SCP記事-雨乞い

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4/XXX-JP LEVEL 4/XXX-JP

CLASSIFIED

アイテム番号: SCP-XXX-JP

Juggernoat

インシデント発生当初の第三特別指定区画(旧東京都)

特別収容プロトコル: 後で書く。

説明: SCP-XXX-JPは日本上空の気候に作用する、五段階構成の儀式的動作です。SCP-XXX-JPはSCP-XXX-JP-1(以下、儀式A)とSCP-XXX-JP-2(以下、儀式B)の二種類存在します。

儀式Aは雨雲が発生します。発生した雨雲は発生時に紫色に一瞬発光します。
発生する雨雲の大きさ並びに雨の強さは、5段階目で描かれる紋章の大きさと正確さに比例します¹。

儀式Bは儀式Aによって発生した雨を停止させる動作です。
儀式Bの影響範囲は、5段階目で唱えられる呪文の反芻回数に応じて大きくなります²。

儀式Aに関する記述が見られる平安時代の絵巻物

回収: SCP-XXX-JPは少なくとも奈良時代初期からその存在が確認されています。古くは"シトノメキ"という天候を司る神に捧げる儀式として、朝倉県旧███地方を中心に祭事の一環または旱魃の対処法として用いられていました。蒐集院の活動方針が正式に確立された8██年の時点で、SCP-XXX-JPの存在は日本全国に知れ渡っていたものの、手順が正しく伝来したケースは非常に稀でした。そのため、蒐集院は僅か三年程度でSCP-XXX-JPの正しい手順を記した全ての書物を蒐集することに成功しています。ただし、儀式Bに関する書物は後述の事象により現在は紛失しています。

白夷の襲撃: 10██年、白装束を纏った大規模な集団が蒐集院の蒐集院保管施設を襲撃するという事象(通称"白夷の襲撃")が発生しました。これにより儀式Aに関連する書物の8割と儀式Bに関連する全書物が紛失しています。この集団が襲撃の際に持ち去ったのは先述の書物のみであったため、SCP-XXX-JP資料の回収が目的であったと推測されますが、2055年現在までその詳細な理由並びにその集団の素性は明らかになっていません。

概要: "白夷の襲撃"の後、SCP-XXX-JPが蒐集院または財団の収容下にあるにも関わらず、SCP-XXX-JPが原因と考えられる降水(以下インシデント)が日本国内で不定期に発生しています。蒐集院が財団に吸収されるまでの約800年間で少なくとも106回、SCP-XXX-JPが財団の収容下に置かれてからは3年に約2回のペースで新たなインシデントが観測されています。2035年以前のインシデントでは雨雲が発生したとしても最終的には全て消失していたため、財団外部の人物が儀式A及びBを行なっていたと思われます。しかし、それ以降のインシデントでは雨雲が消滅せず、発生した雨は現在も尚継続中である事から、儀式Bが行われずに儀式Aのみが行われているものと推測されます。これらのインシデントの発生は10██年に蒐集院を襲撃した集団、またはその末裔が関与していると考えられますが、その集団または個人の特定には至っていません。

代表的なインシデントのリスト:

インシデント発生直後

発生地域:福井県嶺北
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発生期間: 2004年7月18日
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説明: 突如として巨大な雨雲が発達。風の影響を全く受けず、発生地点に長時間停滞したため、SCP-XXX-JPが原因と断定される。インシデントとしては当時最多雨量を観測し、これ以降のインシデントでは観測される降水量が増加した。

画面右側がインシデント発生地域

発生地域: 九州北部、中国地方、四国地方
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発生期間: 2018年6月末〜7月上旬
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説明: 当時、史上最大範囲のインシデントであると同時に最大雨量を観測。西日本を中心に甚大な被害をもたらした。当事案に関してはカバーストーリー「台風の影響」を流布済。儀式Aを行った人物の特定には至っていない。