理性的なカウンセラー

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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト医療設備内に造られた人型収容セルに収容されています。また、SCP-XXX-JP-A群は人型あるいは動物収容セルに入れ、定期的にSCP-XXX-JPと監視の元、精神安定用のイベント「江洲先生のカウンセリング」を行わせてください。

説明: SCP-XXX-JPは江洲椎泥という名前の成人男性です。SCP-XXX-JPは身体能力、知性などは健康的な一般の人間の範疇を出ず、能動的に何かを発生させる異常性は有していません。ただし、自身に対する精神影響をもたらす異常性に対し極めて高い耐性が確認されました。この耐性はSCP-XXX-JP自身の精神的形質を保持する事においてのみ非常に強固なもので、現実改変に属する干渉も精神汚染および認識災害の要素を有していた場合、一切の影響を受けません。

またSCP-XXX-JPが雇用、捕獲していた生物SCiP群としてSCP-XXX-JP-A群の存在が発見されています。以下のSCP-XXX-JP-Aリストにある対象は確認、精査が完全に終わり次第、独立したオブジェクトのナンバーへと再登録の後にリストから削除されます。また、既にオブジェクトが無力化されている対象もリストから削除。更に新しくSCP-XXX-JPの情報を得た関連オブジェクトが発見された場合はリストに一時的に追加されます。


これらSCP-XXX-JPが保有していたScipの存在から、SCP-XXX-JPには異常性オブジェクトを誘引する性質があるのではとの仮説が立てられましたが、調査により判明した経路は全て異常性の無いSCP-XXX-JP自身が行った職業上の宣伝、およびSCP-XXX-JPを知ったアノマリー間の情報交換からであり、またSCP-XXX-JPその物からの確率的異常は財団の統計調査やヒューム値の測定からも一切検出されませんでした。

補遺1: SCP-XXX-JP発見時の状況経過
SCP-XXX-JPは発見時、東京██市郊外において心療内科の江洲メンタルクリニックを経営していました。該当クリニックからは増改築が繰り返された形跡と、動かすことが困難あるいは危険度の高い状態の異常性オブジェクト、そして複数のオブジェクトを破壊した痕跡が内部から多数確認されました。

以上の状況から予想される収容の際の大規模な移動リスクと、発見時のSCP-XXX-JPが無抵抗で全ての判断を財団にゆだねてきたのを鑑みて、周辺一帯の土地を財団の手によって買収。そのままクリニックを収容セル、周辺の建築物を設備として改築し土地ごとサイトとして再利用する作戦が木社博士によって申請されました。申請は承認、サイト-81██が創設。現在SCP-XXX-JPおよびSCP-XXX-JP-A群はそのままサイト-81██の管理下に置かれています。

補遺2: SCP-XXX-JPインタビュー記録

インタビュアー: 木社博士

[記録開始]

木社博士: ではSCP-XXX-JP、これよりインタビューを開始する。

SCP-XXX-JP: あの、こちらのルールだと私もこれからSCP-XXX-JPと名乗った方が良いのですか?

木社博士: いや、そういった義務は無い。あくまでこちらの呼称だ、好きに名乗ってもらって構わない。それより、先ずは件のクリニックが如何様にああなったかと言う経緯だが。

SCP-XXX-JP: とは言っても。別段私の人生にはおかしな物は無かったのです。ただ、臨床心理士としての資格を取り、開業して2年くらいでしょうか。不思議な人がぽつぽつと、いや。変わった人が来るのは職業柄珍しくもないのですが。なんというか……物理的におかしいような方を見かけるようになりました。

木社博士: 自然におかしな存在を見かけるようになったと。

SCP-XXX-JP: ええ。境目は私からしてもわかりません。ですが、ごく普通にカウンセラーをやって、それを続けていたら気が付けば私が診る患者の中に人とは思えぬ方が混ざってきた。

木社博士: 特殊な切欠は無かった。何も? 本当に?

SCP-XXX-JP: はい、何も。元より通常の精神状態じゃない人ばかり診ていたものですから、明確に踏み越えた境界は……ちょっとすいません、難しいです。ただ、患者が不思議な存在であればあるほど、同時に驚愕が見えるようになりました。ある方はなぜ私を抱こうとしないのかと。ある方は殴ろうとしないのかと。それらは虐待や性的な依存からくる不安定さではなく……もっと自分の中の確固たる法則が崩れたかのような驚愕が見えたのです。

木社博士: 天が落ちるような、或いは日が西から昇るように?

SCP-XXX-JP: ええ。それだけならやはり強固な妄想と矛盾を起こしたための反応かとも思いました。ですが彼らはほら、スーパーナチュラル、いや魔法かな。えっとそちらの公的な用語だと確か……

木社博士: 異常性。

SCP-XXX-JP: それです。その、異常性が実際にそれぞれあり、また異常性では私のカウンセリングは揺るがなかった。そのせいで……すいません。彼らはひどく私に依存をし始めた。病める者が縋りつくという域を超えて。

木社博士: その反応にもまた異常なところが見えた?

SCP-XXX-JP: これに関しては恐らく異常性という意味合いではありませんがね。彼らの多くはひどく、物理的にできそうもない普通のやり取りに飢えているのですよ。私はその心の隙間に滑り込んでしまった。しかしこうなっては一般の人たちを雇うわけには行かないと、一部の「彼ら」の関係者を雇い入れたりもしました。不可思議な存在は徐々に集まり、そして……危険な者まで出てきた。

[1分沈黙]

SCP-XXX-JP: あの。本当に私の精神は「彼ら」の異常性でおかしくはなっていないのですか?

木社博士: ああ。詳しいデータまでは話せないが、そちらの精神や認識は一切の異常性やミームの影響を受けていない。改変された様子もない。

SCP-XXX-JP: なるほど。では……私が殺したのは、ただ単に私自身の判断というわけだ。

木社博士: 痕跡はクリニックの各所にあったが、やはりオブジェクトを少なからず無力化せしめたと。

SCP-XXX-JP: 殺したのです。物理的に危険な力の人もいたのです。いるだけで周囲を殺すような存在も。だから……殺した。異常性を持った患者に協力までさせて。カウンセラー、いや人として失格の行いなのはわかっています。

木社博士: 裁かれるに値する所業だと?

SCP-XXX-JP: はい。だが、殺さねばより多くの人々が危ないような相手まで来ていた。なにより他の患者たちの安全もある。出させてしまえば互いのために危険だ……そうだ、彼らを確保し、保護し、診療するためには……

木社博士: そのためにクリニックを拡張し、収容を続けてきたか。

SCP-XXX-JP: はい。ですが結局は、素人がなにも知らぬまま一人でやってたきた真似事だった。車輪の再発明どころじゃない。貴方達のようなノウハウのあるプロがこの世に居たのなら、最初から全て任せておけばよかったのに!

木社博士: だが、現実的にここに貴方が収容されていることで、安全に管理下にあるオブジェクトが多数存在するのも事実だ。貴方自身がその全てを収容していたわけではないにせよ、だ。是非や正誤の判断は財団がすることよ。

SCP-XXX-JP: 恐縮です。患者のケアに協力できることがあるのなら、あるいは彼らのような他の「異常性を持ったオブジェクト」と呼ばれる方々を大人しくさせられるのなら……微力ながら、私は協力を惜しみません。

木社博士: 感謝する。場合によっては助力を願うやもしれん。が、釘を刺すようだが現時点において貴方自身の自由や独断の行動は看過できない。あくまで収容される側のSCP-XXX-JPとして扱われることを了承願いたい。

SCP-XXX-JP: ええ。今や私も、患者側というわけですね。

[記録終了]

SCP-XXX-JPの財団職員としての雇用を提案する。あれは既にオブジェクトとして扱う方が齟齬が多かろう。 - 木社博士

回答:保留。

補遺3: SCP-XXX-JPの経営するクリニック内部に見られた宣伝用チラシ

悩んでいるのは決して悪いことじゃない
誰にも言えないようなおかしい、と思うことでもご気軽に相談ください
03-[編集済]-[編集済]
江洲メンタルクリニック

以上の文面のチラシと同一の物が、別件での要注意団体構成員の拘束時に複数回確認されました。このことからSCP-XXX-JPの存在を知り、不要あるいは邪魔とみなしたオブジェクトの一部を処理させる意図の要注意団体の情報網が危惧されています。


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