あなたの体内に住まうアダンソンハエトリグモ

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kumo

腎臓に出現するSCP-XXX-JPの影


アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid Keter

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの存在の一般社会への流布を防ぐため、医学界に組み込まれた財団の諜報員によって論文や研究資料の検閲、情報操作が行われ、SCP-XXX-JP実例を体内に保持している人物(以後、SCP-XXX-JP-1と呼称)が発見された際は直ちに財団へ連絡が行われます。

SCP-XXX-JP-1は財団の医療機関に偽装した施設に搬送され、カバーストーリー「良性腫瘍」を適用し、2か月間経過を観察したのち 6か月間を目安に、財団製のプラジカンテル薬を投与し、SCP-XXX-JPの消失を確認したのち記憶処理を施し解放されます。

(追記:2019/█/█ インシデントXXX-JPを参照してください)

説明: SCP-XXX-JPは、特異性を持ったアダンソンハエトリ(Hasarius adansoni)個体、および個体群です。SCP-XXX-JPの特徴や習性は一般的なアダンソンハエトリと一致していますが、SCP-XXX-JPは人体の中のみに生息し、物理的障害を無視して移動するという特異性を保持しています。

今のところSCP-XXX-JPは、日本の中部以南の山林や村などにのみ発生が確認されており、またSCP-XXX-JPの感染は起こらないことが実験により証明されています。

SCP-XXX-JP-1は、共通して全身、特に循環器に常に微弱な「むずがゆさ」を訴えるようになり、また個人によって軽い頭痛や貧血症状を訴えます。SCP-XXX-JPはレントゲン写真において、しばしば腎臓内等に腫瘍のような「影」として確認されます。SCP-XXX-JPによるSCP-XXX-JP-1の死亡例は現在確認されていません。

SCP-XXX-JPはプラジカンテル薬を用いることで駆除が可能である可能性が示唆されており、現在、SCP-XXX-JP-1の治療には財団製のプラジカンテル薬品が使用されています。

補遺:インタビュー資料

インタビュー記録XXX - 日付2018/12/██

対象: 帯城氏(SCP-XXX-JP-1)

インタビュアー: 魚川研究員

付記: 帯城氏はSCP-XXX-JPの症状としてむずがゆさと、頭痛を訴えている。また同氏には、抗生物質と偽ってビタミン剤が処方されている。

<録音開始>

魚川研究員: それでは、録音を開始します。帯城さん、ご協力感謝いたします。いくつか簡単な質問をいたしますので、とりあえず、難しいことは考えずに、ご回答お願いいたします。

帯城氏: はい。よろしくお願いします。

魚川研究員: まず、調子はいかがですか?むずがゆさや頭痛に変化などは?

帯城氏: そうですね…実をいうと前より少し症状が悪化したような気が。

魚川研究員: というと?

帯城氏: ええと、その、「むずがゆさ」が少し増えたような気がするんです。

魚川研究員: なるほど。おそらく抗生物質の副作用だと思いますが、念のためあとでレントゲンを撮ってみましょう。ええと、では、そうですね。一回病気のことは忘れてもらって、簡単な心理テストがありますので、そちらにご回答ください。

帯城氏: 心理テスト?

魚川研究員: はい。詳しい説明は後ほどになりますが。えーでは、「あなたの家に一匹のクモが出現しました。どうしますか?」

帯城氏: うげっ、クモ苦手なんですよね…。そのクモを殺して、あと他のもいなくなるようにバルサンとかをたくと思います。

魚川研究員: なるほど。いるかいないかは別として?

帯城氏: はい。とにかく、そういうのが家にいると思うと、うぅ、ぞわぞわします。

魚川研究員: なるほど。ではこれの結果は追ってご報告いたします。最後に、何か気になる点などは?

帯城氏: そうですね…、先ほど「病状が悪化した」といったんですが、何となく頭痛はましになってきている気がします。これは何かの兆候なのでしょうか?

魚川研究員: 頭痛が…?あー、おそらく、それは回復の兆候です。

帯城氏: そうですか…、ほっとしました。

魚川研究員: では、これでインタビューを終了します。お疲れさまでした。

<録音終了>



補遺<インシデントXXX-JP>: 2019/█/█、SCP-XXX-JP-1を保護していた施設から緊急出動要請があり、財団の機動部隊が駆け付けました。同施設には、敵対的なハエのような生物(暫定的にSCP-XXX-JP-Aとする)が大量発生しており、2人の機動部隊員がSCP-XXX-JP-Aに捕食され死亡しました。SCP-XXX-JP-A殲滅後、監視カメラの映像を確認したところ、施設内で経過観察をしていた帯城氏の体内から唐突にSCP-XXX-JP-A群が巣食うように発生し、同氏が海綿状になり、死亡している様子が確認されました。これを受け、SCP-XXX-JPはオブジェクトクラスがKeterに変更され、暫定的な処置としてSCP-XXX-JP-1へのプラジカンテル薬の処方がプロトコルに制定されました。現在、SCP-XXX-JPとSCP-XXX-JP-Aの関係性は不明であり、またSCP-XXX-JP-Aのリスクから研究が凍結されています。


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