不在証明

このページの批評は終了しました。

評価: 0+x
blank.png

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの実物は現在存在していません。また、SCP-XXX-JPの全文の記載された紙媒体の書物や電子データ、及びそれに準ずるもの(以下、単に「文書」と表記)は、現在財団データベースにある文書データ一件(以下「SCP-XXX-JP-TXT」と表記)を除き全て削除されています。SCP-XXX-JP-TXTを除く文書が発見された場合、セキュリティクリアランスXXX-JPを持つ職員の指揮により、機動部隊φ-0「焚書坑儒」によってその媒体に応じた適切な方法で削除されます。また、文書を何らかの形で視認したSCP-XXX-JP担当職員を除く全ての人物は、Bクラス記憶処理を施されます。この際、SCP-XXX-JPの異常性に曝露した人物は即座に終了されます。SCP-XXX-JP-TXT全文の閲覧は、SCP-XXX-JPの主任研究員にのみ許可されます。
現在、SCP-XXX-JPを用いた全ての実験はO5により凍結され、全ての研究はSCP-XXX-JP研究チームによるものを除き全て禁止されています。また、追加の実験申請は全て棄却されます。

説明: SCP-XXX-JPは、██大学の理論物理学者、宇津木 ██氏による「世界の自然現象を一意的に記述できる方程式について」と題された論文です。材質は一般的なB5レポート用紙と同一で異常性はなく、全███ページ、██章から構成されています。文章はボールペンで書かれており、文章を筆記する際に用いられたインクに関しても異常性のないことが判明しています。
SCP-XXX-JPの異常性は、SCP-XXX-JP全文を最後まで読了し、そこに書いてある内容を理解した際に発現します1。SCP-XXX-JPを読了し、それを理解した人物(以下「対象」と表記)は、猛烈な虚無感に襲われます。具体的には、「世界に現実性を感じなくなる」「世界の実在を疑うようになる」といった感情を抱く事が、対象へのインタビューによって明らかになっています。この効果は、いかなる記憶処理を行っても消える事はありません。また対象およびその周囲のヒューム値が徐々に低下していき2、ヒューム値が0程度になる頃に消滅します。消滅後、対象がその場にいたという痕跡は一切残らず、また周囲のヒューム値は正常値に戻ります。さらに、対象は、対象の周囲のヒューム値が急激に減少する事により間接的に、限定的な現実改変能力3を獲得します。ここで、この対象のヒューム値が、一般的な現実改変能力者1よりも大きい値を持つのに反し、前述の通りむしろ1よりも小さい値となっているのは特筆すべき事項です。また、対象のヒューム値が0.5を下回ると、対象は「0」という数字、及びそれの表す概念に対し極端な執着、もしくは恐怖のいずれかの傾向を示すようになります。前者の場合は対象の周囲の物を無差別に破壊または消滅させるようになり、後者の場合は対象の周囲に無際限に物を生成し、その数を一心不乱に数え続けるようになります4。また、いずれの場合も「0」という数字およびその概念が如何に素晴らしい概念であるか、もしくは恐ろしい概念であるかを周囲に伝えようとしますが、その内容は支離滅裂なものであり理解には困難を伴います。対象がどちらの傾向を示すようになるかの規則性は現在不明です。

補遺: SCP-XXX-JPは、19██年に██県██市にある宇津木氏の自宅の、氏の自室で発見されました。氏が勤務していた██大学より警察に「氏が何日間も無断欠勤している」との通報が入り、警察が氏の自宅に急行しました。するとその自室でSCP-XXX-JPが発見され、警察により現場に残された重要物品として押収されました。その後、捜査中に警察が宇津木氏の同僚であった理論物理学者██氏にSCP-XXX-JPを見せたところ、前記のような異常性が発現し██氏が限定的な発火能力を獲得、空間が突然発火しSCP-XXX-JPは燃焼、聞き込みをしていた警官が火傷を負いました。この事件が警察に潜入していた財団エージェントの注意を引き、SCP-XXX-JPが財団に認知されるところとなりました。この事件の際にSCP-XXX-JPのオリジナルは焼失し、また██氏はSCP-XXX-JPの異常性により消失しました。発火現場にいた人物には財団が後にBクラス記憶処理を施し、カバーストーリー"タバコの引火"が適用されました。
幸運にも警察がSCP-XXX-JPの全文をテキストデータに変換しており、それを財団が押収しSCP-XXX-JP-TXTとして財団データベースに保管、財団の詳細な調査が開始されました。これも幸いなことに、警察の担当者には物理学の専門知識を持つ者がいなかったため、SCP-XXX-JPの新たな被影響者は出現しませんでした。以下は、SCP-XXX-JPに曝露後の羽衣博士へのインタビュー記録です。

対象: 羽衣 幽夜 博士

インタビュアー: ██研究員

<録音開始>

██研究員: では博士、あの論文を読み、理解した時に受けた印象を教えていただけますか。

羽衣博士: あの感覚は……口に出すだけでもう一度消えてしまいそうになる。

██研究員: 差し障りがあるようでしたら無理に言わなくても結構ですが……。

羽衣博士: いや、いい。……そうだね、例えるなら、「世界の全てを否定された」気分だ。

██研究員: 「世界の全てを否定された」……ですか。

羽衣博士: ああ、そうだ。この世の根本を否定された、としか言えない。正直、私はこの論文を理解した瞬間に「ああ、私は消えるんだな」と分からされてしまったよ。今は気を強く持つようにしてなんとか留まっているが、気を緩めでもしたら私はすぐにでも消えてしまうだろうね。

██研究員: 博士にそこまで言わせるほどなのですか、それは凄まじいですね。……ところで、その論文における「世界の自然現象を一意的に記述できる方程式」の結論とはなんだったのですか?

羽衣博士: ああ、この論文のかい?なんてことはない、至極単純な結論さ。宇津木博士によると、この世界は──"0"なんだそうだ。

██研究員: "0"……ですか。

羽衣博士: そう、"0"なんだ。

<録音終了>

羽衣博士の提言により、一般人の万が一の曝露を防ぐため、財団の確認する限り全てのSCP-XXX-JP関連文書は財団データベースにあるSCP-XXX-JPを除いて全て破棄されました。
羽衣博士、そして羽衣博士がSCP-XXX-JPの異常性により消滅してから後を引き継いだ、現在の主任研究員である碇博士を中心とした研究チームにより、現在の説明にあるような異常性が解明され、特別収容プロトコルが作成されました。現在も研究チームによりSCP-XXX-JPの研究が続けられています。

ようこそ、SCP-XXX-JP担当職員様。メッセージが届いています。 


 


ERROR

The MaHoYoJo's portal does not exist.


エラー: MaHoYoJoのportalページが存在しません。利用ガイドを参照し、portalページを作成してください。


利用ガイド

  1. portal:mahoyojo ( 05 Jun 2018 03:25 )
特に指定がない限り、このサイトのコンテンツには次のライセンスが適用されます: Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 License