SCP‐xxx‐JP 二度と届かない

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アイテム番号:SCP‐xxx‐JP

オブジェクトクラス:Euclid

特別収容プロトコル:SCP‐xxx‐JPは、専用の低危険度オブジェクト収容ロッカーの、内部を真空にした状態で収容されます。ロッカー内部は常に監視カメラによる監視を行い、外部はレベル1セキュリティクリアランスを所持し、規定に沿った武装をした2名の職員を常に配置し、警備を行ってください。SCP‐xxx‐JPは研究以外の理由でロッカー外部に持ち出してはならず、研究を目的としてSCP‐xxx‐JPを外部に持ち出す際は、Dクラス職員のみがSCP‐xxx‐JPに触れるようにし、必ず常駐の武装した職員のどちらか1人が、ロッカー内部、及びDクラス職員を監視してください。SCP‐xxx‐JPをロッカー外部に持ち出した際も、Dクラス職員のみがSCP‐xxx‐JPに触れるようにしてください。

説明:SCP‐xxx‐JPは長野県██市██村にある民家1から発見された、██████製の一般的なB5サイズのノートです。外部からの損傷が大きく、特に水没による損傷が著しい為、書き込まれている内容のほとんどは解読不可能です。表紙はレモンイエローで配色され、一般的な糸綴じ製法で作られています。白紙枚数は販売時に30枚ありましたが、損傷により収容当初の時点で既に26枚に減少していました。現在、枚数は26枚に維持されています。
SCP‐xxx‐JPの白紙部分には同じく██████製のゲルインキボールペンで記述がされています。また、白紙部分の表面に付着した物質の調査によって、主に風呂にはられた使用済みの水がSCP‐xxx‐JPの損傷の原因であり、所々に人間の唾液成分や血液成分が付着していることが判明しています。
SCP‐xxx‐JPの異常性は、SCP‐xxx‐JPに、触れた時、内容を読んだ時、SCP‐xxx‐JPに何かを書き込んだ時に発生します。SCP‐xxx‐JPに対し、上記の行為を起こした人間(SCP‐xxx‐JP‐1)は、モラトリアム2を発症します。モラトリアムは行為の終了時に初めて発生し、行為によってモラトリアムの強度が変化します。変化の様子は以下の通りです。

行為 症状
SCP‐xxx‐JPに触れる 知能指数が5~6歳児程度に低下する。言語能力も同等レベルになるが、意思疎通は可能。Aクラス記憶処理により対処可能。
SCP‐xxx‐JPの内容を読む 知能指数が4歳時程度に低下する。言語能力も同等レベルになるが、意思疎通は可能。運動能力に著しい低下が見られるようになる。Cクラス記憶処理により対処可能だが、運動能力に後遺症を残す場合がある。
SCP‐xxx‐JPに何かを書き込む 知能指数、運動能力、動作技能が4歳時程度に低下する。Dクラス記憶処理により対処可能だが、思考能力、判断能力、[編集済み]に後遺症を残す場合があり、後遺症の強度によっては日常生活にやや支障をきたす可能性がある。

研究の結果、モラトリアム発生の際、対象の幼少時の記憶が強く引き出され現在の記憶を上書きする形でモラトリアムが進行していくことが分かりました。上書きする記憶の中に、「親や保護者から虐待を受けていた」などの虚偽の記憶も正規の記憶と同時に対象に定着します。これもSCP‐xxx‐JPの異常性として考えられています。モラトリアム段階が進行すればする程、記憶が定着していくため、より強度の記憶処理で対処できます。

補遺1:現在23人のSCP‐xxx‐JP‐1(SCP‐xxx‐JP‐1‐1~SCP‐xxx‐JP‐1‐23)を発生させていますが、3被検体全員がSCP‐xxx‐JPに触れた際、「体のどこかに痣が出来た感覚」や、「殴られて数分後に感じるような鈍痛」を訴えました。

事象1:モラトリアム段階の3段階目が確認された実験記録14/2/18の直後、SCP‐xxx‐JPの白紙部分に、子供のように乱雑な筆記で以下の日本語の内容が自然発生しました。

なんでみんな分からないの

発生したインクは██████製のゲルインキボールペンど同一のものである事が、調査の結果判明しています。

追記:実験記録14/4/09において、「SCP‐xxx‐JPに自身の涙液を付着させる」事で、より強度の高いモラトリアムを発生させる事案を確認しました。以下は実験記録14/4/09の詳細です。

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実験記録14/4/09
被検体:D-32145(39歳 日本人男性)

インタビュアー:赤磐博士

実験内容:SCP‐xxx‐JPに「春眠暁を覚えず」と記入させる。

実験用保管個室内を赤磐博士が監視カメラにより監視している中、D-32145が室内の席に着いてから記録開始。

インタビュー記録

赤磐博士: それでは、机の上に置かれているSCP‐xxx‐JPを確認できますね。

D‐32145: あぁ、ただのよれたノートじゃねえか。

赤磐博士: 強力な異常性を持っています。くれぐれも野蛮な扱いをしないでください。

D-32145: わかってるよ。でも、何だ?

赤磐博士: どうしましたか。

D-32145: 見覚えがある気がする。

赤磐博士: 詳しく教えて下さい。

D-32145: おう、でもいいのか?そんなあてにならない情報で。

赤磐博士: 構いません。ただ、まだSCP-xxx-JPには決して触れないで下さい。

D-32145: わかった。俺が捕まる前、ここに来る前の家で家族と過ごしていた時のことだ。あんたなら知っているはずだけど、先生、俺には嫁と、子供がいた。娘だ。一人だけ。でも俺が、不憫な男だったから、██4は出て行っちまった。娘と二人暮らしだった。俺は土木工事で働いてたが、全然金がなくて、博打も外して、無一文だった。娘がいたのに。娘は絵をかくのが好きでな。いつもチラシの裏とかに絵をかいてた。でも、俺は、金がなくて、腹立ってて、いつも娘を殴ってた。家にいるときはほとんど。娘の顔が腫れてると、それを見るのにも腹が立って殴ってた。あいつ5が小3の頃にそれを見た。中身を見せてくれって言っても見せなかったから、腹立って、ひとしきり殴った後、風呂の残り湯に、娘の頭を強引に突っ込んぢまった。(SCP-xxx-JPを見ながら)そのノートと一緒に。いや、そのノートかはわからないんだもんな。どこにでもあるようなノートだったから、それだとも限らねえしな。

赤磐博士: 中身を見る事は、出来たのですか?

D-32145: いや、自分でそのノートをダメにしたからな。で、俺は、娘を、毎日殴り続けて、そして。

D-32145が呼吸を整える為、数秒間沈黙する。

D-32145: 俺がここに来た。

D-32145が再び数秒間沈黙する。
紙を繰る音と、僅かにD-32145のうめき声が記録される。

D-32145: 詳しいことは、知ってるだろ。先生

赤磐博士: ええ、調べればより詳細が。

D-32145: なら、いい。

赤磐博士: それでは、実験を開始してもよろしいですか?

D-32145: (僅かに荒い呼吸音)ああ。

赤磐博士: では、まずSCP-xxx-JPを開いてください。

紙を繰る音と、D-32145のうめき声が記録される。その直後、D-32145の心拍数が急激に上昇し、激しい動機や血圧の上昇をD-32145に内蔵されているヘルスチェッカーが確認しました。

赤磐博士: D-32145、どうしましたか。

D-32145: ああ、あああ、ああああああ。

D-32145がSCP-xxx-JPを繰りながら、むせび泣く音声が記録される。

赤磐博士: D-32145、答えて下さい。D-32145! いいえ! 実験は続行します。D-32145、応答して下さい!

D-32145の涙液がSCP-xxx-JPに継続的に落下、接触する。

D-32145: ああああ、ユリ、ああう、ごめんよ、ユリ、ああうううあ、ユリ、ユリ、ああああ、ごめん、うう、ユリ、ごめん、ううあ、なさい、うううあ、ごめんなさい、いいあああああ。ごえんあさい、ああああ、ううううああああ、ユイ、いうううおあああ、ごえんあああああああああああああ、ううあうあああああああああ。

D-32145は泣き始めると、机の上に用意した濃さHBの鉛筆でSCP-xxx-JPに解読不可能、または意味不明な文字列、線を乱雑に記入した後、SCP-xxx-JPを両腕で抱きかかえたまま、椅子から転げ落ち、うずくまり、継続してむせび泣いていました。
D-32145の涙液がSCP-xxx-JPに付着して以降、D-32145の呂律が回らなくなり、また、ヘルスチェッカーが測定した数値により、この間でD-32145の知能指数が急激に低下したことを確認しました。
D-32145に発生したモラトリアムは以下の通りです。

行為 症状
SCP-xxx-JPに自身の涙液を付着させる。 知能指数、身体機能、精神発達段階が永久的に3歳程度に低下する。加えて発達障害を併発し、会話による対象とのコミュニケーションは不可能となる。現時点で、Mクラス記憶処理による回復は確認されていません。

現在D-32145はSCP‐xxx‐JP1‐24としてSCP‐xxx‐JPが収容されているサイト‐██の低危険度人型実体収容施設に収容されており、D-32145には実験結果の詳細、また、D-32145が繰り返し述べていた「ユリ」について情報を聴収する為、治療が施されています。

追記16/8/31:現在SCP‐xxx‐JPの異常性が喪失傾向にあります。SCP‐xxx‐JP‐1‐Ⅰ~Ⅷに発生したモラトリアムは完治しており、またSCP‐xxx‐JP‐1‐1~23に発生したモラトリアムも後遺症が消失する傾向にあります。しかし、未だにSCP‐xxx‐JP‐1‐24は回復の兆しが見えておらず、年々知能指数が低下していることから赤磐博士の指示によりサイト‐██の人型実体中型収容施設に収容という形で保護されています。また、16/8/31現在、SCP‐xxx‐JPの白紙部分に事象1と同様の筆記で以下の内容の記述が自然発生しました。

だれがゆるしてくれると思ったの

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