えんむすび

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職員によるハコ(満開)の模写

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス:Archon Safe

特別収容プロトコル: 領域内への民間人の侵入を防止するにあたり、カバーストーリー「植林検査管理地」を適応して下さい。侵入経路には人感センサーと3名程度の警備員を配置して下さい。万が一、一般人に侵入された場合、SCP -XXX-JPを発見しない場合は記憶処理剤を施したのち解放、SCP-XXX-JPを発見したと判断される場合は終了措置を施し、カバーストーリー「神隠し」を適応してください。

職員が領域内部に侵入する場合、決してSCP-XXX-JPに接触しないでください。接触する必要がある場合は、終了を前提とした温厚な性格のDクラス職員を選定の上、異常性の詳細は伝えない状態で、検証に応じた最小限の編成で侵入させてください。また、接触後は「呪詛」を吐かないで下さい。承認はサイト-8185のサイト管理者に委ねられます。。実験記録XXX-Zを考慮し、以降O5評議会の満場一致の可決を必要とします。現在、SCP-XXX-JPを使用する全ての実験は中止されています。

説明:
SCP-XXX-JPは██県旧██群(現██市)██村に存在した集落で見つかった木箱です。地域の郷土文献等にこの集落の記載はなく隠田集落のようなものであったと推測されます。

SCP-XXX-JPは現在16個確認されており、26㎝×26㎝×26㎝の立方体の木箱で構成材質は栗材です。建築群の特定の地下室の隅に不規則に積まれています。SCP-XXX-JPは寄木細工ですべて開け方が異なります。

人間がSCP-XXX-JPに接触して領域から退出した場合、領域内のSCP-XXX-JPは全て消失します。退出後、再度領域内に侵入すると、領域内はドクゼリが一面に繁茂した状態に変異します。建築物も朽ちていたことから、前回の侵入から数十年の時間経過をした光景だと思われます。SCP-XXX-JPに接触した人間は、以降特定の条件を満たした人間(以下、対象と表記)の付近にSCP-XXX-JPの姿を視認するようになります。

SCP-XXX-JPの種類は5種類あり、出現したSCP-XXX-JPの種類に応じた時間の経過後に対象は死亡します。対象の死亡原因は不特定なもののいずれの遺体も激しく損傷する点は共通しています。判定の結果、その模様はドクゼリの成長度合い表したものと判明しました。暫定的に「葉」、「蕾」、「五分」、「満開」、「枯」と呼称、分類されています。
死因は事故であったり事件であったりと様々ですが、遺体の損傷は激しく、原型を留めなくなります。

                       絵柄と期間の関係
SCP-XXX-JPの柄 死亡までの日数 個数
30日 3個
20∼29日 3個
五分 10∼19日 3個
満開 2~9日 3個
1日以内 4個

この結果を受け、SCP-XXX-JPの未来予測能力は正確であることが判明し、収容活動を行う職員の損耗を抑えられる可能性があるとして、使用時に収容違反を起こすものの、オブジェクトクラスをArchonにすることが提案され、承認されました。調査記録‐XXX12以降に発生したインシデントにより、Safeに変更されました。

領域は明治初期18██年頃廃村となったと考えられる小規模集落とその周辺を中心に模倣した異空間であり、集落最大の建築物はその地下室にSCP-XXX-JPを内包します。地下室は露出しており、外部から侵入が可能です。
領域は正規の手段以外では認識、到達はできません。また、衛星写真等でも、集落を認識できませんでした。人間(以下対象と呼称)が領域に侵入するためには特定のルート経由が必要です。1

領域は完全に独立した異空間であり、太陽などの天体移動、建造物の経年劣化は見られず、時間の停止、若しくは極めて短い時間を繰り返し続けていると思われます。

SCP-XXX-JPは、19██/7/29に地元の██高校の生徒4名により発見されました。関係者は前記4名及び、同高校の教師1名です。██部の活動の際、偶然領域に侵入。領域内の集落建築群を発見。周囲を散策中SCP-XXX-JPを発見。接触。数日後に身辺に異常を感じ、ネット掲示板に書き込まれたことにより財団職員に発覚、収容に至りました。発見者は、全員終了し、カバーストーリー「神隠し」を適応しました。なお、この処置により、SCP-XXX-JPに接触した人間が全員死亡した際、SCP-XXX-JPは領域内に戻ることが判明しました。

収容は容易ですが、検証する内容によっては収容違反となります。実験記録XXX-12後のインシデントを鑑み、検証にはO5評議会全員の承認を必要とし、承認の無い状態で侵入しSCP-XXX-JPを視認した場合、如何なる地位でも即刻終了されます。

以下は、SCP-XXX-JPの調査記録及び██博士による推測です。

セクター-8185-αで発見された資料

██/██ 我々は、この特設セクター-8185-αから出ることはできない。有用性が有るだか知らないが、今までの実験でこれに接触したDクラス職員は、もれなく終了されていると聞く。上は頭が足りないんじゃないのか。我々貴重な人員を死地に追いやったも同然だろうに。

財団は領域内に研究施設を建設し、研究員は我々4名のみ。万一他の職員がハコを視認してしまわないよう4名だけだ。敷地内に出なければハコの実体を保てることが判明してから、ハコの研究が終わるまで滞在を続けることになっている。食事の世話は、領域外の警備員達から研究室外にて受け取る。彼らとはかれこれ5年ほどの付き合いか。すっかり仲が深まった。
領域から出ることの出来ない我々の唯一の外部との接点が彼らであった事は幸運であろう。話せるやつが永遠に四人だけだったら気が狂いそうだ。

さて、5年も経つとそろそろ研究にも終わりが見えてくる。全てのSCP-XXX-JPの中身の確認をしたし、内容物の成分検査から年代測定もした。分解もしたし、耐久検査や、そもそもこのからくり箱は分解した後のパーツを破壊できるかどうかも試した。実に様々な実験を通して結果を得られたし、それは財団によって優位に働くことは間違いない。

だが、私たちは財団にこれほどに貢献しても、最後には終了されるだろうことは分かる。それ故に我々は外に出られず、ここで調査・実験をひたすらにやっているのだから。
あの時、このSCPの存在を知らなかった我々を、Archonと言う説明だけしてこのセクターに詰め込んだのはサイト管理者やO5評議会の面々のはずだ。無作為選出だと? 運が悪かったといえばそれまでだがこれはあんまりだろう。
当初Archonオブジェクトの調査に選定されたと聞き、研究者として新しい発見の可能性に期待して浮き足立っていた我々4名はひどく阿呆に映っただろう。
事実阿呆だった。1度でも触れたら死ぬしかないのに。どうせ我々が断れないのをいい事に捨て駒にしたんだろう。より大きな利益のためなら財団は平気で我々を捨てる。

だから、この手記にだけ書いておく。財団の未来のため、捨て駒にされた我々から見た財団は冷酷だ。もちろん財団の多くの部分では冷酷ではないかもしれないが、当事者からすれば冷酷以外言いようがない。

[割愛]

実は、私たちはまだ報告に記せていない記録がある。試したら最期、私たちは全滅するだろうから。報告書を届けることは叶うまい。私怨もあるが、実験のための必要な犠牲だ。本当に残念だが私達だけでは被検体が足りない。財団がしたように彼等にも犠牲になってもらおう。そう、必要な犠牲なのだから。
なんせ、コレは死の予見が出来る都合の良いマジックアイテム等では無い。人間相手なら万能に働く極悪な呪具だ。

██/██ すっかり仲の良くなった警備員に会いに行くついでに、心苦しいが適当に嘘をついて一歩だけ領域外へ出た。カバーストーリー「植林検査管理地」のおかげか、はたまた財団が無害かつArchonだと認識しているからか、門はよくある薄い鉄の板なので山道までは比較的簡単に出られた。やはり親しい間柄は重要である。サイト-8185-αから、16個のSCP-XXX-JPの消失を確認した。我々の視界には4個だけ確認したが実体化はしていなかった。成功だ。収容違反は赦してくれ。目の前にSCP-XXX-JPが出るということはもうすぐ我々は死ぬってことだ。どうせ直ぐに再収容される。

██/██ いよいよだ。このまま行けば、明日には1つ目の結果が出るだろう。私達はこのSCPの危険性を示しつつ、4人の命をもって上層部に警告をしようと思う。その為には関係無い人も数名道連れにしなければいけないが。なんだ、結局私たちも財団と同じか? いや、研究者としては至極当然だ。まあいい。

██/██ 標的はO5‐█、財団職員4名。朝食を運んできた職員から、食堂の職員が変死したことを把握。生口研究員が昨夜、「削除済み」になり変死。これらから、恐らくO5-█も死亡していると推測。

██/██ 標的はO5評議会の1名。佐木研究員が昨夜、「削除済み」になり変死。損傷状態は生口研究員よりも軽い。指定人数を増やすと研究員の死亡時の損傷も拡大すると判明。なお、研究員の変死から推測するに、O5の1名も死亡していると推定。

██/██ 標的はサイト-8185-αのサイト管理者。我々のサイトの上司が変更されたと通知あり。沼田研究員が昨夜、「削除済み」になり変死。口頭で「呪詛」を唱えると効果が上がると確認。通知から、管理者は死亡したと推定。

██/██ 標的は私自身。自分を呪うのは変な感じだ。左の爪が剝がれはじめた。血で汚れないようにしなければ 血が ふきだし███い ひだりうでねじ██き████ 

[以降、判読不能]

              調査記録末尾に安芸博士によって記されたと思われる文

あれは最初から私たちに警告していた。あの模様2、あの映像記録。その全てが。

だから、絶対に言葉に意味を与えるな。

補遺1: セクター-8185-αの事例は特殊なため、非公式調査資料の調査結果も鑑みる必要がある。

SCP‐XXX‐JPの内部には複数の内容物が入れられ、内壁には5mm程度の██████文字により、効果と思われる物が表記されています。但し、表記されているのはSCP‐XXX‐JPの使用法ではなく、唄の様な文言と見られています。[資料XXX‐ζを参照]
また、非公式記録から、「呪詛」は、人を呪う言葉、恨み節、愚痴、脳内で呪う対象を思い浮かべた状態での舌打ちも含まれます。

補遺2: 一時的に、O5評議会は半壊。O5評議会再編後、サイト‐8185‐‪α‬の壊滅を受けて捜査をした結果、オブジェクトクラスはSafeに変更する判断が下されました。以降、SCP‐XXX‐JP‐1へのO5評議会全員の許可無き侵入は全てにおいて最優先に対応されます。

補遺3: 安芸博士と交流のあった警備員は、サイト警備に異動処置を下しました。


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