忘れがたきは、よすがの緑

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アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはサイト-81██の緑色に塗装された2m×2m×2mの収容室に収容されます。オブジェクトの実験をする際には担当博士の許可が必要です。また、SCP-XXXX-JPと接触する職員は必ず緑色の職員着を着用し、なるべく肌を隠すようにしてください。

説明: SCP-XXXX-JPは10cm四方の箱状をした鉄製の物体です。均整のとれた立方体であることから人工物ではないかと推測されていますが、いつ、誰によって製造されたのかは判明していません。SCP-XXXX-JPは自我を有しており、自ら跳ねることで移動を行います。また、自身の体を地面に擦り付ける、地面に軽く叩きつけるなどして欧文モールス信号を発します。この際、こちら側も欧文モールス信号を使用することで、コミュニケーションを取ることが可能です。

SCP-XXXX-JPは緑色をした生物・無生物(以降、対象-Aと表記)に対して非常に好意的な反応を示します。反対に、緑色以外の色をした生物・無生物(以降、対象-Bと表記)に対しては非常に敵対的な反応を示します。また、対象-A・対象-Bが何らかの要因で動いた場合1、SCP-XXXX-JPが示す反応は大きくなります。対象-Aに対しては前述したモールス信号などでのコミュニケーション2を積極的に図ろうとします。対象-Bに対しては地面に自身の体を強く叩きつけるなどして威嚇を行い、敵対心が高まると、対象-Bの付近にフルメタルジャケット弾に酷似した物体(以降、「弾丸」と表記)を出現させ、そのまま対象-Bに向けて射出します。SCP-XXXX-JPはこれを確認すると、付近の対象-Aに向かって移動をし、コミュニケーションを図ろうとします。この一連のプロセスで出現した「弾丸」の出自は判明していません。

SCP-XXXX-JPは2015年4月22日、██県██村での「木に降りてきたカラスが突然何かから撃たれた」という村民からの通報により存在が発覚しました。当時、警官に扮したエージェント2名が現場に駆けつけて1名が負傷しましたが、その際異常性が判明したことで確保に成功し、現在の特別収容プロトコルが確立されました。その後目撃者にはクラスA記憶処理が施されました。

以下はSCP-XXXX-JPへのインタビュー記録です。

対象: SCP-XXXX-JP

インタビュアー: ██担当博士

付記: このインタビューには欧文モールス信号が使用されました。SCP-XXXX-JPの異常性を発現させず、インタビューを円滑に行うために██担当博士は緑色の職員着を着用しています。

<録音開始, 2015/05/10>

██担当博士: こんにちは。SCP-XXXX-JP。

SCP-XXXX-JP: SCP…私のことですね。こんにちは。緑様。

██担当博士: はい。今回貴方には幾つかお尋ねしたいことがありますが、いいですか?

SCP-XXXX-JP: ええ、勿論です。

██担当博士: それではまず、貴方はいつ、誰に作られましたか?

SCP-XXXX-JP: 私は…えー、すみません。ここ何年か眠ってしまっていて、いつに作られたのか、よく覚えていないのです。頭も良くないから…。ああ、だけど、私を作った緑様のことは覚えています。それはもう素敵な緑色をしていましたから。確か、30…くらいの緑様がいて、暫くの間その緑様達と一緒にいました。でも、途中ではぐれてしまって…。その後はよく覚えていませんが、気付けば大きな船に乗ってしまっていて、…そのまま眠りにつきました。多分、はぐれてしまったのがショックだったんだと思います。

██担当博士: その船に乗る前、何処にいたか覚えていますか?

SCP-XXXX-JP: 確か…スペイン?という所だったと思います。

██担当博士: ふむ。それでは、何処で目覚めたのか覚えていますか?

SCP-XXXX-JP: えーと。そこは緑様3が沢山いる場所でした。だけど、上を見上げると相変わらず嫌いな青で埋まっていたから、その時はなるべく緑様だけを見るようにして生活していました。そんな中、貴方達緑様に見つけてもらって今に至ります。

██担当博士: では…次で最後の質問です。貴方は何故緑以外の色を極端に嫌っているのでしょうか?

SCP-XXXX-JP: …それは、緑様の邪魔になるからです。

██担当博士: というと?

SCP-XXXX-JP: …最近、緑様が生きづらい世界になってきています。それは、汚れた色達が、世界を汚くしているから。緑様の生き場所を、自分勝手に塗りつぶしているから。そのせいで、緑様は段々と数を減らしてきています。嫌っているのはそのためです。そして、私はそんな現状を変え、未来を創る為に、任務を持って生まれてきました。

██担当博士: 任務?

SCP-XXXX-JP: はい。ええと、此れは何と言えば良いのでしょう。…ああ、すみません、言葉にはできませんが、何をやればいいのかは分かっているんです。いつか必ず、やり遂げられなければならないから。

██担当博士: …なるほど。分かりました。今日はこれにてインタビューを終了します。ご協力ありがとうございました。

SCP-XXXX-JP: また、お話ししましょう。緑様に幸あれ。

<録音終了>

私は、SCP‐XXXX‐JPが異常な環境保護主義を掲げた者によって製造されたオブジェクトであると推測している。草木の色である緑だけを異常なほど愛する者が、それを破壊・汚染する汚れた色、つまり我々の数を減らす為に生み出したオブジェクトなのではないのか、と。引き続き調査を行う。-██担当博士

以下はSCP-XXXX-JPの実験記録の抜粋です。
実験記録004 - 日付2015/██/██

対象: SCP-XXXX‐JP

実施方法: 緑色の衣服を着用したD‐8901にそれぞれ赤色、青色、黄色をした3つのボールを同時に投げさせる。

結果: SCP-XXXX‐JPにボールが接近すると3発の「弾丸」が出現し、それぞれボールに射出された。その後SCP-XXXX‐JPはD‐8901の元へ急いで駆けよった。D‐8901はSCP-XXXX‐JPの様子について「ボールに怯えているように見えた」と述べた。

分析: SCP‐XXXX‐JPが同時に複数個の「弾丸」を出現させられる事が判明した。それにしてもボールに怯えている様子だったのは何故か。SCP-XXXX‐JPの言う任務とやらに関係があるのか、それとも性格によるものなのだろうか。

実験記録07 - 日付2015/██/██

対象: SCP-XXXX‐JP

実施方法: 緑色の衣服を着用したD‐8901に軽い命令を下させる。

結果: SCP-XXXX‐JPはD‐8901に「この手に跳び乗って」と伝えられると、命令通りD‐8901の両手に跳び乗った。D‐8901はSCP-XXXX‐JPの様子について「子犬のようで、幸せそうだ」と述べた。

分析: 緑色によって下された命令には従うようだ。ならば今度は、命令のハードルを高くして実験を行ってみる。

実験記録08 - 日付2015/██/██

対象: SCP-XXXX‐JP

実施方法: 緑色の衣服を着用したD‐8901に「緑以外の色への攻撃をやめろ」と命令を下させ、赤色のボールを投げさせる。

結果: SCP-XXXX‐JPにボールが接近すると1発の「弾丸」が出現し、ボールに射出された。その後SCP-XXXX‐JPはD‐8901の元へ急いで駆けより、「すみません」と欧文モールス信号を発した。D‐8901はSCP-XXXX‐JPの様子について「終始コイツの気が弱そうに感じられた」と述べた。

分析: やはりこの命令は聞くことが出来ないようだ。これにもSCP-XXXX‐JPの存在理念が関係しているのだろうか。なるべく早く捜査を終わらせたいところだ。



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