メモ

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あらすじ
・梅雨の時期、雨が降っている時間に待ち合わせをした男女がお互いや周囲の人間から認識されなくなる異常性。
・異常性は「相手のいる場所がわかる」ことで簡単に解除が可能。
・そのため、近年携帯電話の普及に伴い、自力で異常性から脱出する人が続出している
・現在は簡単な収容体制のみを維持して、Safeとされている

・上記は、表向きの異常性で、本当は異常性によって一度でも認識されなくなった男性は、結婚ができなくなる(曖昧なので詰める必要あり)。女性は妊娠できなくなる
・異常性に曝露した人を対象とした長期観測を行った結果、総じて上記のような結果が得られた。(サンプルは1000人以上、40年間調査ということで。)
・梅雨時期であること、男女の逢瀬によって発現している可能性が高いことから、「雨障み」が関係している可能性が浮上。
・蒐集院のメンツから話を聞くと、1900年初頭から、この異常性が顕著になっていたことが判明。
・蒐集院によると
→もともと梅雨の時期(旧暦5月)は「雨障み」と呼ばれ「物忌み」をする時期であった。

そのため、政府はこの異常性が発現する新暦6月に祭日を置かず、田の神の言うように農作業に従事する期間と定めた。

と思いきや、神隠し現象は、

コンセプト

【雨障み / あめつつみ】…旧暦5月の霖雨期(梅雨)の物忌みのこと。

雨障常為公者久堅乃昨夜雨爾将懲鴨
雨障み常する君はひさかたの昨夜の雨に懲りにけむかも
→雨にあたるのがいつもいやでお出かけにならないあなたは、昨夜の雨に降られて懲りてしまわれたでしょうか。

ひさかたの雨も降らぬか雨障み君にたぐひてこの日暮らさむ
→雨でも降ればよいのに。帰れなくなったあなたに寄り添って、今日一日を一緒に過ごそうものを。

雨の時期は禁欲をする→田の神への信仰へ繋がる→天津罪につながる

雨の時期は禁欲

飛鳥、藤原期には、長雨の時期に禁欲をすることは、重大事となっていた。→長雨忌み(ながめいみ)
理由
・長雨の時期に成年戒の行事を持ってきたから
・田植えの時期だから
・端午の節句に合わせて、巫女が斎屋に籠り、客人をもてなすことが行われていた
・端午の節句は、物忌みの為斎屋に籠り、汚れを人形に移す必要があった→邪気の来襲を防ぐ備えをする日だった。
・成年戒を授かった男子は神人の一人として、女の家を訪れる資格を得る。

以上の理由から、雨の時期は禁欲をすることとなっていた

田の神信仰

上記の文化から派生したのか、古代の梅雨時は神聖な田植えの時期であったため、田植えの主役になる「早乙女」は男女関係を断って忌み籠りが必要だった
田の神が人間世界に下りてきて、田の神と早乙女が結婚する→そのため、一定期間はなれる必要があった

この時期は、男女ともに禁欲の時期であったため、長雨→「ながめ」→「物思いにふける」という背景になっていく

天津罪へと

雨障みは後に天津罪へと変化する
天津罪はスサノオノミコトが犯した罪8つを指すが、これは雨障みからとられたものであるという説がある。
この説を採用しても良い気がする。

SCP-XXX-JPが発覚した1958年から早15年が経過しました。ここまでに得られた特性を鑑みるに、SCP-XXX-JPは「五月忌み¹」という文化が絡んでいるものとみられます。
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、五月忌みは旧暦五月に行われていた「物忌み」の一つです。いや、実際田園地域ではまだまだ現役の風習として残っているところもありますね。
田植えを始める時期である旧暦5月、「早乙女」と呼ばれる若い女性たちが、田の神様のために仮小屋や神社などに籠って身の汚れを祓う習慣があった。
これは、

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