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アイテム番号: SCP-1080-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-1080-JPはサイト-81██の低脅威度物品保管倉庫の収容ボックス内に収められています。SCP-1080-JPの異常性の影響が確認された人間は直ちに拘束し、背後から壁までの間隔が2cm以内になるようにしてください。
説明: SCP-1080-JPは日本国内の各地で確認されている、███████社の運営していたテレホンカード電話機に酷似した、詳細不明の公衆電話機です。██駅構内で連続的に発生していた不審な殺人事件・事故を調査していたエージェントにより初めてその存在が確認され、収容されました。財団は現在までに██台のSCP-1080-JPの収容に成功しています。
SCP-1080-JPを通話目的で使用した場合、実際に入力した電話番号に関わらず機械音声による応答が行われます。応答先の電話の発信源を特定する試みは現在のところ成功していません。SCP-1080-JP使用者へのインタビューの結果、応答は全て以下の文章を発音した後に自動的に終了する事が判明しています。
これを死地に陥れて後に生き、これを亡地に置いて後に存す。
機械音声を聞いた人間(以下、対象者と記載)は通話終了後、顔や上体を回す事等による背後を見る行為に対し強い拒否反応を示し、自主的に行う事が不可能になります。鏡や写真等の道具を用いて強制的に背後を視認させる試みは、全て対象者の過度な抵抗による筋断裂、全身の骨折等による死亡と言う結果に終わりました。また、対象者の背後では不定期な間隔で以下のような異常現象が発生します。
- 数分間に渡る原因不明のラップ音の発生。
- 食物の急速な腐敗。発生した腐敗臭の消臭に██日程長く必要とした。
- 風速約20m/s以上の強風の発生
- 通行中の人間の突発的な精神錯乱による周囲への暴行。影響を受けた人間は確保後、舌を噛み切って自殺した。
- 停車中の車両の突然の爆発。爆破範囲によっては対象者の負傷、及び死亡事例も確認されている。
これらの異常現象は対象者の背後に壁などの障害物がある場合、対象者の背後から障害物までの間でしか発生しません。
インタビュー記録1080-JP-1 日付20██/██/██
対象: 村野 ██(SCP-1080-JP暴露者)
付記: SCP-1080-JPの異常性への対策の為、村野氏の背後から壁までの隙間を2cm程度にまで狭めてインタビューを行った。
インタビュアー: エージェント・岸田<録音開始>
エージェント・岸田: ではインタビューを開始します。村野さん、あなたがあのオブジェクトに触れた時に何があったのですか?
村野 ██: あ、ああ。……最初は友人に電話をするつもりであの公衆電話を使ったんだ。なのに受話器を取ってみたら変な機械音声が流れ出して……その時は間違い電話をやっちまったと思ったんでかけ直そうとしたんだ。そしたらいきなり後ろで何か重い物が叩きつけられた音がして、パニックになってたら周りから足音がたくさん聞こえてきて、救急車を呼べ、って叫んでる奴とかいたな。
エージェント・岸田: なるほど。あの駅構内で起きた当時5歳の少年が頭を地面に叩きつけられて殺害された事件ですね。犯人はその場で自殺したとか。何故振り向かなかったのですか?
村野 ██: ……怖かったんだ。別に犯人がとかそういうんじゃない。単純に後ろを見たくなかったんだ。正直見たくも無いような光景が広がっているのは周りの話してる内容から想像出来たし、それに……俺に後退は許されないんだ。
エージェント・岸田: それは誰かに指示をされたという事ですか?
村野 ██: 直接命令された訳じゃない。でも解るんだ。俺には前に進むしか選択肢が無い。あの声を聞いてからずっと背中を押されている気がするんだ。……なぁ、俺の後ろに何かいるのか?
エージェント・岸田: いえ、特には……村野 ██: 本当か?何か隠しているんじゃないか?俺がビビッてるのを見て笑ってるんじゃないだろうな!?俺だってな、後ろを見て何が起きてるのか知りたいんだ!なのにそんな簡単な事すら今の俺には出来やしない。誰かが邪魔をしてるに決まってる!
[村野氏が突然立ち上がる。]
エージェント・岸田: 村野さん、落ち着いてください。村野 ██: あんたらは解るだろ?後ろの奴は何が目的なんだ?俺に恨みがあるのか?それとも俺の姿を見て笑ってるのか?俺が何をしたって言うんだ?俺はどうすればいいんだ!?
[突然村野氏が絶叫し、前方に向かって倒れる。村野氏の背中には長さ1.5m程の槍状の物体が突き刺さっており、警備員が駆けつけた数秒後に物体は消失した。]
エージェント・岸田: 村野さん、しっかりして下さい![警備員に対して]早く救護班を!
[救護班によって村野氏が搬送される。その後村野氏は搬送先で出血性ショックによる死亡が確認された。]
<録音終了>
調査の結果、日本国内で██名が村野氏と同様の手段によって殺害されていた事が明らかになっています。関係者にインタビューを行ったところ、殺害された対象者はいずれも「背後に何かがいる」と周囲に対して話しており、背後に対して異常な恐怖心を抱いていた事が判明しています。
補遺: インタビュー記録を解析中、村野氏が倒れる数秒前に正体不明の機械音声が混入していました。内容は以下の通りです。
敗軍の将は兵を語らず。
タグ BBC18 safe scp-jp 感覚 機械 強制力
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アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:2605068 (24 Jun 2018 15:05)
画像はこちらからお借りしました。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:MC-2_Green_Card_Payphone.JPG
後ろになにかいるだけではちょっと弱いかもしれません
新たな異常性が必要なようにおもえました
> to2to2 さん
コメントありがとうございます。
異常性に関する記述を追加し、内容に大幅な改稿を行いました。
また、改稿に伴い記事タイトルを「後ろにいる」から「背水の一報」に変更しました。