悪コン下書き「美味礼讃」

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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPとその敷地をサイト-81██に指定し、民間人の進入を阻止してください。対象地域の上水道には定時期に味覚抑制剤を混入させてください。財団フロント企業によって対象地域の外食産業の買収や低価格帯チェーン店の展開などの工作が継続的に行われます。対象地域でSCP-XXX-JPに関する招待状が確認された場合は対象の回収とカバーストーリー「金持ちの道楽」の流布を行ってください。

年に1名2名のDクラス職員をSCP-XXX-JP-B候補者として選定し、サイト-81██に併設された標準人型オブジェクト収容室に収容してください。候補者への食事は機動部隊て-28("食の鉄人")によって厳重に管理されます。SCP-XXX-JP活性化の30日前になっても候補者がSCP-XXX-JP-Bに変化しなかった場合、直ちにSCP-XXX-JP-Bとなった人物を捜索してください。

対象地域の転移が確認された場合は人工衛星によるSCP-XXX-JP捜索が行われます。SCP-XXX-JPが特定され次第臨時サイトの設置とSCP-XXX-JP-B候補者となるDクラス職員の選定が行われます。候補者の食事を管理する人材が不足している場合は民間人を一時的にレベル0職員として雇用する事が許可されます。

現在"食事会イベント"に関する実験は無期限に凍結されています。

説明: SCP-XXX-JPは[編集済]に存在する二階建て住宅です。玄関にあたる扉には「三叉槍」、もしくは「フォーク」をモチーフにしたと思われるエンブレムが確認できます。これは全ての転移において確認される唯一の外見上の共通点です。非活性状態のSCP-XXX-JPは外部からのあらゆる干渉を受けず内部の観測も不能です。SCP-XXX-JPは特定の要因により転移し、転移先の文化に則した建築物に変化します。財団の記録上では██回の転移が確認されており、その範囲は█ヶ国、██の地域に及びます。

SCP-XXX-JPは年に1度活性化し玄関の扉が開放されます。SCP-XXX-JP内部には顔の上半分をマスクで隠した複数の人型実体(SCP-XXX-JP-A)が出現し"食事会イベント"が発生します。SCP-XXX-JP活性化の前段階として対象から周囲2kmの範囲(対象地域)で2つの異常現象が発生します。

SCP-XXX-JPの活性化する30日前になると一定の基準を満たした人物(SCP-XXX-JP-B)の左臀部にSCP-XXX-JPの扉のエンブレムと同様の図形がケロイド状瘢痕として現れます。SCP-XXX-JP-Bとなる人物の基準はおおよそ以下の3点であると思われます。

  • 対象地域に長期間滞在している。
  • 身体の欠損や生命に関わる疾病が無い。
  • 対象地域内で最も上質な食事を摂れる能力又は環境を持っている。

上質な食事の定義はおおよそ対象地域の一般的な認識と一致し、SCP-XXX-JP-B個人の嗜好は関係しないと推測されます。現在は対象地域住民への薬剤投与による味覚抑制や外食の品質を下げる工作をした上で、選定されたDクラス職員の食事を管理しSCP-XXX-JP-Bとなる人物を誘導しています。SCP-XXX-JP-Bとなった人物は自らの権力や財力、環境を利用してより上質な食事を摂ることに執着します。SCP-XXX-JP-Bの死亡はSCP-XXX-JPの転移に繋がります。SCP-XXX-JPの活性化が始まるとSCP-XXX-JP-Bは直立状態で硬直し、SCP-XXX-JP内部へ転移します。

SCP-XXX-JPが活性化する7日前になると対象地域の民家のポストに招待状(SCP-XXX-JP-C)が出現します。SCP-XXX-JP-CにはSCP-XXX-JPの扉と同様のエンブレムが刻印され、食事会を開催する旨の文章とSCP-XXX-JPへの簡単な地図、開催日時などが対象地域の主要言語で記載されています。

SCP-XXX-JPの活性化が始まると建物の内部に複数のSCP-XXX-JP-Aが出現し"食事会イベント"が始まります。この時玄関付近に待機しているSCP-XXX-JP-Aへ招待状を提示することで外部の人間も"食事会イベント"に参加することができます。外部からの"食事会イベント"に参加した人物を以下SCP-XXX-JP-Cとします。SCP-XXX-JP内部に進入したSCP-XXX-JP-Cの頭部にはSCP-XXX-JP-A同様のマスクが出現します。これは"食事会イベント"の終了まで外すことができません。

"食事会イベント"は一般的な立食パーティーのように見えます。食事の様式とSCP-XXX-JP-Aの人種や服装は対象地域の文化や風俗に則したものになります。SCP-XXX-JP-Aは"食事会イベント"発生ごとに年齢層、男女比等が変化しますが後述の事象が発生した場合を除き個体数は一定です。SCP-XXX-JP内部へと転移したSCP-XXX-JP-Bは調理服を着たSCP-XXX-JP-Aによって調理され、他のSCP-XXX-JP-AやSCP-XXX-JP-Cに提供されます。提供された料理が人肉であることを認識しているにも関わらずSCP-XXX-JP-AとSCP-XXX-JP-Cはそれを摂食することに抵抗を示しません。SCP-XXX-JP-CはSCP-XXX-JP-Bを摂食すると急激な多幸感を覚えると同時に、SCP-XXX-JP-Bが過去30日に摂った全ての食事を鮮明に想起します。全てのSCP-XXX-JP-Bが消費されることで"食事会イベント"は終了しSCP-XXX-JPは非活性状態になります。

SCP-XXX-JPが非活性化するとSCP-XXX-JP-Cは"食事会イベント"中の記憶の大部分を喪失しますが、対象へのインタビューでは一様に「今までの人生で1番美味しい料理を食べた」と証言しています。SCP-XXX-JP-Cはその後の全ての食事において「物足りない」と訴え、軽度の鬱を発症します。鬱症状は食事の回数と共に進行し最終的にSCP-XXX-JP-Cは自殺を図ります。記憶処理は欝症状の進行を抑えますが根本的な完治は出来ません。SCP-XXX-JP-Cが自殺に成功した場合次のSCP-XXX-JP活性化時に出現するSCP-XXX-JP-Aが一体増加します。

収容記録XXX-JP: 財団は早い段階でSCP-XXX-JPの存在を確認していましたがその異常性の一部しか把握出来ていませんでした。著名な美食家が毎年1人ずつ失踪した事件の捜査からSCP-XXX-JP-Bが外部の人間である事が判明しました。研究と実験により転移の条件を特定してからは特別収容プロトコルが改定され、現在の対象地域を管轄する財団日本支部へと収容が引き継がれました。

補遺1: SCP-XXX-JP-Aのうち"食事会イベント"の主催者となる個体の機嫌を損ねる事はSCP-XXX-JPの転移に繋がることに留意してください。推奨されない行為としては具体的には「SCP-XXX-JP-Aの指示に従わない。」、「SCP-XXX-JP-Aに対して身分など詮索をする。」、「SCP-XXX-JP-Bの摂食を拒否する」などが挙げられます。SCP-XXX-JP-Aによって物理的な手段を用いたSCP-XXX-JP-Cの排除が行われた場合は確実に転移が発生しています。

補遺2: ██回目のイベント発生時において財団が用意したSCP-XXX-JP-Bの他に不明なSCP-XXX-JP-Bが確認されました。これ以降の活性化毎に出現するSCP-XXX-JP-Bの数は常に2体ずつです。SCP-XXX-JP-Aの個体数とSCP-XXX-JP-Bの個体数が相関関係にある可能性を考慮して今後のSCP-XXX-JP-B摂食実験は禁止されました。

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  1. portal:cgu2 ( 01 Aug 2018 08:55 )
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