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アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Safe Euclid
特別収容プロトコル: SCP-xxxx-JPはサイト-81██の低脅威度物品保管ロッカーに収容してください。SCP-xxxx-JPの服用者と思われる人物が現れた場合各医療機関は速やかに財団医療部門に報告し、服用者を財団管理下の医療施設に隔離してください。服用者の収容の際はカバーストーリー「精神疾患による入院」を流布して下さい。必要があると判断された場合、本人又は本人の近親者に対してAクラス記憶処理を実施してください。SCP-xxxx-JPを使用した追加実験を実施する際はセキュリティクリアランスレベル3以上の職員2名以上の許可が必要とされます。この実験において使用する被験者にオキシトシンに対する過敏症が生じないか調査する目的の予備実験を実施してください。被検者の消滅後にカーネーションの花束が届いた場合対象者に記憶処理を施し、回収した花束をサイト-81██の低脅威度物品保管ロッカーに収容してください。感染経路の拡大を防ぐためにいかなる状況においてもSCP-xxxx-JPの服用者とみられる人物の体液に直接触れることのないように徹底してください。現在SCP-xxxx-JPの回収命令が下されています。
説明: SCP-xxxx-JPは未認可の点鼻薬であり、SCP-xxxx-JPの成分はオキシトシン1と酷似した組成を持つ未確認のウィルスです。回収されたSCP-xxxx-JPの表面には商品名と思われる「Love Forever」の文字と白いカーネーション(Dianthus caryophyllus)のイラストがプリントされています。裏面には日本語訳された商品の説明書きがあり、「親子の絆を深めたいお母様に!ワンプッシュで育児ノイローゼを吹き飛ばせ!」と記載されています。成分表や添付文書の類は未だ発見されていません。
200█/██/█、神奈川県██市在住の女性(当時27歳)が長男(当時8歳)を殺害する事件が発生しました。事件の被疑者である母親に対して行った一連の検査において、母親のオキシトシン受容体2が既知のの遺伝子多型と著しく異なっていたことにより、財団はこのオブジェクトの収容に至りました。財団は日本国内市場からのSCP-xxxx-JPの根絶に努めています。現在各医療機関に対してSCP-xxxx-JPの回収命令が下されています。
SCP-xxxx-JPはオキシトシン受容体3と結合することにより異常性を発揮します。
脳内に分布するオキシトシン受容体とSCP-xxxx-JPが結合すると、脳内のオキシトシン受容体であるGタンパク質共役受容体の発現を制御する塩基配列が変異し、既存のいかなるオキシトシン受容体の塩基配列にも由来しないアミノ酸塩基配列に置き換わります。これによりオキシトシン取り込み異常が生じ、うつ病や自律神経失調症などの精神疾患が誘発されます。
子宮や心臓等の細胞上に存在するオキシトシン受容体からSCP-xxxx-JPが侵入すると、SCP-xxxx-JPは驚異的な速度で増殖します。細胞内に侵入したSCP-xxxx-JPに対し、既存のいかなる免疫系も作用しません。このため自覚症状が現れる前に多くの被検者が死亡します。
服用者が死亡すると感染細胞が急激に膨張し、細胞膜を破裂させます。細胞膜の破裂により体内で増殖されたSCP-xxxx-JPが大気中に放出されます。放出されたSCP-xxxx-JPは大気中の酸素と結合し、白いカーネーションの花弁のような姿に変質します。(大気中の酸素と結合したSCP-xxxx-JPを以下SCP-xxxx-JP-Aと表記します。)SCP-xxxx-JP-Aは3分ほどで気化し、その後消滅します。SCP-xxxx-JP-Aの空気感染の事例は報告されていません。
ステージⅣの服用者が死亡した数日後、服用者の子供(以下対象者)のもとに白色のカーネーションの花束(以下scp-xxxx-JP-B)が出現します。(被検者に子供がいない場合、被検者が生前最も愛情を注いだ人物の元に出現します。)対象者はscp-xxxx-JP-Bに対し強い執着を示し、職員がscp-xxxx-JP-Bを取り上げようとした場合激しく抵抗します。対象者から無理にscp-xxxx-JP-Bを取り上げた場合対象者の精神に著しい悪影響を及ぼします。scp-xxxx-JP-Bが対象者に対して及ぼす特異性はscp-xxxx-JP-Bが枯れるまで続きます。
SCP-xxxx-JPを服用した場合次のようなステージで症状が進行します。しかしながら被検者の症状はスペクトラムであり、あくまで目安であることに留意してください。
ステージⅠ
症状: 一時的な不安の解消、恐怖心の減少、相手に対する信頼感情の増幅説明: SCP-xxxx-JPが脳内のオキシトシン受容体と結合します。被験者は他者に対する信頼感情を増幅させ、共感的な行動や社会奉仕行動を示します。ステージⅠは被検者がSCP-xxxx-JPを服用した後3~5日ほど続きます。これにより被検者は、SCP-xxxx-JPを非常に有用な薬であると知覚します。
ステージⅡ
症状: オキシトシンの取り込み異常に伴う不安感の増幅、対人コミュニケーション能力の低下、自律神経失調症、うつ病、胃腸炎、片頭痛等説明: SCP-xxxx-JPが結合したオキシトシン受容体の塩基配列を変更させ、細胞内に侵入を開始します。服用者は自律神経失調症やうつ病、不安障害を発症します。この時期の母親において育児ノイローゼのような症状が生じやすいことが報告されています。多くの被検者においてSCP-xxxx-JPを再度服用したいという強い衝動が報告されます。
ステージⅢ
症状: 不安障害等の精神疾患、免疫疾患説明: 侵入先の細胞内においてSCP-xxxx-JPが急速に増殖します。増殖速度には個人差が大きく見られますが大抵の場合3日ほどでステージⅣに進行します。服用者の精神状態の悪化は増殖速度の促進につながります。
ステージⅣ
症状: 被検者の死亡説明: SCP-xxxx-JPの増殖により服用者が死亡し、SCP-xxxx-JP-Aの出現と消滅が確認されます。
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- portal:4071341 (31 May 2018 15:07)
点鼻薬とカーネーションの組み合わせは視覚的に魅力的で、読者の目を引くだろうと感じました。
しかし、私がこの下書きを読んだ時に感じたのは「読みにくさ」と「わかりにくさ」です。これは記事の内容や題材によるものではなく、構成や文体によるものが大きいと考えています。
まず、この記事はボリューム的にはかなり大きい記事です。3つの短くない実験記録と4段階の進行度の説明、そして2つの折り畳みのインタビュー記録です。
次に、記事に登場する"SCP-XXXX-JP-……"の数が非常に多いです。基本となるのはSCP-XXXX-JPですが、-A,-B,-C,-α,-β,-γなど少なくとも6つ以上あります。
さて、上記2点が重なると、読みやすさとしてはかなりハードルが高い記事になるでしょう。それぞれが何を指すかを確認するにも、(以下~~とする)方式なので、どこで確認するのかが少々分かりにくいです。
よって、まずは記事全体のスリム化による読みやすさの重視だと感じました。面白い展開・ヤマ場・オチを用意していても、読者がそれまできっちりと付いてこれていないとUVには結び付きにくいです。
記事のスリム化を図るためにも、以下の事を整理して考えてみると良いでしょう
それらが無かった状態の下書きを考えてみましょう。無くても成立する/何とかなりそうな場合は思い切って省くというのも1つの手段です。SCP記事は報告書でもありますが、読み物でもあります。わかりやすい方が読者も読みやすいです。
ご指摘ありがとうございます。
全くその通りだと思います。特に"SCP-xxx-JP"の数については自分でも「これを全て把握することは困難なのでは」と強く感じていた部分でした。スリム化が必要というご意見は非常にごもっともだと思います。
その点に気をつけてもう一度構成を考えてみます。
大幅な文章の削除及びオブジェクトのナンバリングの再検討を実施しました。
拝読しました。テーマとかSCP-xxxx-JP-1の自責が結構好き。
ただ、ちょっと「被験者」「発生するカーネーション」「SCP-xxxx-JP-A3」のくだりがよくわからなかったです。被験者のオキトキシン受容体がSCP-xxxx-JP-A1(変貌)→A2(抑制遺伝子破壊)→A3(花びら)となるのと同時に被験者そのものがカーネーションになるんでしょうか……?
オキトキシン受容体って被験者の体内にあるものですよね。ちょっとその辺の位置関係が混乱してます。
あとはちょっと 「補遺2: インタビュー記録」の流れが唐突である(かつ、意図があまり見えない)ように思えました。前後を丁寧に補足するか、思い切って削るかしてもいいんじゃないでしょうか。
・細かい事
入れる場所を間違えているか、消し忘れではないでしょうか。
あと、全体的に読点を減らすと報告書らしい文体になるかもです。減らしすぎると読みにくいので好みにもよりますが。
ありがとうございます。
そうですね、自分でも書きながら「ん?」と思った箇所でした。
通常のオキシトシン受容体の遺伝子情報の破壊→カーネーションの遺伝子と似たような塩基配列に組み変わり、オキシトシン受容体とは似ても似つかないウィルスのような性質を持つ→抑制遺伝子が破壊され、大量に増殖→体細胞の塩基配列がすべて組み変わる→死亡
という流れにしようと思い、説明できなかったのだと思います。この流れは不自然でしょうか。(正直もっといい案がある気がするんですよね。絶対あるはずだと信じています。)
唐突である、というご指摘はごもっともだと思います。
補遺2は、「このオブジェクトが被検者の血液経由で感染する」という記述の伏線回収の目的で行ったものです。「パンデミックになるじゃないか!」っていうオチのつもりでした。……ですが、やっぱりこれだとわかりにくいですよね……。もっと上手に回収する方法を模索するか、最悪消去します。
確認します。ありがとうございます。
ぐうの音もでません。
ありがとうございます、この点に気をつけてもう一度考えてみますね!
ストーリーはとても良いと思うので言葉的なツッコミを。
「構成」より「構造」「組成」のほうが適切だと考えます
精神鑑定で遺伝子多型の検査は……財団なら行いかねませんが「母親に対して行った一連の検査の際に」とかのほうがよいのではと
未確認程度で収容するかなぁ、と思ったので「既知の遺伝子多型と大きく異なっていた」などのほうがよいかと
オキシトシン受容体はタンパク質であり、その特性を決定するのはアミノ酸配列です。「既存のいかなるオキシトシン受容体の遺伝子多型にも由来しないアミノ酸配列」と形容するのが適切ではないかと
ここだけ表記になってますね
すごいどうでもいいことですが気体となって消えるのか、もしくは「SCP-xxxx-JP-A3の追跡は成功していません」のようにどこかへ消えるのかが少し気になります
あと、文一個一個が全体的に短めなので、一部似た内容の二文をつなげたほうが可読性は上がると思います
粗削りの批評ですが、参考になれば幸いです
ありがとうございます。
なるほど、そのような感じで文章を組み立てなおしてみます。修正します。
表記ミスのご指摘もありがとうございます。
本当にありがとうございます。書きながら混乱していたので、ご指摘いただけて本当に助かります。
ご指摘いただいた点を修正し、書き直そうと思います。
実は自分でも曖昧なまま書いていました。「追跡に成功していない」という方がイメージに合っているので、その方向で修正します。
皆さんに批評をいただいたおかげで、だいぶ詰められそうです。本当にありがとうございます。