蟹!驚きの白さ Ver.3

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Foundation Collective
"何かの悪い冗談"

foundation_collective_logo.jpg

"我々は暗闇の中に立つ"

クローラー: OMLET | クエリー: 蟹 | サーチ: CRAB
オプションフィルタ | アンド: Cancer? | 自動接続: 有効


アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 担当職員は、SCP-XXX-JPの流布及びSCP-XXX-JP-1の出現を厳重に監視し、SCP-XXX-JP-1出現時は収容プロトコル「フードコート」を実行してください。
以下は「フードコート」の実行手順です。
1:SCP-XXX-JPの特性を利用し、SCP-XXX-JP-1に相当するものに置き換える
2:対抗ミームはSCP-XXX-JP-1を捕食可能な唯一の存在とする。
3:ファウンデーション・コレクティブのドリームクロウラー1を使用し、日本国内の対象全員に、夢界経由で対抗ミームを散布する。
4:対抗ミームが流布され、SCP-XXX-JP-1の完全無力化が観察できた時点で、対抗ミームを消去する非異常のミームを流布する。
5:機動部隊によりSCP-XXX-JP-1及び対象を速やかに終了、カバーストーリーの流布に務める。
収容プロトコル「フードコート」発令時、機動部隊ほ-S"クックマン"は、バレットM82対物ライフル及び、ブローニングM2重機関銃を用いてSCP-XXX-JP-1を終了、またSCP-XXX-JP-1感染者は消音性の高い方法で終了してください。

説明: SCP-XXX-JPは、広域感染型のミーム的概念であり現実改変能力を持ちます。主に壮年期から中後期高年期の男性(以後対象と記述)に感染します。対象は自身の過去について語る際「自分が若い頃は(任意の物品・文化風俗・概念など)はなかった」と言及するようになり、現在との乖離を嘆く様子を見せます。症状発生から24時間後、対象は一般的なカニ科の生物に対して恐怖感と忌避感を示すようになります。また過去への言及が頻繁に行われるようになり、発言内容に「自分の若い頃にあったもの」について言及を繰り返します。この時点では、記憶処理によってその影響を消去する事が可能です。症状発生から1週間が経過すると「自分の若い頃にあったもの」の全てが「人食い宇宙蟹」に置換され、現実改変が発生します。この時点で、記憶処理薬によるミームの消去は不可能となります。現実改変発生後、対象の半径10m以内SCP-XXX-JP-1が出現します。

SCP-XXX-JP-1は甲幅2.5m、全長10m(脚部を開いた際の長さ)、重量36tの、過去改変によって出現するズワイガニ(学名:Chionoecetes opilio)の外見を持つ実体です。甲殻の厚さは12cmで、NIJ規格に於けるクラスIVの耐久力を持ち、熱に対して高い耐久性を持ちます。SCP-XXX-JP-1の腹部及び甲殻表面には焦げ跡が確認でき、この事からSCP-XXX-JP-1の外殻には1000〜1600℃の熱が与えられていた事が推察できます。この焦げ跡は大気圏突入時のものであるという仮説が提唱されていますが、詳細は不明です。SCP-XXX-JP-1の重量を6本の脚で支える事は力学上の限界から不可能と推察できますが、SCP-XXX-JP-1は一般的なカニ科の生物と同様、脚を使って水平方向に移動する事が可能です。SCP-XXX-JP-1の食性は肉食であり、その対象にはヒトも含まれます。SCP-XXX-JP-1は周囲の生物を発見し次第捕食します。特に、SCP-XXX-JP-1の感染者を即座に発見し、追尾して捕食する傾向が見受けられます。この事から、SCP-XXX-JP-1は、感染者を不明な方法で判別する事が可能であると考察されています。なお、夢界2に於いては落語家の三遊亭███の外見を持つ夢界実体として出現し、演目「叩き蟹」を公演します。SCP-XXX-JP-1はこれにより、夢界から対象に干渉を行っている事が判明しています。

補遺: SCP-XXX-JP-1は、20██年に発生した事案-0532を契機に財団の目を引きました。事案-0532は、東京都███市に於ける男性の連続失踪事件と、それに伴うSCP-XXX-JP-1の大量発生事件発生財団は機動部隊を派遣し、SCP-XXX-JP-1の無力化に成功。その際███名・機動部隊員███名・収容エキスパート██名の損害を受けました。また、周辺被害としてに民間人███が犠牲となっています。当該事案はカバーストーリー”大規模な連鎖ガス爆発”が流布されました。また、目撃者に対してはクラスC記憶処理が実行されています。

財団はSCPXXX-JP及びSCP-XXX-JP-1への対処を策定しました。SCP-XXX-JP-1の発生源について、財団はインターネット上での懐古的表現に対するミームをWEBクローラを用いて調査しましたが、現在もその発生源については特定できていません。しかしながら、夢界のファウンデーション・コレクティブ3から、夢界での異常事例発生の報告が確認されました。

以下は、オネイロイウェストにて確認されたSCP-XXX-JP-1の発見報告例です。



yag2

ゾエア・マッカンドル @ZoerMak1984


誰だよ、落語なんてやってるのは。落語は好きだが、演目が古臭い。現界基準の奴じゃなくて、どうせならオネイロイらしい奴をやってもらわなきゃ。
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2:00 AM - 22 February 2016




rakugoka_oldman.png

Seafd

そうすると蟹がツツーッときて、一言「どうかこちらをお使いください」

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yag2

ゾエア・マッカンドル

なあ、この演目しかやらないのか?あんた延々とこればっかやってるんだが?

Upvote Reply +7,946 - Thursday 2016/05/12 2:17pm



rakugoka_oldman.png

Seafd

えー、近年ニュースなんかを見ますと子供への虐待なんぞが取りざたされる事が多いですね。
昔なんぞは子供が叩かれたァなんてのは日常茶飯事でございます。
しかし、今はそうはいきません。叩いて教えるなんてえのは言語道断ってんで……

Upvote Reply +1,687,498 - 180 degrees Kelvin



yag2

ゾエア・マッカンドル

おいまたマクラに戻るのかよ、いい加減にしてくれよ。
全く、こんなんじゃなかった。俺の若い頃には……

Upvote Reply +7,946 - Thursday 2016/05/12 2:17pm



ファウンデーションニュース

落語家、夢界に現る。

81地区で同じ演目を幾度も繰り返す落語家が出現し、夢界を賑わせている。その出現する場所はランダムであり、財団の情報筋によれば、ユーフォニアにすら出現するという。

ファウンデーション・コレクティブの81担当官は、異常実体についての緊急報告を行った。担当官によると、個体数は同一時刻に複数の目撃例があり、その報告件数は8000件にも上るという。

この演目を視聴した人々は一様に呆れかえっており、その後懐古的な表現で嘆く様子を見せている。当該実体がなんらかのScipである可能性は十分に考えられるため、財団DSは当該個体を発見し次第肉体持ちの担当者と密接な連携を取りつつ実体を確保する作戦を遂行中であるとの事。

しかしながら担当官及びDSの努力にも関わらず当該個体の確保には至っていない。また、出現元の特定についても現状困難を極めており、担当官は特別研究チームを発足、これらの個体を撲滅するための収容プロトコルを策定する方針を発表したとの事である。

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47 スレッド


Agt.サキガケ・クロイツェル - サイト8165 - 京都・中京区
SCP-XXX-JPの影響下に入った対象を見つけた。
めちゃくちゃ広い演芸場だ。階数は、六本木ヒルズの50倍はあった。
中は落語家で一杯で、そん中にはいろんなオネイロイが居た。
おそらく、全員が肉体持ち。自分がオネイロイだと気づいてない。


Upvote Reply ·+63 · Jan 22, 2016 5:51am



Agt.ムラクモ・ムーンウォーク
了解した、こいつらは他の肉体持ちにも手を伸ばしてるのか?

Upvote Reply ·+1 · Jan 22, 2016 6:08am



Agt.ソラリス・マルチスプーン - 帝京大学 - 京都中京区
どうやらそうみたいね、あいつらは感染性を持つbotよ。
私たちの使ってるクローラーとそう大差ないように見える。
汚染範囲はどれくらいかしら?

Upvote Reply ·+1 · Jan 22, 2016 6:22am



Agt.2564-NES

管制から連絡を受けた、こいつの感染規模は全国区だ。
エリア-81の管轄区域全ての対象に感染してる。

Upvote Reply ·+32 · Jan 22, 2016 6:33am



Agt.ムラクモ・ムーンウォーク

面倒だな…BDLB4に適当な悪夢を乗せて放り込みゃいい。
肉体持ちの奴ら、驚いて飛び起きるぜ。
さもなきゃODStin5でもブチ込めばいいんじゃないのか?
実体は山ほどいるんだ、9割駆除して残りの1割程度を囲んで凍結すりゃいい。

Upvote Reply ·+32 · Jan 22, 2016 6:33am



Agt.ソラリス・マルチスプーン

相手の夢界構造すら解析し切れていてないのに?よしなさい!

Upvote Reply ·+32 · Jan 22, 2016 6:33am



Agt.2564-NES
クロウラーを使って爆撃してもいいが……当該オブジェクトの夢界構造解析が先決だ。
こっちは枝がくっついた肉体持ちばっかりだ。
それでいて、奴らの糸は掴み切れてない。夢絡経路が途中で巧妙に遮断されてる。
まるでハサミでぶった切られたみたいだ。
奴らの首都の夢界座標は?

Upvote Reply ·+32 · Jan 22, 2016 6:33am



Agt.サキガケ・クロイツェル
ここだ、今送る。

Upvote Reply ·+32 · Jan 22, 2016 6:33am


秀槃全体存在集合体 — 時にはユーファニア、略してXPとも呼ばれ、しばしば非公式にユーファンという手っ取り早い名称でも知られる — は、クィ・シャオに由来し、現在はジェーソン・グラハムを拠点とする集合意識です。ジェーソン・グラハムは首都です。ユーファンが最大都市です。

ユーファンおよびユーファニアの他全ての州はジェーソン・グラハムの派生州であり、それぞれ本質的には首都ジェーソン・グラハムと同一です。およそ60ヶ所の派生的なユーファニアの州が、60名の異なるホストに存在していることが知られています。ユーファニアの州は面積1,212mi²で、連続体に付着してそれ自体がループを形成しています。ユーファニアの州の地理は浮遊する温帯群島で構成されています。昼夜サイクルは極めて不安定であり、政府の裁量に左右されます。ユーファニアには光源がありませんが、星空にある地球の近似物が時間帯によって明るさを増します。この群島は虚空の35m下方を浮遊または停留します。

ユーファニアは具体的ロー・ファンタジーです。ユーファニア内にいる個人の能力は半ば平凡なものです。物理的外観の改変、物体作成、移動性は抑制されています。肉体を有する実体は目覚めるにあたって政府の承認が必要であり、しばしば年季奉公の使用人や二級市民として扱われます。

ユーファニアは低い識字率、平均寿命、教育水準を維持しており、最も訪問者の少ない国家の一つです。クィ・シャオの起源州は精神的に不安定なホストに根差しているため、新たなユーファニアのホストにも同様の問題が引き起こされます。ユーファニアでは悪夢恐慌が頻繁に猛威を振るっており、幾つかの極端な事例においてユーファニアの州は、睡眠随伴症状を起こしている間の内輪もめや暴力沙汰によるホストの死に見舞われました。首都における問題点はなお一層緊迫しています — 首都のホストであるジェーソン・グラハムはユーファニアの存在に気付いており、明晰夢の中では頻繁に領土の征服を試みています。

女皇クィ・シャオは肉体を有していた頃、脳腫瘍に侵されており、人生の終わりごろにはオネイロイに加わる技術の研究を行っていました。クィ・シャオ自身は否定したものの、ジェーソン・グラハムに居住したのは自暴自棄の行動だったと見做されています。オネイロイ・ウェストとの最初の接触から程なくしてユーファニアへのアクセスは制限されたため、クィ・シャオに関する他の事項はあまり知られていません。ユーファニアへのアクセスを試みるオネイロイ・ウェストの存在は致死的な武力に直面します。首都処罰はユーファニアにおいて違法ですが、肉体を有する犯罪者や病人は多くの場合、彼らのホストから適切に分離されることなく強制送還されるため、ホストの潜在意識はユーファニアの州を模倣して拡散を伝播することになります。


秀槃全体存在集合体

首都
ジェーソン・グラハム

最大都市
ユーファン

公用語
オープニング
英語
中国語

民族構成 (2014):
48.4% ノンコン
32.7% 自由な意識
14.6% 肉体
4.3% 一時滞在者

住民の呼称:
ユーファニアン

政府:
君主制
大女皇 クィ・シャオ

時間経済:
1太陽年 = 2000ユーファニア年

現実:
ロー・ファンタジー

心理学:
猟奇的

特権階級:
半平凡

移民の状態:
Closed

脱出者の状態:
Closed


Last Edited 1:22PM OWST by ジェシカ・トンプソン


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補遺1: 上述の調査後、SCP-XXX-JP-1の夢界構造の解析が行われました。夢界構造の解析のため、200名の財団職員が招集されました。招集された職員の精神は夢界に於いてクラウド・ネットワークとして連結され、ファウンデーション・コレクティブのワーキング・スペースとして使用されました。ファウンデーション・コレクティブはワーキング・スペースを使用しました。なお、夢界構造の解析は1時間で完了しました。SCP-XXX-JP-1の解析完了後、ファウンデーション・コレクティブは対抗ミームの作成へ移行し、短時間で対抗ミームを作成しました。SCP-XXX-JPへの対抗ミーム流布計画「フードコート」が立案され、現在の収容プロトコルが策定されました。これによりSCP-XXX-JP-1は、ほぼ完全に無力化されました。しかし現在も僅かながら、SCP-XXX-JP感染者及びSCP-XXX-JP-1の発生が確認できます。SCP-XXX-JP-1の封じ込め作業は現在も継続中です。

補遺2: 「フードコート」で使用された対抗ミームは、未だ必要であると考えられるため、流布されたミームの概要をここに記載します。対抗ミームは、便宜上SCP-XXX-JP-2という識別符号を与えられています。
SCP-XXX-JP-2は、SCP-XXX-JPの現実改変特性を用いて作成された知性を持つ飛行可能な知性化オムライス型現界実体/夢界実体です。SCP-XXX-JP-2は、SCP-XXX-JP-1の夢界構造を解析した結果作成されたものです。

SCP-XXX-JP-2は人類全般及び人類の文化を愛し、それを守護しなければならないという使命感を持って行動します。SCP-XXX-JP-2は、SCP-XXX-JP-1を「蔑むべきカニミソ野郎」と認識しており、SCP-XXX-JP-1を積極的に捕食します。SCP-XXX-JP-2は、自身の使命が終わった後に自身が消失する事を知っており、またそれを受け入れています。

補遺3: メモ

あんたがどういう方法で、ここまでたどり着いたかは聞かない。
それ俺が知る事はできないだろうからな。
だが頼む、こいつを読んでほしい。
俺たち財団は、正確には俺たちの研究チームは、SCP-XXX-JP-1へれの対抗ミームを研究していた。
ほとんど全員が平成生まれで、年も若かった。30代の人間はかなり少なかったな。
理由としては、過去を懐かしむほど長く生きてはいないってのが理由だった。
懐古的なセンチメンタリズムには毒されていないというのがお偉いさんの考えだったらしい。
30代なのは俺と███くらいだったよ。とは言っても、俺はもう40になるが。
すまん、自分が死んだ年齢くらいは書き遺しておきたいんだ。

俺たちは研究を行った、その結果、SCP-XXX-JP-2が作られた。
どうしてオムライスなのかは聞かないでくれよ、あれがいちばんいい方法だったんだ。
俺たちの考えでは、ミームは1週間ほどで消失し、SCP-XXX-JP-2に置き換わるはずだった。
それは結果的に成功した。SCP-XXX-JP-1は綺麗さっぱり消えてしまったんだ。
でもそれは甘い考え方だった。SCP-XXX-JP-2は消えなかったんだ。
俺たちは奴らに「もう仕事は終わった」と伝えた。
だがあいつらは消えるつもりはない、と言った。
だから俺たちは、SCP-XXX-JP-2を消そうと考えた。
財団の、オネイロイになった奴らの力を借りてだ。
元々あいつらは、オネイロイが日本人の無意識の海にばら撒かれたbotみたいな奴らだった。
俺たちが使ったドリームクロウラーと同じタイプだ。

しかし奴らは、俺たちの知らないところで自らを更新していたんだ。
だから俺たちは、奴らを群制御していた中核botに自壊命令を出した。
それで奴らは綺麗さっぱり消えてくれた、でも問題があったんだ。
あいつらはSCP-XXX-JPの特性を利用して作られた。
その結果、SCP-XXX-JP-1は復活した。しかも、今度はもっと大量に発生し始めた。
タチの悪い事に、SCP-XXX-JPの感染者が俺たちの間にも出始めた。
そして進化したミームは記憶処理薬すら通用しなくなってしまった。
研究チームのほとんどがカニの餌になったよ。
奴らは外敵との戦いの結果、大きな進化を遂げていた。もう対物ライフルでも殺せない。
そして……今俺は、あのクソ蟹が装甲ドアを叩く中、これを書いている。

俺の若い頃には、あんなものはなかった。
俺が若い頃には、人食い宇宙蟹と人食い宇宙蟹を食べる知性化オムライスがいた。
今はもう、知性化オムライスはいない。この地球には人類と、人食い宇宙蟹がいる。
もはや、その間に立つ何者も存在しない。

だから頼む。これを読んでるあんた。この研究を再開してくれ。
あんたが研究者じゃなくて自衛官か、そうじゃなきゃ、誰かの雇われでも構わない。
この研究をどこか、できればGOC極東支部にでも持ち込んでくれ。
────███研究員




これはhey_kounoikeのサンドボックスです。
お役立ち:http://ja.scp-wiki.net/how-to-write-an-scp

財団宇宙支部へようこそ。
当資料は、2300年に機密解除指定の予定です。
閲覧には、SCL4以上を必要とします。

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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは、サイト-8169の標準型飼育室内に収容してください。
担当研究員はSCP-XXX-JPの行動を常時記録してください。また、機動部隊はSCP-XXX-JPの同型個体の出現予想地域を常時監視し、同型個体の出現に備えてください。同型個体の出現が確認された場合、収容プロトコル「チマランテプ」を発動、同型個体を即時終了してください。

説明: SCP-XXX-JPは、1匹のヒグマ(学名:Ursus arctos)です。体長は2.8cm、体重は780kgです。食性は一般的なヒグマと違い、食事・水分補給・排泄を一切行いません。また、動物や人間に対して攻撃的になる事はなく、ほとんど動くこともありません。時折、口腔内部から赤色の液体を100〜500mmlほど吐き出す事があります。液体の成分は水と化学物質で構成されており、その割合は9:1です。液体に含有されている化学物質は、タウロウルソデオキシコール酸等の胆汁酸代謝物、ヘモグロビン、鉄分等であり、胆汁と血液の混合物である事が分かっています。SCP-XXX-JPの異常性は、背や腹に手で直接触れた時に発現します。SCP-XXX-JPに接触すると、SCP-XXX-JPの体内に潜り込む事が可能となります。

SCP-XXX-JPの体内に潜り込んだ人間(以下対象と表記)はSCP-XXX-JPの体内を泳いで移動する事が可能です。SCP-XXX-JPの体内はSCP-XXX-JPの体毛・血液・筋肉・内臓が混ざり合った空間となっています、空間の広さは10×25×50mであり、対象は空間内部を満たす液体を吸引することにより、呼吸を空間内での呼吸が可能となります。対象は「下を目指したい」という欲求を抱き、空間の下層を目指して泳ぎ続けます。

50m下降した時点で、対象はSCP-XXX-JP-1の天井部に到達します。SCP-XXX-JP-1は、5×5×5mの広さを持った部屋です。内部は明かりで満たされています。その光源は壁から放射されている事が判明しており、動作原理は不明です。壁の素材は外見からモルタル製と考察されますが、壁に衝撃を与えようとすると不可視の障壁に阻まれるため、破壊は不可能です。SCP-XXX-JP-1の天井部はゼリーのようになっており、物理的破壊を行わずとも容易に通過する事が可能です。対象は水中を降下するように、緩慢にSCP-XXX-JP-1の床へと降着します。部屋の中央にはSCP-XXX-JP-2が存在します。

SCP-XXX-JP-2はクマ科の個体であり、複数の種類が存在します。SCP-XXX-JPと同様、背や腹を触ると内部に潜り込む事ができ、空間内部で50m下降するとまた同じデザインのSCP-XXX-JP-1に到達します。現在、SCP-XXX-JPの体内空間は7つの階層に分けられている事が判明しています。これらの階層をB1及びB7と呼称します。

以下は、B1からB7に存在するSCP-XXX-JP-2を表にしてまとめたものです。

階層 SCP-JP-2 付記
B1 ツキノワグマ
学名:Ursus thibetanus
東アジア全域に生息する個体。胸部に偃月状の白い斑紋がある。
B2 アメリカグマ
学名:Ursus americanus
アメリカ北東部に生息する個体、体色はヒグマと似通っているが顔が長い。
B3 メガネグマ
学名:remarctos ornatus
南アメリカに生息する個体。目の周囲ににメガネの状白い輪がある。
B4 ナマケグマ
学名:Melursus ursinus
インド・アッサム・スリランカに生息する個体。黒色の長い毛を生やしている。
B5 マレーグマ
学名:Helarctos malayanus
マレー半島、スマトラ島、ボルネオ島に生息する個体。小型であり、毛が短い。
B6 ジャイアントパンダ
学名:Ailuropoda melanoleuca
中国に分布する個体。体毛は白と黒に別れている。
B7 ホッキョクグマ
学名:Ursus maritimus
北極圏及びカナダ北部に分布する個体。体毛は透明に近く、光の反射によって白く見える。

B7まで降下した対象は、B7に存在するSCP-XXX-JP-2の体表に触れ、体内へと潜り込みます。SCP-XXX-JP-2を通過すると、対象はSCP-XXX-JP-3に到達します。

SCP-XXX-JP-3は、所在地不明の空間です。大気の組成は窒素が78.08%、酸素が20.95%、アルゴンが0.93%、二酸化炭素が0.03%で、現代の地球と同じ組成で、呼吸する事が可能です。

SCP-XXX-JP-3に到達した対象は、SCP-XXX-JP-3の上空500mに転移します。B1からB7への移動と同様に、対象は緩慢な降下を開始し、島浜辺に着地します。島の広さは1,825km2で、植生や野生動物は存在せず、水脈もありません。浜辺からは、赤色の液体を湛えた広大な海が見えます。海上には波が発生しており、SCP-XXX-JP-3内部では地球と同様に、風によって波が形成されていると考えられます。海水の成分は、SCP-XXX-JP-1が口部から吐き出すものと一致しています。

海水からは、半液状化したSCP-XXX-JP-2が出現します。それらはB1からB7に存在するSCP-XXX-JP-2個体であり、海水と半ば同化しつつ浜辺へと押し寄せます。海上に出現する個体数は、多く見積もって500頭〜1000頭です。出現したSCP-XXX-JP-2の多くは半液状化しているため、浜辺に上陸する事はありません。

SCP-XXX-JP-3内部では、時折熊の吠え声に似た轟音が響き渡ります。浜辺から10kmほど離れた地点に、SCP-XXX-JP-4が存在します。SCP-XXX-JP-4は全長200mのホラアナグマ(学名:Ursus spelaeus)であり、口部から絶え間なく赤い水とSCP-XXX-JP-2を吐き出し続けています。SCP-XXX-JP-4は海上に二本足で直立しており、島に接近する事はありません。財団の調査の結果、SCP-XXX-JP-4は、島の東端・西端・南端・北端の海上に、それぞれ1体ずつ、計4体存在する事が判明しています。

海上から出現したSCP-XXX-JP-2は、時折半液状の状態から変移し、実体化する事が分かりました。実体化する個体は決まって1体のみであり、出現する個体はB1からB7に存在する個体のどれかがランダムに出現します。実体化したSCP-XXX-JP-2は、対象を探して浜辺を4本足で歩き始めます。対象は、海からSCP-XXX-JP-2が出現すると、SCP-XXX-JP-2を探始めます。SCP-XXX-JP-2と対象が遭遇(以下”邂逅イベント”と記述)すると、対象の腹部が液状化を始めます。そして、SCP-XXX-JP-2は対象の体内に潜り込みます。対象は物理的に破壊されず、SCP-XXX-JP-2は対象の体内に完全に没入し、対象は液体となって即座に蒸発します。

邂逅イベントが完了すると、B7からB1に変化が生じます。(以下、”射出イベント”と表記)B7に存在するSCP-XXX-JP-2は、口部から赤い液体を高圧で放射します。液体はSCP-XXX-JP-1の天井部を突き抜け、B6に到達、B6に存在するSCP-XXX-JP-2は、同様の行動を行います。このようにして、B7からB1にかけて、SCP-XXX-JP-2は液体の放射を行い、射出イベントは完了します。射出イベント完了後、SCP-XXX-JPの口部から液量は250ℓの液体が放出され、液体から対象とSCP-XXX-JP-2が出現します。出現した対象は、SCP-XXX-JPに潜行する以前となんら変化がありません。また、SCP-XXX-JP-2は出現と同時に溶解していき、最終的には赤い液体となり、即座に蒸発します。

補遺: SCP-XXX-JPは、北海道██村付近で発見されました。██村周辺の猟師の間で「人を飲み込む熊がいる」という噂があり、財団の目を引きました。エージェントが調査を行なった結果、SCP-XXX-JPは、███村から200m離れた山小屋の外部に鎖で繋がれているのが発見されました。小屋の所有者は██村に居住する猟師、太田██氏である事が判明しています。太田氏は現在も行方不明です。小屋の内部には猟銃と一週間分の水と食料があり、それには手がつけられていませんでした。エージェントは収容スペシャリスト及び機動部隊を応援に呼び、SCP-XXX-JPを確保・収容、現在に至ります。

エージェントは太田氏の自宅を調査し、一冊のノートを発見しました。
ノートには短い手記が書き込まれていました。以下はその抜粋です。

今日、あの海に行く。今度は、深く深く潜るつもりだ。


[[footnoteblock]]

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エラー: hey_kounoikeのportalページが存在しません。利用ガイドを参照し、portalページを作成してください。


利用ガイド

  1. portal:2094799 ( 31 May 2018 15:59 )
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