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・コメント欄に質問点を挙げています。質問と違うご意見でも是非お願いします。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは低脅威度物品保管ロッカーに収容されます。収容時にSCP-XXX-JPの頭部を布で覆い、背面を扉側に向けて収納してください。
説明: SCP-XXX-JPは全長16㎝の地蔵菩薩の石仏です。収容時点でひどく損傷しており、現在右手部分が喪失、下半身が損傷しています。
SCP-XXX-JPの異常性は人間(以下、観測者)がSCP-XXX-JPの顔を見た際に発現します。観測者はSCP-XXX-JPの顔について、架空の人物(SCP-XXX-JP-1に指定)に酷似していると主張します。観測者はSCP-XXX-JP-1について一定の知識を有しており、観測者の人生に最も大きな影響を与えた人物であると主張しますが、現況を知る者はなく、最低でも10年以上交流が途絶えている人物であると主張します。観測者がどのようにしてSCP-XXX-JP-1の情報を得ているかは不明です。SCP-XXX-JP-1が確認されないことは観測者の多くに軽度の鬱症状を引き起こしますが、多くの場合曝露して1日から2日でSCP-XXX-JP-1に関する知識の消失とともに回復します。複数人がSCP-XXX-JPの顔を見た場合はそれぞれ別の人物に酷似していると主張し、これまでに同一のSCP-XXX-JP-1が主張された例は確認されていません。
実験記録XXX - 日付19██/█/██
対象: SCP-XXX-JP
観測者: D-XXX-1
実施方法: D-XXX-1にSCP-XXX-JPを視認させ、SCP-XXX-JP-1を確認する。
結果: D-XXX-1はSCP-XXX-JPの顔について、大学生時代の知人の30代男性に酷似していると主張。D-XXXは当該人物について当時の憧憬の対象であったと主張。
分析: 報告された人物は記録上存在しません。
実験記録XXX - 日付19██/██/██
対象: SCP-XXX-JP
観測者: D-XXX-2実施方法: D-XXX-2にSCP-XXX-JPを視認させ、SCP-XXX-JP-1を確認する。
結果: D-XXX-2はSCP-XXX-JPの顔について、知人の娘の小学生女児に酷似していると主張。D-XXXは当該人物について彼女との出会いで自身の嗜虐癖を自覚し、██████事件を引き起こす契機になったと主張。
分析: 報告された人物は記録上存在しません。調査の結果、知人は存在しますが知人夫婦の間に娘は存在しませんでした。
実験記録XXX - 日付19██/█/██
対象: SCP-XXX-JP
観測者: D-XXX-3
実施方法: D-XXX-3にSCP-XXX-JPを視認させ、SCP-XXX-JP-1を確認する。あらかじめD-XXXにSCP-XXX-JPの異常性を伝え、現実に存在する人物で例えるよう指示する。
結果: D-XXX-3はSCP-XXX-JPの顔について、一般人である知人の40代女性に酷似していると主張。D-XXXは当該人物について中学生時代の恩師であると主張。
分析: 報告された人物は記録上存在しません。SCP-XXX-JP-1を実在の人物に指定する試みは失敗しました。
実験記録XXX - 日付19██/█/██
対象: SCP-XXX-JP
観測者: D-XXX-4実施方法: D-XXX-4に90度右に回転して設置したSCP-XXX-JPを視認させ、SCP-XXX-JP-1を確認する。
結果: D-XXX-4はSCP-XXX-JPの顔について、テレビドラマ『██████』の主演俳優である40代男性に酷似していると主張。D-XXXは当該人物について俳優の道を目指す契機になった人物であると主張。
分析: 報告された人物は記録上存在しません。調査の結果、テレビドラマ『██████』は存在しますが同ドラマに主演俳優は存在しませんでした。正面からでなくても、観測者が顔を認識できればSCP-XXX-JP-1が発生する可能性があります。
実験記録XXX - 日付19██/██/██
対象: SCP-XXX-JP
実施方法: D-XXX-5に90度左に回転して設置したSCP-XXX-JPを視認させ、SCP-XXX-JP-1を確認する。
観測者: D-XXX-5
結果: D-XXX-5はSCP-XXX-JPの顔について、D-XXXの母親である50代女性に酷似していると主張。D-XXXは当該人物について幼少期から自分を支え続けてくれた人物であると主張。
分析: 報告された人物は記録上存在しません。調査の結果、D-XXXの父親は存在しますが母親は存在しませんでした。前回の実験結果と合わせて、観測者が顔を認識できた時点でSCP-XXX-JP-1が発生するようです。
追記: 知識の消失後、再度SCP-XXX-JP-1についてのインタビューが行われました。観測者はSCP-XXX-JP-1の知識を有しておらず、████仏が憧憬の対象だった、██地蔵が犯罪衝動を後押ししてくれた、幼いころから██地蔵が自分を支え続けてくれた、などと主張しました。調査の結果、████仏及び██地蔵は記録上存在しませんでした。SCP-XXX-JPとの関連性を含め、現在調査を進めています。
- portal:6760277 ( 24 Aug 2020 12:19 )

初めての執筆になるため至らない点多くあると思いますが忌憚なき意見よろしくお願いします。
一定は調べたつもりですが、まだまだ未熟な身ですのでネタ被りが心配です…
拝読しました。以下は気になった点です。
オブジェクト自体はマネキンなので、元々性別も人種もないのでは?と感じました。なので、この表記を削除するか、「しかし、後述する異常性のためにSCP-XXX-JPがどのような性別、人種の人間を模したものであるのかは明らかになっていません。」のような感じにするといいかもしれません。
日付の黒塗りの後にスペースがあるため、太字になっていないようです。
「D-XXX-JP」という表記はあまり見かけないような気がします。通常は「D-(任意の数字。後に-JPはつかない)」といった感じです。
横顔を視認させる実験の必要性をあまり感じませんでした。
シンプルな異常性ですが、最後二つの実験の分析で、淡々とおかしなことが述べられてオチ……といった構成と雰囲気は非常に好みです。シンプル過ぎるゆえに「捻りがない」「物足りない」といった意見は出るかもしれませんが、私は現状の文章量・実験数が丁度良いバランスだと思います。(こんな要素が加われば現状より面白くなりそうだ!といったアイディアが思いつけば、是非その通りに改稿していただきたいですが)
批評ありがとうございます。
取り急ぎ、すぐ出来る太字やDクラス職員の項を修正しました。
実験についてですが、実験4つ目以降で条件が加わらなければ財団が実験をする意図があまりないのではないか、と考えました。そのため横顔を条件に追加し、曝露する判定を判断する実験としました。
→他の方の言及から、自分はあらかじめ回転した状態を想起していましたが見せた後回転していると読めると気が付きました。ご指摘ありがとうございます。
もし私の考えすぎでしたら確かに冗長ですので削除を考えています。
また、何か他の良い付加条件も考えてみるのでお力添えがあればよろしくお願いします。
表現面中心に指摘します。
「背面を扉側に向けて」のほうがより正確だと思います。
後ろの文章と矛盾するので、「████社製造と記載されたマネキンです」とするほうが良いと思います。
先の方の指摘にもありますが、「SCP-XXX-JPがどのような性別、人種の人間を模したものであるのか」が適当だと思います。
19と██の間のスペースは不要です。
実験記録ですが、以下のように整理してみるのはどうでしょう。(差分に下線を引いてあります)
「実在の人物に」指定する試み、でしょうか。
4, 5番目の実験ですが、Dクラスに最初から横顔を見せたのか、正面から見せたあとに横顔を見せたのかが不明確ですので、どちらなのかわかるように変えたほうが良いでしょう。
構成は上手くまとまっていますし、想定したオチも読み取れます。ただ、アイデアが若干弱いかもしれません。実在しないものへの言及に関してはSCP-4182を代表として色々なアイデアがあるので、「ランダムな架空の人物に言及する」だと読み始めのインパクトでそれらに見劣りしてしまいます。例えば、もう少し条件をつけて言及の範囲を絞ってみると、ストーリー展開も作りやすくなりますし、ユニークなアイデアと思われるかもしれません。
批評ありがとうございます。
ご指摘いただきました表現面について、簡単なものを修正しました。
アイデア面について、先の方にもあるようにシンプルなものなのでありきたりですが自身に最も影響を与えたという改定をしてみました。
凡夫なアイデアであるとされるのが怖くてシンプルにしたことが看破されてしまいますが
アイデアのインパクトについては再考していきたいと思っていますのでお力添えよろしくお願いいたします。