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アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPに関する業務に携わる全ての職員は、生物学的性別と性自認が一致していなければなりません。SCP-XXXX-JPの発生に備え、財団ウェブクローラーによるインターネット上の監視が行われます。発見されたSCP-XXXX-JP実例群は、サイト-221のハードドライブ内に保存された後に、ネット上から削除されます。当該オブジェクトの実験を行う際には、サイト-221管理官小村の承認を得てください。SCP-XXXX-JP-Aは発見され次第、クラスA記憶処理によってSCP-XXXX-JPに関する記憶を抹消し、当該個体の保有する全ての記録媒体は調査され、SCP-XXXX-JPが保存されていた場合これを削除します。以上のプロセスが完遂された後に、SCP-XXXX-JP-Aは解放されます。
説明: SCP-XXXX-JPは、ゲーム██████シリーズに登場する架空のキャラクター█████が描写された視覚性ミーム効果を有する二次創作画像群です。通常の二次創作画像との相違点として、当該キャラクターの身に付けているトランスジェンダー記号"⚦"を模したアクセサリーが、雄記号"♂"を模したものへと改変されている点が挙げられます。今までに6つのSCP-XXXX-JPがSNSサイトTwitter上で発見され財団によって収容されています。SCP-XXXX-JPの効果は、現在までに2つ確認されています。1つ目は、SCP-XXXX-JPを目視した人物の性自認を曝露者自身の性染色体に準じたものへと不可逆的に固定するものです。実験の結果から、当該オブジェクトの印刷物、映像記録媒体による撮影を通した目視も同様に異常性を発揮する一方、模写による複製は異常性を発揮しないことが判明しています。2つ目の効果は、SCP-XXXX-JPに曝露した人物に起こる情報の拡散衝動でありSCP-XXXX-JP曝露者の内、約8%がリツイート等を用いて当該オブジェクトの拡散を行います。拡散衝動は短期的かつ軽度なもので、曝露者自身の意思や外部からの抑止によって容易にその拡散行為を阻止できます。観測によるSCP-XXXX-JP-曝露者の特定は困難(後述のSCP-XXXX-JP-Aを除く)であり、未特定の潜在的SCP-XXXX-JP-曝露者は推定1,500万人前後であると考えられます。
SCP-XXXX-JP-Aは、SCP-XXXX-JP曝露者のうち曝露以前に生物学的性別と性自認が一致していなかった、或いは性自認が不定だった個体を指します。現在までに確認されているSCP-XXXX-JP-Aは156体です。SCP-XXXX-JP-Aによる性自認の置換は不可逆であり治療は不可能ではあるものの、その異常性は現行社会における人々の価値観において通常の範囲であると考えられること、並びにSCP-XXXX-JP-A全個体を勾留、収容することの非倫理性、非効率性から現在の収容プロトコルが制定されました。
SCP-XXXX-JP曝露者の特定困難な性質から当該アノマリーは発見が遅れ、財団が収容に着手した2024/01/14時点で、SCP-XXXX-JPに該当する6つの画像付きツイートの累計表示回数は1,000万を超えていました。当該ツイートを投稿していたアカウント1は現在削除されており、アカウントの持ち主の追跡は失敗しています。
補遺:1 以下はSCP-XXXX-JPに関する実験記録の抜粋です。
実験記録XXXX-1- 日付2024/01/16
対象: D-9684 生物学的性別、性自認共に男性
実施方法: 被験者にスマートフォンを付与し、SCP-XXXX-JPツイートを目視させた後リツイートすることを指示。尚、本実験で使われたTwitterは財団によって製作された偽のものであり、当該ツイートの拡散行為はSCP-XXXX-JPの拡散を意味するものではない。被験者にはこの事実は伝えられていない。以降の実験においても同様である。
結果: 被験者は問題なく指示を遂行した。観測上において被験者に特筆すべき変化は見られなかった。
分析: SCP-XXXX-JP曝露者となったと推測される。
実験記録XXXX-3 - 日付2024/01/16
対象: D-10071 生物学的性別、性自認共に男性
実施方法: 被験者にスマートフォンを付与し、SCP-XXXX-JPツイートを目視させる。リツイートについての指示は特に行わなかった。
結果: 観測上の変化なし。被験者はSCP-XXXX-JPツイートのリツイートを行わなかった。その点について尋ねると被験者は「良いイラストだったしリツイートしたかったけどさぁ、勝手にやったら怒るだろおまえら」と回答した。
分析: SCP-XXXX-JPによる拡散衝動は曝露者の意思によって対抗が可能であると判明した。
実験記録XXXX-4 - 日付2024/01/20
対象: D-9913 男性、トランスジェンダーを自称
実施方法: SCP-XXXX-JPの印刷物を目視させる。
結果: 被験者は曝露したと同時に明らかな動揺が観測された。実験後のインタビューにより被験者は、自身の性自認が男になったと回答しSCP-XXXX-JP-Aへの変化が確認された。被験者は実験後、軽度の鬱症状の兆候が観測された。
実験記録XXXX-5 - 日付2024/01/20
対象: D-6811 女性、性同一性障害の診断歴有り
実施方法: 被験者に事前に録画されたSCP-XXXX-JPの記録映像を目視させる。
結果: 被験者は映像が再生されると同時に硬直し、後に嗚咽した。実験後のインタビューにより被験者は自身の性自認が男になったと回答し、SCP-XXXX-JP-Aへの変化が確認された。被験者は実験後、以前より明るい性格になったように観測された。
分析: 身体性別と性自認の不一致をアイデンティティと捉えているか、或いは単に障害と捉えているかで曝露後の予後が変わると推測される。いずれの予後においても異常性によるものではなく、正常な情動反応である。
実験記録XXXX-12 - 日付2024/02/25
[インシデント発生による実験中止によりデータ除外]
詳細は補遺:3を参照してください。
補遺:2 以下はSCP-XXXX-JP-Aに対するインタビューの抜粋です。
インタビューログXXXX-01 - 日付2024/01/20
対象: D-9913 実験XXXX-4によってSCP-XXXX-JP-Aへと変化している。
インタビュアー: 河津博士
付記: 対象は実験直後錯乱状態にあった為、対象が落ち着いた約2時間後にインタビューを行った。
<録音開始>
河津: さて、性自認は男に治った。ということでいいのかな。SCP-XXXX-JP-A
D-9913: "治った"という言い方は気に食わない
河津: あぁ失礼、癇に障ったなら謝るよ。だが実際、性別違和の解消されたこの状況、というのは君にとっては喜ばしいことなんじゃないかと思ってね
D-9913: 冗談じゃない!俺の、いや私の生きる意味を奪っておきながら、よくもぬけぬけと!
河津: 生きる意味を奪った、と来たか…その言葉の真意について詳しく聞かせてくれないかな
D-9913: 俺……私は、トランスジェンダーであることに誇りを持って生きてきたんだ!おまえ、俺のこと知らねぇのか?このサイトのD-クラスん中じゃちったぁ名の通った男……じゃない。女だぞ!
河津: うーむ、存じ上げないな。
D-9913: "Dクラストランスジェンダーの権利を守ろうの会"の会長だよ!
河津: [軽い舌打ち]あー、はいはい、あの、1ヶ月くらい前に、俺達にも女性用トイレを使わせろとか騒いでた、あの。てっきりもう終…あ、いや
D-9913: てっきりもう……?なんだって?
河津: いや、気にしないでくれ。それで、何の話だったかな?
D-9913: トイレの話だろ?
河津: いや、違う。トランスジェンダーに誇りを持ってるだとかいう…
D-9913: そう、そうだ。そうなんだよ!俺はな、トランスジェンダーの為に人生を捧げてきたんだ。俺達マイノリティが生きやすい世の中にする為ならなんでもやってきた
河津: なんでも、か…君がD-クラスになった原因である所のこの…漫画家とその一家の殺害?というのもその"なんでも"に入るのか?
D-9913: あぁそうだ、[罵倒]ヘイト野郎だったからな!当然の報いだぜ
河津: なるほど。君のトランスジェンダーにかける熱意の程は大体伝わったよ。オーケイ、大体分かった。もういい、ここらでインタビューを……
D-9913: 待て、まだトイレの話が終わってないぞ
河津: は?
D-9913: 俺達にも女性用トイレを使わせろよ!
河津: 君、性自認男になったんじゃ……
D-9913: うるせぇ!今更こんな美味しい立場やめられるかってんだよ!例え性自認が男になったとしても俺は、トランスジェンダーを名乗り続けてやるからな!
河津: わぁ
D-9913: そもそもなおまえらは普段から俺達D-クラスへの扱いが──
[以降関係のない会話が続いた為データ除外]<録音終了>
インタビューログXXXX-02 - 日付2024/01/20
対象: D-6811 実験XXXX-5によってSCP-XXXX-JP-Aへと変化している。
インタビュアー: 間宮研究員補佐
<録音開始>
間宮: それではこれからいくつかの……D-6811: 名前は?
間宮: はい?
D-6811: 名前を聞かせてくれたまえ。人にものを尋ねるんだ、名乗るべきだろう?
間宮: その必要はありません
D-6811: そうか、君は真面目だな。財団職員らしい間宮: これからいくつかの質問に答えてもらいます。よろしいですね?
D-6811: ん
間宮: あれから気分は如何ですか?
D-6811: 良い気分だ
間宮: そうですか。今回の実験であなたの性自認は真逆のものへと変化した訳ですが、そのことについて混乱は?
D-6811: なくはないな。だが、混乱というよりは喜びの感情の方が大いに勝っている
間宮: その理由は?
D-6811: 煩わしかったんだよ、性同一性障害というものが。私の半生において起きた悪いことは大体こいつのせいだといっていい
間宮: 悪いこととは?
D-6811: お決まりのやつさ、親には殴られ、同級生にもよくいじめられた。なんだったかな…そう、上履きに画鋲を入れられたんだった。給食に唾を吐かれたり、尻を蹴られたり…他にも漫画で見たようないじめは何でも、特に██って奴が酷くてなぁ……いや、やめておこう。死人の悪口を言うのはよくない
間宮: 死人?
D-6811: 君には関係のないことだ、忘れろ。あー、それでだ、そういうことがあって私は…このことを隠すことにした。表面上は真人間を取り繕ってな、人の顔色を伺うのが得意になったよ。実際今も人間観察は好きだが、とりあえず中学、高校は普通の学園生活を送っていた。だが、転機が訪れてな。いい人ができたんだ。背が低くて白磁のような肌の、レズビアンだって言ってたな。幸せだったなぁあの時は……よく2人で図書館に行ったんだ。互いに方程式の問題を出し合ってな、解くとハートの形になるんだ。[指で空に何かをなぞる]私達だけの蜜月、私達だけの……だが、幸せな時はそう長くは続かない
間宮: 周囲の人間に露見した?
D-6811: その通り、うざったらしいことだよ、他人の恋愛事情に何を好き好んで首を突っ込んでくるのか。[自嘲的に笑う]それで結局、私達は心中して……私だけが生き残った
[沈黙]
D-6811: 君も、早く見た方がいい
間宮: 何を……
D-6811: 君はその若さにしては優秀で、自分より年上の男共がペコペコと頭を下げるのを見て優越感に浸っている。だが君のその傲慢はひとえにその非才からくる驕りではなくもっと別の理由だ。だろう?分かるぞ、私と同じだ
間宮: 言っている意味が……
D-6811: 真人間になりたまえ、君、真人間にだ。私と同じ轍を踏むな。さもないと……君も人を殺すぞ
間宮: イ、インタビューを終了します
<録音終了>
インタビューログXXXX-05 - 日付2024/01/31
対象: 石塚 ███ 32歳 女性 主婦
インタビュアー: エージェント五十嵐
付記: 民間人に対して行われた初のインタビュー事例。
<録音開始>
五十嵐: SCP-XXXX-JPを見たのはいつ頃のことですか?
石塚: 確か1ヶ月以上は前の頃だったかと思います。はい、Twitterのタイムラインを見ていたらそれが流れてきて、見て……しまったんです
五十嵐: 性自認が女に?
石塚: はい、あの時の感覚は……なんと、表現したらいいのか……。あれを見た瞬間、はっと、あぁ、私は女なんだと、気付かされたといいますか
五十嵐: そのことについて誰かに相談しようとは?
石塚: できません。私の性自認のことは誰にも話してないんです。夫にさえもです
五十嵐: あなたは結婚なされてるそうですが、その……少々プライベートな質問になってしまいますが、性的嗜好についてはどっちなんです?男が?それとも……
石塚: 女の人が好きですよ。夫と結婚したのは妥協というか、世間体を気にしてのことで……夫には言わないでくださいよ?
五十嵐: えぇ、それはもちろん
石塚: 悪い人ではないんですよ?えぇ、むしろ良い人なんです。子供は作りたくないっていう私のワガママも聞いてくれて、その、なんていうか……そういう気は、起こらなかったものですから
五十嵐: お察しします
石塚: 子供の頃からの付き合いなんです。よく一緒に泥んこだらけになるまで遊んで、母からは女の子らしくないってよく叱られましたっけね。あの頃は性自認のことなんてよく分からなかったから、知ったことかなんて思ってましたけど、でも、段々と違和感を感じるようになりまして……
五十嵐: それはいつ頃からのことですか?
石塚: 小学生の頃です。今でも覚えています。トイレで迷ったんです。男子トイレと女子トイレ、どっちに入ればいいか分からなくなってしまいましてね、散々迷った挙句我慢できなくなって……粗相を、してしまったんです
五十嵐: なるほど……
石塚: その時ですね、私は何かおかしいんだと気付いたのは。でも、誰にも言いませんでした
五十嵐: 言えなかったと
石塚: 子供心にバレたら不味いことになるって分かってたんでしょうね。そんなだから、周りからしたら私は、ちょっと女の子らしくないだけの普通の子って見られてたと思いますよ
五十嵐: それで、旦那さんと結婚しようと思ったのは何故ですか?
石塚: 告白されたんです。大学卒業の日のことでした。突然のことでびっくりしましたよ。
五十嵐: 恋愛感情はなかったんですよね。断らなかったのですか?
石塚: 断りましたよ勿論。私なんかと結婚したって絶対に幸せになんてなれっこないんですから、でも彼、全くもって諦めないんですよ。"絶対に君を幸せにしてみせる"って、それで、その、さっきも言った通り、世間体というか、私もいつか誰かと結婚しなきゃならないのかなとか思って……
五十嵐: 折れたと
石塚: そういうことになります。我ながら不誠実ですね。家では本当に良い夫ですよ、私なんかには勿体ないくらいで……本当に、勿体ないですよ。何で私なんかと……。ある日彼に、エッチなことはしたくないって言ったんです。そしたら、"分かってる"って言って、ただ肩に手を置いてくれたんです。そういう優しい人なんですよ
五十嵐: "分かってる"というのは?
石塚: [考え込むように手を顎に当てる]……あれ?確かに、言われてみれば、なんでしょうね。すみません、よく分かりません
五十嵐: なるほど……性自認の変化については、あなたはどう捉えているのですか?
石塚: 正直、今までとあまり変わらないのかなと
五十嵐: それは何故でしょうか
石塚: 普通になれたのは良いことだと思います、ただ今まで誰にも性自認の事は言っていませんでしたから、結局の所周りとの関係が変わるっていうこともないですからね。性自認が変わっただけで性格まで変わってるような感じもありませんし……それに、女の人が好きなのも変わってないんですよね、性自認は女になったのに
五十嵐: 分かりました。インタビューはこれにて終了とします。お時間を頂きありがとうございました。
<録音終了>
補遺:3 2024/02/25 インシデントが発生しました。当時、実験:XXXX-11に従事していた間宮研究員補佐は突如狼狽した様子を見せ、当実験担当者河津博士に問い詰められた間宮研究員補佐は、自身がSCP-XXXX-JP-Aへと変化したことを自白しました。直ちに実験は中止され、当該個体へのインタビューが行われました。以下はインタビューログです。
インタビューログXXXX-08 - 日付2024/02/25
対象: 間宮研究員補佐
インタビュアー: 河津博士
付記: 本インタビューはインシデント発生の1時間後に行われた。
<録音開始>
河津: [溜息]何故隠していた?
間宮: ……分かるでしょう
河津: いや分からない、我々は財団職員だ。その業務において私情を挟むことは許されないことぐらい、君だって分かっていたことだろう。せめて……せめて俺にだけこっそり教えてくれればよかった
[沈黙]
河津: 私はね、君のことは気に入っているんだ。その若さにして優秀で、何度となく私を助けてくれた。自信過剰な所は少しあったが……だが君の才には相応なものだったろう
間宮: 自信過剰……というよりは、傲慢と言うべきでしょうか、私は傲慢で卑怯なんです
河津: どういう意味だ?
間宮: トランスジェンダーであることは私にとって一種のアイデンティティだったんです。博士がインタビューしていたあのD-クラスと同じです
河津: そんなことは……あんなクズ野郎とは違うだろう
間宮: 同じですよ。私はトランスジェンダーであることで、自分が特別な人間だと思っていたんです。どうしてだと思いますか?
河津: ……どうしてなんだ?
間宮: 私は人より苦労している。人より大変な思いをしている。だからできないことがあっても仕方ないし、もし何かできたらそれは人より偉い……なんてことを考えていたんです。最低ですね。……でも本当はそんなことないんです、当たり前ですけど、トランスジェンダーであることが無能の言い訳になるはずがないんです
河津: さっきも言ったが、君は優秀だ。そういうのを抜きにしても
間宮: いいんですよ?慰めてくれなくても
河津: い、いや……
間宮: 私はですね博士、怖いんです。今更他人の土俵に立つのが、私がただの凡人だと気付かされるのが嫌なんです。でも、乗り越えなければいけないのでしょうね
河津: ……元に戻してやろうか?
間宮: え?
河津: 今の君はとても見ていられない、丁度やろうとしていた実験がSCP-XXXX-JP効果を取り除く為の実験だっただろう。他にもいくつか実験が必要になるかもしれんが、やるだけやってみよう
間宮: ……ありがとうございます
河津: 気をしっかり持て、私はね、普段の凛々しい君が、その……好ましいからな
<録音終了>
補遺:4 以下は追加で行われた実験の抜粋です。
実験記録XXXX-12-Re - 日付2024/02/26
対象: D-14522 女性 トランスジェンダーを自称
実施方法: 被験者にSCP-XXXX-JPを曝露させた後にクラスA記憶処理によってSCP-XXXX-JP効果の除去を試みる。
結果: 被験者はSCP-XXXX-JPについての記憶を失ったものの、SCP-XXXX-JP-Aのままだった。
実験記録XXXX-13 - 日付2024/02/27
対象: D-11005 男性 トランスジェンダーを自称
実施方法: 被験者にSCP-XXXX-JPを曝露させた後に██を用いた催眠による性自認の置換を試みる。
結果: 催眠の効果なし。
実験記録XXXX-14 - 日付2024/02/26
対象: D-20031 生物学的性別、性自認共に女性
実施方法: 被験者にSCP-XXXX-JPを曝露させた後に、SCP-2925-JP(男性用日常服)を着用させる。
結果: 被験者はSCP-2925-JPの着用と同時に煩悶し、過呼吸の徴候を示した。保安員によりSCP-2925-JPは被験者から脱衣された。実験後の性自認は女性のままだった。
補遺:5 2024/02/28 SCP-XXXX-JPの再発生がTwitter上にて観測されました。今回のSCP-XXXX-JPは3つのアカウントから投稿されており、財団はその内1つのアカウントの持ち主の追跡に成功しました。当該人物は直ちに捕獲されインタビューが実施されました。
インタビューログXXXX-09 - 日付2024/03/02
対象: 堂本 ██ 39歳 職業不明
インタビュアー: エージェント五十嵐/エージェント三村
付記: 対象は家宅捜索の結果から要注意団体"アニメキャラクターと結婚するための研究計画局"との関連が疑われる。
<録音開始, 2024/02/25>
五十嵐: 聞きたいことはいくつかあるが、まずはどうやってこのトンチキミームを作ったかだな
堂本: 俺は作ってません。板2に貼られてたヤツを保存してそのままTwitterに流しただけです
五十嵐: 作ったのはどういう人間だ?
堂本: 知りませんよ。匿名掲示板っすよ?人かどうかも分かりゃしません
五十嵐: それで?おまえはどうしてそのイラストをTwitterに拡散しようなんてこと考えたんだ?
堂本: 作者の考えに共感したから
五十嵐: 考え?
堂本: アンタ等には言っても分からんでしょうなぁ
五十嵐: 分かるかどうか判断するのは俺等だ。吐け
堂本: █████3の敵討ちですよ
五十嵐: うん?
堂本: トランスのヤツらの所為で男のコとしての█████が殺されたから、その復讐っすよ!
五十嵐: そのブリ……なんとかってのは、このイラストに描かれてる女の子のことか?
堂本: 女の子じゃなくて男のコです
五十嵐:
堂本:
五十嵐:
堂本:
五十嵐: [頭を掻く]参ったなぁ本当に分からねぇぞ…。三村?三村ー!?ちょっと来い![任務に同行していたエージェント三村が返事をし駆けつける]
三村: はーい、呼びました?
五十嵐:
堂本:
五十嵐:
堂本:
五十嵐:
堂本:
五十嵐:
堂本:
五十嵐:
堂本:
五十嵐:
堂本:
実験記録XXXX-17 - 日付2024/03/09
対象: D-9684 生物学的性別、性自認共に男性 実験XXXX-1によってSCP-XXXX-JPに曝露している。
実施方法: 被験者にSCP-113を接触させる。
結果: 被験者の肉体は女性のものへと置換され、性自認も同様に女性へと置換された。
分析: SCP-XXXX-JPの効果は、曝露者の生物学的性別の変化に追随することが判明した。
異常性の発現が性別に由来する他アノマリーの被害者の治療に使える可能性があるかもしれない──河津博士
実験記録XXXX-19 - 日付2024/03/16
対象: D-13987 生物学的性別、性自認共に男性
実施方法: SCP-XXXX-JPに暴露させる。被験者には事前に女性ホルモンの投与が行われた
結果:観測上の変化なし。
分析: 曝露者の体内における男性ホルモン、及び女性ホルモンの多寡は、曝露後の結果に影響しないと判明した。
実験記録XXXX-20 - 日付2024/03/25
対象: D-18514 男性 トランスジェンダーを自称
実施方法: 被験者にSCP-113を接触させ身体を女性に変化させた後にSCP-XXXX-JPに曝露させる。その後、外科手術及び男性ホルモンの投与により身体を疑似的に男性のものへと近付ける
結果: 被験者の性自認は女性になり、外科手術も問題なく成功した
分析: SCP-XXXX-JP効果の擬似的な治癒に成功
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ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:8568289 (30 Apr 2023 13:57)
拝読致しました。
リビジョン3時点での批評です。
どのサイト管理官かわかりません。サイト-〜〜管理官とした方が良いでしょう。
正式名称とどの様な物かも書きましょう。例としては「SNSアプリTwitter」等
ここだけではないですが初期のSCP記事にあった様な一職員による茶化しコメントは近年はあまりなく読者に好意的に受け止められない可能性が高いです。私情的なコメントはできる限り排除しましょう。
現状DVです。-Cと-Tでは非常に読みにくい印象がありました。アルファベット順に-A -B -C……と付けていくのが一般的です。また-Cについては存在意義が分かりませんでした。単純なSCP-XXXX-JPの催眠作用の被曝者でしかないですし……実験記録が冗長な要素になってしまっている様に感じ、可読性を著しく損なっている様に感じました。ですので一部抜粋という形にし、重要な実験結果のみを表示する方針にすることをお勧めします。またストーリーに関しても平坦さを感じてしまいトランスジェンダーの悩みというか気持ちがありありと伝わる感じではなかったなと思います。トランスジェンダーというデリケートな話題に触れるのでしたら(非常に難しいですが)もうちょっと強く感情を揺さぶられる様な魂の叫びの様な内容になっていれば良かったかなと思いました。淡々とトランスジェンダーの現代での生きにくさをポツポツ語っても良いかもしれませんね。
記事作成頑張ってください。
インパクトが若干薄いんじゃないかとは薄々思っていました。インタビューの内容をもう少し練ってみます。
その他の指摘点についてはすぐ直せるので早めに修正します。ありがとうございます!
枝番について-Cと-Tを撤廃し-Aに統一したということですが、まだ説明:節やインタビューに-Cと-Tが残存しており、混乱が生じています。ある程度手間のかかる作業であれば、一旦批評を中断して改稿作業を勧め、完了してから批評を再開する方が良いように思います。
あまり面白くはなかったように感じます。本作でリンクが設置されているSCP-2925-JPを拝読しました(評価は保留中です)。トランスジェンダーの物語は既にSCP-2925-JPで展開されており、本作はそれを超えてくるイデオロギーの議論が無かったように思います。私はそもそもTwitterやYahoo!ニュースのコメ欄で繰り広げられているこの手の議論を好まないきらいがありますが、それを差し引いたとしても、既にSCP-2925-JPという先例が存在する中で同様の題材を用いて直球の勝負をするのは難しいように思います。
私は単なるイデオロギー的主張を好みませんが、そこに主張に留まらない新しさや魅力があれば高く評価します。例えばアニメ『GODZILLA』三部作は地球人や異星人の哲学がぶつかり合う作品ですが、種族ごとの価値観の違いやSF脳をくすぐる設定、また音楽や画を含む様々な演出を含めて新鮮さを提供されたがために、彼らの哲学バトルを楽しむことができたように思います。「ゴジラを倒すには人を超えなければならない」などといった主義主張を背景無くぶつけられたならば、私はそれを楽しむことができなかったように思います。主義主張の内容に終止しない面白さを付加する必要があるように感じました。
なお、トランスジェンダーやトランスフォビアを扱ったSCP作品として私が真っ先に思い浮かべたものはSCP-6113でした。こちらも単なるイデオロギーの主張に留まらず、職員と収容下の児童との間で展開されるドラマの中にトランスフォビアを落とし込み、ストーリーものの創作物として昇華しているように思います。トランスジェンダーに関する議論はリアルやネットを問わず散々繰り広げられているわけですので、素材の味をダイレクトに押し出すよりは創作物として調理する方が(SCP-2925-JPとの差別化も兼ねて)有効ではないかと感じました。
分かりません。そのキャラクターをTwitterで見かけたことがあるにはありましたが、トランスジェンダーの話題とすぐに結び付きませんでした。版権ものを扱う場合にはそれを把握しない読者が居ることに留意すべきかと思います(いかに著名な作品であったとしても、それを知らない者はいると考えて良いです)。
トランスジェンダーに関する話を延々としておいて、最後の最後でオブジェクトの判別が困難になった、という展開はあまり接続が良くないように思います。あまりストーリーの展開に沿った必然性あるオチではないので、版権ネタであることを度外視しても蛇足であるように感じます。
なお作品の内容と別に、全体的にやや読点が多く、文章が読みづらくなっている印象を受けました。実際、昼に読もうとしましたが挫折しました。これは-Cと-Tの設定が残っていて煩雑化していたためというのもあると思いますが、読点が文意に沿わない不自然な箇所で文を切断してしまっているためというのも要因の一つかと思います。黙読でも音読でも構わないので一度読み直してみて、文を構成する語句の意味の纏まりが不必要に切れていないか、もっと節約的に読点を打つことができないか、吟味してみてはいかがかと思います。
この句点は誤字かと思います。
ご指摘を受け大幅な改稿が必要であると判断した為一旦批判を中止しました。ご意見ありがとうございます!