SCP-xxx-jp 完全犯罪

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オブジェクトクラス:Eukulidketer Apollyon
特別収容プロトコル:
説明:SCP-xxx-jpは実体を持たず、物に乗り移る事で活性化する生命体です。
SCP-xxx-jpは、日本生類創建の施設である、{削除済み}の跡地から発見された日記が原因となって発見されました。
日記は酷く汚れていて読みにくいため、1ページづつ解読しました。
日記 1ページ目

長年の研究が実を結んだ。こいつを上手く使えば、〔削除済み〕や〔削除済み〕などを終了させることも出来るだろう。実行に移すのが楽しみだ。

私達は、存在してはならない物を作り出し、世に放ってしまった。計画の段階で気付くべきだった。元々は実験に失敗したものや、危険性をもつものを安全に、完全にこの世から消し去るための生命体の開発を進めていた。開発は見事成功したかのように見えた。想定していた機能は全て正常に作動した。しかし｢あれ｣は想定外の異常性である転移の能力、そして自分の意思を持っていた。完全に想定外だった。終了を試みたが、失敗に終わった。誰かがこの日記を読む事を祈り、こいつの異常性を説明する。こいつは実体を持たず、物に乗り移る事で異常性を発揮する。こいつの異常性は、乗り移った物に触れた生物を一瞬で捕食し、現実改変によって捕食した者を最初から居なかった事にするのだ。計画ではこの性能を使って危険な生物を終了するつもりだった。転移の能力、そして自我の意識を持ったこいつを逃がしてはならない。転移を繰り返していて、実態がないこいつを再び収容するのは不可能に等しいだろう。こいつは人間が大好きだった。人間を食べるのが大好きだ。世に放たれた今、こいつは捕食を繰り返しているだろう。現実改変能力によって、食った人間は居なかった事にされる。例えどれだけ人を食っても、第三者がそれに気づくことは無い。もう遅いかも知らないが、こいつは人間を食えば食うほど成長していく。そして成長するとより大きなものに乗り移ることが出来るようになる。私は死ぬ前に、少しでもこれを読んだ人にこいつについて知ってもらうために様々な調査をした。これだけは覚えていて欲しい。こいつの捕食を止めずに放っておくと、今から20年後には建物、50年後には山に、100年後には島に、130年後には大陸に、そして157年後には地球に乗り移る事が出来るようになる。もし地球に乗り移った場合、被害はお察しの通りだ。地球上の全ての生物は死滅し、地球は終わりを迎える。例え絶望的な確率でも、不可能に近くても、万が一こいつを止められる方法があれば、最優先で行って欲しい。放っておけば、人類は必ず滅亡するのだから。

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