SCP-XXXX-JP 本物よりも本物よりな絵画

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アムステルダム国立美術館に展示されている《夜警》

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Archon

特別収容プロトコル: 2022年7月現在、SCP-XXXX-JPの収容は無期限に見送られています。その理由としては、現時点でのSCP-XXXX-JPの危険性の低さと、SCP-XXXX-JPの収容によって起こると想定されている人間社会の多大な混乱があげられます。
SCP-XXXX-JPの発見、調査及び定期観察は機動部隊こ-11(“アポロンの目”)に割り当てられます。当部隊はミーム汚染耐性を持った、あるいは対ミーム処置が施された財団職員によって構成されます。

説明: SCP-XXXX-JPはそれぞれについて異常性を持たない類似作品が存在していたと確認されている絵画群(以下SCP-XXXX-JP-α)と、何らかの異常性を持つ人型実体(以下SCP-XXXX-JP-β)です。SCP-XXXX-JP-αは既に存在する絵画を模倣対象として生成されると考えられていますが、これに対する物的証拠は確認されていません。SCP-XXXX-JP-αは高いミーム的性質と現実改変能力を持っています。SCP-XXXX-JP-αが持つミーム的性質とは暴露者に対して、自らが模倣対象よりもより”本物”であると認識させるところにあります。またSCP-XXXX-JP-αが持つ現実改変能力とは模倣対象に関して視覚によって得られる情報を記した一切の媒体を書き換えるところにあります。2022年7月現在、世界中で約███件のSCP-XXXX-JP-α実例の存在が確認されています。

SCP-XXXX-JPの存在は19██年にミーム汚染耐性を持った財団職員、照川博士によって発見されました。同氏は休暇中オランダを訪れた際に、アムステルダム国立美術館展示の《夜警(De Nachtwacht)》1を見てその異常性を感知しました。同作がその通称に反して昼の情景を描いていることはあまりにも有名ですが、照川博士はその原因にミーム的性質の存在を提唱しました。その後博士を含めた複数のミーム汚染耐性を持った職員による議論の末、19██年に当作品及びミーム汚染現象はSCP-XXXX-JPに分類されることになりました。

以下はアムステルダム国立美術館所属の学芸員、フィッセル氏を対象としたインタビュー記録です。

対象: フィッセル氏

質問者: 照川博士

実施日: 19██/██/██

<録音開始>

照川博士: 今回お尋ねしたいのは他でもない、レンブラントの《夜警》についてです。できる限り多くのことを聞かせていただきたい。

フィッセル氏: 《夜警》はオランダを代表する画家レンブラントの最も著名な作品の一つです。当美術館には1885年より展示されています。一時は戦火を避けるため他所に避難させていましたが、それを除けば長期間に渡って当美術館の目玉作品となっています。私自身は10年ほど前から管理を任されています。

照川博士: その期間に何か特別なことはありませんでしたか?

フィッセル氏: 一度だけお客様に傷つけられたことがありました。その後の大規模な修復の甲斐もあって今では絵を見るだけでは気づけないですけどね。5年は前の話です。

照川博士: 他には何か思い当たりませんか?

考えているのかしばらく間が空く

フィッセル氏: 本当にどうでもいいことなんですけどいいですか?

照川博士: もちろんです。

フィッセル氏: 8カ月ほど前の事でしょうか、《夜警》を”本物”と入れ替えました。

照川博士: それについて詳しく。

フィッセル氏: ある時一人の画商がやってきて《夜警》の前で言ったんです。「この絵は”偽物”だぞ」と。「私が”本物”を持ってるから交換してやろう。」そう言って画商は懐から《夜警》を取り出したんです。一目見たとき私はそれが”本物”だと確信しました。上司2に交換してもいいかと確認したところすぐに快諾してもらえたので、その日のうちに撤去作業と設置作業を行ってしまいました。

照川博士: 何か違和感は覚えなかったのですか?

フィッセル氏: どうしてですか?美術館には”本物”が展示されて然るべきじゃないですか。”本物”を手に入れたと広く周知することもしませんでした。”偽物”を展示していたなんて知られたら大恥ですし、そこには”本物”がある、それだけで十分ですからね。

照川博士: その画商について教えてください。

フィッセル氏: 見た目は40代ほどの東洋人でした。縁の広い眼鏡をかけていたのも覚えています。うーんあとは…あとは……

フィッセル氏が呻き声をあげる

照川博士: どうされましたか?

フィッセル氏: 顔が全く思い出せないんです。んーんんーー、うっ……

フィッセル氏が失神する

<録音終了>

後書: フィッセル氏は約一時間後に回復し、氏にはクラスA記憶処理が施されました。

フィッセル氏は本物と偽物というワードを強調していた、ここがSCP-XXXX-JPの重要な点だと考えられる。また東洋人の画商についての情報が至急求められる。ー照川博士ー

フィッセル氏の「画商は懐から《夜警》を取り出した」という発言と《夜警》が縦3m63㎝、横4m37㎝というサイズを誇るということ、また氏が画商の顔を詳しく想像した際に異常をきたしたことを鑑みると、氏の言う画商も何らかの異常性を持つと考えられ、SCP-XXXX-JP-βが割り当てられ調査が開始されました。

対SCP-XXXX-JPとして機動部隊こ-11(“アポロンの目”)が設置されて以降、日本国内外で数多くのSCP-XXXX-JP-α実例が確認され、《夜警》にはSCP-XXXX-JP-α-1、それ以降の実例には発見順に番号(SCP-XXXX-JP-α-2, SCP-XXXX-JP-α-3, 以下同様)が割り当てられることになりました。2022年7月までに発見されたSCP-XXXX-JP実例のうち約63%の実例においてSCP-XXXX-JP-βの言及あるいは存在を推定できる証拠が発見されていますが、財団によるSCP-XXXX-JP-βとの直接の接触については未だに成功していません。

付与予定タグ: Archon ミーム 芸術 認識災害 観測


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  1. portal:8121937 (06 Jul 2022 14:15)
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