公衆電話（仮）その１

Footnotes

1. ██博士の大学時代の恩師

アイテム番号:
SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe/Euclid/Keter (適切なクラスを選んでください)

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPが未発見状態の場合、人口密度が██人/km2を超える地域に潜入している財団職員に必ず2人以上で範囲内をくまなく捜索させ、発見次第報告させてください。SCP-XXX-JPが発見された場合、作業着を着た財団職員を必ず2人配置し、カバーストーリー「点検作業」を適用してください。
説明: SCP-XXX-JPは一般的な公衆電話の形をしています。20██年8月29日に財団職員である██博士が自宅で自殺していたことが判明し、██博士の日記からSCP-XXX-JPの存在が財団に把握されました。
日記の内容については資料██博士の日記を閲覧してください

通常SCP-XXX-JPは日本国内の人口密度が██人/km2以上の地域に3日で転移しますが、SCP-XXX-JP-Aに該当する人物が現れた場合、SCP-XXX-JP-Aが2回目の通話をする、もしくは一度目の通話から一週間経ってから転移します。また、近隣住民はSCP-XXX-JPが現れたことに違和感を抱きますが、すぐに興味が喪失されます。

SCP-XXX-JPの周囲100ｍ以内に人間が一人しかいない場合、SCP-XXX-JPがひとりでに鳴り、該当人物は特殊な状況にない場合のみ、電話に出ます。このとき相手がかけてきた理由や、公衆にかけてきたことについてSCP-XXX-JP-Aは疑問を抱きません。電話に出た場合、SCP-XXX-JP-Aの最も信頼している人物に酷似した声でSCP-XXX-JP-Aの悩みや相談事を聞き出し、最後にそれに対する的確なアドバイスを残して電話を切ります。
このとき電話に出た人物は、SCP-XXX-JP-Aに分類され、最も信頼している人物本人がSCP-XXX-JP-B-1、電話の相手がSCP-XXX-JP-B-2に分類されます。

通話が終わるとSCP-XXX-JP-Aはすぐにアドバイスを実行しようと試みますが、どんなに簡単なことでも必ず失敗します。また、それにより人間関係が悪化し、SCP-XXX-JP-Aがどうにか人間関係を修復しようとしますが、これも必ず失敗します。その後SCP-XXX-JP-Aは、SCP-XXX-JP-B-2に助けを求めようとSCP-XXX-JPの受話器を取ります。このとき通貨や電話番号を必要とせず、受話器を取るだけでSCP-XXX-JP-B-2に繋がります。なお、SCP-XXX-JP-Aはこれに対する違和感などは抱きません。
受話器を取った後、SCP-XXX-JP-AはSCP-XXX-JP-B-2にこれまでに起こったことを細しく話し、解決策を求めます。それを聞いたSCP-XXX-JP-B-2は労いの言葉をかけ、翌日会う約束を取り付け、電話が切れます。通話が終わり1時間以内にSCP-XXX-JP-B-1は何らかの方法で他殺されます。これは、警備がついていた場合や、隔離されていた場合でも同様です。

SCP-XXX-JP-B-1が他殺されたことは必ず8時間以内にSCP-XXX-JP-Aに何らかの方法で知らされます。SCP-XXX-JP-B-1が死亡したことを知ったSCP-XXX-JP-Aは生存意欲が失われ、30分以内に自殺します。
資料: ██博士の日記

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8月26日

仕事が長引き、夜中に帰っていると公衆電話が突然鳴り始めた。
調べてみるとどうやら公衆電話にも電話番号が割り振られているらしい。
電話に出てみると相手は███先生¹だった。
先生とは卒業以来話してないので3年ぶりだろうか。話してみると、友人が私がかなりストレスを感じていると思い先生に連絡したらしい。悔しいが、友人の感は正しい。

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