SCP-EX下書き「究極の選択」

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    アイテム番号: SCP-XXX-JP-EX

    オブジェクトクラス: Euclid Explained

    特別収容プロトコル: [オブジェクトクラス再指定後にデータ削除済]

    説明: SCP-XXX-JP-EXは20██年に[編集済]で発見されたウイルスの一種です。感染者(以下SCP-XXX-JP-EX-αと呼称)の体液や排泄物から残存ウイルスを含む微粒子が空気中に撒布されることによりヒトーヒト間で空気感染し、極めて強い感染力を有します。
    SCP-XXX-JP-EX-α自身は後述の理由から症状発現後も高確率で生存するため、SCP-XXX-JP-EX-αが死亡するまでの間その身体からSCP-XXX-JP-EXが撒布され続けます。

    症状: SCP-XXX-JPーEXは、数日から2週間程の潜伏期間の後、以下のような重度認識災害と身体的異常を発現させます。これらの認識災害は記憶処理の影響を受けませんが、Σレベル以上の認識調整はSCP-XXX-JP-EX-αの認知能力復元に一定の効果を示します。


    ・SCP-XXX-JP-EX-αはヒトの[検閲済]を「カレー」と認識してそれに対する強い食欲を示すようになり、一方で市販のカレーを[検閲済]と認識して生理的嫌悪感を向けるようになる1

    ・大抵の場合入手の容易性から自分の[検閲済]を「カレー」として食すが、他人の[検閲済]についても同様の反応をとる。

    ・SCP-XXX-JP-EX-αが[検閲済]を食す際には、本来知覚されるはずの違和感が完全に解消される。この時幻覚症状を併発するケースも確認されている。

    また、SCP-XXX-JP-EXはSCP-XXX-JP-EX-αの腸内環境維持機能に干渉し、常在菌やホルモンのバランスを改変します。この結果、[検閲済]を食すことに起因する腸内細菌起源の感染症罹患リスクが大幅に低下します。加えてSCP-XXX-JP-EX-αはカレー以外の食材に関しては正常に食欲を覚えるため、生存に必要な栄養素を自発的に摂取し続けることが可能です。

    以上の特性から、SCP-XXX-JP-EXは強い感染力を有する一方で致死率が極めて低いために、Euclidに指定されました。 ガラムマサーラ・プロトコル完了後、Explainedに再指定されました。

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      実験記録XXX-1 - 日付20██/1/28

      対象: 人為的にSCP-XXX-JP-EXに感染させたD-196843。

      実施方法: D-196843の前にヒト、イエイヌ(Canis lupus familiaris)、ハシブトガラス(Corvus macrorhynchos)、セトウチマイマイ(Euhadra subnimbosa)、キンギョ(Carassius auratus)の[検閲済]をそれぞれ置き、反応を観察する。また、D-196843には皿・スプーン・白米1合が支給されている。

      結果: D-196843はヒトの[検閲済]にのみ興味を示した後、用意された皿にスプーンで[検閲済]を盛り付け、白米を添えて食べ始めた。以下はその感想。

      「久々にカレーライスを食べたがやはり美味い。口当たりまろやか、所々スパイシーだが甘みもある。野菜のゴロゴロ感もいい。」

      この後研究員が「貴方が食べているものはヒトの[検閲済]である」という旨を伝えたものの、D-196843はその発言の信憑性を疑い、やがて研究員の呼びかけを無視するようになった。

      分析: SCP-XXX-JP-EX-αに発現する認識災害は、ヒトの[検閲済]に関してのみ影響することが確認されました。また、実験終了後長期に亘ってD-196843に対し精密検査及び経過観察を実施しましたが、健康上の問題は一切認められませんでした。

      実験記録XXX-2 - 日付20██/7/9

      対象: 人為的にSCP-XXX-JP-EXに感染させたD-961090。

      実施方法: D-961090の身体を拘束した上で、強制的に市販のカレーを経口投与し、その反応を観察する。

      結果: D-961090はカレー食に対し強い嫌悪感を示して暴れたため、致死量の3倍の鎮静剤を注射した。その結果実験開始から23時間後に食べさせることに成功した。以下は実験終了直後のD-961090の発言の一部である。

      「クソったれ。口ん中丸ごと[検閲済]の味だ。このまま死んでしまいたい気分だ。[検閲済]が触れた舌と、口と、喉と、このまま死ぬまで一緒に生きていくなんて耐えられない」

      実験後にD-961090に対してΣレベル認識調整を行ったところ、認識災害解消に効果が認められた。

      分析: SCP-XXX-JP-EX-αは[検閲済]を「カレー」だと認識するだけでなく、逆に正常なカレーを[検閲済]と認識していると推測されます。

    補遺 20██/9/14: SCP-XXX-JP-EXに対する生体防御促進機能と認識災害を解消する認識調整機能を併せ持った専用ワクチン「nbo‐212」が開発され、Dクラスを用いた臨床実験が行われました。
    結果は極めて効果的でしたが、実験に参加したDクラス全員が正常な認識を取り戻した後に「自分が自身の[編集済]を食べていた」という事実に対して強い生理的嫌悪感を覚え、重度心的外傷及びPTSDを発症しました。この段階で記憶処理を試みましたが、「罹患時の自身の行動に対する正常な認識」はどの処理を行っても消去できず、心的外傷の治癒も望めませんでした。
    以上の結果から、財団創薬部はnbo‐212によってSCP-XXX-JP-EX-αの症状を完治させると、罹患時よりも社会復帰可能性が低下するという結論を下し、実用化・量産化計画を見送りました。

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      インシデント記録XXX: 20██/12/4、[編集済]国内の████市にて収容違反が発生しました。初の人口密集地帯におけるアウトブレイクであり、加えて[編集済]国と財団間の規約により████████兵器の使用が不可能だったことから、初動に遅れが生じています。緊急措置としてnbo‐212によるSCP-XXX-JP-EX根絶計画を実施するか否かが協議中です。

      以下の報告は時系列に沿ったものですが、あくまで旧報告書からのアーカイブのため、一部を省略しています。

      報告-XXX-01 20██/12/19: 根絶計画を実行した場合、現在確認されているSCP-XXX-JP-EX-αのうち最低でも[データ削除済]万人が事後処理不能の重度心的外傷を負う試算が示されたため、計画は中止されました。

      報告-XXX-13 20██/1/8: 感染の早期収拾が不能となったため、O5評議会の協議の結果、SCP-XXX-JP-EXの情報の一部が全世界に公表され、WHOによりパンデミックが宣言されました。

      報告-XXX-64 20██/3/25: SCP-XXX-JP-EX-αの数が非感染者数を上回り、██億人に達しました。世界各国でインフラ及び政府機能が破綻した状況を鑑み、O5評議会はこのインシデントを EKクラスシナリオー進行中ー に分類しました。

      報告-XXX-77 20██/5/9: 国民の96%がSCP-XXX-JP-EX-αに指定されていた太平洋諸島系[編集済]国において、政府機能が回復しつつあることが確認されました。ほぼ全ての国民が異常認識を共有した結果、自宅待機命令や感染者隔離措置等が不必要になり、かえって日常生活を再開することが可能になったと考えられます。それから数日の間に、同様の事態が世界14ヶ国で同時多発的に確認されました。

      報告-XXX-98 20██/6/3: [編集済]共和国において、シェルター内に立て篭もって感染を免れている██社CEOの████氏に対し、感染した役員及び株主達が外に出るように要求しています。彼らは「次期総会用データが入った金庫が████氏の網膜認証によってのみ解錠されるため、このままだと会社運営が危うくなる」と主張しています。

      感染 “していない” 奴のせいで会社に迷惑がかかるなんてな。ー 田山研究員

      報告-XXX-112 20██/6/23: 二週間前の[データ破損]を受けて、O5評議会はシナリオをCKクラスシナリオ:「“現実”の支配種のシフト」に改訂しました。

      報告-XXX-133 20██/7/21: O5評議会から財団のまだ稼働しているシェルターに向けて以下の声明が発布されました。


      〔ガラムマサーラ・プロトコル発動宣言〕

      ご承知の通り、世界は徐々に”日常”を取り戻しつつある。


      ただ1点、カレー と[検閲済]が入れ替わったことを除いて。


      長い隔離生活が終わり、村には人が戻り、街には光が戻り、食卓には笑顔が戻っていく。


      この状況下で敗北感を噛み締めている人間など、おそらく我々だけであろう。もう二度と戻らない日々が確かにそこに存在していたと知るのも。


      現在、世界人口の80.7%が SCP-XXX-JP-EXを発症している。
      nbo‐212を段階的に投与すれば、今からでもこの収容違反を封じ込めることが出来るだろう。しかしそうした場合、全世界で██億人が通常の生活を送るのに支障をきたすレベルの重度心的外傷を抱えることになる。
      それは彼らの胸倉をつかみ、本来なら知らなくて済んだはずの事実—タガが外れ切った現実の前に無理やり引きずり出すことに等しい。


      日本国に伝わるミームとして、「[検閲済]味のカレー と、カレー味の[検閲済] 、片方を食べねばならないとしたらどちらを取るか」というものがある。

      今日ここで、我々は〔ガラムマサーラ・プロトコル〕の発動をもってこの究極の選択に答えを出す。


      ガラムマサーラ・プロトコルは、残された約20%の非感染者に対してSCP-XXX-JP-EXを撒布し、全世界発症率を100%にすることで人為的にCKクラスシナリオを完了させる手順だ。
      未だ感染していないO5評議会と[編集済]権限を有する職員を除く、全ての財団職員に対しても行われる。
      撒布後は場合に応じて適切な追加記憶・カバーストーリーを付与した上で、より人類社会の“復興”が促進されるように取り計らう。



      確保、収容、保護。
      このプロトコルは、財団が掲げてきたこの理念を真正面から破壊するものだ。間違っても我々自身が収容違反を促進するなどということがこれからの未来であってはならない。



      確保、収容、保護。
      しかし。
      収容しない方が社会が機能するとしたら?
      収容したために、人類が損なわれてしまったら?
      人類の尊厳を傷つけてまで守るべきものがあるというのか?



      確保、収容、保護。
      繰り返すが、これが全人類・全宇宙・全平行世界のために、我々が永遠に貫くべき理念であることは揺るがない。絶対に。



      だがそれでも、この理念のために人類の尊厳が穢され、平穏な日常が砕け散るというのなら











      我々は、喜んでカレー味の[検閲済]を喰らおう。



      O5-█


      報告137 20██/1/2:
      発布から2時間後、ガラムマサーラ・プロトコルは予定通り発動し、今日未明に完了しました。これを受けてオブジェクトクラスがExplainedに再指定され、この報告書への唯一のアクセス権限である「セキュリティクリアランス:コードXXX」はO5評議会と[編集済]権限を有する職員の間でのみ共有されました。


・文章は読みやすく、内容は面白いか
・内容が既存のSCPと被らないか
・誤字脱字から内容まで、直すべきところはどこか
・蛇足な箇所がないか
・これは通常のSCPとjokeSCPどちらに該当するか

などについてのご意見、アドバイスをぜひ伺いたいです。よろしくお願いします。

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