労働と犠牲

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アイテム番号: SCP-1156-JP

オブジェクトクラス: Keter Neutralized

特別収容プロトコル: SCP-1156-JPはその異常性を失っています。いかなるSCP-1156-JP収容に関する処置も必要ないとされています。旧特別収容プロトコルは下記を参照してください。

19██/██/██追記
廃鉱内を封鎖して下さい。SCP-1156-JPの異常性は無力化しましたが、別個SCP-1156-JP-Cの異常性が発現しました。SCP-1156-JP-CがSCP-1156-JPに残留している可能性があります。カバーストーリー「私有地の廃鉱」を再度適用し、廃鉱に立ち入ることを厳しく禁じます。

説明:SCP-1156-JPは██県にある、明治██年に操業を停止した廃鉱です。第二次世界大戦では旧日本軍の弾薬庫として軍事利用されており、日本の敗戦間近に米軍爆撃機の焼夷弾が廃鉱内の弾薬に引火、███名の犠牲者を出しています。

調査の結果、内部の坑道の正確な深さは不明ですが、少なくとも地球の外殻まで到達すると推定されていました。内部にはSCP-1156-JP-Aという一般的な日本人の体形をしている人型実体が多数炭鉱労働に従事していました。また、それとは地位的格差があるとみられているSCP-1156-B-JPという未知の人型実体が存在しました。SCP-1156-JP-AはSCP-1156-JP-Bを「監督」と呼称するとみられ、SCP-1156-JP-BはSCP-1156-JP-Aの労働的な雇い主という関係であると推定されていました。SCP-1156-JPの異常性は主に精神汚染にありました。SCP-1156-JPの範囲内に入ると、対象は現状の職場に対する強い嫌悪感を覚え、SCP-1156-JPの坑道内での労働へ強い羨望を抱きました。この異常性については抗うつ薬による抑制効果が確認されていました。

以上のSCP-1156-JPの特徴、異常性等は失われました。
当該オブジェクトは事案A-2197・事案A-2198を経て、内部調査作戦・回収作戦に至りました。回収作戦においては、加藤博士のボイスレコーダーによる音声記録が得られました。

19██/██/██追記
回収作戦で得られた未知の血液は新たな異常性を有するため、付属レポートに従って収容して下さい。

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事案A-2197・事案A-2198・内部調査作戦「内部監査委員会」: SCP-1156-JPは、第二次世界大戦中、前述の爆破事故の損害調査に赴いた日本軍によって発見されました。その後、日本陸軍潜入調査任務を遂行中であった財団職員が現地調査に乗り込みましたが、事故現場に到着した職員は、自身の本来の任務である諜報任務を放棄して廃鉱内に無断で侵入。消息を絶ちました。この結果に対して、財団日本支部は当該の廃鉱を暫定的にSCPオブジェクトと決定しました。以後数回に渡って内部調査作戦が決行されることとなりました。

19██/██/██ SCP-1156-JPに関する初の本格的潜入作戦が、Dクラス職員10名に加えて数名の護衛隊員によって決行されました。結果は[編集済み]。この結果に際して、護衛隊員らの生存を確かめ、より詳細な内部調査を行うために第二次調査部隊が当該オブジェクト調査担当者らによって決定されました。

「廃鉱に侵入するたびに多大な職員を消失している。調査を工夫しなければ廃鉱とのいたちごっこになるぞ。」
ー当該オブジェクト調査担当者

19██/██/██ 先の事案に際して結成された第二次調査部隊が、現場実況をするDクラス職員と40名規模の護衛によって決行されました。部隊員全員に、事前に抗うつ薬を処方しました。結果は[編集済み]。ところどころ非常に聞き取りにくかったものの、現場実況の録音が残されています。

<録音開始>

担当研究員: D-21348、聞こえますか。

D-21348: おう。暗いな。炭鉱かなんかか、ここは?

担当研究員: そんなところです。何か見えますか?

D-21348: んー。待てよ、あそこに何人か人がいる。

担当研究員: それらにインタビューはできそうですか?

D-21348: なんて質問するんだ?

担当研究員: ここで何をしているのか聞いてみてください。

D-21348: おうよ。——おい。そこのあんた。ここで何やってんだ?

SCP-1156-JP-A: 何って…働いてるんですよ。石炭堀り。私たちは炭鉱夫です。見ればわかるでしょう?
…このクソみたいな職場でね。

D-21348: あぁ、まぁそりゃそうだーーあっ!(D-21348が息をのむ)

[小型マイクを落とす音]

D-21348: おい!ウソだろ!お前は確かD-213っ――――――

担当研究員: D-21348?応答しなさい!D-21348!

[護衛隊員によるものとみられる激しい銃撃音]

[2~3分音声不明瞭な状態が続く]

<録音終了>

当該オブジェクト担当者はこの結果を受け、SCP-1156-JPの実験によるこれ以上の職員への深刻な被害を防ぐために機動部隊シグマ-66「悲惨な炭鉱労働者」の一部隊員の起用を要請。是が承認されました。

「これは、思っていた以上に危険な案件かもしれない。ミーム対抗としての抗うつ薬の効用のみが得られた利益だ。これ以上人員も経費も濫用できない。次回調査で本件の収容を完了させねば。」
ー当該オブジェクト調査担当者

19██年██月██日 先の事案に際して、機動部隊を一部起用した、内部の調査や研究員の救出を主目的とした内部調査作戦「内部監査委員会」が決行されました。この作戦に起用された機動部隊は、危険な調査に長けており、かつ財団への忠誠心を強く持つ部隊こそ相応しいとされていました。結果、その高度な技術を保有していることから機動部隊シグマ-66「悲惨な炭鉱労働者」の武装隊員100名、博士1名を起用しました。それに際して、機動部隊シグマ-66の概要、留意点、財団の処置を記載します。

結果として、本作戦は財団及び担当研究員の意図しない形で終了し、SCP-1156-JPはその異常性を喪失しました。
これにより、財団のO5メンバーはSCP-1156-JPをNeutralizedに再分類しました。この結果に多大な功績を残したとみられる元カオス・インサージェンシーメンバーの加藤博士が作戦決行後、事実確認を経て異例ながらも第三等叙勲を授けられました。

回収作戦:この録音音声が記録されていたボイスレコーダーは、本件後の回収作戦にて回収部隊が発見しました。当時の特筆すべき物品、現象を記録します。
・坑道内に一筋だけ大量に付着していた血液。後のDNA検査で人型のものではないと判明。
・そばに落ちていたハンマー。前述の血液が付着。
・一般的な日本人男性の上肢骨と、つかまれていたボイスレコーダー。
・前述の血液によって書かれた文字列。

”我々はあまりにも多くの犠牲を出し過ぎた”
”この罪への応酬は近いうちに必ずやってくる”
”今のうちにでもまだ間に合う今すぐにこの(以降識別不可能)”

「これらは財団への痛烈な批判に他ならない。陋習に深入りした組織は今更手遅れかもしれんがね。」
―財団倫理委員会██博士

目下、倫理委員会が本作戦に於ける叙勲授与案件を妥当とみなすか検討しています。

19██/██/██追記
当該オブジェクト無力化後、廃鉱内で新たな異常性の発現が見られました。現在調査中ではありますが、暫定SCP-1156-JP-Cとして別個SCPオブジェクト化すべきという提言が相次いでいます。以後調査レポートです。


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