アイテム番号:SCP-xxx-JP
オブジェクトクラス:safe
特別収容プロトコル:SCP-xxx-JPは衝撃吸収ケースに収容し、半径5m以上の低危険度収容室の中央に固定してください。SCP-xxx-JPを用いた実験を行う場合は、視界をぼかす事が出来る眼鏡を使用してください。
もし、ケースが破損しSCP-xxx-JPがケースが出た場合、視界をぼかすことが出来る眼鏡を使用し、SCP-xxx-JPを新たな衝撃吸収ケースに入れ、再び部屋の中央に固定して下さい。
説明:SCP-xxx-JPは縦幅が15cm、横幅が30cmの一枚の折り紙であり、真ん中を境に左側は赤色、右側は青色になっています。██県██市で、「同じような顔を持った人間が複数いて気味が悪い」といった通報が観光客から警察にありました。さらに、その通報を受けて現場に向かった警察官から連絡が取れなくなったことから██県██市で何らかの異常性が発生していると考え、警察を装ったエージェント████が現場に行き、捜索した所、SCP-xxx-JPを発見しました。
以下、SCP-xxx-JPを発見したエージェント████のインタビュー記録です。
対象:エージェント████
インタビュアー:██博士
実施日時:20██/05/2█
<インタビュー記録開始>
<エージェント████は俯いている>
██博士:早速ですが、あそこで見たことを教えてください。
エージェント████:….。
██博士:……あの、聞こえてますか?
<エージェント████は顔を上げる>
エージェント████:あ、すみません。何だか最近ぼーっとすることが多くて…。それで何でしたっけ?
██博士:あなたが、SCP-xxx-JPを発見した所で見たことを教えてください。
エージェント████:…えっと…..あぁ!あそこですね。あの光景はとても印象的で忘れる事ができませんよ。その、通報があってですね…。確か、そう。同じような顔を持った人がたくさん居て気味が悪いって通報を受けましてね、現場に向かったんですよ。そしたら確かに、容姿が同じような人がたくさん居ました。そして、異常性の根源を見つけるのために町を捜索していたら、ある一軒家がとても気になりましてね。その一軒家を捜索することにしたんですよ。
██博士:ちょっと待ってください。
<エージェント████は少し頭を傾げる>
エージェント████:はい?なんでしょう?
██博士:確かに異常性の確認をするよう命令はしましたが、通報の件は話していないはずです。なぜあなたが知っているのですか?
<エージェント████は下を向き、左手を顎にくっつけ考える仕草をしている>
エージェント████:え?いや、確かに通報があったような……?
<エージェント████は一度頷き、再び前を向く>
エージェント████:…..うん。いや、ありましたよ。██博士、何言っているんですか
<エージェント████は笑っている>
██博士:…質問を続けます。ある一軒家がとても気になったとのことですが、なぜ気になったんですか?
<エージェント████は下を向き、左手を顎にくっつけ考える仕草をしている>
エージェント████:うーん、気になったというよりは惹きつけられた感じです。で、気が付いたらその家の玄関前に立っていました。鍵が掛かっていないから簡単に入れましたよ。
<エージェント████は前を向く>
██博士:家に無断で入ることもですが、鍵が掛かっている事や同じような容姿を持つ人間が複数いる事に対して何も感じなかったですか?
<エージェント████は少し頭を傾げる>
エージェント████:さっきから変な事ばかり聞きますね。特に何も感じませんでしたよ?それよりも、二階に行かなければいけないという使命感に駆られていました。
██博士:そうですか。それでは、先ほどの話を続けてください。
エージェント████:家は二階建てでした。家の中は普通の感じでしたね。あ、でも住んでいる人はいなかったな。一階にはリビングがあって台所があって、トイレがあって。で、その惹きつけられる感じがするのは二階だったんで、一階はほとんど探索せずに二階に行きました。二階には一つの部屋があって、扉の前には可愛らしい文字で名前が書いてあったな。…..確か、「はな」だったかな。その花ちゃんの部屋に入ると、ピンクの机と椅子があって、赤色のランドセルや、棚には小学生用の教材ありました。机の横には洋服掛けがありました。ただ、少し不可解な事がありまして…。
██博士:不可解な事とは?
エージェント████:机と椅子は綺麗だったんですけど、棚に置いてある教材はすべてシワシワになっていたり、ランドセルは土まみれで傷だらけだし、何かおかしいなとは思いました。まぁ何かおかしいなと思いつつ、捜索を続けていると机に、一枚の折り紙があったんですよ。それを見た瞬間に惹きつけられる原因はこれだと思いました。で、回収しようと思ったんですが、気づいたら折り紙の赤色と青色の境界線から目が離せなくなったんです。そしたら急に、折り紙の青色の部分が大きくなって、赤色の部分が小さくなったんです。もうビックリして、思わず目を瞑りました。そして、気づいたら警察署の前に立っていました。後は██博士も知っての通り、SCP財団の職員によってここまで連れてこられたという訳です。
██博士:分かりました。これでインタビューは終わります。
エージェント████:よいしょっ…。
<エージェント████は席から立ち上がろうとして転ぶ>
エージェント████:うわっ!?
<微かにクシャっと紙のような音がする>
██博士:….はぁ、大丈夫ですか?
<██博士は椅子から立ち上がり、エージェント████に対して右手を差し伸べる>
<今度ははっきりとクシャっと紙のような音がするのと同時に██博士が驚く>
██博士:!!!!?
<██博士は後ずさりながらエージェント████から距離を取り、怯えている>
<エージェント████は自分で立ちながら笑っている>
SCP-xxx-JP-1:██博士、ひどいなぁ手を貸してくれるかと思ったのに。
██博士:イ、インタビューを終わります。
<インタビュー終了>
インタビューの後、██博士の申し出によりエージェント████の右手から皮膚を摂取し、調査することにしました。追試1にまとめます。
対象:エージェント████
実験内容:エージェント████の右手から皮膚を摂取し、調査をする
実験方法:採取した皮膚の成分を皮膚計測機器や顕微鏡などを用いて調べる。また、DNA鑑定をする
実験結果:採取した皮膚のうち、約54%が紙で出来ていました。
さらに、DNA鑑定をすると約27%の細胞がエージェント████のものではなく、通報を受けて現場に向かって行方不明になった警察官と一致しました。なお、エージェント████の細胞は時間経過で減少し、行方不明になった警察官の細胞が増加していることも観察により判明しました。
補足:通報を受けて現場に向かって行方不明になった警察官は、悩む時は左手を顎にくっつける、考える時は下を向く、考えがまとまった時は頷くなどの癖があったことや、足が悪かったため椅子から立ち上がるのが苦手だったことが判明しています。
現在、エージェント████とエージェント████に接触した██博士は人型収容施設に収容されています。
追記1よりSCP-xxx-JPが人を惹きつける他に能力があると考え、判明するために実験を行いました。
実験内容は以下の通りです。
対象:SCP-xxx-JPの家
実験責任者:研究員███・████
実験内容:SCP-xxx-JPの影響範囲を調べる
実験方法:実験一回につき、合計三名のDクラス職員を使用する。Dクラス職員(SCP-xxx-JP-1と呼称する)は望遠鏡で、SCP-xxx-JPが存在する家を見張らせる。通信機と移動距離を測定する機械を装備させたDクラス職員(SCP-xxx-JP-2と呼称する)に、SCP-xxx-JPの家に向かって歩かせる。この時、Dクラス職員は常に下を向かせ、住民と目を合わせないようにする。また、回収用のDクラス職員(SCP-xxx-JP-3と呼称する)を用意しておく。
実験結果:複数回にわたり実験1を実行したが、いずれも以下のような結果になった。
SCP-xxx-JPの半径5m以内に侵入した所でSCP-xxx-JP-2は指示に従わなくなり、SCP-xxx-JPが存在する家の中に侵入した。数分後、SCP-xxx-JP-2は家から出てきた。また、SCP-xxx-JPが存在する家の半径5m以上の距離になった所をSCP-xxx-JP-3によって回収した。回収を行った際のSCP-xxx-JP-2はいずれも意識がはっきりしていなかったが、回収しに行ったSCP-xxx-JP-3の顔を五秒ほど凝視したのちに意識を取り戻した。SCP-xxx-JP-2はSCP-xxx-JP-3を凝視したことを覚えていない。
対象:SCP-xxx-JP-2
実験責任者:研究員███・████
実験内容:SCP-xxx-JPがSCP-xxx-JP-2に対して与えた影響を調べ、SCP-xxx-JPの特徴を判明させる。実験1で使用したSCP-xxx-JP-2を複数人用意する。(それぞれSCP-xxx-JP-2-α、SCP-xxx-JP-2-β、SCP-xxx-JP-2-γ…..とする)それぞれのSCP-xxx-JP-2の年齢、性別、国籍をランダムに設定し、以上の事柄が実験に影響を及ぼすか検証する。
実験方法:██博士のインタビュー記録からインタビューが効果的と考え、インタビューによって実施する。
実験結果:
すべてのSCP-xxx-JP-2に対してインタビューした結果、年齢、性別、国籍は影響を及ぼさない事が判明した。
SCP-xxx-JP-2-α、SCP-xxx-JP-2-β、SCP-xxx-JP-2-ε、SCP-xxx-JP-2-ζ、SCP-xxx-JP-2-η、SCP-xxx-JP-2-ι、は赤色の部分が大きくなり、青色の部分が小さくなると報告し、SCP-xxx-JP-2-γ、SCP-xxx-JP-2-δ、SCP-xxx-JP-2-θ、SCP-xxx-JP-2-κ、SCP-xxx-JP-2-λは青色の部分が大きくなり、赤色の部分が小さくなると報告した。この事から、SCP-xxx-JPは以下の二つの見え方があることが判明した。
・赤色の部分が大きくなり、青色の部分が小さくなる。(この症状が出た人をSCPxxxJP-Aと呼称とする)
・青色の部分が大きくなり、赤色の部分が小さくなる。(この症状が出た人をSCPxxxJP-Bと呼称とする)
どうやらSCP-xxx-JPはSCP-xxx-JP-AとSCP-xxx-JP-Bの二つのパターンがあるようだ。SCP-xxx-JP-AとSCP-xxx-JP-Bの特徴の違いについて調べることで何か分かることがあるんじゃないか?
- 研究員███・████ -
対象:SCP-xxx-JP-AとSCP-xxx-JP-B
実験責任者:研究員███・████
実験内容:SCP-xxx-JP-AとSCP-xxx-JP-Bの違いを調べ、引き続きSCP-xxx-JPの特徴を判明させる
実験方法:実験2によってSCP-xxx-JP-AとSCP-xxx-JP-BになったそれぞれのSCP-xxx-JP-2に対して同じ質問をする。質問内容は、「あなたの名前は?」「あなたの年齢は?」「あなたの国籍は?」「あなたの職業は?」である。また、皮膚の成分を皮膚計測機器や顕微鏡などを用いて調べる。DNA鑑定をする
実験結果:
SCP-xxx-JP-Aの場合
SCP-xxx-JP-2になったDクラス職員はいずれも以下の通りになった。
SCP-xxx-JP-2は採取した皮膚のうち100%がSCP-xxx-JP-2の細胞と一致した。
SCP-xxx-JP-2はSCP-xxx-JP-2の名前を答えた。
SCP-xxx-JP-2はSCP-xxx-JP-2の年齢を答えた。
SCP-xxx-JP-2は自身の母国語を話す。SCP-xxx-JP-3の母国語は話すことが出来なかった。
SCP-xxx-JP-2はSCP-xxx-JP-2の職業を答えた。
補足:SCP-xxx-JP-2の声質は変わらなかった。
SCP-xxx-JP-Bの場合
SCP-xxx-JP-2になったDクラス職員はいずれも以下の通りになった。
SCP-xxx-JP-2は採取した皮膚のうち、約65%が紙で出来ていた。約15%の細胞はSCP-xxx-JP-3の細胞と一致し、約20%はSCP-xxx-JP-2の細胞と一致した。
SCP-xxx-JP-2はSCP-xxx-JP-2の名前を答えた。
SCP-xxx-JP-2はSCP-xxx-JP-3の年齢を答えた。
SCP-xxx-JP-2は自身の母国語を話すことが出来ず、代わりにSCP-xxx-JP-3の母国語を話すようになった。
SCP-xxx-JP-2はSCP-xxx-JP-3の職業を答えた。
補足:SCP-xxx-JP-2の声質がSCP-xxx-JP-3に近づいていた。
今回の実験結果と██博士のインタビュー記録から推測するに、おそらくSCP-xxx-JP-Bは時間経過により、SCP-xxx-JP-2をSCP-xxx-JP-3に変換させる能力ではないだろうか。しかし、SCP-xxx-JP-Aの場合の実験結果「SCP-xxx-JP-2は採取した皮膚のうち100%がSCP-xxx-JP-2の細胞と一致した」が気になる。….まさか。
- 研究員███・████ -
対象:SCP-xxx-JP-3
実験責任者:研究員███・████
実験内容:すべてのSCP-xxx-JP-3に対して実験3を行う。SCP-xxx-JP-3から採取した皮膚の成分を調べる。
実験方法:すべてのSCP-xxx-JP-3に対して実験3を行う。皮膚計測機器や顕微鏡などを用いて調べる。DNA鑑定をする。
実験結果
SCP-xxx-JP-3から採取した皮膚のうち、約60%が紙で出来ていた。約14%はSCP-xxx-JP-2の細胞と一致し、残りの約26%はSCP-xxx-JP-3の細胞と一致した。
SCP-xxx-JP-3はSCP-xxx-JP-3の名前を答えた。
SCP-xxx-JP-3はSCP-xxx-JP-2の年齢を答えた。
SCP-xxx-JP-3は自身の母国語を話すことが出来ず、代わりにSCP-xxx-JP-2の母国語を話すようになった。
SCP-xxx-JP-3はSCP-xxx-JP-2の職業を答えた。
SCP-xxx-JP-A自身には異常性が発生せず、SCP-xxx-JP-Aによって凝視された対象が異常性が発生するようだ。
- 研究員███・████ -
対象:SCP-xxx-JP
実験責任者:研究員███・████
実験内容:SCP-xxx-JPの異常性は██博士のインタビュー記録と実験1、実験2、実験3、実験4からSCP-xxx-JPの色の境界線を凝視することで発生していると考え、ぼかし加工をした眼鏡を装備させたDクラス職員によってSCP-xxx-JPを回収させる。
実験結果:実験は無事成功し、SCP-xxx-JPの収容に成功した。
対象:SCP-xxx-JP-AとSCP-xxx-JP-B
実験責任者:研究員███・████
実験内容:二人同時にSCP-xxx-JPを視認させる。また、SCP-xxx-JP-AとSCP-xxx-JP-Bの症状の進行速度ならびに完全体の細胞を観測する。
実験結果:[データ削除済み]
SCP-xxx-JP-Aの場合
SCP-xxx-JP-Aによって凝視された対象は約██時間後に体の約70%の細胞が紙になり、残りの30%細胞がすべてSCP-xxx-JP-Aの細胞に変化した。
SCP-xxx-JP-Bの場合
SCP-xxx-JP-Bは約██時間後に体の細胞の約70%が紙になり、残りの約30%の細胞はすべてSCP-xxx-JP-Bが凝視した対象の細胞に変化した。
実験6以降、複数人でSCP-xxx-JPを同時に視認させる実験はSCP-xxx-JP-AとSCP-xxx-JP-Bが同時に発生し、お互いに凝視することで[データ削除済み]が起きる可能性があるため、禁止する。またこれ以上の実験は不要と判断し、SCP-xxx-JPを用いた実験を終了する。
- 研究員███・████ -
これらの実験結果よりSCP-xxx-JPは、半径5m以内に存在する人間に、何らかの力でSCP-xxx-JPの色の境界線へ視線を誘導しようとする事が分かりました。SCP-xxx-JPの半径5以内に居るのにも関わらずSCP-xxx-JPを視認することが出来ない状況の場合、対象は無意識または強い誘惑によってSCP-xxx-JPを目視出来る場所へ移動します。
SCP-xxx-JPによって視線を誘導され、境界線を5秒間凝視した場合、以下のどちらかの異常性を発生します。
・赤色の部分が大きくなり、青色の部分が小さくなる。(この症状が出た人をSCPxxxJP-Aと呼称とする)
・青色の部分が大きくなり、赤色の部分が小さくなる。(この症状が出た人をSCPxxxJP-Bと呼称とする)
またこの時、半径5m以上の場所で観測していた人からはSCP-xxx-JPの変化が見られなかったため、SCP-xxx-JPは5m以内のみに視覚障害を起こす能力を持っているのでないかと思われます。
SCP-xxx-JP-Aは、一番近くに居る人物の顔を凝視しようとします。SCP-xxx-JP-Aによって凝視された人物は次第に体の細胞の約70%が紙になり、残りの細胞はSCP-xxx-JP-Aと同じになります。それにともなって容姿や考え方、癖、声質、過去の記憶などのすべてがSCP-xxx-JP-Aに近づき、本来の自分の記憶などをすべて忘れます。最終的にはSCP-xxx-JP-Aになります(SCP-xxx-JP-Aによって凝視され、最終的にSCP-xxx-JP-Aになった人をSCP-xxx-JP-A-2と呼称する)。SCP-xxx-JP-A-2はSCP-xxx-JP-Aと同じ能力を持っておりSCP-xxx-JP-Aのように、一番近くに存在する人物の顔を凝視しようとします。よって、ミーム汚染が広がる可能性があるため、SCP-xxx-JP-Aを見つけた際には速やかに殺害して下さい。
SCP-xxx-JP-Bは、一番近くに居る人物の顔を凝視しようとします。SCP-xxx-JP-Bは次第に体の細胞の成分の約70%が紙になり、残りの細胞の成分は凝視した人物と同じになります。それにともなって容姿や考え方、癖、声質、過去の記憶などのすべてが凝視した人物に近づき、本来の自分の記憶などをすべて忘れます。最終的にはその人物になります。完全体になったSCP-xxx-JP-Bは能力を失います。そのためSCP-xxx-JP-Aと違い、ミーム汚染が広がる事はありません。
SCP-xxx-JPの発生原因を調べるためにSCP-xxx-JPを収容後、再びSCP-xxx-JPが存在していた家の中を捜索しました。その結果ランドセルの中に███ 花の日記帳が発見されました。内容は補遺1にまとめます。
土などで日記が汚れて文字が読めなかったため、一部のみの記載とする
20██/02/0█
私のパパとママはよくけんかしています。 けんかしている時、いつもパパは私の顔を指しながらママに「ウワキしただろ」と言います。ウワキって何だろう?
パパとママのけんかを見ていると、なんだか胸が痛くなります。こんな時は、私の好きな鶴を折り紙で作ります。すると、気持ちがなんだか軽くなります。だから私は折り紙が大好きです。
20██/02/1█
私、実は学校でイジメられています。(少し、筆跡が乱れている)この事を書くか迷いました。でも、このノートをくれた人が正直に書くと良いことがあるって言ってたから頑張って書きます。今日も教科書を女子トイレに落とされました。でも、もう大丈夫。慣れたから。もちろん、パパやママにはこの事は秘密にしています。だって、これ以上私が迷惑かけるわけにはいかないもんね!
20██/03/1█
今日はパパに殴られました。思わず泣きそうになって二階に駆け上がって布団に潜り込みました。そして、泣きました。でも、泣き声は多分聞こえていないので大丈夫だと思います。
(続きはシワシワになって、文字が読み取れない)
20██/03/2█
今日は筆箱が無くなりました。今まではノートを踏まれたり、土をかけられたりだったりで、無くなるようなことはなかったですけど、困りました。
20██/03/2█
ママから「お前なんて産まなければ良かった」と言われました。けんかの原因はどうやら私にあったみたいです。
20██/08/1█
ケンカの原因が分からないので、いつもイジメてくるあの子達に聞くことにしました。私には他に聞く人なんていません。
???「あんたが気持ち悪いからでしょw」
周りもうんうんと頷いています。
なるほど。私が気持ち悪いからケンカをしているのかもしれません。
20██/08/1█
なんだかいつもイジメてくる人達なら答えを知っているような気がして、どうすれば気持ち悪くなくなるのか聞きました。
???「いやいや、無理だから。どんなに努力しても無理。」
自然と、小さなため息が出ました。
???「はぁ?何その態度?お前、何様のつもり?」
たくさんお腹を殴られました。苦しくて吐きそうになりました。いや、吐いたと思います。正直、吐いた瞬間の意識がなくて覚えていません。すみません。
???「うわっ….汚い。キモ」
やっぱり私は気持ち悪いみたいです。
???「あ!一つだけあるわ。気持ち悪くなくなる方法」
その言葉を聞いた時、人生で一番嬉しくなった瞬間だと思います
???「█ねば良いんだよ。」
なるほど!私が█ねば、パパもママもきっと喜んでくれるに違いありません!でも、█ぬためにはどうしたら良いんだろう…..。
20██/10/0█
あれから色々調べたけど、あまり良い方法が見つかりません。屋根から飛び降りたら、きっとパパもママも迷惑するに違いありません。電車だったら他の人に迷惑がかかります。どうしよう。早くしないとママが家から出て行っちゃう。昨日の夜、そんなはなしを聞きました。
20██/10/1█
やっとわかりました。このノートくれた人が教えてくれました!こううつざい?、というものを飲めばいいみたいです。ていねいにその場所まで教えてくれました。どうしてここまで教えてくれたのか聞くと、私が言う事をちゃんと聞いて日記をつけていたからだそうです。やっぱり、良いことをすると良いことが返ってくるみたいです。やったね。
20██/10/2█
今日の夜にやりたいと思います。パパとママに迷惑がかからないように押し入れの中で飲むことにします。毎日書いたこの日記ともお別れです。バイバイ、私の日記帳。
夜になって、押し入れに入ろうとしたときに、ノートをくれた人が現れ、私にこう言いました。
???「ちゃんと日記を書いてくれたから、願いをかなえてあげるよ」
可笑しくなって私は少し笑いました。だって願いならこの前叶えてくれたのに可笑しな人です。でも、せっかくなら何か叶えてもらおうかな。
???「あ、そうそう。この会話内容も日記に書いてね」
私は少し疑問に思いながら、私は押し入れに入るのを止め、日記帳を書くために椅子に座わりました。
???「よし…。さて、君の願いは何かな?」
私「来世は、折ってくれる人を幸せに出来る綺麗な折り紙になりたい!」
ノートをくれた人が困っています。
???「どういうこと?」
私「パパに折り紙で作ったものを見せたら褒めてもらえたんだ。ママに見せたら頭をなでてくれたんだよ!」
???「ふむ….」
私「それに、私の顔が気持ち悪くてパパとママがけんかしているみたいだし…..。」
???「だから、はなちゃんは綺麗な折り紙になりたいと?」
私「んー。私はもう█ぬから良いけど、他の皆がきれいになれば私みたいな気持ちになる人が居なくなると思って」
???「なるほど分かった!じゃあこの折り紙を見た人の姿を綺麗にする魔法がかかった折り紙を君にプレゼントしよう」
私「やったぁ!」
???「あーでも、この魔法を使うには君の魂を使う必要があるんだよね」
私は日記帳に書きながら質問をしました。
私「え?私どうしたらいいの?」
???「安心したまえ。君は何もしなくていいよ」
???「さぁ、日記はもう書かなくていいから押し入れの中に移動しようか」
<日記はここで終わっている>
ノートの裏には東弊重工と書かれていました。
調査目的:SCP-xxx-JPがあった家の押し入れの調査
調査理由:ランドセルの中に入っていた日記帳より、押し入れの中に新たなSCPが存在する可能性が発生したため、至急調査を開始しました。
結果:SCP-xxx-JPがあった家の押し入れを調べたところ、折り紙で作られた鶴が一つありました。(現在は収容済み)実験後、折り紙で作られた鶴には何の異常性もないことが判明しました。
押し入れには、他に何もありませんでした。
ページコンソール
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SCP-JP
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GoIF-JP
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中編
短編にも長編にも満たない中編の下書きが該当します。
長編
事前知識不要
フォーマットスクリュー
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シリーズ-JP所属
JPのカノンや連作に所属しているか、JPの特定記事の続編の下書きが該当します。
シリーズ-Other所属
JPではないカノンや連作に所属しているか、JPではない特定記事の続編の下書きが該当します。
世界観用語-JP登場
JPのGoIやLoIなどの世界観用語が登場する下書きが該当します。
世界観用語-Other登場
JPではないGoIやLoIなどの世界観用語が登場する下書きが該当します。
ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史
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hyakuennのportalページが存在しません。利用ガイドを参照し、portalページを作成してください。 |
利用ガイド
批評失礼します。
下書きお疲れ様でした。前半にはクリーピーさが、後半には儚い悲しさがあり(小学時代に虐められていた自分としては共感できる節が…)、構成や発想はいいなと思います。
細かいストーリー的な指摘は出来ませんが、一つの意見として参考にでもしていただけると幸いです。間違いがあるかもしれないということにご了承ください。
全体:記事にするときに修正するとは思いますが、「SCP-xxx-JP」「SCPxxxJP」「SCPxxJP」など、表記に乱れがあります。万が一、修正時に見落としてしまう可能性があると思うので、今のうちに直すことをお勧めします。いくつかある実験記録で、「By研究員███」という表記がありますが、「〜研究員███」というようにしてみてはいかがでしょうか。
特別収容プロトコルについて:「半径5メートル以上の部屋」とありますが、「5メートル以上の低危険度収容室」のような表記にしてみるといいかもしれません。このような収容プロトコルの表記は本家記事なんかに多いので参考にしてみて下さい。
打ち消し線の部分は無くても大丈夫だと思います。
インタビュー記録について:SCP-XXX-JP-1というのはインタビューの為だけに付けられた名前のようですが、その時点ではまだエージェントに異変があることがわかっていないので、「エージェント██████」ぐらいでいいと思います。
また、インタビュー記録では、一般的に「w」は使いません。対象が笑っていることをどうしても表現したい場合には<SCP-XXX-JP-1が笑みを浮かべる>というような文にしてみるといいと思います。
実験記録について:Dクラス職員は「D-XXX-JP-1」のような表記の方がいいと思います
自分の読解が間違っているだけかもしれませんが、二つ目の実験は対象がD-2だけという表記になっていますが、D-3も参加していませんか?
また、二〜三の実験でD-2がSCP-XXX-JP-AとSCP-XXX-JP-Bのどちらにもなっているようですがこれはどういうことでしょうか。D-2って複数いるんでしょうか?
日記について:日記が敬体ですが、大抵は敬体ではないのではないかと思いました。この意見は下手に採用すると記事の雰囲気を壊しかねないので、良く考えてください。
また、日記に含まれている会話文ですが、詳細に記憶されていて、「いや記憶力カインかよ‼︎」となってしまうので、「██ちゃんに〜って言われた」という風にしてみてはいかがでしょうか。
あと、最後のページは魂を抜き取られてからどうやって書いたのでしょうか?「不思議な力」と言われたら手も足も出ません…
最後の「ノートの裏には〜」の部分は敬体にした方がいいと思います。
お役に立てましたでしょうか? 批評失礼しました。
実験記録について:Dクラス職員は「D-XXX-JP-1」のような表記の方がいいと思います
自分の読解が間違っているだけかもしれませんが、二つ目の実験は対象がD-2だけという表記になっています
が、D-3も参加していませんか?
また、二〜三の実験でD-2がSCP-XXX-JP-AとSCP-XXX-JP-Bのどちらにもなっているようですがこれはどういうことでしょうか。
D-2って複数いるんでしょうか?
日記について:日記が敬体ですが、大抵は敬体ではないのではないかと思いました。この意見は下手に採用すると記事の雰囲気を壊しかねないので、良く考えてください。
また、日記に含まれている会話文ですが、詳細に記憶されていて、「いや記憶力カインかよ‼︎」となってしまうので、「██ちゃんに〜って言われた」という風にしてみてはいかがでしょうか。
あと、最後のページは魂を抜き取られてからどうやって書いたのでしょうか?
その他の貴重な意見ありがとうございました!!!この意見をもとに少し改善してみます
現在、削除する方法を模索中
自分の意見が記事の参考になったようで嬉しいです。
ここの表記がまだSCP-XXX-JP-1のままになっています。お忘れなく。
再度批評失礼しました。
あ、本当だ。指摘ありがとうございます。
それと日記の内容について指摘を受けてから色々と変えてみたんですが、これ以上文を削るといまいち決め手に欠ける文になったので、結局今の文のままで落ち着きました。
何でそんなに鮮明に覚えているの?っていう質問には、その日に起こったことを日記につけるから鮮明に書けるっていう事に。トラウマって記憶に残るっていうし….ね?
現在を持ちまして批判を終了したいと思います。アドバイスくれた方、誠にありがとうございました。