到着致しました。こちら、███4号室でございます。
アイテム番号: SCP-███4-JP
オブジェクトクラス: Euclid Neutralized
特別収容プロトコル: SCP-███4-JPが変化して発生した全ての酸化鉄(Ⅲ)粉末は回収され、ガラス瓶に入れた状態でサイト-8122の電子保管庫に保管されています。新たなSCP-███4-JP類似個体が発見された場合、その個体がSCP-███4-JPに指定される予定です。
改訂前特別収容プロトコル: SCP-███4-JPはサイト-8122の気密収容ユニットA内部に設置した、より小さい気密収容ユニットBに収容されます。気密収容ユニットB内部には2500ルクス程度のLED電球及びマイク以外の如何なる機器やネットワークとも接続されていないスピーカーを設置し、どちらも非常電源と接続し、LED電球は24時間稼働させます。月末にのみ両気密収容ユニットを消灯し、赤外線による暗視スコープを装着した担当職員が設備の点検や修理・交換を行います。
SCP-███4-JPから半径5.0mの範囲(以下、効果範囲)内には如何なる電子機器も存在させないでください。SCP-███4-JPから半径10mの範囲(以下、注意範囲)の電子機器には自動プログラムがインストールされており、不審な/不正な動作が確認された場合担当職員に通知されます。
説明: SCP-███4-JPは不定形のゲル状の、未知のタンパク質で構成される肉体を有する、約30kgの黒い実体です。可視光を直接エネルギーに変換しているものと思われ、食事や呼吸を必要としませんが、一切光が存在しない環境では活動を停止します。約10歳の人間に相当する知能を有しており、また漢字を用いない単純な日本語を理解します。肉体の一部が切断された場合、より質量の多い肉体が生存、少ない質量の肉体は酸化鉄(Ⅲ)の粉末に変化します。喪失した肉体は光量に比例した速度で増加・回復します。
直接的/間接的に如何なる生物にも視認されていない場合、SCP-███4-JPは効果範囲内に存在する電子機器に干渉することが可能になります。SCP-███4-JPはこの干渉が無意識の内に行われるものであると主張していますが、確認されている9割の例では干渉はSCP-███4-JPにとって有利な、或いはその希望に沿った結果をもたらします。
実験記録███4-JP
#01
対象: SCP-███4-JP
実施方法: SCP-███4-JPを
結果:
分析:
#02
対象: SCP-███4-JP
実施方法:
結果:
分析:
補遺1: 2018/05/13、肉体に損傷が見られないにも拘わらずSCP-███4-JPの肉体が酸化鉄(Ⅲ)の粉末に変化しはじめました。これを受け、同日にインタビューが行われました。以下はその内容です。
インタビュー記録███4-JP-2
対象: SCP-███4-JP
インタビュアー: 中山研究員
補遺2: 2018/05/20、SCP-███4-JPの肉体が全て酸化鉄(Ⅲ)の粉末に変化しました。これを受け、翌日にSCP-███4-JPの無力化宣言がなされ、オブジェクトクラスはNeutralizedに再分類されました。
到着致しました。こちら、███5号室でございます。
アイテム番号: SCP-███5-JP
オブジェクトクラス: Euclid Neutralized
特別収容プロトコル: SCP-███5-JPの遺体はサイト-8122の霊安室に収容されています。
改訂前特別収容プロトコル: SCP-███5-JPはサイト-8122の標準人型生物収容ユニットに収容され、標準的人型実体収容手順に従って収容します。収容ユニット内部にはマイク以外の如何なる機器やネットワークとも接続されていないスピーカーを設置し、どちらも非常電源と接続し、LED電球は24時間稼働させます。月末にのみ両気密収容ユニットを消灯し、赤外線による暗視スコープを装着した担当職員が設備の点検や修理・交換を行います。
SCP-███5-JPから半径7.0mの範囲(以下、効果範囲)内には如何なる電子機器も存在させないでください。SCP-███5-JPから半径14mの範囲(以下、注意範囲)の電子機器には自動プログラムがインストールされており、不審な/不正な動作が確認された場合担当職員に通知されます。
説明: SCP-███5-JPは要注意団体「日本生類創研」の元職員である黒ヶ谷 ██氏です。性別は男性であり、収容当時の年齢は31歳でした。
直接的/間接的に如何なる生物にも視認されていない場合、SCP-███5-JPは効果範囲内に存在する電子機器に干渉することが可能になります。確認されている全ての例ではこの干渉はSCP-███5-JPにとって有利な結果をもたらしており、SCP-███5-JPは意識的に干渉を行っていると推測されます。
20██/██/██
SCP-███5-JPの体内を内視鏡検査したところ、胃から大腸にかけてウミホタル(学名: Vargula hilgendorfii)に酷似する生物や黒いゲル状の物体がこびりついているのが確認されました。これらの内容物を調査した結果、ウミホタル(学名: Vargula hilgendorfii)に酷似する生物は異常な破壊耐性や食事の不要性を、黒いゲル状の物体はSCP-███4-JPに酷似する性質を有していることが明らかになり、それぞれSCP-███5-JP-A、SCP-███5-JP-Bに指定されました。
インタビュー記録███5-JP-1
補遺1: 2018/05/21、SCP-███5-JPが「緊急で報告したいことがある」としてインタビューを要求しました。担当博士はこの要求を許可し、サイト-8122のインタビュー室にてインタビューが行われました。以下はその内容です。
インタビュー記録███5-JP-2
対象: SCP-███5-JP
インタビュアー: 中山研究員
付記: インタビュー室には本来監視カメラが存在するが、SCP-███5-JPによる侵入を防ぐため一時的に撤去、効果範囲内にはレコーダーを除く電子機器は存在していなかった。
<録音開始>
中山研究員: それではインタビューを開始します。SCP-███5-JP、あなたが報告したいということについてお話ください。
SCP-███5-JP: ああ。現在、私の身には何らかの異変が発生している。コンピュータやプログラムに介入する能力を行使できない状態にある。しかも、その「詳細な」原因は全くわからない。
中山研究員: それは我々によるものではないのですか?
SCP-███5-JP: 違う。私は見られているんだ、誰かに、それこそ不可知の存在に。私が見られている間能力を行使できないのは知っているだろう?だが — もう君たちを欺いている余裕がないから白状するが、この収容房に放り込まれてから、お前達に監視されていない一瞬の隙を突いてシステムの穴を探したりしていた — それなのに、ここ1週間、私は1回もシステムに侵入できていない。
中山研究員: …なるほど。あなたは、その「不可知の存在」に観測されている為に異常性を発現できないと?
SCP-███5-JP: ああそうだ、それ以外考えられない。プロト達になら想定外の不備が発生してもおかしくはないだろう。だが、完成体を取り込んだ上で、こうやって財団で、少なくとも肉体的には健康な生活を送っている私にそんな不備が発生するはすがない。まさか、お前たちが私の侵入に気づいていたわけではないだろう?
中山研究員: あなたを観測している存在に心当たりはありますか?
SCP-███5-JP: ここは「異常」な存在共の巣窟だ、特殊な方法で私を観測している可能性はあるだろう。そこからはお前たちの仕事だし、少なくとも今の状態の私には特定できない。
中山研究員: 把握しました、貴重な情報をありがとうございました。それではインタビューを —
SCP-███5-JP: [遮るように]あー、待ってくれ。最後に1つだけ訊きたいんだが、プロトは、今どうしている?
中山研究員: その質問にはお答えできません、SCP-███5-JP。
SCP-███5-JP: そうか。わかった。少し気になったんだが、まあそれを知るよりもこの視線を何とかしてもらうのが先だろうな。
<記録終了>
補遺2: 2018/05/24、SCP-███5-JPが自身の爪で頸動脈を切り自殺しました。当時、担当職員、及び当該サイトの医療スタッフはこの異変に気づかず、SCP-███5-JPの自殺を阻止できませんでした。現在、日本支部理事会によって関係者の処分が検討されています。
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到着致しました。こちら、███4号室でございます。
アイテム番号: SCP-███4-JP
オブジェクトクラス: Euclid Neutralized
特別収容プロトコル: SCP-███4-JPはサイト-8122の気密収容ユニットA内部に設置した、より小さい気密収容ユニットBに収容されます。気密収容ユニットB内部にはLED電球及びマイク以外の如何なる機器やネットワークとも接続されていないスピーカーを設置し、どちらも非常電源と接続し、LED電球は24時間稼働させます。月末にのみ両気密収容ユニットを消灯し、赤外線による暗視スコープを装着した担当職員が設備の点検や修理・交換を行います。
SCP-███4-JPから半径5.0mの範囲(以下、効果範囲)内には如何なる電子機器も存在させないでください。SCP-███4-JPから半径10mの範囲(以下、注意範囲)の電子機器には自動プログラムがインストールされ、不審な/不正な動作が確認された場合、
説明: SCP-███4-JPは不定形のゲル状の、未知のタンパク質で構成される肉体を有する、約30kgの黒い実体です。可視光を直接エネルギーに変換しているものと思われ、食事や呼吸を必要としませんが、一切光が存在しない環境では活動を停止します。人間の10歳程度の知能を有しており、また単純な日本語を理解します。
直接的/間接的に如何なる生物にも視認されていない場合、SCP-███4-JPは効果範囲内に存在する電子機器に干渉することが可能になります。この干渉は基本無意識の内に行われるようであり、
補遺: [SCPオブジェクトに関する補足情報]
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