白昼夢

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よく晴れた昼下がり。
母親と思わしき女性と、その子供であろう幼い男児が住宅地を歩いている。

「はい、お母さん!これあげる!」
「あら、ありがとう。うふふっ」

小さな手でに蒲公英の花を差し出す男児と、それを微笑みながら受け取る母親。
確かな幸せの形がそこにあった。

「ねぇねぇお母さん、あれなに?」
「ん?どうしたの────っ」

何気なく子供の指先が指す方向を目で追った女性は、声にならない悲鳴をあげた。
そこにいたのは、一匹の化け物。
つるりとした青色の皮膚、四個の複眼、下水道を煮詰めたような腐臭、家を超える大きさの巨体という、何よりも先に本能が拒否をするおぞましい出で立ち。
ドラム缶の二倍はある太い足を使って、鈍い轟音を響かせながらその化け物は彼らの元へ歩み寄る。

「お願い、息子だけは食べないで、まだ5歳にもなってないのよ」

母親は震える声で嘆願するが、化け物がそれを聞き入れた様子は無い。
車ほどもある頭を振り上げ、そして────、

轟音と共に、黒塗りの装甲車が化け物


「いやぁ、素晴らしい出来だな」

薄暗い部屋に座る初老の男が、低威力ミーム除去装置の付随した眼鏡を取り外しながら言った。
その言葉を聞く者は誰もいない。

彼はゆったりとした動作で机の引き出しから一枚の紙を取り出すと、右端の空白に大きな判子を押した。
その書類の上部には、第192次財団広報用映像資料作成計画と書かれている。

「実際のもあれだけ分かりやすい化け物なら、私達も楽できるんだけどねぇ」

彼は呟き、そっと目を閉じた。

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  1. portal:3981167 ( 13 Jun 2018 22:49 )
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