アイテム番号:SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス:Euclid
特別収容プロトコル:SCP-XXXX-JP-1の出現を防止するため、該当地域でのポップアップ広告を完全に遮断する特殊プログラムをインターネットを介して散布します。
同時に、SCP-XXXX-JP-1の出現を察知するため該当地域内のスマートフォン並びに全ての通信機器を監視し、SCP-XXXX-JPが出現した場合は該当地点に特殊部隊り-65(゙いじわるじいさん゙)を派遣して対象が掘削作業を行うことを妨害します。
説明:SCP-XXXX-JPはSCP-XXXX-JP-1により発生する異空間、及び空間内で発生する一連のイベントです。
日本の██地方に存在するスマートフォンでインターネットに接続した時にランダムで出現する『ねのくに』と書かれたポップアップ広告(以下、SCP-XXXX-JP-1と表記)をタップすることで発生します。SCP-XXXX-JP-1の発信者の特定には至っていません。SCP-XXXX-JP-1をタップ後にタップした場所から半径1㎞の地図に矢印と「おむすび持参」と描かれた画像が画面に表示されます。その矢印の示す地面をおにぎり1を所持した人物が掘削することで、SCP-XXXX-JPへと繋がる穴が出現します。
SCP-XXXX-JP内への侵入はおにぎりを所持している人物のみ可能であり、所持していない人物やおにぎりの有無に関わらず複数人で侵入を試みた場合、原因不明の力場の発生によって阻止されます。
SCP-XXXX-JPは広大な空間であると考えられており、内部は非常に暗いため、持ち込むことが出来た照明機器によって最奥部を照らすことには失敗しました。かろうじて、床と天井部が固い岩盤であることが確認されています。
SCP-XXXX-JP内部では複数のネズミ2が出現しており、このネズミはSCP-XXXX-JP-2に指定されています。
対象がSCP-XXXX-JP-2へ所持しているおにぎりを渡すことでSCP-XXXX-JP-2は瞬時に対象の望む実体へと変化し、SCP-XXXX-JP内もその実体に合わせた風景へと変化します。
変化後、対象は自由に行動ができ、自身の行動に満足した時点でSCP-XXXX-JPは元の風景に戻り、対象は自身の掘った穴から帰還可能となります。対象が脱出した時点で穴は瞬時に塞がり、同一地点を再び掘り返してもSCP-XXXX-JPには繋がりません。
発見経緯:20██年██月██日、██県██市の工事現場で作業員が休憩中にSCP-XXXX-JP-1を受信し、操作を誤り画面をタップした後にボーリング作業を開始しました。作業地点が地図上の矢印の先であり、該当作業員が食べ残しのおにぎりを所持していたためにSCP-XXXX-JPが出現し、作業工程には無い空洞を堀当てたことで作業を中断した該当作業員が確認のためSCP-XXXX-JPに侵入し特異性が発揮されました。
該当作業員は帰還後に「死亡した両親に会った」と供述しています。その後現場に該当作業員含む現場に居合わせた作業員全員に記憶処理を施し解放しました。
実験記録
SCP-XXXX-JP-1を受信したスマートフォンを遠隔操作で確認し、地図に表示された地点に被験者であるDクラス職員と特殊部隊を向かわせ、SCP-XXXX-JP-1を受信した人物よりも先に被験者をSCP-XXXX-JPへと侵入させる。
被験者には小型の通信機とカメラを装着させ、事前に用意したおにぎりを持たせる。
実験No:001
被験者:D-XXXX1
具材:塩むすびイベント内容:SCP-XXXX-JPはD-XXXX1が以前住んでいたアパートの一室に変化。SCP-XXXX-JP-2群はD-XXXX1の死亡した妻と3人の子供に変化。子供達とテレビゲームで遊び、疲れた子供達を寝かしつけているところを妻から健康に気を付けるよう注意された後にイベントは終了。
付記:D-XXXX-1は15分間その場を動かなかったが、SCP-XXXX-JP-2に促されSCP-XXXX-JPより帰還する。
考察:発見時の記録との差異が存在する。被験者とおにぎりの具材を変えて実験を継続する。-██博士
実験No:002
被験者:D-XXXX2
具材:おかかイベント内容:SCP-XXXX-JPは洋風の豪邸に変化。SCP-XXXX-JP-2群は屋敷の使用人(内訳は執事1、メイド6、料理人1)に変化。後にD-XXXX2は昔から豪邸で豪華な食事をすることが夢だったと供述。フルコースのディナーを食べ終えた後イベントは終了。
付記:帰還後もD-XXXX2は満腹感を示す。実験後の調査の結果、D-XXXX2の交友関係に使用人に似た顔立ちの者は存在しなかった。
考察:被験者の記憶を読み取っているわけではないと思われる。具材を変えて実験を継続する。-██博士
実験記録:003
被験者:D-XXXX3
具材:シャケイベント内容:SCP-XXXX-JPは██県立██中学校に変化。SCP-XXXX-JP-2群は生徒15名、教師1名に変化。D-XXXX3を含む生徒はそれぞれの席に着き、教師は教壇に立ち生徒を睨んでいる。何かに気付いたD-XXXX3は手を挙げて「僕が盗みました」と発言。それを聞いた教師はD-XXXX3に近づき「2度とするな」とD-XXXX3の頭を殴りそのまま教室を出ていく。それを見た生徒達はD-XXXX3に駆け寄り「大丈夫か」「もう一度一緒に謝りにいこう」「いくらかカンパしてやるよ」等と声をかける。D-XXXX3は泣き崩れ、そのままイベントは終了。
付記:SCP-XXXX-JPが変化したのはD-XXXX3の母校であり、自身が給食費を盗んだ日の学級会の再現だったと供述。「あの時も素直に謝ることができていれば、俺はこんなことにはならなかったのに」と発言。以降はこちらの指示に異を唱えることは無くなりました。
考察:私の推測が確かならば、具材によってオブジェクトの変化が大きくなるのではないだろうか? 具材を変えて実験を継続する。-██博士
実験No:004
被験者:エージェント███
他のオブジェクト捜索中に偶然SCP-XXXX-JP-1を受信。駆け付けた特殊部隊から説明を受けたエージェント███の強い要望により実験記録を開始する。
具材:爆弾おにぎり(複数の具材が入った大型のおにぎり)イベント内容:SCP-XXXX-JPは100階建ての高級ホテルに変化。SCP-XXXX-JP-2群はエージェント███の好きなアニメの女性キャラクター32名に変化(内訳は別紙参照)。エージェント███はSCP-XXXX-JP-2との[編集済み]
メモ:同一人物によるSCP-XXXX-JPへの再侵入調査を行うべきです。ぜひとも行かせて下さい。-エージェント███
メモ:却下します。-██博士
実験No:005
被験者:D-XXXX4
具材:いくらイベント内容:SCP-XXXX-JPは草原に変化。SCP-XXXX-JP-2群は多種多様の猫に変化(三毛猫、白、長毛種など64匹が出現)。一通り遊んだ後、全個体が睡眠を開始。D-XXXX4も寝入りそうになった所でイベントは終了。
付記:イベント終了後、被験者は周囲で眠るSCP-XXXX-JP-2群に驚き悲鳴をあげる。その声に驚いたSCP-XXXX-JP群は一斉に逃走し、被験者が帰還するまで出現しなかった。
メモ:ネコは好きだけど、あんだけのネズミの大群はビビるって。-D-XXXX4
考察:量より質と言うわけか。具材を変えて実験を継続する。-██博士
実験No:006
被験者:D-XXXX5
具材:昆布イベント内容:不明。SCP-XXXX-JP-2へおにぎりを渡した後に通信が途絶。SCP-XXXX-JPに通じる穴も直後に閉じ、D-XXXX5は帰還していない。
考察:今までに無いパターンだ。舌が肥えたのだろうか。具材を変えて実験を継続する。-██博士
実験No:007
SCP-XXXX-JP-1の画像が変化する。地図上には矢印と『おむすび持参(たくさん)』と表示。
██博士の指示により事前に用意した物とは別にコンビニエンスストアでおにぎりを追加購入。
被験者:D-XXXX6
具材:高級ブランド米『ゆめむすび』を使用した塩むすび×3、ツナ×5、高菜×2、梅干し×6、昆布×4、期間限定しっとりチャーシュー×1、いなり寿司×1イベント内容:SCP-XXXX-JPは██県██市のテーマパーク、████████に変化。SCP-XXXX-JP-2群は███████を含む総数64体の様々なキャラクター、及び448人のキャストに変化。D-XXXX6は全てのアトラクションを5回ずつ乗り、パレードに自身が参加した後にイベントは終了。
メモ:まさに夢の国だった…-D-XXXX6
考察:エサを与え過ぎた。-██博士-
実験後、██博士は緊急で検討中の収容プロトコルを開始しました。
これにより完全収容が認められればオブジェクトクラスの引き下げが検討されます。
メモ:元より、あのタイプの広告は既存のアプリで簡単に規制できるのだ。 焦る必要はなかった。あとは飢えて数が減るのを待てばいい。自然界の淘汰とはそういったものだ。-██博士-
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- portal:4255361 (17 Jun 2018 08:25)
この記事は『即興でSCPを作る』という新人財団職員が企画したもので出てきた案をまとめたものです。
多くの財団職員の皆様から意見をもらいつつ完成したもので、新人コンテストに出すには最適ではないのかとの意見から投稿しました。
批評よろしくお願い致します。
ちなみに、当時もらったお題は
○土木工事
○おにぎり
○スマートフォン
でした。
スマートフォンを提案したものです(どうでもいいですね)。
アイテム番号や特別収容プロトコルなどはコロンも含めて太文字にしてください。また、人の発言は「」を使わず以下のように書いてみるといいでしょう。
加えて、特別なことが無い限りは改行による空白は1行のみにしましょう。全体的に余計に広がっているように感じます。
以下、気になった点をまとめます。時間が無いため説明項までと少し中途半端になってしまうことをお許しください。
特別収容プロトコル
決まりというわけではないのですが、『』を使うより()や""を使う記事を多く見ます。そのように変更してみてはいかがでしょうか。
「対象の掘削作業を妨害します。」としてみるとすっきりするかなと思いました。
説明
改行が多すぎます。他の記事等を参考に減らしてみると良いでしょう。
至っていません。でいいかと思います。
「通信が可能な」は必要ないかもしれません。大体のスマートフォンは通信できるからです。また、文頭に「SCP-XXXX-JPは、」と加えるといいでしょう。
誤字でしょうか。
「その矢印は示す地面をおにぎりを所持した人物が掘削することで、SCP-XXXX-JPへと繋がる穴が出現します。」とするといいかもしれません。また、「おにぎり」という言葉が少し曖昧なものに思えます。脚注を使ってこの場でいうおにぎりの定義的なものを説明すると良くなるかもしれません。
複数人での場合も考えると、「所持していない人物やおにぎりの有無に関わらず複数人で侵入を試みた場合、原因不明の力場の発生によって阻止されます。」とするといいかもしれません。
「SCP-XXXX-JPは広大な空間であると考えられており、内部は非常に暗いため、持ち込むことが出来た照明機器によって奥を照らすことには失敗しました。」とするといいかもしれませんが、少し全体的に曖昧な文章に思えます。めちゃくちゃに明かりの強いライトを持ち込めば解決するかもしれませんし、「奥」というのがどれ程奥を指しているのかわからないですね。ここは具体的な距離を書くといいかもしれません。
ネズミとし、後ろに学名を書いてください。また、体言止めはあまり見られないので、「SCP-XXXX-JP内部では複数のネズミ(ここに学名)が出現しており、このネズミはSCP-XXXX-JP-2に指定されています。」とするとよいでしょう。
鼠に関しては先ほど述べた通りです。クマネズミに関しても同様にしてください。また、この文章はクマネズミの説明のように見えるので、後半の文は脚注に入れてしまうと良いと思います。
文冒頭に「対象が」と入れるとわかりやすくなると思います。
「願い」が唐突です。願いに関する何かしらの説明をこの文章の前に入れないと伝わらないと思います。また、「洞窟」という言葉も使われていないのに唐突に出てきているため、元の風景など置き換えるといいかもしれません。
帰還可能となります。とするといいかもしれません。
文冒頭に「対象が脱出した時点で」と加えるとわかりやすくなると思います。また、「同一地点を再び掘り返してもSCP-XXXX-JPには繋がりません。」とするといいかと。
報告書らしくなく、不必要に思います。
どうして穴に入ろうと思ったのでしょうか?
ここも先ほど述べた通り、体言止めになっていて少し良くないかなと思います。「該当作業員は帰還後に「死亡した両親に会った」と供述しています。」としてみるといいかもしれません。
「その後現場に該当作業員含む現場に居合わせた作業員全員に記憶処理を施し、解放しました。」などとしてみるとわかりやすくなるかと思います。
この文は必要ないでしょう。
全体的に
まだコンテスト期間はありますので、焦ることなく他の報告書を読んで、そのフォーマットを学んでみるといいと思いました。現状の内容では少し評価を得るのは難しいかと思われます。諦めずに頑張ってください。
細かく指摘をくださり誠にありがとうございます。
いただいた意見を参考に修正を行いました。
が、修正しきれていない部分も多いので、少しずつ変更していきたいと思います。
こういった文章を書くこと事態はじめてなので、書き方を教えてもらえたことがとても嬉しかったです。
今後も参考にしながら精進していきたいと思います。
本当にありがとうございます。
拝読しました。序盤の呑気そうな印象から事件記録での落差は良い構成だと思います。その魅力を強化する為には序盤でよりネズミの挙動の可愛さ(?)などが目立つような形にするなどが良いと思います。
実験記録は
などにした方が読みやすいと思います。また、博士の考察(感想?)に少々くだけた感じを覚えました。例えば
などですね。
ご意見ありがとうございます。
実験記録の変更とネズミの描写の追加をしました。
誉めてくださった落差の構成が、更に良くなってとても嬉しく思います。
博士の言動についてですが、砕けた言動にしていた理由は2つあり、1つは博士の言動が軽いことで読者の油断を誘って「エサを与え過ぎた」のような雰囲気の異なるセリフを記事の印象を変えるスイッチにすることでラストの落差を更に大きくしたいと考えました。
もう1つは博士自身が油断していることを表現したいと思ったことが理由です。新人コンだからこそ、直接的な言葉を使わずに僕と同じ新人財団職員の博士を表現できないものかと考えたからです。
ですが、さすがに財団職員として軽すぎる言動が目立つため、数ヶ所変更しました。
今後とも厳しいご指導よろしくお願い致します。
…実はなのですが
この異常性SCP-1186-JPに似てるんですよね。
少し異常性を変えてみては如何でしょうか。
ご指摘ありがとうございます。
似ているどころか元ネタから構成までそっくりで頭を抱えております。決して模倣したものではありません。
本来なら全面的に改稿すべきなのですが、上記の企画が発端の記事であり、お題やアイデアをくださった方々のためにも上手く両立できるように調整していきたいと思います。