クレジット
タイトル: SCP-120905-JP - 爆音狂
著者: ©︎Mahito R Katabuki does not match any existing user name
作成年: 2021年
アイテム番号: SCP-120905-JP
オブジェクトクラス: Euclid Safe
特別収容プロトコル: SCP-120905-JPは小型追跡装置を埋め込まれ、サイト-81276に収容されます。SCP-120905-JPは財団に対して協力的な事、非常に献身的な事から、現在レベル2(制限付き)の権利を与えられ、研究員として研究に従事しています。
SCP-120905-JPが個人所有するイヤホン(SCP-120905-JP-B及びSCP-120905-JP-Cとして識別)は、常にどちらかをSCP-120905-JPの耳に装着し、音楽を大音量で流し続けてください。もう一方は充電し、いつでも使用可能状態で維持してください。SCP-120905-JP-B及びSCP-120905-JP-Cがどちらも使用不可能な場合、近くにある通常のイヤホンまたはヘッドホンで代用してください。それも不可能な場合、SCP-120905-JPはSCP-120905-JPへの説得により異常を最小限に留めてください。
説明: SCP-120905-JPは戸籍上は「片吹真人」と呼ばれる日系の男性です。収容当時年齢1█歳、身長1.6█m、体重4█kgを記録しています。外見は黒い短髪に黒い瞳をしており、耳から微弱な雑音を流している他には特別な物理的異常は見られず、至って標準的ですが少し痩せ型に見えます。調査の結果、DIDである事が確認されました。
SCP-120905-JP-B及びSCP-120905-JP-Cは、どちらも███製の首に掛けるタイプのBluetoothイヤホンです。SCP-120905-JP-B及びSCP-120905-JP-Cは、どちらもあらゆる点において標準的なBluetoothイヤホンとして観察されており、SCP-120905-JP以外の人間には通常通りの使用が可能です。発見時、どちらの充電も0%でした。
SCP-120905-JP-2はSCP-120905-JPの第二人格です。SCP-120905-JP-2は常に憤っています。これはSCP-120905-JPの怒りの感情を司っているからだと予想されています。SCP-120905-JP-2は人混みを極端に嫌います。SCP-120905-JP-2は特にコードの絡まりや引っ掛かる事を酷く嫌悪しています。SCP-120905-JP-2は人嫌いですが第一人格であるSCP-120905-JPとのみ対等に会話が可能です。SCP-120905-JP-2は通常は大人しいですがSCP-120905-JPが何か間違いを犯すとそれを正す為に異常が出ない程度に出現してくる場合があります。
異常性はSCP-120905-JP-B及びSCP-120905-JP-Cまたはそれ以外のイヤホンやヘッドホンの非装着時に発生します。SCP-120905-JPの身体の所有権がSCP-120905-JP-2へ渡り、耳から非常に耳障りな雑音が流れ最悪の場合一帯の物品を破壊し、周囲の大人の耳を使用不能にさせます。イヤホンまたはヘッドホンを付けると異常性は消失し、身体の所有権はSCP-120905-JPの元へ戻ります。但し、SCP-120905-JPが自発的に外す場合は、微弱な雑音が流れる事が確認されています。
SCP-120905-JP-B及びSCP-120905-JP-CはSCP-120905-JPが装着した時のみ、音量が大幅に上昇する事が確認されています。これは、装着している年数で増量していると予想されています。
SCP-120905-JPは201█年█月█日██県██市にて「マンションの入り口で衰弱している少年がいる」「マンションの入り口で騒音を発する人がいる」と立て続けに警察に通報、保護された後、財団が収容しました。彼の両親にはカバーストーリー「児童養護施設」が適用されました。
記録日時: 201█年█月█日 ██時██分
<記録開始>
██博士: では、インタビューを開始します。準備はいいですか?
SCP-120905-JP: はい、大丈夫です。
██博士: まず、あなたの名前、年齢、誕生日を教えてください。
SCP-120905-JP: 片吹真人です。1█歳です。200█年█月█日生まれです。
██博士: どうしてあんな所にいたのですか?
SCP-120905-JP: 寒かったからです。
██博士: 家には何故帰ろうとはしなかったのですか?
SCP-120905-JP: 家は嫌です。
██博士: その理由を教えて頂いても宜しいですか?
SCP-120905-JP: 怖い。
██博士: 何が怖いのですか?
SCP-120905-JP: 親。
██博士: 具体的に聞いても宜しいですか?
SCP-120905-JP: 殴られるから、家は嫌です。
██博士: 有難うございます。では、次の質問です。彼はいつ初めて確認されましたか?
SCP-120905-JP: かくにん?
██博士: ・・・・・・失礼、言葉を変えます。彼と初めて話をしたのはいつですか?
SCP-120905-JP: オヒトは・・・・・・小学█年生の時はなんかいるなーって感じだったけど、だんだん話しかけたら返してくれるようになって、それから仲良くなった・・・・・・です。
██博士: ・・・・・・オヒトとは誰の事ですか?そして仲良くなったとは?彼はあなたに敵対的ではないのですか?
SCP-120905-JP: あ、オヒトはぼくの一番大切な・・・・・・人?で合ってるのかな。あと、てきたいてき?って何ですか?
██博士: 失礼。あなたを嫌ってはないのですか?
SCP-120905-JP: うーん、もちろんぼくの事も嫌いとは言ってたけど、大人よりは全然好きって言ってた、です。
(ここでSCP-120905-JPは左上を見つめ、薄く微笑んだ。)
SCP-120905-JP: えーそうだっけ?
██博士: 誰と話しているのですか?
SCP-120905-JP: あ、オヒトとです。
██博士: 彼は何と言ったのですか?
SCP-120905-JP: 「好きとは言ってねーよ」って言ってました。
██博士: 成程、教えて頂き有難うございます。えーでは次の質問なんですが。
SCP-120905-JP: はい。
██博士: 彼と私とで会話させて頂いても宜しいですか?
(またしても上の方を向き考える素振りを見せる。)
SCP-120905-JP: 「嫌だ」って言ってます。
██博士: 何故嫌なのか理由を伺っても?
SCP-120905-JP: 「てめーは大人だから信用ならねぇんだよ」って言ってます。
██博士: お答え頂き有難うございます。これでインタビューを終了します。お疲れ様でした。
<記録終了>
補遺: 記録中、常に微弱な雑音が流れている事が確認されています。
記録日時: 201█年█月█日 ██時██分
<記録開始>
(雑音が室内に鳴り響いている。)
██博士: こんにちは。
SCP-120905-JP: こんにちは。
██博士: 調子はどうだい?
SCP-120905-JP: まだちょっときん張してます。
██博士: ははは、全然緊張しなくてもいい・・・・・・って言っても、ここじゃちょっと厳しいか。とにかく、インタビューを始めるよ。準備はいい?
SCP-120905-JP: はい、大丈夫です。
██博士: では最初の質問。ここのご飯は美味しい?
SCP-120905-JP: はい、すごいおいしいです。
██博士: それは良かった。次の質問。ここの生活はどうだい?退屈・・・・・・はしてるだろうけど。
SCP-120905-JP: まぁ、少しひまだけど、あっちよりは全然ましです。
██博士: 成程。彼の様子はどうだい?
SCP-XXXX-JP: すごいイライラしてます。
██博士: うん、それは私にも伝わっているよ。どうすれば彼を落ち着かせられるか分かるかい?
SCP-120905-JP: うーん・・・・・・あ、そういえば音楽が聞きたいって言ってました。
██博士: 成程ね・・・・・・。因みに好きなジャンルは?
SCP-120905-JP: ジャンル・・・・・・。
(ここでSCP-120905-JPは上を見上げ首を傾げる。)
SCP-120905-JP: はーどこあと・・・・・・ないとこあと・・・・・・すぴーどこあ?がいいらしいです。
██博士: これはまた特殊なものを要求してきたね・・・・・・。分かった。次に来るまでに用意しておこう。色々教えてくれて有難う。これでインタビューを終了する。
<記録終了>
記録日時: 201█年█月█日 ██時██分
<記録開始>
(雑音が室内に鳴り響いている。)
██博士: すっ・・・・・・ごいね。どうにか止める事は出来ないかい?
SCP-120905-JP: そういえばうるさいですね。何の音ですか?
██博士: この音の出処が分からないかい?
SCP-120905-JP: はい。色んなところから流れてます。
██博士: ・・・・・・はいこれ。付けてみてくれ。
SCP-120905-JP: あ、これぼくのだ。
(SCP-XXXX-JPの目が左を向き、空中を睨む)
SCP-120905-JP: ちょっと待ってって・・・・・・はい、これでどう?
(SCP-120905-JPがSCP-120905-JP-Bを耳に装着すると同時に騒音が鳴り止む。)
██博士: ・・・・・・ふぅ。これで良し。しかし困ったな・・・・・・。これだと会話が出来ない。・・・・・・私の声は聞こえるかい?
SCP-120905-JP: はい、聞こえます。
██博士: なんと。それでは、彼の様子はどうだい?
SCP-120905-JP: いつもみたいに戻りました。
██博士: それは良かった。ところでさっきの騒音なんだけど、あれは君から出ているように見えた。
SCP-120905-JP: ぼくからですか?
██博士: そうだ。気付かなかったのかい?
SCP-120905-JP: 全然気付きませんでした。えっ、じゃあ学校にいる時もそうだったのかな・・・・・・。
██博士: それは分からない。まぁ今分かったのなら、抑える事も難しくはないだろう。今回はこれで終了するよ。
<記録終了>
実験ログ120905-01
実験日時: 201█年█月█日 █時█分
実験目的: SCP-120905-JPの異常の上限の把握
実験結果: 140dBを記録したところで計測器が破損。実験は中止。
実験ログ120905-02
実験日時: 201█年█月█日 █時█分
実験目的: SCP-120905-JPの異常の人体への影響の把握
実験結果: D-1090は耳の不調を訴え、耳から血を流した。
実験ログ120905-03
実験日時: 201█年█月█日 █時█分
実験目的: SCP-120902-JP-BおよびSCP-120905-JP-Cの異常の把握
実験結果: D-2000は装着後、難聴の症状を示した。
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