SCP-XXX-JP「ノーライ、ノーライフ」

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ID-█████████ 雲狩花斗
セキュリティクリアランスレベル4

アイテム番号: SCP-XXX-JP
 
オブジェクトクラス: Safe
 
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8152低脅威度収容室のロッカーにて電源を切った状態で保管されます。管理担当者は3日に一度SCP-XXX-JPの給電を行って下さい。SCP-XXX-JPを用いた実験を行う場合は管理担当者の許可を得て下さい。
 
説明: SCP-XXX-JPは███社製のものに類似する通話機能付き小型端末です。SCP-XXX-JPは本来なら通話の為に必要なSIMカードが存在しないにも関わらず通話が可能である点から、未知の方法で電波を発信していると推測されます。SCP-XXX-JP内に存在するアプリケーションは通話のみで、それ以外は電源のON/OFFの機能以外利用できません。

SCP-XXX-JPを利用して電話をかけた人物(以下、「使用者」と呼称)が、SCP-XXX-JPの電話に応答した人物(以下、「通話相手」と呼称)に対し通話で虚偽の発言を行うと、通話相手はその発言を必ず虚偽だと言葉で指摘します。反対に、使用者が通話相手に対し真実を述べた場合はその発言を真実だと言葉で指摘します。また、異常性が発現する際は通話相手側に「何かに言わされているようだった」「違和感を覚えた」「直感で発言の真偽がわかった」などの現象が見られることが判明しています。

現在実験によりSCP-XXX-JPの異常性が発現すると考えられる事項は以下のものです。

  • 「昨日の██博士の夕飯はハンバーグだった。」「作家の████氏の失踪届が2年前に出された。」などの過去に既に起きた事象の真偽
  • 「奇数と奇数同士の和は偶数である。」「水は100°で沸騰を始める」などの真偽が確定している命題
  • 「SCP-173のオブジェクトクラスはEuclidである」「SCP-096の顔を見るとSCP-096は顔を見た対象の殺害をしようとする」などのSCPオブジェクトについての真偽

また、SCP-XXX-JPの異常性が発現されなかった事項は以下のものであり、この事例の際は通話相手側に前述したような強制力は働きませんでした。

  • 「多数の生存の為に少数を殺害することは正しいことだ。」「人が人を殺すことは法律の有無を無視しても正しくないことだ。」などの正解が存在しないと考えられる命題
  • 「現在から20年後までの間に富士山は噴火を起こす」「現在非番の██研究員にジャンケンを挑めば必ず勝つ」などの未来の事象についての真偽

更に、これらの異常性は使用者と通話相手の認識がどのような状態でも、使用者の発言が異常性のトリガーになるものであれば発現すると考えられます。これについての詳細は補遺1の実験を参照して下さい。

SCP-XXX-JPは福岡県で逮捕された犯罪グループの所持品のひとつとして発見されました。犯罪グループのメンバー数名への取り調べから、当オブジェクトが「電波が特定されない電話」として詐欺の手段として利用されていたこと、またこれを利用した詐欺が全て失敗していたことが判明し、警視庁公安部特事課を通じて財団に引き取られました。

補遺1: SCP-XXX-JPにおける実験記録の一部

20██/██/██

SCP-XXX-JP使用者: 雲狩博士
通話相手: ██研究補佐
実施方法: 使用者はSCP-XXX-JPを利用し通話相手に「SCP-███-JPの移転が決定した」と報告する。この報告は虚偽である。また、通話相手にはこの実験のことは伝えず、実験前に雲狩博士と異なる人物から「SCP-███-JPのサイト移転が決定した」と伝え、その発言を信じさせる。
結果: ██研究補佐は「嘘ですよね?」と肯定した発言を撤回し返答した。その後、██研究補佐には事情を説明した。
分析: 通話相手に予め虚偽を伝えていても間違えることはないようだ。言わされている、と言った表現が正しいのだろう。

20██/██/██

SCP-XXX-JP使用者: 雲狩博士
通話相手: ██研究員
実施内容: 使用者と通話相手はそれぞれ別室で実験を行う。使用者はSCP-XXX-JPを使用して通話相手へ「SCP-173のオブジェクトクラスは現在Safeである」と述べる。この発言は虚偽であり、両者はそのことを知っている。通話相手には予め通話内容を告げ、その上で発言に対し否定をしないように言った。
結果: ██研究員は発言に対し「嘘です」と否定した。その後インタビューで「何かが言葉を押しとどめた。」と説明した。
分析: 通話相手側もわざと嘘をつくことができないらしい。

20██/██/██

SCP-XXX-JP使用者: ██研究補佐
通話相手: ██研究員
実施方法: 使用者と通話相手はそれぞれ別室で実験を行う。使用者はSCP-XXX-JPを使用して通話相手へ「今日のサイト-8152の食堂はマグロ寿司セットが半額だ」と述べる。この発言は虚偽だが、両者ともこの発言を虚偽だと知らず真実だと考えている。
結果: ██研究員は「嘘です」と返答した。
分析: 使用者が勘違いをしていた場合の通話相手の返答を確認した。このオブジェクトは使用者の知識の度合いに関係せず「使用者の言ったことの真偽」が分かるらしい。

終了報告書: SCP-XXX-JPは使用者が真実だと思い込んで発する嘘も見抜き、通話相手に対する強制力は通話相手が嘘の返答を行おうとすることも許しません。つまりこれを利用すれば誰も分からない回答が存在する筈である問題の答えや、他のアノマリーの異常性の解明及び安全な収容プロトコルの発案に活用できるのでは無いでしょうか。- 雲狩博士

補遺2: 20██/██/██、アノマリーの異常性解明及び収容方法の決定を行う際にSCP-XXX-JPを利用する案は、O5評議会の採決により許可されました。しかしSCP-XXX-JPを利用するオブジェクトの決定権はセキュリティクリアランスレベル4の職員に限定し、特に新たに発見されたアノマリーに対しての使用実験にセキュリティクリアランスレベル3以下の職員を同伴させることは禁止されています。

20██/██/██、セキュリティクリアランスレベル3の職員がSCP-XXX-JP収容担当者に抗議メールを送りました。

From: 羽飛石世
To: 雲狩花斗
件名: SCP-████-JPの検証実験について
SCP-████-JPの異常性検証実験に私が外された事について、より具体的な説明を求めます。我々は確かに貴方と比べてセキュリティクリアランスが低く、得られる情報にも限りがあります。しかしそれはあくまで多くの報告書を確認する際に無駄を省く為に存在するものである筈で、実験を行い得られる情報は我々にとって無駄では無い筈でもあります。更に当アノマリーに比べ収容難度が高いと思われるSCP-███-JPの実験の方ではクリアランスレベル2の職員も参加していることから、SCP-████-JPの実験に私が参加する事も可能である筈です。以上2点から「セキュリティクリアランスの関係で実験から除外する」といった言及には非常に納得が行きません。

これらの申し立ては1件だけではなく既に数件に渡り発生しています。これに基づきSCP-XXX-JPを利用する際にまずその利用用途を確認し、関連するアノマリーの報告書にカバーストーリーが存在するものは実験そのものを秘匿し行うことになりました。また、羽飛管理官及びその他の該当者に対してはBクラス記憶処理を施しました。

クリアランスレベル3以下の職員が閲覧する報告書の1部にカバーストーリーを適用している理由は、我々が情報を独占し優位に立つ為ではなく、彼らを守り安定した精神状態で職務を遂行させる為です。財団は民間人を異常性の脅威、恐怖から保護するために存在しますが、それらの一部は内部に適用することを留意して業務を遂行して下さい。彼らが参照している報告書の内容を疑われないように振る舞い秘匿することは最高クリアランス所持者であるあなた達と私達の義務です。 - O5-██


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  1. portal:4411949 (25 Mar 2020 07:21)
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