引っ込み思案な隣人
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アイテム番号: SCP-1534-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1534-JPはサイト-81██の標準的生物収容室へ収容します。SCP-1534-JP-1はその性質上SCP-1534-JPと同一の部屋へ収容します。収容室の周囲は機動部隊し-11("インドア")が警備し、収容違反に備えます。
更新(201█/07/0█): 収容室内にはDクラス職員を1名配置し、2週間毎に交代します。SCP-1534-JPからのいかなる言葉にも応じてはなりません。

説明: SCP-1534-JPは円筒状の身体を持つ起源不明の実体です。身長2.5m程ですがその体格に対し幅は直径0.2m前後しかなく、実体全体が淡い白色に発光し四肢は存在しません。頭部と思わしき球体には1対の目に相当する器官が存在しています。SCP-1534-JPは自身の身体を透明化し不可視化することがあります。しかし存在自体は消失しない為、サーモセンサ等を用いる事で継続的な監視が可能です。SCP-1534-JPは知性を有し複数言語の理解と発話が可能ですが、極度に内向的かつ臆病な性格をしており常に周囲を警戒しています。その性格上インタビューによる有用な情報は殆ど得られておらず、今日まで研究は難航しています。

インタビューログ 1534-JP-01 - 201█/06/██

インタビュー対象: SCP-1534-JP

インタビュアー: 大友博士

付記: 収容後最初のインタビューである。

<録音開始>

大友博士: それでは始めます。まずはSCP-1534-JP、何故あのような場所にいたのですか?

[SCP-1534-JPはうつむいている。]

大友博士: SCP-1534-JP?

SCP-1534-JP: あの…。

[SCP-1534-JPは体を左右へ捩らせている。]

SCP-1534-JP: えっと…。

大友博士: …言いたくなければそれで構いません。それでは質問を変えましょう、あなたの目的は何ですか?

SCP-1534-JP: あの…その…。

[SCP-1534-JPが少し右を向く。]

大友博士: 何か気になる点でもあるのですか?

SCP-1534-JP: …。

[SCP-1534-JPが透明化する。]

大友博士: え…?あ…、SCP-1534-JP?

[大友博士は慌てて周囲を見渡す。]

[収容室外にて監視していた警備員がサーモセンサの画面を見せる。SCP-1534-JPはインタビュー時の場所に存在しているのが確認できるが反応を示さない。]

大友博士: イ、インタビューを終了します…。

<録音終了>

終了報告書: 今回の初期インタビューでは全く情報を引き出すことが出来ませんでした。ただ一つはっきり分かった事は、あのSCiPがとても内向的である事です。

インタビューログ 1534-JP-04 - 201█/07/0█

インタビュー対象: SCP-1534-JP

インタビュアー: D-2344、大友博士(収容室外より監視)

付記: Dクラス職員との会話実験を兼ねる。対象の性格上、比較的穏便な性格の職員を選出。

<録音開始>

D-2344: この子と話せばいいのね?

大友博士: ええ、始めてください。

D-2344: やぁ、SCP-1534-JP?

[SCP-1534-JPは少し後退りする。]

D-2344: 私はそんなに怖くないわよ?

SCP-1534-JP: あの…。

D-2344: 恥ずかしがらないでいいのよ。

SCP-1534-JP: 魂が…。

SCP-1534-JP: 魂が怖い…。

D-2344: 私は至って普通よ。…まぁ、ちょっとだけ間違えたことしちゃったけれど。

[SCP-1534-JPは情緒不安定な様子を見せる]

SCP-1534-JP: 魂と殻が合わない…。怖い…。

[D-2344は若干の苛立ちを見せる]

D-2344: 姿のことを言っているのかしらこの子は。

大友博士: D-2344、会話に集中してください。

D-2344: 分かってるわよ。

D-2344: あなたの事を色々聞きたいんですって。

[SCP-1534-JPはD-2344と反対の方向を向き遠ざかり始める。]

D-2344: ちょ…ちょっと、なんで逃げるのよ?

大友博士: 会話を継続させてください。

D-2344: ああもう、無茶言ってくれちゃって…!

D-2344: お願い、話を聞いて。

[SCP-1534-JPは反応しない。]

D-2344: 私の方を向いて。

[SCP-1534-JPは反応しない。]

D-2344: 頼むからこっちを向いてってば。

[D-2344の苛立ちが高まる。]

D-2344: 俺の方を向けって言ってんだよ!こっち見ろこの[罵声]!

[SCP-1534-JPは一瞬怯えた仕草を見せ、透明化する。以降は大友博士の質問にも反応を示さない。]

大友博士: …インタビューを終了します。

<録音終了>

終了報告書: 本インタビュー以降Dクラス職員がSCP-1534-JPの認知範囲内に存在する場合、消失状態を維持しいかなる問いかけにも応じなくなった。D-2344には約1週間の懲戒が実施された。

補遺: SCP-1534-JPは201█年6月、静岡県██市の田園地帯にて深夜に佇んでいる所を付近の住民に通報され、その無線を傍受したエージェントにより回収されました。対象は抵抗の意思を見せないままサイト-81██へ移送され、通報した住民にはクラスA記憶処理が実施されました。

インシデント記録 1534-JP: 201█年10月██日、インタビュー中にインシデント 1534-JPが発生しました。

インタビューログ 1534-JP-17 - 201█/10/██

インタビュー対象: SCP-1534-JP

インタビュアー: 大友博士

<録音開始>

大友博士: こんにちは、SCP-1534-JP。

[SCP-1534-JPは少し狼狽えながら大友博士を見る。]

SCP-1534-JP: こ、こんにちは…。

大友博士: あなたもようやく挨拶を返してくれるようになりました。

SCP-1534-JP: …。

大友博士: 少しは私に慣れてくれた、と思っていいのでしょうかね。

[SCP-1534-JPは身を捩じらせている。]

大友博士: さてSCP-1534-JP、改めて質問します。あなたは一体何者ですか?

SCP-1534-JP: じ、実は…。

[SCP-1534-JPは左右へ体を振り出す。]

大友博士: 怖がることはありません、勇気を出してみてください。

SCP-1534-JP: えっと…。

SCP-1534-JP: あの…、私…。あの…。

[SCP-1534-JPが静止し大友博士を見つめ直す。]

SCP-1534-JP: 私、あなたになります。

大友博士: え?

[直後、SCP-1534-JPの身体が伸び、頭から大友博士の胸部へ突き刺さる。]

[SCP-1534-JPの頭部は大友博士の中へ侵入しているように見える。大友博士は朦朧とした表情のまま動かない。]

[咄嗟に警備員2名がSCP-1534-JPを大友博士から引き離そうとする。しかし手はSCP-1534-JPの身体を透過し引き離すことが出来ない。]

[そのままSCP-1534-JPは大友博士の体内へ侵入。同時に大友博士の背部から白色の人型実体1が出現する。]

[実体は大友博士に酷似している。SCP-1534-JPが完全に大友博士の中に入り込むと同時に実体が完全に顕現する。]

[実体はよろめきながら立ち上がる。]

[大友博士は床に倒れ、未知の言語を呟き始める。]

[実体の笑い声。]

[警備員が実体を取り押さえる。実体は抵抗せず笑い続けている。]

<録音終了>

大友博士はインシデント 1534-JP発生後、直ちに収容室から運び出されました。しかしSCP-1534-JPから一定の距離を離した直後、未知の力でSCP-1534-JPの周囲に転移しました。その他隔離の試みは全て失敗に終わりました。

追記(201█/11/██): SCP-1534-JPは現在、大友博士に酷似した形状に変化しています。また確認されている限り大友博士の知識も完全な形で継承しているようにみえます。SCP-1534-JPは収容当初とは反対に感情的な性格へと変化しており、常に興奮の表情を浮かべながら言葉を発し続けています。言葉は全て大友博士の獲得した知識と単語の無作為な羅列から構成されている事が判明しています。

大友博士はインシデント後の異常性からSCP-1534-JP-1に指定されています。SCP-1534-JP-1は食事、睡眠及び排泄行為を必要としません。また外部からのいかなる刺激にも反応を見せず、常に未知の言語を発し続けています。その振る舞いから自我が完全に喪失していると推測されますが、唯一SCP-1534-JPからのアプローチには反応を示します。現在までSCP-1534-JP及びSCP-1534-JP-1は収容違反の意思を見せていません。時折SCP-1534-JP、SCP-1534-JP-1が談笑の様な仕草を取っている様子が監視により確認されています。

追記2(201█/06/1█): SCP-1534-JP-1であった大友博士が死亡しているのが発見されました。死因に外的要因は見受けられず、異常性も消失していました。SCP-1534-JPは収容当初の容姿、性格へ戻っていました。

インタビューログ 1534-JP-18 - 201█/06/1█

インタビュー対象: SCP-1534-JP

インタビュアー: 片木博士

付記: インタビュアー及び職員は全て収容室外から監視、インタビューを実施

<録音開始>

片木博士: SCP-1534-JP、何故SCP-1534-JP-1は死亡したのですか?

[SCP-1534-JPはうつむいている。]

片木博士: そのような芝居は私には必要ありません。

SCP-1534-JP: ち、違…。

片木博士: もう一度聞きます、何故死亡したのですか?

SCP-1534-JP: た…。

SCP-1534-JP: 魂を割りました…。

片木博士: その…、魂とやらを何故割ったのですか?

[SCP-1534-JPは体を捩じらせている。]

SCP-1534-JP: えっと…。

SCP-1534-JP: あの…。

SCP-1534-JP: あ…。

SCP-1534-JP: 飽きたんです…。

<録音終了>

追記3(201█/07/0█): 現時点での効果的な収容方法として、インタビューログ 1534-JP-4の件からDクラス職員1名を収容室に配置することが決定されました。SCP-1534-JPが親近感を抱かぬようDクラス職員は2週間毎に人員を交代します。

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  1. portal:mayu-dog ( 01 Jun 2018 14:58 )
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