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アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPの外部に対する危険性は極めて低いため、サイト-████████の管理下のもと標準人型収容施設に収容してくださいまた、SCP-XXXX-JPは特性上設置された扉を開けると異常性が発生するためSCP-XXXX-JPを収容している施設へ侵入する場合は下記に記載するお店のルールに同意する事ができる職員にのみ許可が下ります。
なお当オブジェクトに関する一部の映像及び報告書はセキュリティクリアランス2によって守られているため、サイト-████████の情報開示担当者の指示のもとアクセスが許可されます。
説明: SCP-XXXX-JPはもともと████県████市████町に存在する████家の内部に設置されていた地下室の中の空間です。SCP-XXXX-JPの近くには豪華な洋風の装飾が施された看板が設けられており、看板には達筆な日本語で『天死てんしの料理店』という店名とおそらく店員のもののメッセージ、そしてお店のルールが未知の物質によって書かれています。
この度は当店に足をお運び頂きありがとうございます。
当店は料理長兼執事の私"████████"とその主人である"████████"様によって経営を行っている料理店となっております。
お客様がまず気に掛けるであろう味に関してはお客様が食したどの料理よりも美味、またはそれと匹敵する料理を提供する事を保証致しますが当店のメニューに使用している食材や調理方法、お店の内装は主人の趣味嗜好に基づいた内容になっておりますので下記に記載する"当店のルール"を熟読し主人の機嫌を損ねる事が無いようにお願い申し上げます。
SCP-XXXX-JPは看板自体を見たり近くにいるだけでは何も起きませんがSCP-XXXX-JPの入口とみられる扉を開くと異常性が発生します。
SCP-XXXX-JPは扉を開くと元の土地や部屋の広さに関係なくミシュラン████████年版で紹介されているフランスに本店を構える三ツ星高級レストラン████████████████に似た姿へと内装が変化します。
SCP-XXXX-JP-1の中に入ると湿度・温度・雰囲気が変わり"まるで我が家にいるような気分"になると報告されています、これは当オブジェクトの異常性とは関係なく内装や料理店の隅々まで行き届いた清掃などによる居心地の良さだと報告されています。
SCP-XXXX-JP-1に侵入すると同時に入口から半径3~5mの範囲にSCP-XXXX-JP-2が出現します。
SCP-XXXX-JP-2は首から下が20代前半のやや痩せ気味の人種不明の人間(Homo sapiens)、首から上が羊の一種であるメリノ種(Full wool Merino sheep)といった外見です、また黒い執事服と上質な白い手袋、銀縁の眼鏡を着用しています。
なおSCP-XXXX-JPは食事や睡眠を必要としないのでこれらの配慮は不要です。
探査ログ: XXXX-JP-████-1
対象: SCP-XXXX-JP-2
探査者: D-██████1
D-██████1: 「これが料理店か…扉は他の建物と変わらないけどな…」
D-██████1: 「まずは看板を熟読しろ…だったっけな、ふんふん…なるほど『天死の料理店』か、なんだか嫌な予感がするよ」
D-██████1: 「カランカラン[扉に付けられたベルの音]…ど、どうも失礼します」
SCP-XXXX-JP-2: 「いらっしゃいませお客様[どこからともなく現れて]、当店のご利用は初めてですね?」
D-██████1: 「うわっ!びっくりしたー、そっそうです初めてです」
SCP-XXXX-JP-2: 「はい、では当店の簡単な説明をさせて頂きます。
ルールは当店前の看板に記載されている通りなのですがそれさえ守っていただければ主人の機嫌を損ねることはないでしょう。
まずは席を自由にお選びください、大人数が囲めるテーブルからあちらのカウンターまで大きさはもちろんのことお客様がお望みでしたら日本に存在する"畳"や"大理石の床"などの内装を主人が自由に変えさせていただきます。
席を決めたら私が飲み物を持ってまいりますので口にしたい物が決まりましたら私にお声掛けください、なお当店はメニューが存在せずお客様のご要望に沿って料理を提供するスタイルで経営をさせていただいてます。
また当店ではサービスの一環として私が悩み事の相談を受けるいわゆるカウンセリングも行っております、その他質問やご要望があれば何なりと私に申し付けください。」
D-██████1: 「えっと…そうしたら、まず一個だけ質問してもいいですか?お店の前の看板に"主人の趣味嗜好に基づき料理を提供している"と書いてあったのですがこれは具体的にどういうことなのですか?」
SCP-XXXX-JP-2: 「良い質問ですね、当店では主に主人の故郷である████████████████産の食材を私なりの調理方法で加工した創作料理を提供しております、また当店の一番人気は"████████の丸焼き~████████のソースを添えて~"となっておりこちらで馴染みのある料理に例えますと"骨付きのステーキ"になるかと思います」
[恐らく現地の正式名称なのだが発音が特殊過ぎて聞き取ることができなかった、そしてその後Dクラス職員は席についた]
D-██████1: 「今の所本当に普通の料理店だなあ、食べる物なんて決めてなかったから一番人気のやつを食べようかな?…すいませーん」
SCP-XXXX-JP-2: 「はいお客様[どこからともなく現れて]、何かお決まりでしょうか?」
D-██████1: 「うわっ!え、えっと…さっき言ってた一番人気のメニューを一つください」
SCP-XXXX-JP-2 「かしこまりました、少々お待ちくださいませ…[そう言うとどこかに瞬時に消えすぐさま現れた]お待たせいたしましたこちら████████の丸焼き~████████のソースを添えて~になっております」
[やはり肝心の食材名は聞こえない]
D-██████1: 「えっ?まだ10秒も経っていないのに」
SCP-XXXX-JP-2: 「当店はそれも売りですので、もちろん調理工程は企業秘密になっておりますが。ではごゆっくりとお楽しみ下さいませ[どこかへ瞬時に消える]」
D-██████1: 「まぁ食べてみるか、見た目も普通のステーキっぽいし…うん…うん、美味しい!」
補足: この後は特に異常は発生せずD-██████1はSCP-XXXX-JP-2に丁寧に送り迎えをされた。
<映像終了>
以下はSCP-XXXX-JP-2の異常性及び"お店のルール"に従わなかった場合の危険性が判明した後にD-██████1の証言を元に書き起こされた報告書です。
- portal:6826325 ( 18 Sep 2020 02:49 )

なぜ赤字なのでしょうか。色付き文字は基本用いません。
この学名の記述方法はSCPサイト上では初めて見ました。学名の記述方法はこちらを参考にしてください。
探査ログですが、基本的に登場人物が何かしら発言するような部分はインタビューのテンプレートの形で記述します。
報告書内ではあまり擬音語は用いません。
そもそも「報告は以上です」で締める文化が存在しませんので、あまりうまいオチになっていないと思います。
フォーマットミスがかなり多いので、内容以前の問題だと思います。各種ガイドやエッセイを一通り読んでみましょう。また、実際の記事のフォーマットも参考にしてみてください。既存記事やエッセイを読むことは、どういった内容や構成が必要とされているかを理解する助けになります。
拝読しました。
全文目を通しましたが、一般的なSCP記事から表記、構成、文体がかなり逸脱しており、読みづらさを感じました。ガイドやエッセイを読むのが近道だとは思いますが、以下に私からも軽くアドバイスを。
表記について
下線や傍点を単なる強調のために用いるのは報告書として好ましくありません。強調したい箇所があるならば印象に残るようなカッコいい言い回しを考えるべきであって、安易に傍点等を付けるのはSCP報告書らしさを損ないます。
構成について
SCP報告書は基本的にショートショートであるため、構成はフリ、ヤマ、オチなどを強く意識した一本道のものにした方が成功しやすいです。
まず、記事を書く際には冒頭から結末までを一息に書くのではなく、あらかじめプロットを作ったほうが良いでしょう。プロットを作る際にはその記事のどこが一番面白いのか、どの情報をどの順番で伝えるのか、どんな感情を読者に与えたいのかをハッキリと言語化できるようにし、そのために不必要な描写は極力削るべきです。
文体について
一般的な記事に比べ砕けた文章になってしまっています。プロトコルや説明では、自分の通常の語彙には含まれないような硬い熟語を意識して使うべきです。また、その文で伝えたい情報を意識すべきです。例えば、
「SCP-XXXX-JPは看板自体を見たり近くにいるだけでは何も起きませんがSCP-XXXX-JPの入口とみられる扉を開くと異常性が発生します。」
の部分は、私なら
「SCP-XXXX-JPの異常性は、内部に設置された扉を開くことで発揮されます。」
と書きます。この文章で伝えたいのは「異常性の発揮条件」であり、看板を視認しても何も起きないなどの「異常性が発揮しない条件」は書く必要が無いためです。
また、探査ログの文体も幼稚な印象があり違和感があります。SCP記事におけるインタビュー記録や探査ログは会話文で書くのが一般的ですが、とはいえ多少は硬い言い回しを意識した方が雰囲気を出しやすいです。
内容について
SCP報告書は基本的に「他の記事で見たことのない新しい面白さ」が求められる傾向にあり、逆に既視感のある内容はそれだけで低評価を受けます。この記事の肝である「残酷な暴力による死」「ズレた倫理観による人肉食」といった要素は実際のところありきたりなエグさであり、評価はされづらいでしょう。
高評価を狙うなら、例えば料理人のズレた倫理観、ルールがDクラスとの対話によって予想しにくい(単純なエグさではない)化学反応を起こすだとか、SCP-XXXX-JP-1とSCP-XXXX-JP-2の関係性に関して「お店のルール」からは読み取れない不思議な真相を設けるだとか、そういった明確でありきたりでないオチを意識するのが近道です。
様々なアドバイスありがとうございます、きちんとサイト内を回って特に
・他の記事とは違う僕だけにしか書けないような要素を見つける
・話が盛り上がる所(ヤマやオチ)をきちんと作ってそこに力を注げるようにする
・不必要な描写は極力削り"簡潔だが分かりやすい"記事にする
・自然だがしっかりと硬い言い回しや表現を用いて記事らしさを出す
これらを意識しながらまた修正を加えたいと思います。