██線グモ - SCP-JPサンドボックスⅢ

██線グモ

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: サイト-8102の収容チャンバーに、SCP-XXX-JPの実例が40匹程度飼育されています。飼育担当者はSCP-XXX-JPの個体数が常に10-80匹になるように個体数を調節するとともに、異常性を持たないアダンソンハエトリ(Hasarius adansoni)を300匹程度飼育して下さい。SCP-XXX-JPを用いた実験は、レベル4職員1名以上の許可のもと、前哨基地XXX-0で行って下さい。
　2010/4/30現在、SCP-XXX-JPの活性化を完全に予測する手段は確立されていません。SCP-XXX-JPが関与した疑いのある人身事故が発生した場合、駅係員または警察に潜伏中のエージェントが現場へ向かい、SCP-XXX-JP-1に向けて殺虫剤を散布し処分して下さい。事故の目撃者には適宜記憶処理を行って下さい。

サイト-8102でSCP-XXX-JPと特定された個体。通常種とSCP-XXX-JPの判別は困難。

説明: SCP-XXX-JPは異常性を持ったハエトリグモ(Salticidae)の一種です。SCP-XXX-JPの生息地は日本全土に渡りますが、ロープウェイを除く鉄道の線路や軌道敷付近にのみ、10-100匹程度の規模のコロニー(SCP-XXX-JP-1と指定)を形成して生息するという特徴があります。生息域と後述の異常性以外は通常の個体と差異はありません。

SCP-XXX-JPは鉄道車両¹が半径約1km以内に接近した場合に稀に異常性を発現します。SCP-XXX-JPが活性化すると、SCP-XXX-JP-1から半径██m以内に存在するランダムな人間1人(以下被害者)がSCP-XXX-JPの捕獲を試みます。被害者はSCP-XXX-JPの捕獲を中断または制止を受けると、暴力を以て抵抗します。さらに、SCP-XXX-JPに近づいてくる車両の運転士(SCP-XXX-JP-2)は被害者を視認できなくなります²。結果として、被害者は接近する車両に轢かれ、多くの場合重傷を負うか即死します。

SCP-XXX-JP-Jは200█年に東京都██市の[編集済]線内で発生した人身事故を受けて発見されました。当初は単なる飛び込み自殺と考えられていましたが、「轢かれる直前まで線路内で何かをしきりに探していたように見えた」という目撃者の証言から[削除済]³、SCP-XXX-JP-Jの異常性によるものであると結論付けられました。

補遺XXX-JP-い: 201█/█/██、██県████駅において、ホームから男女1█人が相次いで飛び降りる事案が発生しました。快速列車が減速せずに通過したため、█人が死亡、8人が複雑骨折や[編集済]等の重傷を負いました。財団エージェントがSCP-XXX-JP-1を発見し回収に向かいましたが、複数の被害者が出たにも関わらず、現場周辺で発見されたSCP-XXX-JP-1は1つのみでした。
更に、複数人の被害者が出た人身事故のうち、単独のSCP-XXX-JP-1によるものと疑われている事故が上記以外に█件報告されたため、SCP-XXX-JPの異常性が拡大する可能性が危惧されています。
現在SCP-XXX-JPの異常性について、2つの提言が為されています。
・SCP-XXX-JP-1が不明な理由により複数人に影響するようになった。
・SCP-XXX-JP-1内にさらに細分化されたコミュニティが存在し、それぞれがSCP-XXX-JP-1のように異常性を発現することができるようになった。

**補遺-XXX-JP-ろ: 映像記録XXX-JP 撮影日時:17/█/██ ←どういうシチュエーションで電車に轢かれるか悩んでます。最近起きた事故という設定でしたら、「自撮りで動画を撮って遊んでいる最中に影響を受けて」なんて言うのが思いつきました。古い映像記録(00年代前半を想定しています)でしたらどうなるかご意見いただけますでしょうか？このネタでいきます

<再生開始>
自撮りで撮影された女性2人の顔が映る。背景の建造物から、[編集済]線の線路沿いと推定されている。

[中略]

氏：久しぶりに██ちゃんに会えて楽しかった！でもそのうちまた会いまーす。

██氏： 今日はお疲れ様ー。次いつ暇？

氏：今月の30日！

██氏： いいよー。予定空けとく。

氏：じゃあ今度前言ってたレストランでも行く？

██氏： いいじゃん！私そこ行ったこと一回も……。

██氏が○○氏から離れ、画面外に出る。

氏：あそこマジでヤバいよ。めっちゃお店きれいだし、料理おいしいし、店員さん超イケメンだし！私写真撮り忘れちゃってさ。あ、そろそろ電車来る。██ちゃん急ごう！……あれ、██ちゃん？

画面が激しく揺れる。

[足音]

線路上にうずくまり、枕木周辺の石を掻き分ける██氏が映る。SCP-XXX-JP-1を探しているものと推察される。

氏： ██ちゃん？！何やってんの？！戻ってきて！

██氏：

：

<映像終了>