【夜コン】SCP-1212-JP されど日は暮れ夜は明ける
クレジット
タイトル: SCP-1212-JP-夜の降る海
著者: ©
Iduko_
作成年: 2021
アイテム番号: SCP-1212-JP
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-1212-JPが発生する海域には、石油・天然ガス採掘プラントを装った財団の海上実験サイトが設置され、異常性の封じ込め、及び災害などによる収容違反を危惧した、海上・月面からの常時の監視が行われます。
異常性の封じ込めは、対象範囲の海面に等間隔に設置した、十分な明るさの水上灯を夜間に絶えず点灯することで行われ、海面全範囲が500ルクス以上の明るさで保たれます。
また、現在において当サイトの管轄は█████████・████と月面エリア-32の共同に割り当てられています。
SCP-1212-JPを用いた実験・探査、及び宇宙空間への移動・移送は、財団とその他宇宙開発機関などの合同による大規模なものを除いて、全て禁止されています。
説明: SCP-1212-JPは南太平洋に位置する、太平洋到達不能極点を中心とした██km×██km×π範囲の海面(SCP-1212-JP-A)において、主に正子を跨いだ航海薄明間に発現する空間異常です。異常性は主に、1等級以上の明度の天体がSCP-1212-JP-Aに反射されることで発現され、星空が反射されたSCP-1212-JP-Aは不明な原理により、反射された範囲の宇宙空間に通じるポータル的異常空間(SCP-1212-JP-α)となります。
SCP-1212-JPの異常性により、特定の条件に基づいて、SCP-1212-JP-αから海面に反射された範囲の宇宙空間(SCP-1212-JP-β)への転移、及びSCP-1212-JP-βからSCP-1212-JP-αへの転移が発生します。
以下はSCP-XXX-JPによる異常性の詳細です。
SCP-1212-JP-αからSCP-1212-JP-βへの転移について
転移条件について、発現したSCP-1212-JP-αへ、対象の全体を沈めることによりSCP-1212-JP-βへの転移が行われます。この時、対象に意思が伴うことで、対象が意図した場所への転移が行われ、意思が伴わなかった場合はSCP-1212-JP-β範囲においてランダムに転移が行われます。また、対象が生命体でなくとも、外部からの直接的な意思が対象に込められていた場合は、その意思に基づく場所への転移が行われます。>転移対象について、上記の通り、SCP-1212-JP-αに対象の全体を沈めることで転移が行われるため、SCP-1212-JP-α範囲を超過する対象では転移が行われないと考えられています。詳しい実験が困難であるため、詳細は明らかになっていません。> 転移可能な範囲について、場合により可変であり、SCP-1212-JP-αを中心にSCP-1212-JP-βにおいて、最も遠くに位置する1等級以上の明度の天体を半径とした天球の全範囲への転移が可能です。
SCP-1212-JP-βからSCP-1212-JP-αへの転移について
転移条件について、SCP-1212-JP-βに存在する対象にSCP-1212-JP-αに対する意思が伴った場合に、SCP-1212-JP-βからSCP-1212-JP-αへの転移が行われます。意思が伴っていなかった場合に転移は行われません。上記と同様、対象が生命体でなくとも、外部からの直接的な意思が伴った場合において転移は行われます。転移対象について、████████████████████████████████████████████████。転移可能な範囲については、SCP-1212-JP-αのみに限定されます。
補遺:1 以下はSCP-1212-JPにおける実験記録の一覧です。
日付 |
実験内容 |
実験対象 |
実験結果 |
1957/11/26 |
SCP-1212-JP-A → 未定 |
無人機 |
観測範囲外の宇宙空間へ転移 その後破棄 |
1957/11/27 |
SCP-1212-JP-A → 月 |
月面探査用無人機 |
嵐の大洋へ転移 2時間の探査の後に帰還 |
1957/12/02 |
SCP-1212-JP-A → 小惑星█████ |
宇宙服を着用したD-1804 |
観測範囲外の宇宙空間へ転移 その後生体反応の消失 |
1957/11/27の実験において、無人機に搭載されたランプに、探査時は青に点灯、帰還時は赤に点灯するというシステムを組み込みました。結果、実質的な帰還機能を搭載しておらずとも、探査終了時にランプを赤に切り替えることで、無人機をSCP-1212-JP-αへ転移させられることが判明しました。
1957/12/02に行われた実験では、事前に行われたD-1804に対する小惑星█████の講習が不十分であったため、不明な位置への転移が発生したと考えられます。また、D-1804の死亡は恒星等に転移したものによると考えられています。
これ以降、国際連合の要請により、破棄予定の人工天体などを回収する目的でSCP-1212-JPを利用することが承認されました。
また、宇宙開発の激化に伴い、各国の宇宙開発の妨げになるとして、財団単独でのSCP-1212-JPの実験計画は恒久的に凍結されました。
補遺:2 以下はSCP-1212-JPにおける事象記録の一覧です。
1957/11/03 SCP-1212-JP 発覚
1957/11/03
ソビエト連邦によるスプートニク計画において、実験動物犬を載せたスプートニク2号の打ち上げ数時間後に、スプートニク2号との通信が途絶し、所在が不明となる事象が発生しました。2時間後、一般の漁船によってSCP-1212-JP-αにおけるスプートニク2号、及び存命の実験動物犬の発見・回収が行われました。
後に財団の海域の調査により、SCP-1212-JP-A、及びSCP-1212-JPが発覚・収容されました。
事象の隠蔽の為、計画関係者等へのクラスB記憶処理、及び一般メディアに対するカバーストーリー「世界初の宇宙船」が流布されました。
1969/07/20 SCP-1212-JP 異常性の痕跡-1
1969/07/20
アメリカ合衆国によるアポロ計画において、アポロ11号に搭乗した3名の宇宙飛行士による月面探査の際、静かの海にて、地球由来の生物・機体などの死体・残骸が発見されました。回収された一部サンプルの解析から、体内に残存していた水分がSCP-1212-JP-Aの位置する海域のものと一致。月の反射したSCP-1212-JP-αに対するブリーチングや事故などの要因により月面に転移したと考えられています。
以下は確認された転移物の一覧です。
- 海洋生物・陸生生物(現存・絶滅済み・未確認を含めた173)
- 人間(身元確認済み・不明を含めた21)
- 小型旅客機(1)
- 戦闘機(2)
- その他(兵器や廃棄物を含めた20)
事象の隠蔽の為、計画関係者等へのクラスB記憶処理、及び一般メディアに対するカバーストーリー「アポロ計画陰謀論」が流布されました。
████/██/██ SCP-1212-JP 異常性の痕跡-2
2004/09/05
当サイトの収容設備における大規模な改修の際、同時に行われた調査により、海底よりSCP-1212-JPの異常性の痕跡が確認されました。SCP-1212-JP-A範囲内の水深████mにて、海底が直径████kmの多重リングクレーターとなっていることが判明。また、地下7kmに渡って行われたボーリング掘削調査では、一定の間隔で地質に含まれる宇宙由来のイリジウムの濃度が全く異なっていることが明らかになりました。上記に基づいて、地質・考古学の観点から、有史以前においてSCP-1212-JPが要因である大規模な天体衝突と、それに伴う大量絶滅が複数回に渡って起っていた可能性が示唆されました。
同年より当サイトの管轄が█████████・████、及び月面エリア-32の共同に割り当てられました。
████/██/██ SCP-1212-JP 収容違反記録
2025/08/20
SCP-1212-JP-Aにおいて、収容設備の不全による収容違反が発生しました。点灯中の水上灯の一部が劣化により消灯。約12秒にわたる消灯の間、SCP-1212-JP-αが活性化、SCP-1212-JP-α内に不明な無人宇宙探査機(SCP-1212-JP-U-1)が出現しました。
以下はSCP-1212-JP-U-1の詳細です。
SCP-1212-JP-U-1は主に、アルミニウム合金で構成された無人宇宙探査機です。動力として3つの原子力電池が搭載されていますが、既に劣化しており、感性のみで宇宙空間を漂っていたものと考えられます。また、各国の宇宙開発機関などへの調査が行われましたが、SCP-1212-JP-U-1の由来を特定することはできませんでした。
なお、SCP-1212-JP-U-1の機体調査より、特殊な加工が施されたレコード(SCP-1212-JP-U-2)、及びレコードジャケット(SCP-1212-JP-U-3)、SCP-1212-U-2と類似した金属板(SCP-1212-U-4)が回収されました。
SCP-1212-JP-U-2は主に銅で構成されている、金メッキ加工が施されたレコードです。表面には超高純度のウラン238がコーティングされています。SCP-1212-JP-U-2は16と3分の2回転で再生され、いくつかの不明な音声、及び画像が収録されていました。
以下はSCP-1212-JP-U-2の収録内容の一覧です。
- 55種類の不明な言語の音声
- 波・風・雷などの自然音
- 数種類の不明な動物の鳴き声
- 90分にわたる音楽
- 不明な人物のメッセージ文
- 115枚の画像
言語・鳴き声については、地球に現存するものと類似したものはあれど、まったく同じ言語、及び鳴き声の動物は確認されませんでした。楽曲においても同様です。115枚の画像については、現在の地球文明と酷似した人間、生物、科学、文化、文明を写しており、その全てにおいて、現在の地球文明と全く同様のものと、相違点のあるものが見受けられました。
SCP-1212-JP-U-2の年代測定では表面にコーティングされたウラン238は既に4割が半減しており、SCP-1212-JP-U-2が作成から約11億年が経過していることが判明しました。
SCP-1212-JP-U-3はSCP-1212-JP-U-2同様の素材、加工が施されたレコードジャケットです。ジャケット表面にはいくつかの数学的に正確な図形が刻印されており、解析によりレコード1周の時間や、画像をデコード処理するための波形などが明らかになりました。
また、図形の一つはSCP-1212-JP-U-1・2・3の由来である惑星の座標を表しており、三角測定によって割り出された座標は、現在の地球の座標と全くの同一地点でした。
SCP-1212-JP-U-4はSCP-1212-JP-U-2と類似した円盤上の金属板です。中央には、現在の財団におけるものと酷似したシンボルが刻印されており、SCP-1212-JP-U-2と同様に16と3分の2回転で再生することで、全200枚の画像データが出力されました。
以下が出力された画像の大まかな分類です。
- 不明な組織の活動記録、及び画像
- SCP-████と酷似した人物の画像、及び収容記録と思しきもの
- SCP-████と酷似した██の画像、及び収容記録と思しきもの
- SCP-1212-JPと同一性質を持つ空間に関する画像、及び収容記録(一部解読済み)
- 不明な無人宇宙探査機、及び副次物の画像、及びそれらの研究記録(一部解読済み)
- 海洋における海底クレーターの画像、及びその記録(一部解読済み)
- その他SCPと思われる不明なアノマリーの画像、及び収容記録と思しきもの
記録等は文章形式となっていましたが、不明な言語で記述されているため、解読作業が進められています。
また、一部解読済みの画像については、SCP-1212-JP・SCP-1212-JPの異常性の痕跡-2・SCP-1212-JP-U群それぞれと、性質・座標・特性などの類似点はあるものの、その内容において細かい相違点が見られるため、同一のものでない事が明らかです。
以下は、解読された収容記録文書の一部です。
████/██/██/██/██
████施設 再建が着手 海底 █████████異常の確認 ███████████水面下█████より海底 ████████ 複雑███████████が確認 地下███ 掘削調査 ███の間隔の地質抱含 █████の割合の差異が確認 有史以前 █████████が要因 想定 超大型天体衝突 大量絶滅の確認
████/██/██/██/██
███████████ 収容違反が発生 不備より破損 ███間が███████████発生 ███████████内 不明の無人█████が発生
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利用ガイド
拝読しました。
改行だけするのは基本やめてください。改行をしないか、空行を挟むようにするのが一般的です。
ここだけじゃないのですが、地の文で太文字にするのはやめたほうがいいと思います。強調したいのだと思いますが、一般的ではなく不要な表現だと思います。
この文は不要だと思います。
この部分は中黒よりもアスタリスクによって箇条書きをしたほうがいいかと思います。
こんな感じに打つことで箇条書きができます。
批評していただきありがとうございます。例に倣って、改稿しようと思います。