恥は知られず

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SCP-XXX-JPが投入されたものと同型のプラスチック容器。

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: ██中学校校庭や29期卒業生から回収された全てのプラスチック容器は、サイト-8104の低危険性物体保管ユニットに収容されています。低危険性物体保管ユニットからのプラスチック容器の取り出しは、担当博士の許可が必要です。異常性の有無に拘らずプラスチック容器の開封は禁止されており、許可なく開封した場合は日本支部理事会より厳重な処罰が下されます。

説明: SCP-XXX-JPは、神奈川県██市██に位置する██中学校校庭に埋められたプラスチック容器の内容物です。1998/03/27に同校卒業生ら176名によってタイムカプセルとして埋められたもので、各生徒1人につき1つのタイムカプセルを作成しています。現在財団が回収しているプラスチック容器のうち、いくつの内容物がSCP-XXX-JPであるかは判明していません。

プラスチック容器を開封し視認する等して、SCP-XXX-JPの情報をタイムカプセルの作成者以外の人物が認識した瞬間、SCP-XXX-JP-μ事象が発生します。SCP-XXX-JP-μ事象が発生すると、過去改変によりSCP-XXX-JP及びプラスチック容器に投入された経緯は別のものに変化、内容物の反ミーム的異常性は消失します。この時、作成者のみ改変前の記憶を保持しており、またSCP-XXX-JPの改変は作成者が好意的にとらえる結果に終わります。改変前後に規則性は見られません。また、これ以外にもSCP-XXX-JPに異常性が存在する可能性が指摘されています(補遺を参照)。

プラスチック容器の内容物がSCP-XXX-JPである場合、現在確認されている全事例において、タイムカプセルの作成者はSCP-XXX-JPが他者に知られたくないものであると考えていました。これがSCP-XXX-JP-μ事象発生の原因であるかは調査中です。

2008/04/12、タイムカプセルの作成者の1人が「記憶が混乱していて、記憶と事実が全く異なる」と、財団エージェントが潜入している病院の精神科を受診しました。この人物には記憶についてインタビューした後クラスB記憶処理を施し、その後事実確認及びプラスチック容器の掘り起こし、及びSCP-XXX-JPの開封実験が行われ、SCP-XXX-JPの異常性が判明しました。
以下は、調査の過程で確認されたSCP-XXX-JP-μ事象の一部です。改変前のSCP-XXX-JPはタイムカプセルの作成者からの証言を、改変後の内容物は調査により得られた事実を要約したものです。

記録XXX-JP-μ
分類番号 改変前のSCP-XXX-JP 改変後の内容物
SCP-XXX-JP-μ-1 アブラゼミの抜け殻数十個。 卒業証書。
SCP-XXX-JP-μ-2 自作のポエムが書かれた自由帳。表紙に「Ayame's dreem1」と書かれていた。 同級生との交換日記。表紙に「Ayame and Ryoko」と書かれていた。
SCP-XXX-JP-μ-3 「地獄からの使者」として自己紹介するビデオテープ。 友人4名からの未開封のメッセージカード。
SCP-XXX-JP-μ-4 当時流行っていた「J Weldon’」というヘビーメタルバンドの曲「傍若無人」のシングルCD。 アイドルグループ「SMAP」の曲「夜空ノムコウ2」のシングルCD。 「J Weldon’」やその曲「傍若無人」は現在まで存在しない。

補遺: 現在財団が回収しているプラスチック容器は179個であり、うち4個は存在しない生徒の名前が記入されています。これについて全卒業生にインタビューを実施したところ、存在しない5組生徒横沢 望について元5組生徒の吉田 █氏が証言しました。以下はその内容です。

対象: 吉田 █氏

インタビュアー: 等岩研究員

<録音開始, [2008/05/26]>

等岩研究員: それではインタビューを開始します。吉田さん、こちらの名前に見覚えはありませんか?

[吉田氏に、横沢 望をはじめとする4つの名前の書かれた紙を見せる]

吉田氏: …!し、知りませんね…。そんな生徒はいなかったと思いますよ。

等岩研究員: そうですか?それにしては、少々冷静さを欠いてらっしゃるようですが。

吉田氏: そ、それは…。

等岩研究員: ご安心ください。私たち外部あなたの過去を責めることはありませんので。仮に、何か違法行為を行っていたとしても…。

吉田氏: [立ち上がって]ふざけるな!私は犯罪なんてしていない!私はただ…。

等岩研究員: [遮るように]ただ?

吉田氏: …っ!

等岩研究員: …ただ、何ですか?

[8秒間沈黙]

吉田氏: …私は、彼女のリコーダーの吹き口を、盗んだだけだ。ほんの出来心だったんだよ!横沢さんはクラスでかなりの美人だったし、その、リコーダーも上手だったんだ!だから、ぬ…盗んだんだ。

等岩研究員: 何のために?

吉田氏: う、うるさいっ!言う必要ないだろ!

等岩研究員: …なるほど。そして、その吹き口を、あのタイムカプセルに?

吉田氏: ああ、そうさ!それまでは自分のカバンに入れてたんだが、親が突然「もうボロボロだし、卒業したらカバンを空にして捨てよう」とか言い出したもんだから、大慌てでその場に合ったカプセルに突っ込んだんだ。で、そのまま回収する暇もないまま、あれは埋められてしまったんだ。最初は気になって仕方なかったが、時間が経って忘れてたよ。

等岩研究員: それでは、そのタイムカプセルはどうして開封されたのですか?また、その吹き口はどこへ?

[3秒間沈黙]

吉田氏: …先月、同級生たちがタイムカプセルを掘り返しに行ったんだ。その時は仕事もあったから私は行かなかったんだが、数日経ってそいつらが参加してないやつらのタイムカプセルまで勝手に開けやがったって聞いたもんだから、急いで真夜中の校庭に向かったんだ、で、掘り返して中身を見たら、知らない写真やら折り紙やらが入ってて、肝心の吹き口はどこにも無かったんだよ。それでそいつら全員問い詰めてやっても、誰も何も取ってないと言いやがって、結局見つからず仕舞いだ。

等岩研究員: そうですか、ありがとうございます。では最後に、横沢 望さんについてご存知なことをもう少しだけ教えてください。

吉田氏: そ、それなんだが…。[2秒間沈黙]なあアンタ、本当に横沢さんは存在しないのか?合唱コンクールは?作文の表彰は?

等岩研究員: 記録には存在していませんね。それに、他の同級生の皆さんからもこの人物に関する証言は得られていません。

吉田氏: 嘘だろ…。それに、そうだ、あの写真は何だよ!俺はあいつらとあんなに仲良くなんてなかった!むしろ、3年間ずっといじめられていた筈だ!

等岩研究員: そちらは、写真の皆さんからの証言により事実であると判明しています。

吉田氏: …そ、そんな…。

等岩研究員: 記憶にない、と?

吉田氏: そうに決まってるだろ…!クソっ…意味がわからない…。

吉田氏: [小声で]…でも、良かった…。

等岩研究員: なるほど。では、そろそろインタビューを終了しましょうか。ご協力ありがとうございました。

<録音終了>

終了報告書: 吉田氏を含めた全卒業生には、インタビュー後クラスA記憶処理を施しました。横沢 望以外の存在しない生徒についての証言は得られていません。

SCP-XXX-JP-μ事象が発生したにも拘らず横沢 望らのタイムカプセルが残留した理由として、「SCP-XXX-JP及びそのプラスチック容器はSCP-XXX-JP-μ事象の影響を受けない」という仮説が立てられています。しかし、その立証はSCP-XXX-JPの性質上不可能である為、この仮説の真偽は不明です。


タグ: scp-jp keter 反ミーム 現実改変 容器 記憶影響
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