SCP-XXXX 消火茸
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アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Safe Keter

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPの各個体は所定の手順にて異常性を評価、分類した後、SCP-XXXX-JP-Aサンプルを採取します。異常性評価試験にて過去に記録されていない異常性を示したSCP-XXXX-JP個体は、50×50×150cmの強化ガラス製容器に収容してください。容器にはクラスII気密処理を施し、サイト-8121の異常生物収容区画に設置された収容室に保管します。収容室は難燃性素材のみで構築し、可燃物の持ち込みを禁止してください。
過去に記録されたものと同一の異常性を示すSCP-XXXX-JP個体に関しては、個体数の膨大さから暫定的に破壊措置が許可されています。財団標準規格の焼却炉を用いた第I種対異常生物屍体焼却プロトコル(700K以上20分間の焼却)は、SCP-XXXX-JPならびにSCP-XXXX-JP-Aの完全な破壊に有効です。
SCP-XXXX-JP各個体のSCP-XXXX-JP-Aサンプルはナンバリングされ、サイト-8121の低危険度生物試料保管庫にて冷凍保存されています。保管庫内のSCP-XXXX-JP-Aの温度は常に257K1以下に保ってください。SCP-XXXX-JP-Aを実験に使用する場合、SCP-XXXX-JP担当主任研究員の許可が必要です。
SCP-XXXX-JP-Bの影響により、通常の消火器とSCP-XXXX-JP個体を肉眼で識別することは困難です。麻薬探知犬を有する機動部隊ほ-21"アグレッシブドッグ"が結成され、収容作業に従事しています。収容過程においてはカバーストーリー『公共施設における麻薬取引の摘発』を適用し、必要に応じてフィールドエージェントを介し現地の治安維持機構に協力を要請してください。

説明: SCP-XXXX-JPは異常性を有する可搬式の小型消火器です 可搬式の小型消火器に擬態した未知の生物実体です。収容済み個体に対する研究から、SCP-XXXX-JPの本体は未知の菌類である可能性が高いとされています。SCP-XXXX-JPならびにSCP-XXXX-JP-Aサンプルに対するDNA解析結果は、子嚢菌門Ascomycota に属すると推定される、既知のあらゆる菌類に類似しない未知の塩基配列を示しました。
SCP-XXXX-JPは消火器に擬態した状態で生存しています。SCP-XXXX-JP-Bの影響により状態の変化を直接観測することはできませんが、タンパク質アッセイの結果によりSCP-XXXX-JPの生存は実証されました。SCP-XXXX-JPは水やタンパク源の存在しない状態でも問題なく生存状態を保つようです。特筆すべき点として、SCP-XXXX-JP個体の体内にはほとんど水が存在しないと考えられています。採取されたサンプルの組成分析の結果、SCP-XXXX-JPの平均水分含有量は計測重量の約1.3%でした。

SCP-XXXX-JPの第一の異常性は、SCP-XXXX-JPを異常性のない消火器と同様の手法で炎に対して使用した際に発現します。SCP-XXXX-JPは、ノズル部分から様々な異常性を有した白色の粉末を放出します。これらの異常性は概して対象の物質の継続した燃焼を防止する方向に作用する傾向があります。粉末の放出速度、放出持続時間、放出される粉末の質量は各個体ごとに変化しますが、変化量は一般的な消火器の特性を逸脱するものではなく、個体差の範疇にあるものと見做されています。
SCP-XXXX-JP個体が放出する粉末は、SCP-XXXX-JP-Aに指定されています。SCP-XXXX-JPの構造及び生態から、SCP-XXXX-JP-Aは実際にはSCP-XXXX-JPの胞子体あるいはそれに類する物質であると推測されていますが、SCP-XXXX-JP-Bの効果により、SCP-XXXX-JP-Aの実際の形態および機能を確認する試みは成功していません。
SCP-XXXX-JP-Aの異常性はSCP-XXXX-JP内部に格納されている段階では発揮されないことが確認されています。予備実験記録XXXX-JP-VIを参照してください。

SCP-XXXX-JPの第二の異常性は、SCP-XXXX-JPを消火器、SCP-XXXX-JP-Aを白色の粉末と誤認させる効果を有するクラスII相当の認識災害です。この認識災害はSCP-XXXX-JP-Bに指定されています。SCP-XXXX-JPは、認識災害によって人類の視覚、聴覚、嗅覚、触覚を欺瞞する2ことで消火器に擬態していると考えられています。各種哺乳類を用いた実験結果から、SCP-XXXX-JP-Bは真猿亜目Simiiformes に属する生物にのみ効果を及ぼすことが確認されています。このことから、麻薬探知犬を用いた現在の回収プロトコルが確立されました。
SCP-XXXX-JP-Bを無効化し、SCP-XXXX-JPならびにSCP-XXXX-JP-Aの本来の姿を明らかにする試みは現在のところ成功していません。

以下はSCP-XXXX-JP-Aの現在までに確認された異常性のリストの一部です3。異常性評価試験はサイト-8121の屋内試験場にて実施されました。異常性評価は着火台の上に財団標準規格のサバイバルキットに装備される固形着火剤を置いて点火し、30秒後にSCP-XXXX-JPを使用する形式で行われました。SCP-XXXX-JP-Aの異常性の及ぶ範囲が不明であることと、SCP-XXXX-JP-Aの吸入に伴う人体への未知の影響を考慮して、試験要員にはHazmatスーツ着用が義務付けられました。
 
 
サンプル番号 結果 分析
-1 放射開始から10秒後、火元である固形着火剤を含め、炎から半径3mの球状空間内の物質が瞬時に凍結した。局所的な最低温度は163Kを記録。全体の解凍に約190時間を要した。 最初に回収されたSCP-XXXX-JP個体。回収経緯は補遺1を参照。
-2 固形着火剤ならびに着火台が消失。後の捜索で、放出時のノズル軸線の延長線上250m地点の屋外に転移していたことが判明。発見時点で着火剤は燃焼し続けていた。 転移能力を示した事例。個体から炎を遠ざけようとしている可能性がある。火元をどのように認識しているのかは不明。
-4 変化なし。着火剤は燃焼し続けた。サイト屋外において急速な積乱雲の発達を確認、実験の95分後から135分後にかけて110mm/hの降雨。 N/A
-6 放射から120秒後に消火。着火剤周辺の酸素濃度が異常に低下した状態が80時間持続した。 物質の濃度比を操作した事例。機動部隊ほ-21への簡易酸素ボンベの支給が決定された。
-11 燃焼中の固形着火剤が約1.8kgの非異常性のカワラタケ(Trametes versicolor)に置換された。置換からまもなく消火。カワラタケへのDNA解析の結果、日本国東北地方に生息する個体群に固有の塩基配列が発見された。 カワラタケは湿っていたため、火勢を維持できず消火したと考えられる。SCP-XXXX-JPが菌類であるとの仮設が立てられる契機となった事例。
-19 固形着火剤は爆発的に燃焼し、2秒後に消火した。 N/A
-23 放射開始直後、ノズル前方約50cmの地点でSCP-XXXX-JP-A-23が消失。火点直上、床面から約180cmの地点から出現し炎に垂直に降り注いだ。通常の消火剤と同様に消火。 これまで回収された実例とは異なる挙動。正常な消火に至った初の事例。
-30 放射開始直後に消火。異常性は確認できなかった。 正常な消火に至った第2の事例4。通常の消火器と区別できない動作。
-51 放射開始直後に消火。異常性は確認できなかった。屋内試験場に設置されたカント計数機は微弱なヒューム値の変動を記録した。 正常な消火に至った第3の事例。ヒューム値の変動がどのような異常性をもたらしたかは明らかになっていない。
-88 炎が完全に停止。試験担当職員は、炎から半径1.2mの球状空間に接近できないと報告した。約330時間後に正常に復帰。着火剤は正常に燃焼し続けた。 時間停止能力を示した事例。
-93 炎の色が暗灰色に変化。17kHz前後の高周波音5を発しながら空中に浮遊し80秒後に消滅した。 着火剤に異常は確認されなかった。
-118 安全ピンを抜き、レバーを握った瞬間にSCP-XXXX-JP-118は試験担当職員の手の中から消失。着火剤は正常に燃焼し続けた。捜索の結果、SCP-XXXX-JP-118は発見できなかった。 SCP-XXXX-JP-118の捜索は打ち切られた。
-171 放射開始から10秒後に消火。実験時に異常性は確認されなかったが、その後の調査で同時刻に半径3.8km圏内のあらゆる燃焼反応が一斉に不明な理由で停止していたことが判明した。 特異性の対象が広範囲に及んだ事例。収容違反の危険性を鑑み、サイト-8121では収容手順に物体の燃焼を必要とするオブジェクトの収容が停止された。サイトの非常用火力発電設備は安全のために移設された。

 

これまでのSCP-XXXX-JPの収容統計から、SCP-XXXX-JPは公共施設ならびに大型施設に優先して生息する傾向があることが示唆されています。SCP-XXXX-JPの環境選好能力の有無は不明です。未収容個体によるインシデント発生時の被害規模を考慮し、機動部隊の派遣は人口密集地、公共施設、大型(あるいは複合機能型)営利施設が優先されます。
 
SCP-XXXX-JPの分布範囲の広大さと社会に対する高い浸透性から、SCP-XXXX-JPの完全な収容は困難であると考えられています。現時点での財団の確認・回収したSCP-XXXX-JP個体数は890個体 3275個体 9227個体 46812個体です。未収容のSCP-XXXX-JP個体数は今なお増加しているか、あるいは横ばい傾向にあると考えられています。未収容個体数を抑制するための試みが進行中です。補遺2を参照してください。

 
補遺1: SCP-XXXX-JPを財団が初めて認識した事案は、201█/02/15未明に神奈川県横浜市の老人ホームにて発生した火災です。『故障したストーブの炎に消火器を使用したところ部屋が凍結した』という旨の錯乱した通報に基づき、横浜市消防局勤務のフィールドエージェントが異常事案として財団日本支部に通告しました。現場の老人ホームは全焼し、火元と想定される管理人室のみが完全に凍結した状態で焼け跡から発見されました。現地の治安維持機構と協定が結ばれ、管理人室の調査においてSCP-XXXX-JPが発見されました。

発見当初、SCP-XXXX-JPは異常な薬剤を放出する消火器のオブジェクトであると考えられ、Safeクラスに分類されていました。しかし、収容初期の破壊耐性試験において消火器としての法令基準に全く満たない熱、炎、酸、物理接触への耐性の低さが判明し、また採取された破片の調査で化学的組成の大部分がタンパク質であることが明らかになったため、SCP-XXXX-JPは何らかの偽装手段を有する生物オブジェクトであるとされました。また、調査と同時期に異なる異常性を有した実例が複数発見されたことで、SCP-XXXX-JPが繁殖可能であること、多数の未収容個体の存在が示唆され、現在Keterクラスへの再分類が提案されています 承認されました。
 
 
補遺2: 以下はSCP-XXXX-JP研究主任である扇主任研究員がサイト-8121財務管理官に宛てた報告書の一部です。

SCP-XXXX-JPの繁殖プロセスは未解明ですが、その起源についてある程度の推測は可能です。SCP-XXXX-JP自体には認識災害以外の異常性が確認されていないことから、SCP-XXXX-JPは生物としての分散戦略を人類の経済活動に依存している可能性があります。SCP-XXXX-JPは出荷段階で通常の消火器に紛れ込み、流通に乗って今なお日本中に拡散しているとすれば、収容体制の強化にもかかわらずSCP-XXXX-JP実例が発見され続けていることにも説明が付きます。現在の収容は主として公共施設を対象とした回収部隊の活動に頼っており、想定されるSCP-XXXX-JPの繁殖速度に追いつけないでしょう。これまで大規模なインシデント発生に至っていないことは僥倖ですが、これは単なる確率論的な幸運に過ぎません。統計上の火災発生件数を考慮するならば、近い将来、確実にSCP-XXXX-JPは人々の注目を集めることになります。

エージェントが出向いてオブジェクトを捜索するこれまでの体制に加えて、抜本的な対策が必要です。防災設備を製造する各企業に組織化されたエージェントのセルを配備し、製造・出荷段階で紛れ込むであろうSCP-XXXX-JP個体の回収体制を確立する必要があると考えます。プロジェクト準備のための関連予算案の承認をお願いいたします。

-竹原主任研究員

承認する。直ちに予算案の詳細を報告されたし。

-サイト-8121財務管理官 ████博士

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