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アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-xxx-JPは縦3m×横5m×奥行8mの窓のない収容室に、遠隔操作で特殊遮光フィルムをON/OFFすることのできるケースに入れられて置かれます。この特殊遮光フィルムには、可視光の他にどのような電磁波も透過することのない、特別な素材が使用されています。部屋全体を見渡せる位置に隠しカメラを設置し、SCP-xxx-JPに異常が見られれば直ちに研究主任に報告してください。室内には適切な光源を備え、一日のうち5時間は遮光フィルムを開放しSCP-xxx-JPに光が当たるようにしてください。SCP-xxx-JPが「日光浴」をしている間は誰であれ収容室に入ることは許されていません。担当の職員は月に一度、これらの設備を点検するようにしてください。ただし遮光フィルムの点検は遠隔操作システムの動作確認にとどめ、直接の点検は、異常がみられた時のみ、研究主任の監督下で行うようにしてください。また週に一度、Dクラス職員または精神レベルが一定値以下であるクリアランスレベル2以下の希望者を使用して、SCP-xxx-JPに軽度の運動を行わせるようにしてください。
収容室に入るにはクリアランスレベル3以上の担当サイト管理官の許可が必要です。実験の際には、収容室外の出入り口付近に警備員2名を待機させ、被験者の首に通電装置を取り付けるようにしてください。SCP-xxx-JPの収容室への映像機器の持ち込みは禁止されており、他の物品に関しても、SCP-xxx-JPを担当する管理官の許可がなければ持ち込むことはできません。実験中は、遠隔ロックシステムによって収容室の内側から開錠することができないようにしてください。実験監督からの指示があったときのみ、外部からの開錠が許可されます。実験は原則30分以内にとどめ、決して被験者が1時間以上曝露することのないようにしてください。万が一曝露時間が1時間を超えると判断された場合は、被験者に非致死レベルの電流を流し即座に機能停止状態にしてください。また実験終了後は被験者に対し簡単な精神鑑定を行い、被験者の精神状態レベルを必ず確認し記録するようにしてください。
説明: SCP-xxx-JPは、ダンサーであった故████氏の頭頂部から突出した、故████氏の毛髪と同成分の異常物体1でした。現在はホームセンター[削除済]の████店で購入された、異常性のない一般的な植木鉢に植えられています。
SCP-xxx-JPには、自我を持つ生物および物体に視認されている間は「踊り続ける」という異常性があります。また、この踊りを5秒以上見続けた場合、SCP-xxx-JPも見ていたものも影響を受けて踊り始めます。曝露者は、影響を受けていない第三者がSCP-xxx-JPに覆いをかぶせるか、曝露者の視界を何らかの手段によって遮断するまで踊り続けます。実験後のインタビューでは、全ての被験者が、SCP-xxx-JPの影響を受けて踊っている間SCP-xxx-JPに「見られていた」と証言しています。さらに実験直後の被験者の精神鑑定では、被験者の気分の高揚と勤務等に対する意欲の向上などが確認されています。その為、SCP-xxx-JPを利用した職員の精神状態の改善プログラムも検討中です。
SCP-xxx-JPは学習能力を持つとみられ、あるヒップホップダンス映像を見せたところ、SCP-xxx-JPはそれを完璧に再現しました。また、その直後の対人実験では被験者も同様にそのヒップホップダンスを再現しました。
補遺01: SCP-xxx-JPは、ダンサーとして活動していた故████氏の頭頂部に生えていた、所謂「あほ毛」と呼ばれる突出物でした。████氏はダンサーであると同時に平和活動家でもありましたが、病により2018年に急死しました。その際████氏の遺体は火葬されましたが、SCP-xxx-JPだけは燃えずに完全な状態で残されました。それを見た者全てが突然踊りだしたことによって、SCP-xxx-JPの異常性が明らかになりました。しかし騒動は何者かによって鎮静化され、その時点では財団はSCP-xxx-JPを確保するに至りませんでした。後日、地元警察に扮し聞きこみ調査を行った結果、故████氏の親戚で葬儀に参加していたという████氏の居住するアパートの一室に、SCP-xxx-JPが植木鉢に植えられた状態で保管されていることがわかりました。そしてSCP-xxx-JPの基本的な権利の確保と████氏の共同研究を認めるという条件で、SCP-xxx-JPを████氏の自宅から回収、保護しました。同時に、████氏の自宅からは2体のあほげ型のアノマラスアイテムが発見、回収されています。(またSCP-xxx-JPの収容プロトコル確立後、████氏はあほげ博士として財団に正式に雇用されています。)以下はSCP-xxx-JP回収後に行われた████氏(現あほげ博士)に対するインタビューの抜粋です。
対象: ████氏(現あほげ博士。以後、インタビュー記録内にてあほげ博士と表記。)
インタビュアー: ████研究員
<録音開始、2018/05/28>
インタビュアー: (中略)では何故、あなたはSCP-xxx-JPの影響を受けずに回収することができたのですか?
あほげ博士: さあ?わからないけど、私だけはあの子を見てもなんともなかったんだよ。だから連れて帰ったんだ。だって躍るあほげちゃんなんてかわいいじゃないか。
インタビュアー: あなたはSCP-xxx-JPの影響を受けないのですか?
あほげ博士: そういうことなんじゃないかなぁ?私もわからないんだけど。
インタビュアー: ……SCP-xxx-JPを自宅に持ち帰った理由は?
あほげ博士: そりゃかわいいからだ!それ以外ないだろ!
インタビュアー: はぁ……では最後に、植木鉢に植えたのは何故ですか?
あほげ博士: 何故って君、あほげちゃんを植木鉢にうえるのは定石だろ。
<録音終了>
補遺02: サイト-██における中規模収容違反の際、幾つかのオブジェクトと共にSCP-xx-JPの収容が破られました。その際2名の機動部隊隊員がSCP-xx-JPに曝露しましたが、当時彼らが所持していた武器は何らかの要因で故障したことが分かっています。
「このあほげちゃんは平和主義者だもんなぁ。」——あほげ博士
補遺03: あほげ博士より、Dクラスの頭部にSCP-xx-JPを移植する実験の提案がありましたが、収容違反のリスクなどの観点から現在この提案は保留されています。
会話ログ-xxx-JP - 日付2018/09/14
以下の会話ログは、SCP-xxx-JPの観察中であったあほげ博士とエージェント・座布団による管理室内でのやり取りの一部を抜粋し、書き起こしたものです。
エージェント・座布団: しかし何故あほげなのでしょう……?
あほげ博士: それは、このあほげちゃんはもともと踊るのがすきな子だったからだ。……これを見てくれ。私がここに来る前、個人的に集めていたものなんだけどね……このあほげちゃんが、████氏の生前にも踊っていたという証拠記録だよ。
エージェント・座布団: そんな大事なもの今まで隠してたんですか!?それってつまり████氏生前からから異常を見逃しーー
あほげ博士: もう提出した!とっくの昔にな!クソ!
あほげ博士: ほらかわいいだろう?
エージェント・座布団: お言葉ですが博士……これは揺れているだけなのでは……?
あほげ博士: 君も分からないのか?本当にここの連中は頓馬ばかりだな!ほらよく見ろ、この動きは宿主によるものではない。あほげちゃん自身によるものだ。つまりあほげちゃんが動いたとしか言いようがないだろう?
エージェント・座布団: はあ……?
あほげ博士: このあほげちゃんは幸せだったろうね。毎日のように大好きなダンスを踊ってスポットライトを浴びる日々……そしてみなでその喜びを分かち合う幸せ……だからこそこのあほげちゃんは彼の遺志を継いで、ダンサーになったんだろうね。彼の肉を焼く豪火にも耐えて、あほげちゃんはあほげちゃんとして生まれ直したんだよ。
エージェント・座布団: あ、あの……博士……あほげって……。
あほげ博士: 聞きたいかい?
メモ: あほげ博士の言葉の真偽については現在も審議中ですが、これが正しい場合、あほげ博士は異常性を持ちうるあほげ型オブジェクトを事前に判別することができるということになり、この事は今後のあほげ型オブジェクトの安全かつ容易な収容に繋がると考えられます。
「あほげ型オブジェクトには未だ知られていない部分が多く残されている。その解明のためにも、まずはあほげ型オブジェクトについての基礎知識をつけることが重要だろう。そういうわけだから、とりあえずは私のこれまで得られた知見を聞いていくといい。」——あほげ博士
あほげ講座--あほげ型オブジェクトとオブジェクトクラス
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ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:6224245 (19 Mar 2020 10:00)
リンクが貼ってあったTaleも合わせて読みましたが、アホ毛という題材を通して何をやりたいのかがよく分からないです。踊るアホ毛の設定紹介に財団のフォーマットを利用しているだけで、どういった読後感を読者に味合わせたいかが不明です。勢いで突っ切るには詰めが甘く、単純な不思議生物として見るには独自の魅力が不足しています。Taleに記載していた自我関連もSCP記事内部で組み込める内容であり、わざわざ語り口調で書き記すものではないと思います。全体を通して不可思議な感情に至ることもなく、とにかく着地点がない状態です。
また登場人物の語り口調についてもクリニカルな雰囲気が足りません。職員がバカな行動を取るのは真剣にオブジェクトに取り組んでいるが故であり、オブジェクトに振り回されたり自発的にバカになっているのではありません。特に人型でもないオブジェクトを敬称付きで呼ぶこともまずないでしょう。
踊りならSCP-903-JP、寄生生物の物語であるならSCP-1115-JP、とにかく財団世界の常識が破壊されている状態ならSCP-522-JPなどが参考になります。まずは既存記事を読み込み、SCP財団の雰囲気を会得することをお勧めします。
たくさんのご指摘ありがとうございます。
収容室サイズについては、室内で実験を行うのであれば人間がダンスを踊ることができるほどの広さが必要だと考えこのサイズに設定しました。
電磁波についてですが、これは、可視光でなくとも目で以て視認された場合活性化するという設定に基づいたものです。しかし本文中でそれについての言及がありませんでしたので、どこかに追加したいと思います。
その他の点についても、根拠となる部分が足りていませんでしたので、足すべきところは追加し、無闇に文を長くしてしまうだけの箇所は削るようにして変更します。
記述についてもそのように対応します。
確かに、着地点がなく設定のみを並べただけの記事になってしまったように感じますので、もう少し考えてみようと思います。
Taleの方も実際、思いついた設定を会話調に書き並べただけのようなものなので、必要箇所のみを拾って記事の方に組み込んで対処しようと思います。
いただいたご指摘を参考にして書き直してみようと思います。ありがとうございます。