[記録開始]
D-81573はSCP-XXX-JP内部、SCP-XXX-JP-1前にいる。
D-81573: あー、聞こえるか?
██博士: 聞こえています。
D-81573: んで、何すりゃいいんだ?
██博士: 目の前の扉に入り、内部を探索してください。あなたの目的は内部の詳細な情報を持ち帰ることです。
D-81573がSCP-XXX-JP-2に侵入。
D-81573: 入った。ってかめっちゃ暗いぞ
██博士: 空間内部の状況を詳細に教えてください。
D-81573: あーこれは[沈黙]あぁ、めっちゃ暗い。たぶん夜なんだろうが、月明かりもなにもない真っ暗な場所だ。ライト使っていいか?これじゃ何も見えねぇ。
██博士: わかりました。ライトの使用を許可します。探査が長引いた場合に備え、電池残量には気を配るようにしてください。
D-81573がライトを取り出し、点灯する。しかし映像ではライトの明かりは10m程度しか照らされていない。
D-81573: [沈黙]このライト大丈夫か?
██博士: どうかしましたか?
D-81573: いや、ライトが暗すぎるぞ。こんなんじゃ探査どころの話じゃねぇ。
██博士: [映像を確認]おそらく、10m程度しか照らされていないようです。足元を重点的に照らしつつ進んでください。
D-81573: 無茶言うなって・・・。
[約10分後]
D-81573: うわっ!
██博士: どうしましたか?
D-81573: いや、よそ見してたらいつの間にか眼の前に壁があっただけだ。
██博士: 映像にはセメント製の壁が映し出されている。所々に劣化が見受けられる。どうやら建物の一部のようである。
D-81573: よくみたら、ここは病院かなんかか?壁が広がってて、所々に窓が開いてる。つっても窓ガラスはほとんど割れてるがな。
██博士: 確認しました。どこか入れる箇所を見つけて中を探索してください。
D-81573: 見たところ・・・入り口はこの壁の側にはなさそうか?窓から入るしかないか。
D-81573は付近の窓ガラスを確認し、安全に入れそうな箇所を探す。
画面の端、割れていない窓ガラスの向こうで何かが動くのを記録。D-81573や司令部は気づいていない。
D-81573: お、こっから入れそうだ。
D-81573が窓から内部へ侵入。広めの事務所らしき場所に出る
D-81573: よし、入った。
██博士: 確認しました。何か手がかりになりそうなものを探してください。
D-81573: 了解し—
マイクが、なにか物が落ちる音を記録。D-81573及び司令部は物音を確認する。
D-81573: [沈黙]なんかいんのか・・・?
██博士: D-81573、すぐに発泡ができるよう用意をしてください。
D-81573: 言われなくてもそうするぞ。
D-81573が拳銃を取り出し、セーフティを解除して発泡準備を整える。
D-81573: まずは、この部屋から調べたほうがいいかもしれないな。
D-81573が部屋の探索をする。しかし手がかりになるものは見当たらない。
D-81573: なにもない・・・か。
██博士: もし物音の主が何らかの生物であった場合、相手は嗅覚や聴覚を頼りに索敵を行います。D-81573、なるべく早めに別の場所に移動してください。
D-81573: 了解した。
D-81573が部屋のドアから外に出ようとドアノブに手をかけ、そっと戸を開ける。
D-81573: [何かを言う]
ドアの開閉音が大きく、D-81573が発した内容をマイクが聞き取れなかった。
D-81573が戸を閉める。
D-81573: [ため息]うるせぇなこのドア、耳死ぬとこだったじゃねぇか。
D-81573がしばらくドアへの文句をつぶやく。戸の先は廊下と思われる。D-81573は廊下を右に進む。
D-81573: 確かこっち側から音が聞こえたはずだ。
カメラに2つドアが見える。部屋名の書かれているであろうプレートは文字がかすれていて見えない。D-81573は手前のドアに入る。
D-81573: [沈黙]何だこれは
カメラは床に溜まった赤い液体と中央にいる倒れた人を映し出す。
██博士: D-81573、対象の生存確認を行ってください。
D-81573が中央の人間に近寄る。人間は男性と思われる。マイクの音から、血はまだ乾いていないようである。
D-81573: [思考中]なぁ、最近ここに入ったやつはいるのか?
██博士: [記録を確認]いいえ、最低でも2日はここに立ち入った人はいません。なぜ?
D-81573: こいつ、さっきまで生きてたみたいにあったけぇんだ。もしかして、ここへの入り口が他にもあるとか?
██博士: [沈黙]あるいは、この空間内の時間が歪んでいるかが考えられます。
D-81573: おー怖ぇ
D-81573は部屋を退出。もう一つのドアの前まで行き、ドアを開ける。
D-81573: おっと、あいつのやつか?これは
カメラは、男性のものと思われる右腕を映し出す。D-81573が腕に近づく。
D-81573: [叫び]
D-81573に腕が飛びかかる。
D-81573: 離せっ!このっ!
[発砲音]
D-81573が後ろの壁にぶつかる。
[発砲音]
腕がD-81573の左腕に捕まる。力はかなり強い。
[D-81573の悲鳴]
[発砲音]
腕が無力化される。D-81573は左腕を強く抑えている。
D-81573: [息切れ]これは、腕に、あー、ヒビが、入ったかもな、あー、イテぇ。
██博士: D-81573、近くに短い棒はありますか?
D-81573が部屋に入る。部屋を探すも、棒状のものは見つからない。
D-81573: クソ、クソが、あぁ、クソ、
D-81573が左腕をまくる。腕には掴まれた後が色濃く残っている。
[物音]
██博士: D-81573、付近に注意してください!
カメラは入ってきたドアの方を向く。腕が3体近づいてくる。
D-81573: クソがぁ!
[数発の発砲音]
腕の2体を無力化。1体は健在。
腕が右手に掴みかかる。
[銃の落下音]
D-81573は左手でナイフを取り出そうとするが、落としてしまう。
カメラが一瞬ドアの方を向く。10体近くの腕を確認
D-81573: クソ、離せ!離せっ!
D-81573が腕を引き剥がすことに成功。
[ナイフの落下音]
D-81573: [息切れ]銃、銃
D-81573が銃を拾い上げ、近くの腕に発泡。腕を無力化。続いてドアから侵入した腕に発泡。4発の発泡は全て外れ、弾切れとなる。
D-81573: クソ、クソ・・・!
腕がD-81573の約1mのところまで近づく。D-81573はナイフを拾い、振り回す。
腕がD-81573に襲いかかる。D-81573がナイフを落とす。
D-81573: 止めろ!やめろ!やめろぉぉ!
[切断音]
[悲鳴]
カメラが横転。
██博士: D-81573!応答せよ!
D-81573は応答しない。
██博士: 繰り返す!D-81573!応答せよ!
[切断音]
[記録終了]
コメント投稿フォームへ
批評コメントTopへ