湖畔にて

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一人のビジネススーツを着た顔の整った男が湖畔のベンチに座って一冊の本を読んでいる。
そこに、一人のまた顔の整った女が大量の書類を持って歩いて来た。男は本に栞を挟んで鞄の中へしまった。
女は男に達者な英語で挨拶をした。

「御久し振りですね」
「そうだね」
「何時でもこの湖の周りは良い天気ですね」
「あぁ。そうだね」

女は男の素っ気無い返事に怒りを覚えつつも持って来た大量の書類を渡した。
 
 
 
男が書類を全て読み終わった後に、女は尋ねた。

「これから彼らにどんな助言をするのですか。また変な事を言って"彼ら"を困らせるのもそろそろ」
「解った…そうだね」

男はそう言ってから少し、沈黙した。
 
 
 
「SCP██████████の話の続きかな」
「…そうですか」
「でも今はこれ位しかない」
「ええ、そうですね」
「彼らに自分達の真意を直ぐに伝えられないのが残念だけどね」
「本当に残念です。その時が来るまで、ゆっくりとしか伝えられないのが」
「彼ら…いや"君ら"は本来彼女の事を」
「それ以上言わないで下さい。理解していますよ」
「…そうだったね」
「それに」
「うん?」
「彼女、SCP-████-██-█に彼らの事を理解させない様に私達がやらないといけないじゃないですか」
「まあ、彼らとの会話をこれからも楽しむ為にはね」

「でも君は彼らと会話をしない」
「…」
「まあ、君が僕に初めて話してくれた通りなら、君は彼らと話したくないんだよね」
「…ええ」
「君は本当は彼らの仲間の一人で、だけどSCP-████-J█-█の実の姉として」
 
 
 
 
 
「妹として彼女を彼らに渡したくないからなんでしょ」

女の表情が、少し固まる。

 
 
「だから直接"妹"と呼べなくなっちゃった。そうなんでしょ?」

女は俯いた。

それから少し、泣いた。男は唯見ているだけだった。

「でも貴方も裏切り者という点では同じです」
「そうだけれどもね。ああ、そうそう忘れてた。そろそろ"彼ら"が来る予定なんだ。それでも君はここにとどまるかい?」
「いいえ。そうならばもうここを去ります」

それから少し二人は会話をして、女は、"浦上博士"は立ち去った。

そして男は本を鞄の中から取り出して、栞を挟んだページから読み始めた。
 
 
 
かなりの時間が経過し、日が傾いて来た。

突如、男の隣にそれぞれヨレヨレの薄汚い白衣を着た二人の人物が現れた。
 
 
 
「君達もまた私に質問しに来たのかな?」

男は、"夢の中の誰でも無い男"の一人は人物達の顔を見て、ニヤリと笑ってそう聞いた。

ワーオ!! そんな冗談はよしてよ! 約束したじゃないか! 一緒に楽しもうよ!

白衣を着た人物達、"ワンダーテインメント博士"と"博士"もまたニヤリと笑って一緒にに答えた。

"ワンダーテインメント博士"はやけに大きな鞄を両手に持ちながら。

"博士"は一本のシャープペンシルと使い古してボロボロになったノートを持ちながら。


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  1. portal:itarun ( 08 Jun 2018 13:40 )
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