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アイテム番号: SCP-xxxx
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-xxxxは標準植物生育ユニットに収容されます。ユニット内には広さ14㎡以上の簡易的な家屋を建造し、室内には2㎡あたり1つ以上の家具を設置します。一面以上の壁には高さ2m、幅1.5m以上の掃き出し窓とベランダを模した設備を用意し、手すりにグリーンカーテン1のために適切なネットを張ってください。SCP-xxxxはベランダ側に設置したプランターで生育されます。実験計画xxxx-“冷害”の進行のため、SCP-xxxxはアクティブな状態を保つことになっています。問題なく生育が行われるよう、標準的な一年生植物の生育に必要な光・水・肥料を与えてください。種子はSCP-xxxx-1として同サイトの低危険物収容ロッカーに保管されます。
追記:ユニット内の四方には改良版カーデック計数機を設置し、数値に異常な変動がないか記録して下さい。
説明: SCP-xxxxはヒルガオ科アサガオ(Ipomoea nil )によく似た未知の植物です。構成している物質が既知のものと一致しない点を除けばアサガオと同じ性質を持ち、五か月程度のサイクルで萌芽と枯死を繰り返します。SCP-xxxx-1は異常性を持ちませんが、12.96㎡2以上の広さを持つ家屋の高さ2m、幅1.5m以上の大きさの窓に面した場所に植えられ、かつSCP-xxxxを生育する人物が「ここは家屋である」と認識することで、成長時に異常性を発現させます。なお、家屋の内装は条件に係わらないことが判明していますが、より多くの職員が問題なく実験に参加できるよう認知を容易にするため、ユニット内の家屋については特別収容プロトコル既定の数値に従ってください。
SCP-xxxxは十分に成長し、つると葉によって日陰が家屋にもたらされる際、その室内に異常な温度変化を発生させます。室温は成長と共に低下し、開花の頃最も低い室温を記録しますが、その後は徐々に上昇し、枯死のタイミングで温度変化作用は完全に消失します。現在までこの現象の要因は解明されていません。 実験xxxx-██により、温度低下の要因が霊的実体の影響によるものと判明しました。SCP-xxxxは成長と共に周囲の霊的実体を引き寄せ、室内に固定します。この作用はごく弱いもので、クラスCあるいはレベルⅡ3以上の霊的存在には作用しないことが判明しています。
SCP-xxxxは██県██市で発生した死亡事故において、8月でありながら低体温症で搬送されたとの報が██医院に潜入中の財団エージェントの目を引きました。調査の結果、亡くなった██氏宅の寝室ベランダよりSCP-xxxxが発見されました。発見当初SCP-xxxxは10以上の花をつけ、窓に面したネットは殆どつるで覆われていたため、夜間に急激な室温の低下があったものと考えられます。植えられていたSCP-xxxxは██氏の息子が夏休みの自由研究の一環として生育したものであることが判明しましたが、元になった種子の出処は現在も調査中です。
実験記録SCP-xxxx-█
以下はSCP-xxxxの成長段階・室温・霊的存在の量を示すデータです。霊的存在は多くの場合“境界”が曖昧になるため、数量は類推を含むことに留意して下さい。
成長段階 | 室温 | 霊的存在 |
---|---|---|
発芽 | 変化せず | 存在せず |
1枚目の本葉の出現 | 変化せず | 存在せず |
つるがネットに絡む。数枚の本葉が室内に影を作る | 1℃の減少 | 1体の反応 |
大きく生育し、10枚以上の葉がネットを覆う | 3~5℃の減少 | 5体前後の反応 |
開花。葉は大きく広がり、室内に広範囲の影を作る | 10~30℃の減少。不規則な変温を観測 | 10体以上の反応。±5体の増減を確認 |
実をつける。葉が萎れはじめる | 1~10℃の減少 | 10体。増減についても変わらず |
完全に枯死する | 変化せず | 枯死した瞬間に反応はすべて消失。周囲にも影響なし |
この実験により、SCP-xxxxの衰弱フェーズにおいても霊的存在への拘束力は変化せず、完全に枯死して初めて異常性が失われることが判明しました。
補遺1:調査の結果、異常性が財団のコントロール下に置きやすいことや現段階の研究成果では危険性が低いと判断されることから、携帯型スドウ加圧器やウラザキ式光増幅器といった機器4の効率的な放熱にSCP-xxxxを活用する実験計画-xxxx“冷害”が黒澤博士より申請されています。申請は承認されました。現在、12㎡に収まる小型かつ霊的存在の影響を受けないことが証明されている技術を用いた機器のみが実験に使用できます。
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アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:7089682 (05 Dec 2020 15:50)
拝読しました。
「霊が苦しんでいようが影響がなければ実験を進行する財団」というコンセプトは問題なく伝わりましたが、財団が霊的実体を利用するうえでの説得力の部分で不足が感じられるように思います。
末尾で霊体が偶発的に高度な知性を持つ事例が示唆されていますが、知性の獲得と同様のプロセスで作用力を獲得すれば、“冷害”に利用した機器が内部から破壊される可能性があります。また、「周囲の霊体を引き寄せる」という性質がどの程度の影響範囲を持つかが不明なので、他の霊体に関連するオブジェクトと干渉する危険性も気になりました。
また、霊体による冷却機能は「室温が〇℃低下する」という形式で表記されていますが、これは部屋の大きさや材質によって変化するものと思われるので、より絶対的なジュール熱などの単位で表記した方が良さそうです。
批評ありがとうございます。
やはり利用は財団の主義にも反しますし厳しいですね…他の実験の継続中に判明した方向で調整してみます。
作用力は頭の中で補完してしまっていたようです。偶発的である点が危うさを生んでいそうなので理由をちゃんと作ってみます。気温や範囲ももう少しハッキリさせます、というか全体的に曖昧な表現を減らしてみます。ご指摘本当に助かりました!