SCP-4147

アイテム番号: SCP-4147
オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-4147はサイト-28の4つの標準ロッカー内に収容されています。上級研究スタッフと上官のみにアクセスが許可されますが、SCP-4147の更なる実験はO5の承認待ちであり、現在許可されていません。 MTF Sigma-3（書誌学者）は、放浪者の図書館で他のSCP-4147の実例を探し続けています。

説明: SCP-4147は、それぞれ数巻に分けられた一連の百科事典です。各実体ごとの巻数は異なります。各実体は、1912年に「Puffin出版」によって公開されました。実体はハードカバーで、異常なインクや紙は見当たらず、金色のテキストでタイトルが記された赤いカバーを持っています。全てのタイトルは「国立神話百科事典」と翻訳されています。 SCP-4147の各実体は異なる言語をカバーしており、実体のテキストが対応している言語を公用語としている国に固有する多くの神話上の生き物と伝説の説明が含まれています。全ての項目がアルファベット順に並んでいます。

現在、財団が保持しているSCP-4147の実体は4つあり、他の実体の存在は確認されていません：

1. SCP-4147-1（英語）
2. SCP-4147-2（ゲール語）
3. SCP-4147-3（ロシア語）
4. SCP-4147-4（日本語）

各実体の最後のページは空白です。承認された形式に続く項目が書き込まれると¹、対応する言語のネイティブスピーカーと関連する迷信が根付き、項目が対応する国籍の文化に統合されます。実体が閉じられると、新しい項目ページがアルファベット順に移動され、新しい最後のページが作成されます。

倫理委員会は実験を非難し、それらの副次的損害を「人類の生活に損害を与えることはないが、だとしても人類全体の幸福を損なっている」と述べた後、SCP-4147の実験はO5-3の命令により中断されました。SCP-4147の試験再開に関するミッチェル博士と武田博士によるO5評議会の住民投票の要求が受け入れられており、O5評議会は現在、実験ログを確認しています。

+ 実験SCP-4147-A

この実験の目的は、遡及的であるSCP-4147への実例の追加と同様に、ミーム効果がSCP-4147の情報によって中和されるという仮説をテストすることでした。 これは、研究スタッフのいずれかの言語に結び付けられた実体に項目を追加し、項目を「提示」してからインタビューすることでテストされます（本は閉じる）。ゲール語はSCP-4147の各実体が対応している4つの言語の中で最も話されておらず、それに表されている実例は潜在的な副次的被害を最小限にするため、SCP-4147-2が実験に使用する実体に選ばれました。主にアイルランドのゴールウェイ州出身のゲール語のネイティブスピーカーであるオドナルド博士が共同研究者の協力を得て執筆したのは、この実験のために作成された項目の翻訳です。

レプラコーン: 靴職人

説明: レプラコーンはアイルランドの悪戯、幸運の象徴として世界中で知られている妖精です。現代では、彼らはアイルランドでの象徴的な衣服にほとんど常に見られ、アイルランドのおとぎ話や祭日で人気のある存在です。有名な伝説では、レプラコーンは靴を修理し、虹の端に隠された金の入った壺を守っています。人間は彼らを捕えたり、隠された金を盗もうとします。 レプラコーンは、アイルランドとアイルランド文化で最も有名で不可欠な神話の1つになりました。

特定領域: アイルランド以外に、レプラコーンが伝わる特定の固有の地域はありません。

これらの物語で紹介されています:
The Leprechaun, or Fairy Shoemaker, by William Allingham

+ オドナルド博士とミッチェル博士のインタビューログ

注： このインタビューは、実験SCP-4147-Aのエントリー提出直後に行われました。

< ログ開始 >
ミッチェル博士： さて、それはそこにシャッフルしておいて、「実験後のインタビュー」は今から始まると思思う。それでオドナルド博士、SCP-4147の「レプラコーン」のエントリーを書いたことは覚えていますか？
オドナルド博士： えーっと、あー、覚えています。
ミッチェル博士： 用件は済んだ。インタビューは終わりです。
オドナルド博士： ちょっと待ってください。それは少し馬鹿げていると思わないのですか？
ミッチェル博士はレコーダーのオフボタンを押して録画を一時停止し、そしてオドナルド博士の方に戻っていった
オドナルド博士： 我々は基本的に、すでに神話として存在しているものの項目を追加しただけだ。私は唖然としている、それにはエントリーを追加する意味がないのでは？
ミッチェル博士： オドナルド博士、「神話としてすでに存在している」とはどういうことか詳しく教えてください。
オドナルド博士： 詳しく聞いてもいいが、レプラコーンはアイルランド文化の中でもかなり根強いていますよね。
ミッチェル博士： 分かりましたオドナルド博士、テープを聞かせてください。
オドナルド博士： その必要は本当にありません。
ミッチェル博士： では、あなたが今週ずっと自身のアイデアとして開発してきたレプラコーンがアイルランド文化の一部として定着しているというのはどういうことなのか、説明していただけないでしょうか？
オドナルド博士は答えない
ミッチェル博士： それでは、テープを再生してみます。
するとオドナルド博士は、他の先輩研究者に「レプラコーン」のアイデアとその誕生の背景にある思考過程を説明している自分のテープを見せられる。そのテープを見ながら、オドナルド博士は苦悩しているのが目に見える。
オドナルド博士： だ、だ、誰かがレプラコーンを思いつくなんてありえない！私は何かしていたのか、それともテープが変更されたのか、もしかしたら、情報災害やミーム、あるいはSCP-4147に由来する何かだろうか？それは、ええと、あなたを・・・、記録を変える情報災害、んー・・・。
ミッチェル博士： オドナルド博士、もう一度お聞きしますが、SCP-4147のレプラコーンのエントリーを書いて提出したことを覚えていますか？
オドナルド博士： もちろん覚えています。入稿したのは5分前ですが、それとあと・・・。
ミッチェル博士： 他に何か覚えているのですか、オドナルド博士？
オドナルド博士： 他に何を覚えているか？私が子供の頃のことですが、レプラコーンが自分たちの悪戯の餌食になるという話を夜に聞いたことがあります。盗みをして早く金持ちになろうとすると強盗の手からレプラコーンが抜け出すたびに苦労の末に失敗してしまうとか、虹の先にある金を見つけようとする愚か者の話や、虹の美しさを見落としてしまう話などです！もしあなたがそれを求めているものなら、私は自身の寓意を覚えています。それは緑の衣服を着ている愚かな小さなエルフの事だが、それは私の童謡の中では聖パトリックの日には常にそこにあったし、私たちや私が思いついたことを書いただけで、何の本に書いてあるんだ？
ミッチェル博士： 分かりました。インタビューは以上です。

+ 補遺SCP-4147-B

注目すべきエントリーである、SCP-4147-1のエントリーの一部はインスタンス内の他のエントリーとは異なるインクを使用して書き込まれました。

以下SCP-4147-1より
サンタクロース
陽気な守護聖人

説明: 神話の中で最もよく知られている例の一つであるサンタクロースのルーツは、3世紀の聖ニコラスにまで遡ります。サンタクロースはそれ以来長い歴史を歩み、ニューヨークのオランダ人移民、オランダ文化を経てアメリカへ、そして世界へと広がっていきました。聖ニコラスをモチーフにした神話はアメリカ以外にも各地で登場し、アメリカではオランダの伝説を一種の翻案したものだけが登場していますが、この翻案はアメリカだけでなく世界中で圧倒的な人気を博しています。今日では、サンタクロースは世界中でクリスマスの日にプレゼントを贈るシンボルであり、多くの親たちが子供たちにサンタクロースが実在すると信じさせる習慣があります。現代のサンタクロースは、スタイリッシュな赤と白の服を着ているのが一般的ですが、このようなサンタクロースが登場するようになったのは、コカ・コーラ社の人々のおかげです。サンタはコカ・コーラ製品を飲みながら、象徴的な衣装を初公開し、今日までコカ・コーラ製品と同様に広く愛されています。

特定領域: サンタクロースは国際的な人物です

これらの物語で紹介されています:
A Visit from St. Nicholas by Clark Moore

（エントリー終了）

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利用ガイド

1. portal:5721353 (23 Mar 2020 10:49)

Footnotes

1. 以前の項目を優先して使用するフォーマットが研究スタッフによって構築されました。実験SCP-4147-Aおよび補遺SCP-4147-Bを参照してください。