SCP-XXX-JP（偽善者の刀）

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは現在、サイト8105の異常物品保管庫にある5×5×5mの金庫の奥面に厳重に固定されています。また週に一度SCP-XXX-JPが正しく保管されているか、金庫の内部に設置された遅延の無い遠隔カメラによって職員が確認を行う必要があります。SCP-XXX-JPへの直接の接触は常に禁止されており、接触を図る等の行為が確認された場合、対象は即座に終了されます。

説明: SCP-XXX-JPは刃渡り40cm程の脇差です。鞘や装飾等は存在せず鉄製の刃と木製の柄が存在するのみで、外見は一般的な脇差と差はありません。

オブジェクトの異常性は、意志を持った生物がSCP-XXX-JPの柄を握り、刃を物質と衝突させた時に発生します。（以下SCP-XXX-JPを持った生物をSCP-XXX-JP-A、SCP-XXX-JP-Aの持つSCP-XXX-JPと接触した物質をSCP-XXX-JP-Bとする）SCP-XXX-JP-Aが刀をSCP-XXX-JP-Bと衝突させた場合（斬撃によりSCP-XXX-JP-Bが破壊された場合も含む）、SCP-XXX-JP-Bが消失し、SCP-XXX-JP-Aの望むものが-Aの元に出現します。この際SCP-XXX-JP-BとSCP-XXX-JP-Aの望むものとの価値の相違が大きくなると、この異常性は発生しなくなります。このことからSCP-XXX-JPは「もの」に対して独自の価値観を所持していると考えられており、現在調査中です。 この調査実験は凍結されました。

SCP-XXX-JPは200█年██月██日、山口県██市の歴史博物館から回収されました。博物館の職員が外部倉庫の中にあるSCP-XXX-JPを手に取り、誤って壁に刃をぶつけてしまった際に異常性が発現し、外部倉庫及び内部の物品全てが消失し、博物館の周囲60m内におよそ1██人の鎧、兜などをまとった人型の生物が出現。加えて戦闘行為が開始されたため、地域の住人が警察に通報、5分ほどで財団のエージェントが現場に到達し、人型の生物を全て終了させました。解剖の結果、それらの生物の構造は人間のものと大きな差異はなかったものの、臓器や神経などの構造が一部、わずかに簡略化されていることが確認されました。博物館の職員、騒動を目撃した周囲の住民全てにはAクラス記憶処理が施されました。

実験記録: 特筆ない限り、実験室内の対象に無線で別の部屋から指示を与える形で実験を行います。
実験記録XXX-1 - 日付200█/██/07