覧してください。

Date : 2xxx/xx/xx
To : サイト管理者
From : O5評議員
Subject : [SCP-XXXX-JP]特別収容プロトコル変更・サイト81管理者は調査団の編成を開始せよ

2xxx年x月x日、日本政府より先日上空から飛来した物体の詳細がSCP財団へレポートされました。
この件は財団でも注視していた事案で、すでに日本政府が物体の周辺地域を封鎖したことを把握しており、財団調査団の派遣を交渉していました。
その内容を精査したところ、SCP-XXXX-JPに酷似していることが判明しました。また、日本政府にこの事実を伝えると先方から調査団の正式な派遣要請を受けたため、サイト81管理者は直ちに調査員の任命と警護部隊の編成を開始してください。
2xxx年x月x日の追加レポートによると、件のSCP-XXXX-JPから人型生物の出現が確認された模様です。政府は詳細を伏せているため、情報は限られていますが、政府はこの人形生物を地球外生物と断定し、活動を開始しました。
この事実からSCP-XXXX-JPは地球上で製造されたものではなく、地球外生物が製造し、移動用カプセルまたは空間移動装置として機能していることを考慮して、サイト内での地球外生物の出現を防ぐためSCP-XXXX-JPを収容している全てのサイト管理者は直ちに変更された特別収容プロトコルに従って収容手順を変更してください。
以上の事案はレベル4とし、サイト管理者以上と許可された者以外のアクセスを禁止します。
以降、日本政府との合同作戦はサイト81管理者を通じてO5評議会まで報告することを義務付けます。

補遺:


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