SCP-XXX-JP - 深海のフロンティア

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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81██の排水機能の備え付けられた標準型収容室に収容されます。SCP-XXX-JPを使った実験を行う場合、性格診断プログラムを実施し被験者の適正を確認してください。

説明: SCP-XXX-JPは████社製の水洗式仮設トイレです。SCP-XXX-JPは日本海を漂っていた無人の木製ボートに積載された状態で発見されました。ボートに異常性は見られず搭乗者の痕跡も確認できませんでした。SCP-XXX-JPには劣化が見られるものの構造と組成に異常は見られずSCP-XXX-JP内の床部を除いて既成品との有意な差異はありません。████社の調査が行われましたが購入者の特定には至りませんでした。

SCP-XXX-JP内部には既成品と同様に便器に水を流すためのタンクが設置されています。タンク内に水は確認できません。タンクの正面には水を流すためのレバーが付いており、その上部には「レバーをまわす時はかならずヘルメットをかぶってね」の文字とデフォルメされた深海魚のイラスト入りのシールが貼られています。レバーをひねると扉がロックされ、後述の潜水イベントが開始されます。タンクの上部には手洗器が設置されており金属製のノズルに被せる形で金魚鉢と思われる容器(以下SCP-XXX-JP-A)が置かれています。タンク下部には便器に繋がるパイプが伸びていますがSCP-XXX-JP内には便器は存在せず、床部は一枚の板で構成されています。SCP-XXX-JP正面の壁には以下の文章と共にデフォルメされた深海魚のイラストが複数描かれたポスターが貼り付けられていました。ポスターはラミネート加工が施されています。

文章XXX-JP

あなたを深海の旅へご招待!
深海は地球最後のフロンティア!
誰も知らない未知の宇宙を神秘に触れてみよう!

注:もしまだ地上に心残りがあるなら絶対にレバーを回さないでください。
深海の神秘はほぼ100%あなたを虜にしてしまうでしょう!

SCP-XXX-JP-Aはガラス製の金魚鉢とみられる容器です。球状部の直径は40cmで材質や耐久性に一般の物との差異は見られません。SCP-XXX-JP-Aは容器としての機能を失う程度の損傷を受けると消失し、再度SCP-XXX-JP内部のタンク上に出現します。SCP-XXX-JP内部で人間がSCP-XXX-JP-Aを頭部に被った人間(以下装着者)は異常性を獲得します。SCP-XXX-JP-Aの開口部は装着者の頸部に合わせて縮小します。装着者の頸部とSCP-XXX-JP-Aとの間に物体が存在した場合は切断されます。この際に装着者の首が損傷を受けることはありません。完全に開口部の縮小すると装着者の口内に金魚(Carassius auratus auratus)が出現します。装着者によって吐き出された金魚は表面から水を分泌します。この水の分泌はSCP-XXX-JP-A内部が水で完全に満たされるまで行われます。この工程が終わるまでに装着者の肺は水で満たされ液体呼吸に移行するとみられます。一連の工程が終わると装着者は高温及び低温への耐性1と耐圧性を獲得します。これはSCP-XXX-JPからの退出もしくは潜水イベントの終了まで持続します。

潜水イベント: SCP-XXX-JP内部のタンクにあるレバーをひねると扉がロックされ潜水イベントが発生します。潜水イベント中のSCP-XXX-JPは外部からの力に完全な耐性を持ち、あらゆる手段をもってしても内部の観測が不可能です。潜水イベントが始まるとタンク下部のパイプから海水が流入しSCP-XXX-JP内部は海水で満たされます。その後SCP-XXX-JPの床が開放され被験者は水中へと放出されます。被験者の体は垂直方向に一定の速度で沈んでいきます。この時被験者がいかなる行動を行ったとしてもこの降下に逆らうことは出来ません。水中への降下は以下の段階に別れます。

深度 内容
表層
中深層
漸深層
深海層
超深海層

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実験記録SCP-XXX-JP-1

被験者: D-XXX-JP-1
実験方法: 扉を開けたままレバーをひねる。
結果: 何も起こらなかった。

実験記録SCP-XXX-JP-2

被験者: D-XXX-JP-1
実験方法: 扉を閉めてからレバーをひねる。
結果: 扉のロックがかけられると同時にSCP-XXX-JPは非破壊性を獲得し外部からの一切の干渉を受けなくなった。SCP-XXX-JP内部への呼びかけが行われたが被験者による返答はなかった。90分後、突然扉が独りでに開きSCP-XXX-JPの容積とほぼ同量の海水2を被験者と共に放出した。被験者は死亡しており検死の結果溺死であると断定された。
分析: イベント発生中のSCP-XXX-JP内部はあらゆる検査機器を用いても調査不能と思われる。処刑器具か何かか?

実験記録SCP-XXX-JP-2

被験者: 水中探査機
実験方法: 扉を閉めてからロボットアームを用いてレバーをひねる。
結果: 何も起こらなかった。
分析: イベントの発生にはSCP-XXX-JP内部に人間が存在する必要があると思われる。人間を感知するメカニズムは不明。

実験記録SCP-XXX-JP-3

被験者: D-XXX-JP-2
実験方法: 被験者は2時間分の潜水装備とGPS、各種記録装置を装備してレバーをひねる。
結果: 扉がロックされると同時にGPS信号をロストした。90分後被験者は死亡した状態で海水と共に放出された。被験者の死因は溺死と断定された。窒素中毒に陥りマウスピースを外してしまったためと思われる。また被験者の遺体は非常に高い水圧にさらされたことが判明しており各種記録装置も圧力による破損を受けていたため記録は得られなかった。
分析: 推測される被験者の死亡状況はSCP-XXX-JP内部の海水量とは明らかに食い違っている。考えられる可能性としては深海に転移した後に海水ごと再転移してきたといったところか?

実験記録SCP-XXX-JP-4

被験者: D-XXX-JP-3
実験方法: 被験者に各種記録装置とSCP-XXX-JP-Aを装着させてレバーをひねる。
結果: 90分後に生存したまま海水と共に放出された。詳細はインタビュー記録XXX-JP-1参照

実験記録SCP-XXX-JP-5

被験者: ██研究員
実験方法: SCP-XXX-JP-Aを装着させてレバーをひねる。
結果:
分析:

実験記録SCP-XXX-JP-

被験者: D-XXX-JP-
実験方法:
結果:
分析:


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